復活!陰陽寮!   作:かりん2022

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お題感想ありがとうございます。
ゴールデンウィークは無事に乗り切れそうです。


ブートキャンプスタート!

4月吉日!

日本とアメリカからこれはという異能者が集まる記念すべき日である。

なお、この日までにこっそり霊的才能は確かめて選抜してある。

 

各国からマスコミが来ているし、スペシャルゲストとして大統領も来ている。

コメンテーターとして、各国の自称霊能者も来てる。彼らが本物かはわからない。

そもそも、異能者の力は細やかで多岐に渡り、判別するのは難しいのだ。

本人すらきっぱり言えない、そんな繊細な分野なのだ。

 

一応、儀式は衝立で見えないようにしてある。

 

陰陽師さんは晴良さんから任命書と術式覚醒、祓い屋は私から祓い屋の心得と術式覚醒、術式覚醒だけの人は蜜様が対応している。

 

陰陽師の大御所さんは非常に納得行かなそうな顔をしていた。

そうなの。それただのチートなの。

事前に使ってもらった道具、金額の倍の数自分で用意して返却するように契約も結んである。ただし、宿泊費、生活費、制服費、治療費は国から出るので免除。

実質、ダンジョンでの魔石集めとクエストによるポイント集め以外は免除になる。

 

なお、一番喜んでいるのは術式覚醒だけの人。あれが一番神秘性を感じるからね。

 

私は魔石を山と積み上げた。

 

「皆さん、記録の準備はいいですか? 資源の問題でこの儀式多分二度とできないので、しっかり準備してくださいね? いい? OK?」

 

 私は頷いた。

 

「それでは、ポチを顕現いたします」

 

 ポチに魔石を食わせて、実体化。

 常人に見える姿となり。カカシに雷撃。黒焦げにして消えた。

 

「ちなみに、今ので使った魔石総額は大体時価総額二億円になります」

 

 高い金額を言った理由は二つ。

 技術を安売りしないこと。そして、そう簡単に振るえない力なんだと理解してもらうこと。

 

「晴良さんと蜜さん救出の時も同額を?」

「まさか。この200倍使いました」

「ヒェッ」

 

 インタビュワーが顔を青ざめさせた。リアクションがいい。さすが有名なアナウンサーだけある。

 

「課税はどうなってるんです?」

「門外不出のもので、売るとしたらそれぐらいになるという事です。一般人にはただの綺麗な石コロですよ。それに宗教関係、ありがたいお札などは非課税なのが日本のいいところです」

 

 気づいてしまわれましたか。全力で煙に巻く所存!

 

「総理、どうなんですか」

「ふーむ。これからは流通もできるだろうし、業界を潰さない範囲で検討していきたい」

 

 やっぱり!? まあ魔石が欲しいってのはわかる。でも流通させる気はないぞ!

 

「げっ いやでも流通ったって費用対効果ないでしょうに。あまりにも高すぎる」

「別に攻撃だけに使えるというわけではないのだろう? 我が国は子供の誘拐が多いし、能力者も本人の申告が事実なら探し物が得意という系統が多い。それらの支援という事で、国がお金を出してその石を使い、今回育ててもらった国直属の能力者に子供を探させる、というなら十分に効果はある。実際、君たちも400億円分出してもミスター晴良達を救おうとしただろう。私はアメリカから誘拐、特に子供の誘拐が撲滅できるなら400億出すよ」

 

 さすがはアメリカ大統領である。言ってることもわかる。

 

「教祖を救わない宗教団体もないでしょ。当然ですよ。でも誘拐対策はいいですね」

「行方不明の子供探しなら協力するよ。異能の悪用には賛同できないし戦争利用も反対だけど、平和利用の為ならむしろどんどん使っていきたい。もちろん、現地の能力者に魔石を渡して頼む事になるだろうけど。多分俺たちがアメリカに行ったら地脈の関係で力がほとんど使えなくなる」

 

 暗に能力者の誘拐は意味ないよ、と念押しする。さすがです晴良様。

 

「なるほど。留学生の卒業試験は占いではなく、誘拐された子供の捜索にしましょうか。日本がその卒業試験の魔石の費用を出しますよ」

 

 総理もそれに賛同する。意見は一致した。

 

「それはいい! それと神主のミスター晴良に聞いたのだが、魔石を神様に捧げて加護を得る儀式があるとか。とても興味があるので、教会にも寄進してもいいかね? それと、科学的に石を調べるのは神罰を受けると思うかね?」

「日本は多神教です。それは一神教を否定する事にはなりません。我が神もいる、あなたの神もいる。そして、神様に寄進して平和を祈るのはもちろん良い事です。そのようなあまりに偉大で大きい神が、細かく目を向けてくれるのかという疑問はありますが……。ああ、魔石の代金はもらいますよ。タダでもらったものを寄付というのもおかしな話ですから」

「そうだね。神が受け取らなかったとしても、それは神の不在を意味しない。代金は期待しててくれ。いいものを見せてもらったからね」

「石単体の調査や、石を人間が使えるかの実験はお好きに。ただ、それを神に捧げる儀式の調査とか、神を試すとか、そういった行為はおやめください」

「教会の分は犯すつもりはないが、十分気をつけるように指示を出そう」

 

 

 儀式も済んだので、メンバーを連れて山奥の修行場へ移動である。

 

「では皆さん、お昼ご飯の後に動きやすい服装で儀式剣を持っていらっしゃってください。厳しい修行を行うので、お昼は控えめに。剣は刃は引いてますが、危ないので気をつけて」

 

 ゾロゾロと荷物を運ぶ皆さん。

 修行場に引っ越しなのだ。一年ほど滞在する事になるので荷物も多い。

 お昼ご飯の後、儀式剣という名の鈍器を持って皆が来た。

 ちなみに、事前に剣を使った儀式の修行があると告知し、十分に修行してきてもらっている。

 

 「ここからは僕、晴彦が順番にご案内します。皆さん、グループごとに纏まって慎重にこちらの修行場に入ってきてください。陰陽師のA班、祓い屋のB班、術式覚醒のC班、D班、留学生のE班、F班の順で行きます。順番待ちの人は剣の練習しててください。蜜さんが剣術を見てくれます。修行が終わった人から晴良兄さんに施設の案内を受けてもらって、今日はゆっくり休んでください。気分の悪い人や怪我をした人、不安な人は葵さんが今日は食堂にずっと待機してるので、相談してください。明日から一年は自由です。修行するもよし、施設の訓練室で訓練するもよし、手芸室で手芸するもよし、占い室で占いするもよし、勉強するもよし、瞑想するもよし、サボるも良し。借金を返してもらえるなら、こちらとしてはなんでも構いません。ただ、卒業試験を受けないと国の補助は受けられないし、卒業試験は厳しいですよ」

 

 そうして、陰陽師の大御所が入っていく。

 私は食堂に待機だ。

 2時間して、荒ぶる大御所がやってきた。

 

「これは陰陽師とかそういう問題ではないだろ!!!!!! もっと別の悍ましい何かだろ!!!」

「全くです!!」

「まあまあ、霊力が上がったでしょ? 温かいココアでもお飲みください」

「説明してくれると聞いた。説明しろ!!! なんだあの陰陽師任命書!」

 

 晴良様、丸投げしたなー。

 

「えーっとですね。神様の戯れです。説明は以上です」

「戯れ……っ!?」

「でも霊力強くなるし、陰陽寮復帰できるのでいいのでは? 初期投資の倍の分の魔石と道具を返してくれさえすれば、1年間どれほど魔石を稼いでも、ポイントを稼いでも、みーんな貴方のものですよ。力をばら撒かれると困りますが、少なくともあなたが占いとかに使う分には問題ないです」

「怪しい! すこぶる怪しい!!」

「でももう使っちゃったでしょ? 陰陽師任命書。もう逃げられないゾ♡」

「わかっておるわ! 占い室で占いの練習をしてくる!」

「道具揃ってていいですよね! 私もご一緒しますよ!」

 

 陰陽師A班は騒がしく占い室に行った。

 祓い屋B班は祓い屋の道具を作ろうと手芸室へ。

 C班、D班は施設の設備を見学するとのこと。

 E班、F班はゆっくりと休む模様。

 後になるほど剣の訓練を長くやってて疲れるからね。

 

 そして夕食。改めて歓迎会をした。

 

「ダンジョンでは十分に気をつけて安全マージンを取ってください。後、霊力を意識せずに武器に乗せられるようになるまで二階層に降りないでください。魔力と霊力と神力は違いますが、それぞれ互換性があり、魔力はやや実体化しやすいです。ダンジョンで魔力を浴び、修行をする事で霊力も鍛えられていきます。ダンジョンで手に入る魔石は、術を増幅させる事ができます。陰陽師の方達は占いなどの訓練も怠らないよう頑張ってください。理不尽なようですが、ここでするのは戦闘訓練ですが、卒業試験は鍛えた霊力を使っての占いや物探しの術です。研鑽を怠らないでください」

「霊力は千差万別。鍛え方を知ってんのは自分だけだ。ここでは修行場だけ提供する。頑張れよ。休暇は自分で自由に取ってくれ。能力の伸び的に、最初は三日に一度、慣れてきたら2週間に一度はダンジョンから離れて一日ゆっくりする方が伸びがいい。施設に外部の人間を入れたりしなければ仕事もしていいぞ。依頼人と会うのはここじゃなくて神社を利用してくれ」

「とはいえ、私たちも力になれるよう頑張るから、困ったら相談して欲しい。7、8月は私達は下山して占いのお仕事をする予定だから、この期間は無茶しないでね」

「占い室の道具は神様製の特別なやつですから、大事に扱って下さいねー。12月になったら雪が降る前に下山します。1月の占いの準備は12月いっぱい掛けてします。修行期間は実質今から11月までの8ヶ月って事です。1月から班ごとに課題をこなして貰って3月卒業です。卒業後もOBカードを配るのでそれを持ってくればダンジョンに入場を許可します。半年修行して半年で仕事して稼ぐみたいなライフスタイルもありだと思います」

 

 真剣に頷いた御一行様だった。

 

 よーしブートキャンプスタート!

 





マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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