人間さん国家曇らせダンマス転生   作:拗馴染

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ちょっと曇らせ?が増えてきてると聞いて。
本当に駄文ですがどうぞ。


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 とんでもない陣営に転生してしまった。

 

 ずばり、魔族陣営である。

 

 前世でやったゲーム通りなら、周囲の植生からしてここは辺境国家の外れの森。今はまだ効率的に狩りができるだろう。といっても、いずれはこのダンジョンに人類の化物である勇者たちが訪れるのだろうが……。

 

 このゲーム世界、ゲームジャンルは育成シミュレーションである。私はこのゲームが大好きだったのだ。ゲームが現実になった今、早く最強のモンスターを育成したくてワクワクしている。

 

 ちなみに私の種族は『混血魔族』である。魔王ではない、魔王は役職であって種族名ではない故。見た目はわからないが多分かわいい。

 

 

 このゲームで初心者がまずするべきことは何か。

 

 ずばり、召喚と建築である。

 

 なんと、このゲームでは召喚されたモンスターたちにダンジョンを作らせなければならない。よって、調子に乗って最初にゴブリンキングだけ召喚、なんてことをすると普通に詰む。地上で百人以上の村人に囲まれて終わりだ。

 

 だから、最初はダンジョンを掘り進められるようなモンスターを召喚する必要があるんですね。そのための最低ランクのGランクモンスターが、ちゃんと用意されている。1ptで召喚できるGランクはゴブリン、コボルト、ラット、アントなどがいるが私が召喚するのは……サンドワームだ。うねうねである。生理的嫌悪感

そういう気持ちを催すダンジョンを目指していこうと思う。

 

 50pt保有でスタートだ、ゲームであった広告や紹介コードを使った裏技が使えないのが地味にキツい。サンドワームをとりあえず速攻で5体召喚してみた。意思疎通は図れる、というか、こっちのやりたいことを何となく向こうが汲んで動いてくれる感じだ。この蟲たちは下手な人間ではできないことができている……。ちなみに、召喚での要求ptは、ランクが上がるにつれ、1、5,20,50,100,500,1000~と増えていく。うまくptが回復したら、要求pt50のDランクで召喚したいモンスターがいる。

 

 だから最初のptは自分で稼がなくちゃいけない。

 

 

 最初はスムーズにpt稼ぎをしたいので、村の近くにダンジョンを作ろう。

 

 さらに、ダンジョンの外でptを稼いでもシステム的には問題ないはずだ。

 

 おや、人間がやってくる。中年男性だ。傍らには小さな子供を連れている。全く脅威を感じない、ニンゲンたち。

 

 傍らに用意した大きめの石を強く握りしめる。

 

 「まって」

 

 本当にこれでいいの?このモンスターを召喚し操る技能を封印すれば、普通の人間に混じり、隠れて生きていくこともできるんじゃないのか?

 

 しかし、いざというとき自己防衛できるようになるためには、ある程度の配下が必要だ……。

 

 そうして、私はあるメタプレイングを使うことにした。

 

 ただ、ニンゲンの倫理観を捨てきれなかったのは今後も私の弱さとなるだろう。

 

 

 私が選んだのは、『戦場スタート』だ。

 

 戦場の周りでダンジョンを作ることにより、多くの兵士がダンジョンに訪れ、効率的にpt稼ぎができるという上級者向けテクニック。さらに、人殺し相手ならやりやすい、私の心理的抵抗感も減る作戦だ。

 

 しかし、この技には穴があり、それは序盤で使うとプレイヤーの死亡率が高いことだ。まあ、なんとかなるはずだ。うまくやってみせる。

 

▼▼▼

 

 マップをゲーム知識で移動して、小競り合いの起こっているあたりの地域まで来た。ここまで獣道を数日間。風呂に入りたい、切実に。

 

 ふと、嫌な気配を感じた。

 

 女性の一人旅なんてありえない時代のはずだから変に思うべきだとは思うが、そこは盗賊、頭が回らないのだろう。そんな事を考えつつも、私は囲まれ始めていた。

 

「こんな山ん中に嬢ちゃん一人かい?」

 

「見ろよ、怯えちまってるぜ」

 

 私は、まず、逃げた。逃げて、サンドワームたちの作った落とし穴に数人を嵌めた。

 

「シネ、しね、しんでくれ……」

 

 私は息を切らしながら手に持った板で盗賊たちを生き埋めにした。彼らの首筋をサンドワームたちが噛みちぎってくれるだろう。

 

《1ptを獲得しました》《1ptを獲得しました》《1ptを獲得しました》《1ptを獲得しました》

 

 しかし、四人倒したところで、私は残った奴らに囲まれてしまった。数は六人か。

 

「余計な手間かけさせやがって」

 

「高く売り飛ばしてやるよ」

 

 徐々に迫ってくる。サンドワームたちがここまで来るのにはまだ時間がかかる。こうなったら、やるしかない。一番弱そうな男に駆け寄り、剣を掴み、奪い取ろうとする。腕力が拮抗している。他の奴らに背中を斬られた!なまくらだ、痛い。奪いかけの剣を中途半端に振り回すと、うまいこと顔に当たった。倒れた敵を奪った剣で滅多打ちだ。

 

《1ptを獲得しました》

 

とはいえ、背中が痛い。これは私のワガママのせいだ。こうなる前に低ランクでも召喚するべきだったか。しかし、機は熟した。

 

《召喚>Dランク リッチ》

 

 そして私は力尽きた。

 

 

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