存在しないはずの妹と名乗る女のせいで眷属や家族を奪われたリアス•グレモリー。リアスは全てが嫌になり逃げ出した。このまま消えたい…そう思った時、彼女の前に"全能の器"を持つ青年が現れる。

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全てを奪われた紅の姫

 

 

リアス•グレモリー……グレモリー家次期当主。彼女はナイスバディーで紅い髪が印象的な美人。スポーツから勉学まで優秀だった。家も名家であり彼女は恵まれていた。しかしその日常は続かなかった。

 

 

 

突然妹と名乗る自分と瓜二つの少女 アリス•グレモリーが現れた。アリスはリアスから家族、眷属、友達を奪った。味方だった筈の兄にも見放されたリアスは徐々に立場を無くした。リアスは全てを取り戻そうと奮闘した…しかしアリスは"この世界には実在しない"力でリアスを捻じ伏せた。

 

 

 

「アンタはもう用済みなのよ。消えなさい、敗者は!」

 

 

「…そん…な」

 

 

「アンタはまだ利用価値があるから、フェニックス家にでも嫁いでもらいましょうか?」

 

 

「嫌よ…嫌ァ!!」

 

 

 

「これからは私の物語よ。だけど障害は取り除かないと…さようなら…哀れなお姫様」

 

 

 

アリスは背中から天使の翼を広げる。その翼からレーザーを放ちリアスを吹き飛ばす。辺りを見渡してアリスはそのまま飛び去る。

 

 

「(私は…!)」

 

 

ピンクを基調としたドレスは所々破れながらもリアスはゆっくりと立ち上がる。しかし碌に食事すら与えて貰えなかった彼女は限界だった。

 

 

 

「私には何もない…ここで朽ち果てるのが定めかしらね」

 

 

 

全てを奪われたリアスはここで死ぬのかと悟った。だがそんな時だった。空から青い光が飛来…やがて彼女の前に落下する。砂埃が晴れ、そこには竜を人の形にしたような何かが居た。所々に埋め込まれた水色の結晶が光る。

 

 

 

「綺麗…」

 

 

『大丈夫?』

 

 

「……大丈夫じゃないわ……もう私には何もない。どうせここで死ぬかもしれないし…話を聞いてくれない?流れ星さん」

 

 

『……』

 

 

 

本来ならば警戒する所だろう。しかし今のリアスは生きる事を諦めていた。いっその事今まで受けた仕打ちを話そうとリアスは語り出す。

 

 

 

「私、全部奪われたの。家族も眷属も友達も……全てを失った。取り返そうとしたけど…駄目だった。だからもう諦めちゃったわ……このまま生きていても仕方ないから」

 

 

『……』

 

 

「貴方が何者かなんて聞かない。せめて…話を聞いて欲しかった。だから貴方の手で……」

 

 

リアスがゆっくりと近付こうとする。だが目の前の青い巨人は光り出す。やがてそこには癖っ毛が目立つ黒髪に青い瞳が印象的な青年が立っている。

 

 

 

「俺には分からない。全てを奪われる気持ち……だけど、辛そうな女の子の命を奪うなんて出来ないよ」

 

 

「……」

 

 

「確かに生きるのは辛いかもしれない。でも…俺は君を助けたい。お金はないけどさ……居場所にはなれる」

 

 

「居場所……」

 

 

 

居場所……リアスにとってこれだけ安心出来る言葉はない。青年は彼女の手を取る。

 

 

 

「俺は君を助けたい。だからそんな悲しい顔をしないで欲しい。今は辛いかもしれない。だけど約束するよ…君を笑顔にする。必ず」

 

 

「…っ!」

 

 

「俺は…綾崎翔真…君は?」

 

 

「リアス…リアス•グレモリー…」

 

 

「取り敢えず行こう。服も何とかしなきゃ」

 

 

「……うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在……

 

 

 

 

 

「あのー?…リーちゃん?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「一緒に寝るのはいいんだけど何で全裸なのさ!?」

 

 

「あら…照れてるの?」

 

 

「…からかわないでよ」

 

 

 

住処にしている廃教会で翔真とリアスは暮らしていた。

 

 


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