台本集   作:トラ猫海

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はじめに:ガチガチのホラーではありません。日常の中に潜む非日常が少し顔を出したというイメージです。なのでホラーはおまけ程度にしかありません。日常のギャグパートメインのホラーパート少しという感じです。つまるところ、ギャグが本編のイメージです。別に全部がギャグとは言ってないので勘違いなさらないように。

登場人物
流星
奈緒

流星や奈緒のセリフが言いにくい所があれば各々言いやすいように変えて大丈夫です


非日常

※作中に登場する怪異の姿は絶対に作らないこと。あたかもそこにいるようなものとして演技すること。

 大きな雷が鳴り、激しい雨が降り始める。時々雷が鳴る。

 ナレーション『平成時代中期。信仰心が目に見えて少なくなっている世のことだった。ある五人組が平出資料館の近くを歩いていた。夜、雷が轟いたかと思うと激しい雨が降り始めて、かごめ歌が聞こえてた。『かごめかごめ、籠の中の鱒は、何時何時出やる、十日の晩に、鶴亀ひきこめひきこめ』と。そして歌が流れてから数分後その中一人の男が走り出す』

  この時、このナレーションのセリフに合わせて舞台に一人の男を出す。動きはナレーションやト書と同期させること。そして男は言葉を喋ってはならない。

ナレーション『その男が気づくと周りにいたはずの仲間がいない。男は激しく息切れをしており立ち止まって肩で息をしている』

ナレーション『ふと気づくと男の周りには赤、白、泥色の目が大量に浮いてる。男は戸惑うように辺りを見回す。』

   男、上手側を見て何か恐ろしいものを見たかのように上手側を指差し腰を抜かす。叫ぶように口を大きく開ける。※絶対に''ソレ''を演じないこと。男役はあたかもそこに何かいるかのように演技すること。

ナレーション『''ソレ''はこちらにゆっくりと近づいてくるまるで白い神々しい狼のようだ…いや違う。''ソレ''は……』

 

 ゆっくりと暗転

  大きな雷が鳴り、激しい雨が降り始める。時々雷が鳴る。

 明転(明るく)

  教室。流星が椅子に座っており、下手側から奈緒が歩いて登場する

 

奈緒「ねえ流星。今日も楽しかったね学校。」

流星「あ、ああ…そうだな。楽しかった、な。」

奈緒「ねえ聞いてよ!最近さ、面白い怪談が書かれた本を見つけたんだよ!」

流星「あ、ああ。」

奈緒「それがさ〜かなり面白くて学校の近くにある平出資料館についての…」

流星「………」(明らかに上の空)

奈緒「ってあれ。どうしたの流星。もしかして…数学の小テストの点数悪かった?」

流星「な、何言ってんだよ!そんなわけないだろ!」

奈緒「いや、わかりやす。で、本当は?」

流星「………だった」

奈緒「…え?なんて?」

流星「5点だった……」

奈緒「は?5点…?いや、あれ100点満点のテストだったよね!?赤点は何点だっけ…?」

流星「…‥赤点は20点…」

奈緒「今回の小テストで赤点取ったらスマホ没収されるんじゃ!?」

流星「あ、ああ。かなりやばい」

奈緒「え、マジでどうすんの?」

 

  間(悩む流星)

 

流星「なんとかしてよ、奈緒えもん!!」

奈緒「奈緒えもんって言うな!もう知らない!自分でなんとかしなよ!」

流星「そんな〜!お願い、一生のお願い!」

奈緒「一体何回一生のお願い使うの…。はぁ…今回はダメ。」

流星「駅前にできた新しいスイーツ店奢るから!」

奈緒「…ふーん。何奢るの?」

流星「プリン」

奈緒「ケーキも?」

流星「もちろん!」

奈緒「好きなだけ?」

流星「もちろん!」

奈緒「1週間ずっと奢る?」

流星「うんうん、もちろ……は?」

奈緒「約束通り1週間ずっと駅前のスイーツ店奢ってもらうよ。」

流星「あー!騙したな!!」

奈緒「騙したも何も…私に1週間奢るだけでスマホの没収が無しになるかもしれないよ?もっと敬うといい!」

流星「神!まさに神!さすが奈緒!いや〜ほんと役に立つ!(全部棒読み)」

奈緒「それ褒めてないでしょ。」

流星「いや褒めてますよ?(棒読み)」

奈緒「手伝わないほうがよさそうかな…」

流星「そ、それだけはどうかご勘弁を!」

奈緒「なら2週間に延長だね!」

流星「そんな〜〜!!」

 

 暗転

  ガヤガヤと騒がしい教室。そして机で項垂れている流星(実際には机を二つとか並べるだけでもいいと思う)

 明転

 

奈緒「え、えーと……どんまい」

流星「…もうお終いだ…一か月もスマホ禁止だなんて…俺はこれからどうやって生きていけば…」

奈緒「あ〜でもさ、元々は二か月禁止のものを私が説得したから一か月になったんだよ?感謝してくれてもいいんじゃない?」

流星「ありがとう、奈緒(わざと棒読み)」

奈緒「私は手伝わない方が良かったかな…(拗ねたように)」

流星「ご、ごめん!ありがとう、奈緒!奈緒がいなければ俺は二か月もスマホ禁止にされて本当に死ぬとこだった!」

奈緒「…………」

流星「え、えーと…さすが奈緒!奈緒がいなかったら俺二ヶ月後に確実に屍になってた!いや〜ほんと神だわ!」

奈緒「そうそう。もっと感謝したまえ」

流星「あ、そうだ!」

奈緒「ようやく勉強真面目にする気になった?」

  流星はタブレットを鞄から取り出す

流星「タブレットを使えばいいんだ!」

奈緒「なんも反省しとらんやんけ、この馬鹿者!とりま、それ没収!」

  奈緒は没収する

流星「何すんだよ奈緒!それは俺の生命線なんだ!俺の最後の希望なんだ!俺の唯一の安らぎなんだ!返せ!」

奈緒「………(冷たい目線、無言の圧力)」 

 

  奈緒は相手が思わず竦み上がるくらいの冷たい目を向ける

 

流星「なんだよ、その目…そんな目で睨まれても俺は…」

奈緒「なんか言った?」

流星「す、すみませんでした」

奈緒「これ私が預かる。異論はないよね?」

流星「はい…ありません」

奈緒「パスワードは?」

流星「1192です…。……ん?は?ちょ待てよ!」

奈緒「あ、開いた。さーて検索履歴は…」

流星「(慌てて)ちょ、何してんの!?ちょっと見ないでよ!」

奈緒「へへーん。教えてくれた流星が悪いんだよ?」

流星「ちょっと待ってよ!ダメだよダメ!」

奈緒「何か私に見せられないものとか入ってるのかな?」

流星「(急にスンとして)それはそうだよ。」

奈緒「え?も、もしかして…」

流星「奈緒が大嫌いな芋虫が写ってるサイト、たくさん開いてるんだよ〜?」

奈緒「ひぃっ!?か、返す!………あ。」

流星「やった〜!俺の作戦勝ち〜!万歳三唱!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」

 

  万歳三唱をする流星

 

奈緒「おのれ図ったな、流星屋!」

流星「何言ってんの、奈緒」

奈緒「時代劇の悪代官ってさ、こんな感じのこと言うじゃん?」

流星「……おのれ一服盛ったな、○○屋〜!ってやつだよね?」

奈緒「うんうんそうそう」

流星「で、急にどうしたの?」

奈緒「…え、えーと…ちょっといきなり出ちゃって…」

流星「…ちょっと変な空気になったけどどうするの?」

奈緒「…うーん………あ、えい(手を叩く)」

 

 奈緒が手を叩いて暗転

 

流星「いや待てリセットしようとすんな!」

奈緒「だって変な空気になったし。」

流星「だからってリセットになるわけないだろ!ほら見ろもう観客の方々だいぶこの劇見てくださってるんだぞ!」

奈緒「流星、メタ発言多いよ?」

流星「誰のせいだと思ってるんだ!あーもうもどせもどせ!」

 

 明転

 

流星「ふぅ。ま、まあ…タブレットがあるしスマホがなくても大丈夫だ!」

奈緒「あ、そうじゃん!タブレット!私に渡しなさい!どうせ流星はタブレットばかり見て授業サボるから!」

流星「なら一日二千円払え!」

奈緒「なんでそうなる!」

流星「俺の唯一の安らぎを奪うんだ!当然だ!当然のことだろう!」

奈緒「当然じゃないでしょ!」

流星「当然に決まっているだろ!」

奈緒「当然じゃないでしょ!何その金額!」

流星「なら1万円だ!」

奈緒「高くなってるじゃない!」

流星「払わないなら渡さないぞ〜」

奈緒「…………ふぅ」

  静かに怒る奈緒

流星「………くっ……と、とにかく奈緒。」

奈緒「なに?」

流星「とりあえずタブレットは渡さないわ」

奈緒「は?何言ってるの?渡さないと貴方の母親に言ってスマホ叩き壊してもらうけど?」

流星「くっ!そんな脅しには屈しない!」

奈緒「(スマホをスッと取り出す)ん?何か言った?さーて。流星のお母さんの連絡先は…」

流星「くっ…俺のスマホを盾にするなんてひ、卑怯だぞ!」

奈緒「卑怯もラッキョウもあるものか!」

流星「何でどこぞのチープな二代目宇宙人のセリフなんだ!」

奈緒「(ため息をついて)で?」

流星「う……」

奈緒「タブレット…渡せるよね?」

流星「………うう…さよなら俺のタブレット…(嫌々差し出す)」

奈緒「ほら元気出して。放課後になったらタブレット返すから」

流星「本当か!?よっしゃぁ!これで俺の生活は安泰だ!」 

奈緒「全く。あ、スイーツ店奢る約束忘れてないよね?」

流星「………え?あ、うん。忘れてないよ」

奈緒「もう一度聞くよ。奢ってくれるんだよね?」

流星「……あ、ああ。もちろんだとも!」

奈緒「ふーん」

流星「お、俺が何でも好きなだけ奢ってやるさ!予算はなし!」

奈緒「今の録音したよ。」

流星「はぁ!?何してんの!?早く消せ、その録音!」

奈緒「え〜やだよ〜。流星が知らないふりした時のために流すから」

流星「おい!フジャケルナ!」

奈緒「これがふざけている顔に見える?」 

 

 (言い合いしながら) 暗転

  河川敷で座ってる二人。

 明転

 

流星「そういえば今日、お前の誕生日だったよな。」

奈緒「え?流星…私…」

流星「これやるよ」

奈緒「何これ?…毛?」

  奈緒、キレる

流星「うちの近所にいる野良猫のヒゲ」

奈緒「は?」

流星「だから、近所の野良猫のヒゲ」

奈緒「…あ''?(キレる)」

流星「(焦りながら)い、いやさ猫の髭ってめっちゃ希少なんだぞ?これは約12万の値がつく…」

奈緒「…流星?吹っ飛ばしていいね?」

流星「すいませんでした」

奈緒「私の誕生日、二ヶ月後だよ?」

流星「え…あれ俺2回やらかした?」

奈緒「うん」

流星「怒ってる?」

奈緒「うん。」

流星「猫のヒゲいる?」

奈緒「ううん。(鞄から刀を取り出す)

流星「は?」

奈緒「流星。覚悟」

流星「え、ちょっと待て!」

奈緒「問答無用」

流星「ほ、本当に待って!それどこから出した!」流星、座り込みながら後退りをする)

奈緒「えい。(斬る)」

流星「(斬られる流星)うわぁあああ!」

 

 暗転

 明転。明転してから教室内で頭を上げる流星。時間帯は放課後。夕日が教室に差し込む

 

流星「は!?…あれ?夢か。良かった〜考えればいくら奈緒が脳筋筋肉ゴリラだからって刀で斬ってくるわけないよな!あー夢でよかっ…」

  奈緒、流星の『〜ないよな!』のあたりで下手から舞台に入ってきて流星の後ろに立ちすぐに

奈緒「流星」

  間違いなくブチギレてる奈緒

流星「…………」

奈緒「どうした?こっち向けよ」

流星「……」

奈緒「そう言えば最近いいバット買ったんだよ。金属と木製どっちがいい?」

流星「…できれば…スポンジ製の奴を…」

奈緒「わかった金属製だな?」

流星「…………」

奈緒「早くこっち向けよ。誰がまな板で頭まで筋肉に侵食されたゴジラだって?」

流星「………いやそこまでは言ってない!確かにお前は脳みそまで筋肉に侵食された筋肉ゴリラで絶壁だけど!…あ。」

奈緒「…絶対に許さん」

  音響で殴る音を出す

流星「…グハァっ!?」

奈緒「というわけでちょっとバット取ってくるからね。逃げるなよ?」

  舞台裏にバットを取りに行く奈緒(下手・上手どちらでも可)

流星「よし逃げよう。できるだけ足音立てないようにこっそりと」

  抜き足差し足で逃げようとする流星(奈緒と反対側にはけようとした方が良)

奈緒「(流星の背中に向けて)流星?どこへ行くつもり?」

流星「………あ、終わった……」

  ゆっくり振り返る流星。そして蹴る奈緒

流星「いや蹴りなんかい!」

奈緒「バットで殴られるのがお望み?」

流星「そんなわけないだろ!」

奈緒「…フンッ!」

  バットで殴る音を音響で流す

流星「結局殴るんかい!ってあれ…?」

奈緒「流石に金属製は可哀想だからスポンジ製にしたよ。感謝してね。」

流星「でも痛いものは痛い…。」

奈緒「自業自得。猛反省して」

流星「はい、すいませんでした」

奈緒「そういえば流星って…怖いの苦手だよね?」

流星「え、あ、うん。大嫌い」

奈緒「私、とっておきの話があるんだ〜!」

流星「やだやだ!絶対に聞きたくない!」

奈緒「夜、比叡ノ山(ひえいのやま)にある平出資料館近くを歩いていて…ってこら。耳塞ぐな」

流星「うう…って力強っ!?お前やっぱりゴリ…」

奈緒「ん?」(笑顔)

流星「ごめんなさい」

奈緒「話を戻すけどね。かごめ歌が聞こえてきたら、''ナニカ''にどこかの道に引きずり込まれるらしいよ」

流星「ナニカって何?」

奈緒「わかんない」

流星「わかんないんかい!」

奈緒「でね、この話、実は本当のことじゃないかって思ってて…それがこの本なんだけどね」(本を取り出す)

流星「やだやだやだ!聞きたくない!」

奈緒「うるさい黙って。(本を取り出す)この本の内容を要約すると…ある五人組が夜、平出資料館の近くを歩いてたら急に雷が轟いてにわか雨が降り始めた。そしてかごめ歌が聞こえてきてその中の一人が突然走り出したかと思うと姿を消してその後行方不明になったんだって〜!」

流星「それ嘘じゃ…」

奈緒「なら嘘か本当か確かめるために行ってみようよ!」

流星「え、絶対行きたくないんだけど。」

奈緒「え?」

流星「…(首根っこを掴まれる)は、ちょ何すんの!?」

奈緒「そんなの決まってるでしょ?」

流星「ま、まさか…」

奈緒「今から見に行こう!」

流星「はぁ!?いやだ!絶対やだ!」

奈緒「いいから行くよ」

流星「そ、その前にせめてもの準備を…」

奈緒「…あ、そっか。もしかして時間稼ぎ?」 

流星「そうだよ。だって怖いから!」

奈緒「どんだけ時間稼ぎしても無駄よ」

 

 暗転

  家の倉庫のイメージ

 明転

 

流星「えーと…着替えと折り畳み傘と…」

奈緒「はい流星。これ」

  奈緒、流星に懐中電灯と時計を渡す

流星「お、せんきゅ」

奈緒「流星。あとこの缶詰と缶切りも鞄に入れて」

流星「ありがとって食料!?」

奈緒「なんかあったら困るでしょ。おやつよおやつ」

流星「そ、そうだよな。アハハ…」

  奈緒、お札が入ったケースを鞄に入れる

流星「な、奈緒。それ…」

奈緒「ん?何かあったら困るでしょ?」

流星「そ、そうだな…見なかったことにしよう」

奈緒「懸命な判断ね。」

 暗転

  音響で蛙の鳴き声を流す

 明転(光を弱める)

  奈緒と流星は下手から出てきて足を止め立ち止まる。イメージは林に囲まれた坂道

奈緒「う〜んすごい雰囲気あるな〜ここ〜」

流星「…怖いもうやだ帰りたい」

奈緒「流星!怖がっちゃだめ。怪異は人間の恐怖を糧に成長するんだよ。だから絶対に怖がっちゃダメ」

流星「…そんなこと言われても…怖いものは怖いよ…」

奈緒「はぁ…これ持ってなさい」

  奈緒は流星に鈴とお守りを渡す

流星「え、なにこれ」

奈緒「ある神社でもらった鈴とお守り」

  音響で雷をいきなり鳴らし、雨音を出す。折り畳み傘を広げる二人

流星「……うわ急に雨か。なんか気のせいかな?空気が重くなったような」

奈緒「…流星。絶対に離れないようにしてね。」

流星「へ?それってどういう…」

  かごめ歌を流す。(かごめかごめ、籠の中の鱒は、何時何時出やる、十日の晩に、鶴亀ひきこめひきこめ)

流星「え、なになに!?」

奈緒「…ふーん…」

流星「な、なんでそんなに落ち着いてられるんだよ!俺もう怖くて怖くて心臓が肋骨を破壊しそうだよ!」

奈緒「流星、うるさい。静かに」

流星「そ、そんなこと言ったって…」 

奈緒「ダメだよ。流星が恐れてるって向こうから認識されたら引き込まれるよ」

流星「向こうってなんのことだよ…」

 急に暗転させる

  暗転したまま喋る 

流星「あれ?真っ暗で何も見えない…奈緒!!」

  奈緒は流星の声が聞こえてない

奈緒「流星!そこにいる?」

  同じく流星も聞こえてない

流星「奈緒!?おーい!どこ行ったんだよ…」

  完全に暗転させる。倒れ込む二人。そして流星は下手にはける。まるで何かに引きずられるようにはける

  奈緒の様子

 明転

奈緒「…あれ流星が消えちゃった。」

  奈緒は落ちてる本を見つける

奈緒「なにこの本。」

  本をめくって本を読む(長めに読むフリをしてください)

奈緒「ふーん。つまり、この本の内容を要約すると人からの信仰心を失った神は妖怪に堕ちるってことね。面倒ね…」

  鞄から札を取り出す

奈緒「まあ…なにが相手だろうと関係ないしできるだけすぐ終わらせますか」

 暗転させる

  上手側に奈緒は、はけ、流星は下手から出てくる

流星「…あれ?ここどこだ?さっきまで俺は奈緒と一緒に…歩いてたはず。」

  流星、足元に何かが落ちているのを見つける

流星「あれこれは…ズボン…の切れ端か?なんでこれがこんなとこに…」

  流星はそれを拾い上げる。がすぐに驚いて落とす

流星「…えなんかぬちょっとしてる…うわなんかついてる!?」(血ついてるでも可)

   流星はふと後ろや横を見る。そこには赤と白と泥色の様々な色の目が浮いていた。それを見て流星は腰を抜かす(←ただしその目玉の絵などは書かないこと。絶対に。)

流星「うわぁっ!?は…?なんだよこれ…赤と白と泥色の目…?なんで浮いてんの…」

  音響で何かが垂れる音を流す

流星「あ…?」

  流星、頬を拭う。そして懐中電灯を上に向ける

流星「………(絶句)」

  流星あまりにも驚いて固まる。そして懐中電灯を落とし、膝をつく(何があったのかは想像してください)

  (↑好きにイメージしていい。固定イメージに囚われる必要はないです)

流星「…な、なんだよ…これ。あ、あれ?懐中電灯は?……」

  膝をつき、地面に落ちた懐中電灯を拾う

流星「あ、あった。ただ落としただけかあぶねめっちゃ焦った」

   流星は上手側にはけ、そして舞台裏を通り下手から再び出てくる

流星「…ん?なんか微かに聞こえてくるぞ?」  

  肉を食べる咀嚼音が聞こえてくる。たまに何か硬いものを食べる音も聞こえる

流星「え…?は?」

  流星、ゆっくりと後退りする。音響で枝を踏む音を出す

流星「あ。」

  流星、ソレに怯え腰を抜かしながらも必死に後ろに後退する。

  下手から飛び出してくる奈緒

奈緒「流星っ!」

流星「え、な、奈緒!?なんでここに!」

奈緒「これ飲んで」

  コップを渡す(紙コップとかでも可)

流星「え、なんで」

奈緒「ココア。」

流星「いやそれは見たらわかるけど!なんで飲まないといけないのかってこと」

奈緒「いいから飲んで速く時間ない」←流星のセリフを遮る勢いで

流星「………(飲む)甘すぎぃ!?」

奈緒「気分はどう?」

流星「口の中めっちゃ甘…ん…?」

  フラフラする流星

流星「はぁ〜」

  眠る流星

奈緒「さて…早めに終わらせますか。」

 暗転

  爆発音がなる。そして場面は再び林道へ。今度は雨降ってない

 明転

流星「ん?…あれいつの間に寝てたんだ俺」

奈緒「ようやく起きた?あなた、急に座り込んだと思ったら即寝(そくね)したのよ」

流星「なんか口の中すっごい甘いんだけどなんで?」

奈緒「さぁ?」

流星「………それでなんでここにいるんだっけ…」

奈緒「流星が急に散歩したいって言ったんでしょ」

流星「こんな真夜中に!?」

奈緒「はぁ…覚えてないの?」

流星「はい、記憶に全くございません」

奈緒「…全くほら帰るよ」

流星「はい…」

  奈緒と流星、上手側に向かって歩く。そして奈緒は少し立ち止まって後ろを振り返る

流星「?何してんだ奈緒。帰るんだろ?」

奈緒「…うん」

流星「?」(首を傾げる)

  両方、上手にはける

 暗転

〜終わり〜




この台本に登場する怪異には固定イメージを持たない方がいいです。ただし『大体こんな感じだよね』的な感じで固定ではないけど大まかなイメージを共有し合うのは可。ここに出てくる怪異は第一話の怪談に出てきた怪異です。
終わりは好きに想像してください。作者の解説が入る部分が敬語ではありませんが敬語にすると文字数が増えて面倒だったのであえて敬語にしてないだけです。
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