母親を亡くしひとりぼっちになってしまったイーブイのルリは、コンフィーネ救助隊の隊員・アブソルのルージルに連れられ救助隊ギルドのある街に来、そこでフォッコのカネリと出会う。
2 団長室
「うわぁ……。」
この街に来た時と同じ感嘆詞が口から出てきた。今度はカネリちゃんと一緒に。
カネリ「ここが、ギルド北館…。」
目の前には広々としたエントランスが広がり、いろんなポケモン──隊士達で入り乱れていた。床は赤い市松模様の絨毯であしらわれ、壁はしっかりした石造りになっている。奥には左右から2階へ行くための階段が伸びていて、吹き抜けになっていることによって2階の様子も少し見える。屋根付近の壁や天井にあるドームにはステンドグラスが敷き詰められて綺麗な光が差し込んでくる。
ルリ「で、その団長のいる所はどこなの?」
僕は辺りをきょろきょろ見渡しながらルージルさんに訊いた。
ルージル「うん?もちろん最上階さ。」
カネリ「うわあ…。」
ルージル「と、言いたいところなんだけど、部屋の構造の都合上、最上階のひとつ下の階なっているんだ。」
ルリ「部屋の構造…?」
ルージル「天井が普通の部屋と比べ高くなっているんだ。4階と5階に跨がっている。」
カネリ「でも結局階段めっちゃ登るんじゃん…。」
ルージル「そうだね…。まあ、ゆっくり行こうか。そんな急ぐようなことでもないしさ。」
カネリちゃんはちょっとめんどくさそうな顔をしてたけど、僕たちはルージルさんの後に着いて歩いていった。
1階から2階へ上がる階段はすんなり登れたものの、それ以降がやけに長い気がした。多分螺旋階段になったからだと思う…。
なんとか4階までの階段を登ったすぐの所に大きな窓があった。僕はその窓の枠に飛び乗ってみた。海岸線からギルドまでの景色はここに来る途中までに広いことが分かったけど、その更に奥にもずっと街が続いていることが、その窓を覗くことで分かった。もう、地平線の少し手前までずっと街。見えるか見えないかぎりぎりのところで森に変わってる。
カネリ「ほんと、でっかい街だよねぇ…。」
カネリちゃんが隣に来て僕と同じように窓の外を眺めだした。
ルージル「このギルドを中心に、円形に広がってるんだ。王国時代において、敵国に簡単に
ルリ、カネリ「へぇ〜…。」
その後2匹で暫く景色を眺めていた。ルージルさんは僕たちの後ろで通りすがったポケモンと何か話していたけど、良くは聞いてなかった。
ふと僕が本来の目的を思い出してルージルさんの下に行く。カネリちゃんも気づいてこっちに来る。
ルージル「もう大丈夫かい?」
歩きだしながらルージルさんが言った。
ルリ「うん。」
カネリ「いい眺めだったよ。」
僕たちは団長室に向かった。
…思ったんだけど…。
団長でしょ?世界最大級のギルドの。どんなポケモンなんだろ…。きっとおっかないんだろうけど。めっちゃ真面目で気難しくて怒るとこわい…。
──ガーネストさんじゃん…。
ガーネストさんの顔が頭に浮かんだ。てかあの人が団長じゃないってことは団長はもっとこわいってこと…!?急に緊張して来た…。
ルージル「さ、着いたよ。」
そんなことを考えてる間に団長室の前まで来た。
ルージル「団長、入団希望者を連れて来ましたよ?」
ルージルさんがノックしながらドア越しに中へ話しかける。
…なんの返事もない…。
ルージル「失礼します。」
ルージルさんはそう言ってドアを開ける。僕は固唾を飲んd
ルージル「うわっ…!」
ドサッ!!
ルリ、カネリ「ぎゃっ!」
ドアを開けるなり大量の本がこっちに降って来て僕たちはその中に埋もれてしまった。
すると本のテントの外から、
「あわわわわごめんね、だだ大丈夫…!?」
そんな高い声が聞こえて来た。
「おやお三方…、お怪我はありませんか?」
さっきのとはまた違う声が聞こえてくる。こっちは低い。そして上に乗っかってた大量の本がすっと持ち上がる。
部屋の中を見ると、本をサイコキネシスで浮かばせているメタグロスのおじさんと、その奥であたふたした表情を浮かべるラティアスの姿があった。
メタグロス「いやあ申し訳ない。資料の整理をしていたもので…。今すぐに片付けますのでお待ちを。」
メタグロスはそう言うと、浮かばせている本を始め、部屋に積み重なった本の山を、シュババババと、すんごいスピードで本棚にしまい出した。
ルージルさんの言ってた通り、この部屋、天井が高い。確かにこの高さは2階分に相当すると思う。そんな高い所にまである本棚に本が次から次へと収納されていく。
カネリ「はっや…。」
カネリちゃんもだいぶ驚いてる。
全ての本が収まったところでメタグロスがまたこっちに来て、
メタグロス「このお二方が、新入団員であるということですかね?」
ルージルさんに訊く。
ルージル「え、ええ…。そうですよ。」
ルージルさんが急に敬語を使いだした。ということは…。
メタグロス「では。」
ラティアス「は、はい!」
メタグロスがラティアスの方に話を振る。ラティアスはちょっと焦りながらこっちに来る。
ラティアス「…あ、改めまして、コンフィーネギルドへようこそ…!私が、このギルドの団長、ルナイトと言います…!」
メタグロス「そしてわたくしが、彼女の仕事の補佐役を担っている、副団長のカーボンでございます。よろしくお願いしますぞ?」
──え…?
僕とカネリちゃんは目が点になる。
待って聞き間違いじゃないよね?団長は飽くまであのおどおどしてるラティアスで、この貫禄のあるメタグロスのおじさんは副団長…!?普通雰囲気からして逆じゃない!?
ルナイト「やっぱり、団長に見えないよねぇ…。」
ルナイトさん…じゃなくて団長が苦笑する。
カーボン「何を仰ります…。団長殿はもっと団長としての威厳を持って接してよろしいのですぞ?」
ルナイト「だって私そういうキャラじゃないもぉん…。」
聞き間違いじゃないらしい…。
カーボン「それで、お二方。名前はなんというのです?」
カーボン副団長が尋ねてくる。
ルリ「僕、ルリって言います…!」
カネリ「カネリです!」
カーボン「なるほど…、素敵な名前をお持ちで。」
素敵って言われた!嬉しい!
カーボン「それでは団長。」
ルナイト「あああそうだね、ちょっと待ってね…?」
ルナイト団長はやっぱりあたふたしながら机の上から一枚の紙を持って来て、僕とカネリちゃんに見せた。
ルナイト「えっと、救助隊団員全員に支給されている、スカーフと、それを留めるためのビーズの色を、それぞれ10色から選べるんだけど、どれがいいかな?」
スカーフ!救助隊の証のスカーフ!待ってました!カラバリも豊富みたい!僕たちはその紙に見入った。
色は、レッド、グリーン、イエロー、ブラウン、ブルー、ピンク、グレー、パープル、オレンジ、ブラック。ルージルさんはブルー、ルナイト団長はレッド、カーボン副団長はグレーのスカーフを巻いてるみたい(カーボン副団長に限っては前脚に)。
少しの間考えてから、
カネリ「じゃあ私、赤いので。」
カネリちゃんが言ったのに続いて、
ルリ「じゃあ僕は青…!」
そう答えた。
ルナイト「ビーズも同じ色で良い、かな…?」
その言葉に僕とカネリちゃんは揃って頷く。その様子を見るとルナイト団長はさっきの机のすぐ近くの引き出しからスカーフセットを2つ取り出して、それを僕たちに渡してくれた。
ルナイト「そして、これが救助隊バッジ。」
更にルナイト団長は金色に輝くバッジを手渡した。円形の形から左右に2つの羽が出ているデザイン。円形のところには、円を横に半分に割ったところの中心に小さな丸が描かれてる模様で、この地方に古くから伝わる“パーラ・モストルオーサ”という模様が彫られている。そして上半分には星の模様が3つ、下半分には文字がひとつ刻まれている。
ルナイト「えっと…、この下半分の文字のところは、今の君たちの隊士ランク。13段階あるうちの、一番下。下から6段階までが“下級隊士”、そこから上6段階が“中級隊士”で、それの更に上に“12上級隊士”と呼ばれるランクがあるの。12上級隊士は名前の通り12匹の枠があって、数々の任務をこなして来たエリート中のエリート。…今、そこにいるルージルくんも、そのうちの1匹だよ。」
“えっ!?”と、僕とカネリちゃんがルージルさんの方を向く。
ルージル「言われちゃったかぁ…。恐縮されると思うから隠してたんだけどなぁ…。」
ルージルさんが笑いながら応える。
ルージルさんって、そんなすごい人だったんだ…。
ルナイト「あっ、で、正式ではないんだけど、中級隊士の一番トップのポケモンたちを、皆よく“スペリオーレ”って呼んでるの。覚えておくと、良いかも。まあなんでも準12上級隊士みたいなもんだから…。」
スペリオーレ…。かっこいい名前!そう思いながら僕は僕はバッジをスカーフの説明された通りのところに付けた。
今度はカーボン副団長が口を開く。
カーボン「任務を数多くこなしていくのはもちろん、ランク昇格試験や、あとはこの島の各地に設営されている“技バトルジム”を周回することでも、隊士ランクを上げることができますから、義務ではないものの、時間があったら挑戦しに行くことをおすすめしますぞ?ランクアップはこちらで判断します故、その度に団長室に来るようお願いします。」
あ〜言われちゃった〜と言わんばかりにルナイト団長がカーボン副団長の方を見る。
ルナイト「ま、まあこんな感じで、列記とした階級制度はあるんだけど、別に上下関係な訳ではないから…、というか、本当の目的は実力の可視化で、つまり…、できるだけそれぞれの実力に見合った難易度の任務を担わせてあげるために、この細かい階級システムを作ったんだ。だから、例え上の階級のポケモンと話す時でも、敬語は任意にしている。だから、さっきここに来る途中にルージルくんと話してる時もタメ口で喋ってたけど、全然、オーケーだから。安心して欲しい、な。あ、もちろん、私達にもだよ?」
団長たちがにっこりする。いやいや流石に団長たちには無理でしょ…。
ルナイト「じゃ、じゃあ…、私たちからは以上、です…!で、ルージルくん、あとのことは、下の階の“隊統任理班”の子達に訊けばわかるから…、案内よろしくね…!」
ルージル「了解。」
ルリ「え…?」
カネリ「何そr」
ルナイト「これからよろしくね!」
ルージル「さ、行くよ。」
バタン。ルージルさんにされるがままに部屋の外に連れていかれた。
ルリ「ねえ、ルージルさん…?」
僕は歩きながらルージルさんに話しかける。
ルリ「団長が言ってたあれって、何?」
カネリ「私も思った。」
ルージル「ああ、“隊士統轄兼任務管理班”のことだよ。」
ルージルさんにすらっと言われて僕とカネリちゃんはぽかーんとする。
ルージル「“隊士統轄兼任務管理班”。」
ルリ「“ソースとんかつ丼とリンドサンドパン”…?」
ルージル「全然違〜う!てかなんだそれ〜!」
ルージルさんが突っ込む。カネリちゃんは微妙にウケてる。
ルージル「名前のまんまだよ。隊士のチーム構成や、ギルドに入って来た依頼の割り振りなんかを担当してる班だよ。名前が長いもんで、皆略して“隊統任理班”て呼んでる。」
カネリ「え、それって団長とかがやるもんじゃ…。」
僕も思ったことをカネリちゃんが代弁してくれた。
するとルージルさんは僕たちに顔を近づけて小声で言う。
ルージル「あまり大きい声じゃ言えないけど、あの団長がそんな大量な仕事できると思うかい?それも任務が始まる朝までにさ。」
あ〜と思いながら納得するも束の間、どっかからくしゃみが聞こえてきたような気がした。
ルージル「それ以外にも団長がしなくてはいけない仕事はあるし、そもそもここに入ってくる依頼の量は桁違いだからね。それを朝までに全部割り振らないといけないから、どちらかというと夜型のポケモンの方が都合が良かったりする。だからわざと仕事を分けてるんだろうね。」
ルリ、カネリ「なるほど…。」
ルージル「さて、まだまだ決めなければならないことはあるから、さっさと終わらせて、今日はゆっくり休むと良い。行くよ。」
はーいと元気に返事しながら、僕たちはさっき登って来た螺旋階段を降りていった。窓の外の空は少し赤く染まってるように見えた。
3 ソースとんかつ丼とリンドサンドパン(だから違うって…
3階のとある部屋の前に来た。
ルリ「ここが…、…えっと…。」
ルージル「隊士統轄兼任務管理班。」
ルリ「そう、それ…。」
これいつになっても覚えられないやつだ…。
ルージルさんがドアをノックする。
今度はすぐに返事があって、ドアが開く。中からエーフィのお姉さんが出て来た。
エーフィ「なあに…?そろそろ寝る時間なんだけど…。」
いかにも眠そうな顔をして。しかしその顔は僕とカネリちゃんを見るや否や豹変することになるなる。
エーフィ「えっ、何この可愛い子達!新入団員?」
エーフィに尋ねられ、ルージルさんは頷く。
エーフィ「可〜愛い〜!あ、いつもの説明でしょ?任せといて!」
そのまま彼女に引っ張られ、ルージルさんを廊下に残して部屋の中に引き摺り込まれ、勢いよくドアを閉める。
エーフィ「レン?新人ちゃんたちが来たよ〜?」
そして部屋の奥の暗くなってる空間に向かって叫ぶ。急に元気になった…。
「本当かい?それは吉報だねぇ。」
“レン”と呼ばれたポケモンがこっちに来る。窓から差し込む光で、暗闇から姿が露わになったそのポケモンはブラッキーのお兄さんだった。
ブラッキー「本当だ。可愛いね。」
彼にまで言われた。“可愛い”って。カネリちゃんは良いとして、僕ってそんな可愛いかなぁ…?
ブラッキー「俺はレンディ。隊士統括兼任務管理班の班長をしている。」
ブラッキーがそう話す。ああ、だから“レン”って呼ばれてたんだ…。
エーフィ「私はメトリナ。彼からは“リナ”て呼ばれてる。あなたたち、名前は?」
今日3回目の自己紹介だ。
ルリ「ルリって言います!」
カネリ「カネリです!」
メトリナ「可愛い名前。よろしくね。」
エーフィのメトリナさんも笑顔で接してくる。なんかこの班馴染みやすいかも…。
レンディ「んで、例の説明か。まあまず君たちのチーム構成。このギルドでは原則として3匹で1組のチームになる決まりなんだけど、必ずしも数が合うとも限らないんだよね…。そもそも1匹しか入ってこないという連絡だったから、今2匹しかいない下級隊士チームのところに入れようかとも思ったんだけど、
え、カネリちゃんと一緒になるの…?
メトリナ「まあこの子たち仲良さそうだし、大丈夫そうよね。で、チームにはそれぞれチーム名を決めてもらってるんだけど、何が良いかな?」
あ、もう強制なのね?まあ別にいいけど…。
チーム名か…。どうするかなぁ…。そんなネーミングセンスあるわけじゃないし…。
カネリ「そんな凝ってもなんだし、ルリくんと私の名前取って“ルリカネ隊”とかでいいんじゃない?」
カネリちゃんが提案する。
ルリ「あっ、いいんじゃない?シンプルだし分かりやすいかも。」
カネリ「えへへ…、ありがと。」
レンディ「じゃ、それで決まりだな。」
レンディさんはそう言って、机に上に置いてあった紙に万年筆で文字を書き出す。
レンディ「チーム名の届出はこっちの方でしておくよ。そしたら今日はもう寝るといい。もう明日から任務が始まるからね。じゃあリナ、寮の部屋までこの子達を送って行くから。」
メトリナ「分かった。いってらっしゃい。」
レンディさんに連れられ、部屋の外に出る。ルージルさんはもういなくなっていた。
レンディ「ここ・ギルド北館と、寮のある南館は、渡り廊下で繋がってるんだ。」
レンディさんの後を着けて歩いている時に、彼が口を開いた。
レンディ「君たちの部屋は3階にある二人部屋。というのも、ここの寮はそれしかないんだけど…。」
そう言われて、急にドキッとした。
ルリ「え、じゃあ、一緒に寝ることになるの…!?」
レンディ「そんな驚かなくても…。ベッドはちゃんと2つあるし、部屋自体も割と広いから、窮屈な思いはしないと思うよ。」
そういう問題じゃなくてさぁ…。今日会ったばかりの女の子とおんなじ部屋で寝ろって言われたら、いくら仲良いとはいえ、ちょっと……。
レンディ「まあそのうち慣れるよ。…さ、もうすぐ南館だよ。」
前を見ると、橋みたいなものが架かっていた。これが北館と南館を繋ぐ渡り廊下…。屋根こそ付いてるとはいえ外にむき出しになった状態で窓ガラスなんかはなく壁は柵がある以外に外と隔てるものがない。外はもうすっかり夜モード。
にしても広いなあこのギルド。中を移動するのだけに何分もかかるレベルだよ…。この中で今日から暮らすことになると思うと、迷子になりそうで少し心配…。
南館に入るなり規則的にドアが並び出して、いかにも寮な感じが醸し出されていた。
レンディ「さ、ここだよ。」
そこからまた暫く歩いて行って、ひとつのドアの前でレンディさんが足を止め、そのドアを開ける。
ルリ、カネリ「うわあ…。」
中は確かに割と広々としている。天井も高さがあるし、大きな窓も2つついてて開放的!肝心のベッドは2つ…と言うよりかは2段ベッドが1つ、入って左の壁際に設置されてある。
レンディ「気に入ったかい?」
レンディさんが僕たちに訊いてくる。
カネリ「うん、過ごしやすそう!」
カネリちゃんは満足のようだ。
ルリ「まあ、いいかな…。」
僕もそれなりの返事をした。
レンディ「良かった。…それじゃあ、俺はこれから仕事に移るから、これで。…ごゆっくり。」
そう言い残し、彼はドアを閉めていなくなった。
ベッドの置いてある場所のすぐ近くには梯子が伸びていて、後から取ってつけたような物置きスペースに繋がってる。僕ぐらいなら多分あそこでも寝れそうだな…。一方入って右側には小さな机がひとつ置いてあって、ハリケーンランプが置かれてる。燃料は……うん、ちゃんと入ってるみたい。机の周りが明るく照らされる。
カネリ「ルリくん、ベランダあるよ!」
カネリちゃんに呼ばれた瞬間、体が反応して声のした方へ走っていった。
ルリ「ほんとだ!」
大きな2つの窓の更に左側にドアがあって、そこからベランダに出れるようになっていた。そこからは街の南側の夜景が広がっていて、空には満天の星が輝いているのが見える。
カネリ「もう明日から、任務始まるんだよね…。」
ふと、隣にいるカネリちゃんが話しかけて来た。
ルリ「うん。楽しみな反面、ちょっと緊張するね。」
僕はそう応えた。
カネリ「確かに、上手くできるかどうかは分かんないけど…、頑張ろうね。」
彼女はそう言うと、左前足をこっちに向けて来た。僕はちょっと照れ臭い気もしたけど、
ルリ「うん、よろしくね。」
笑いで隠しながら右前足でハイタッチした。