どうも皆さんこんにちは。目を覚ましたら保健室にいました、二宮匡貴です。どうやら轟戦は勝利を収めたそうで、決勝は俺対かっちゃんに決まりました。今はボロボロになった会場をセメントスが修復のためちょっとした休憩時間です。あ、ちなみにトガちゃんと響香ちゃんが俺をここまで運んでくれたらしいんだけど今はいない。なんで?そして当たり前だけど満身創痍な轟くんが横で寝てます。
「なあ、二宮。起きてるか?」
轟くんが話しかけてきた。気まず。沈黙が場を支配する。
「……その、さっきはありがとな」
「は?」
思わず変な声が出た。
「いや、別に礼言われるようなことしてないけど」
「いや」
「お前があそこまで言ってこなかったら、多分俺はまた氷だけで終わってた」
「……」
「腹立ったけどな」
「だろうな」
実際初期の轟くんは個人的な事情もあって超むかつくしね。
「でも、お前見てると……逃げてるのが、自分だけみたいだった」
試合中にも似たようなこと言ってたな。
「お前さ、“ヴィランの息子”とか散々言われてんのに、なんでそんな前向けるんだ」
「俺にはさ、理解してくれる人がいたから。仲間がいたから前を向けた。それにその時は前を向くとかより生きることに必死だったし・・」
俺は体に刻まれたおびただしい数の傷を見ていう。轟くんはそれを見て息をのむ。
「昔は結構気にしてたよ。マスコミとかも死ぬほど嫌いだったし。それに自分の抱えてる問題か逃げてた。今でも親の顔は思い出せないんだ・・」
「……」
「でもさ、前に向かないとなにも始まらないじゃん?だから俺は前を向いて歩いてきた」
それに俺には雄英に行くっていう目標があったからね。
「だから、ムカついても前に出るしかないんだよ。俺が何者か、俺が決めたいから」
保健室が静かになる。遠くでマイク先生の実況が聞こえる。そろそろ、修復が終わったかな?
「……やっぱり強いな、お前」
「そんなことないよ。轟くんとは前提が違うんだ。俺はそもそも君たちと並べられる資格なんてないよ・・・」
「・・・」
轟くんは一瞬顔をしかめて自分の右手を見た
「炎を使った時、不思議と嫌な感じしなかった」
「へえ」
「親父のためじゃなくて、“自分で使った”って思えたからかもしれねぇ」
まあこれを機に家族との仲を改善してほしいところではあるんだけどね。おたくのガチムチパパが幸せになれないとホークスが曇っちゃうんだぞ♡
「あー……なら、まあ、よかったじゃん」
「でも次は勝つ」
「次は氷も炎も全部使う。万全の状態で、お前を超える」
「待ってるよ、その時を」
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轟君と匡貴の試合が終わった会場は熱狂に包まれていた。でも、ウチは匡貴が心配で気が気じゃなかった。さっき保健室まで運んだけど大丈夫かな。観客席に戻って友達の芦戸と一緒に会場が復旧されのを待ってた。スマホを弄ってると、隣の芦戸が話しかけてくる
「二宮くんは大丈夫そうだった?」
スマホを弄る手が止まる。
「・・・なんでウチに聞くの?」
「だって、試合終わった瞬間に二宮くんのところに行ってたじゃん!あれ、もしかして隠れてやってるつもりだった?」
芦戸の指摘に耳まで赤くなる。でもこれで私が匡貴を好きだってことを周知してもらえれば外堀から埋められるのでは?それもありだが今やるべきではない。今は
「匡貴は保健室で休んでる。決勝までには間に合うと思うよ」
「ふーん。」
芦戸がじっとウチのことを見てくる。
「・・・何?」
「いや、響香ちゃんはさ、二宮くんのことが好きなの?」
芦戸がにやにやしながら、聞いてくる。・・・芦戸は軽い気持ちで聞いてきたかもしれないけど、ウチにとってそれは禁句だ。芦戸に二宮の魅力をわからせつつ私のもだってことを説明しなきゃ(レイプ目)
「ねえ芦戸、二宮ってさ、ほんとずるいんだよ。誰か困ってたら絶対放っとけないし、自分が傷ついてる時でも平気な顔して人の心配するし、しかもそれ全部“当たり前”みたいにやるじゃん? だからみんな勘違いするんだよ。“自分だけ特別かも”って。でもあいつ、多分そこまで考えてないんだよね。あの笑い方も、優しい声も、自然にやってるだけ。……でもさ、ああいうの近くで見続けるとダメなんだよ。どんどん欲しくなる。ウチだけ見てほしいって思っちゃう。だからさ、最近思うんだよね。ほかの女と喋ってるだけでイライラするし、触られてると頭ぐちゃぐちゃになるし、“その手離せよ”って思っちゃう。ほんと最悪。でもさぁ、もう無理なんだよ。だってあいつ、放っといたらどっか行っちゃいそうなんだもん。だからウチがそばにいる。都合のいい女でも、幼馴染でも、なんでもいいって思ってたけど……最近はそれすら嫌になってきた。だって二宮って、たぶんウチのこと一番見てるし、一番理解されてるのもウチだし、結局最後にはウチのところ戻ってくるんだよね。……だからさ芦戸、もし本気で二宮のこと狙うなら、ウチ多分容赦しないよ? 相手が芦戸でも、たぶんもう止まれないから」
「わ、私は狙ってないから安心して!!でも、強敵がいるんじゃない?トガちゃんとかあと、BIG3の波動先輩も仲いいってこの前噂で聞いたよ。最近話せてないからやばいんじゃないの?」
「・・・・別に、最後にはウチが勝つし」
「ま、私は響香ちゃんを応援してるよ!なんかあったら言ってね、協力するよ!!」
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さて、いよいよ次は爆豪戦ですね。爆豪戦のポイントは・・・・特にありません。え?本当になにもないのかって?本当になにもないです。気合で頑張りましょう。一応障害物競走をかっちゃんと協力して1位を取ったので想定よりは消耗してませんが、それでも勝率は5割です。
『さァァァ来たァ!!雄英体育祭、ついに頂上決戦だァァァ!!!』
『一年の頂点を決める最終戦!!ここまで数々の激闘を勝ち抜いてきた怪物どもが、今ここに集結ゥ!!』
『まず入場するのはァ!!圧倒的火力!!圧倒的闘争心!!勝利への執念だけでここまで突っ走ってきたァ!!一年A組――爆豪勝己ィィィ!!!』
『ロボットだろうが障害物だろうが全部まとめて吹き飛ばすゥ!!止まらねェ!!屈しねェ!!その爆破はまさに暴力的機動力ゥ!!』
『そして対するはァ!!入試主席!!障害物競走一位!!轟焦凍との死闘を制し、この舞台へ辿り着いた男ォ!!一年A組――二宮ゥゥゥ!!!』
『合成弾!!超火力!!試合を重ねるたび進化してやがるゥ!!だがその代償はデカい!!轟戦のダメージはまだ残ってるゥ!!』
『右腕は限界寸前!!体力も底が見えてるゥ!!それでもなお、二宮はここに立つゥ!!』
『対する爆豪は完全燃焼モード!!待っていたんだろこの瞬間をォ!!』
『勝ちに飢えた爆炎王子かァ!?』
『ボロボロでも笑って前に出る問題児かァ!?』
『意地と意地!!プライドとプライドのぶつかり合い!!』
『観客総立ちィ!!会場の熱気が限界突破ァ!!』
『さァァ始めようじゃねェか!!雄英体育祭決勝戦――』
『爆豪勝己ィィィ!!!』
『VS!!』
『二宮匡貴ゥゥゥゥ!!!!』
かっちゃんは後半になるほど強化されるスロースターターなのでこっちとしては速攻で決めたいですね。なので軌道の設定に時間がかかる那須熊嵐は使えません。決めるなら合成弾ですね。ただ、
「オラオラ!!遠くから狙ってねえで、出て来いよ!!四角男!!ぶっつぶしてやる!!」
かっちゃんは爆破で動き回っててうまく狙いを定められないな。バイパーだけだと火力が足りねえしな。それに轟戦から明らかにキューブの生成速度が遅いんですよね。今回ばかりは本当に負けそうです。
「オラァ、死ね!!」
メテオラで迎撃するけど、気にせずかっちゃんは突っ込んでくる。ヤメロォ!!それがいちばん効くんだぁ!!
「っぐ……!!」
メテオラの爆煙を真正面から突っ切って、かっちゃんが笑いながら突っ込んでくる。いやなんで? 普通避けるだろ!
「効いてるなァ効いてる!! その顔最高だなァ四角男ォ!!」
「っうるっせぇな!!」
反射的に後ろへ跳ぶ。けど遅い。かっちゃんが爆破の加速で一気に距離を詰めてくる。
やばい、近い。今の体力で接近戦はまずい。絶対負けるって!!轟戦のダメージで反応が鈍ってるからまともにもらったら終わります☆
「逃げてんじゃねぇぞ!!」
「誰が逃げてるって!?」
バイパーを生成してばら撒く。軌道を曲げて死角から狙うが、かっちゃんは空中で無茶苦茶な機動をしながら全部避ける。
なんだよその動き!かっちゃんって原作でも戦闘センスいかれてるよね!さすがかっちゃん♡しかも避けながら距離詰めてきてるし!!
「オラァ!!」
「っ!!」
咄嗟にガードした腕が焼ける。痛っっったぁ……!!視界が揺れる。まずいな。ほんとにまずい。キューブ生成も遅いし右腕もほぼ死んでる。長引けば長引くほどかっちゃんの調子は上がってくでも、
「……っは」
なんか、笑えてきた。ここまで俺と全力で向き合ってくれるやつがいるってことがうれしい。
「ァ?」
「いやさぁ……ほんと、お前って」
地面を蹴るって前を進む。爆風の中へ、自分から突っ込む。かっちゃんが動揺して隙が生まれた。
「バカみたいに前来るよね!!」
「テメェが言うなァ!!」
拳と爆破が衝突する。衝撃で空気が揺れる。
痛った!!ゼロ距離爆破とか普通に頭おかしいだろ!!耳鳴りするわ
でも、捕まえた♡
「……っ!!」
俺はかっちゃんの腕を掴む。ここまで来たらやることはわかってるよなァ!?
「捕まえたぞ、勝己」
「……はっ」
「やっとその気かよ、四角男ォ!!」
直後、かっちゃんの掌が光る。
やば
「――ッ!!」
かっちゃんの手のひらからパチパチと乾いた音が聞こえる。視界が白く染まる。でもその瞬間、俺も残ったキューブを無理やり重ねる。
アステロイド+アステロイド
合成。
お互いゼロ距離。
ギムレットォォ!!
ハウザーインパクトォォ!!
会場そのものが揺れた。会場が白煙に包まれる。その中から出てきたのは、
「俺の勝ちだァァァァァ、匡貴!!!!」
いや嘘やん。今の生き残る?もう俺立ってるのもきついって。
「あだ名呼びはもうやめたの?勝己」
「うるせェ!!」
ふらつきながらもミッナイ先生に降参を宣言しに行く。
「勝者、爆豪勝己!!」
会場全体が熱気に包まれる。その中に匡貴をヴィランの息子と差別する奴は一人もいなかった。
『会場大爆発ゥゥゥ!!観客総立ちィィィ!!』
『決着ゥ!!決着ゥゥゥ!!!最後まで立っていたのは――爆豪勝己ィィィ!!!!』
『だが二宮もすげェ!!轟との死闘の直後!!満身創痍でここまで爆豪を追い詰めやがったァ!!』
『一年A組どうなってんだァ!?怪物しかいねェのかァ!?』
『雄英体育祭優勝者ァ!!一年A組――爆豪勝己ィィィィ!!!!』
・・・さて、時は少し進み今は表彰式です。表彰台には1位にかっちゃん2位に俺3位に轟くんと常闇くんがいます。飯田君ははじけ飛びました。まあ今はお兄さんがいろいろ大変な時期だろうししょうがないね☆
おっとわれらのガチムチナンバー1ヒーローが目の前に来た。いまこの場でも力んでるって考えるとまじでおもろい。
「二宮少年、人はつい“生まれ”や“見た目”で誰かを決めつけてしまう。……だが今日、君はその全部を実力で覆してみせた」
「苦しくても、傷ついても、それでも前に出続けた。あれは簡単にできることじゃない」
「君はまだ粗削りだ。危うさもある。だが――だからこそ、これから先どう成長するのか楽しみだよ」
オールマイトがメダルを首にかける。
「胸を張りたまえ、二宮少年。今日この会場で戦っていたのは、“ヴィランの息子”ではない」
「――雄英高校ヒーロー科の、一人の若きヒーローだ」
「・・・・ありがとうございます」
・・なかなかいいこといってくれるじゃねえか。これがトガちゃんやほかの同じ境遇の子供にも届いてほしいよ。あ、かっちゃんは原作と違って満足できた試合ができたらしく、にっこにこで1位の表彰台にいました。あんなかっちゃん久しぶりに見たわ。写真とったら鬼の形相でにらんできました。なんか威嚇するトイプードルみたいでかわいいね。
そんなわけで雄英高校体育祭は幕を閉じました。
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「おやおや、僕が個性を与えたのに負けちゃうなんて使えないねぇ。家のためにどうのこうの言ってたのはうそだったのかな?まあ彼が規格外すぎたってのはあるけどね。」
「ヴィランを退治するヒーローを育成するヒーロー科にヴィランのスパイがいるなんて、傑作だろぉ?オールマイト?」
少年少女たちの青春の裏で悪は着実に力を蓄えている
なんか途中響香ちゃんのことを唐突に書きたくなったので入れちゃいました☆
・・・スパイは誰なんでしょうかね?
ちなみにおり主とかっちゃんは今まで以上に仲良くなりました。
次回は原作通りヒーロー名を決めたりします!!お楽しみに。あ、感想も・・・
実はヒロインをもう二人増やしたいんですけど、さすがにキャパオーバーですか?(出すだけ出して、放置する可能性もあります)
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ヒロイン追加していいよ
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もうやめて!二宮のライフはもう0よ!
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好きにやんな