偽アリスとして生きていく 作:キヴォトスの企業担当を目指す人
『機体認証……AL-2S。腕部の欠損…精神不安定…サポートシステムの大幅損傷を確認、精神安定剤投入…神秘の循環開始…再生力の上昇確認…接続開始。』
【ウィーーーン】
台座が動き、手術室のベットのように仰向けに寝かされ、壁からアームが伸び、作業を始める。
ーーーヒナsideーーー
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい
人に向けて銃を撃つのが
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
あの時何が起こった?いつものような暴徒かと思って発砲して、そしたらなんだ?あの人はどうなった?
“片腕がとんだ”
相手も叫んでいた。苦しんでいた。私は見ていることしかできなかった。蹴られた。痛かった。でもあの人のほうがもっと痛かったはず。美食研究会を取り逃がしたことや様子を見て先輩たちや同期たちから沢山心配された。でも全然頭に入らなかった。あの人の苦しんでいる様子が、叫んだ言葉が、
“腕を…カエセェエエエエ!!!”“イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!”
頭から離れない。何処か放心状態の私を気遣ってか早退させてくれたがベッドの上でずっと丸まっているだけ。ご飯も入らなかった。眠れもしない。ただ、恐怖に包まれていた。
時刻はもう午前4時。眠気もない。明日も行きたくない。でも…私は次期風紀委員長……相手を撃つのが怖くても撃たなきゃいけない。行きたくない。またああなるんじゃないかって。怖い。でも沢山の人が私を見てる。辞めるなんて言えない。ああ…せめて……せめて謝りたい。
ーーーAL-2S sideーーー
『接続完了。作業停止。』
ーここ、は?
目が覚めたら最初に起きた工房だったんだが。
ーなんで、ここに来たんでしたっけ
『回答。本機の腕部が欠損しサポートシステムの大幅損傷、半狂乱になっていたため、安静にし、回復させるためです。』
ーあ、ああ…そうでしたね。ところで腕は…っ!?
ヒナとの戦闘を思い出し痛かったはずの腕をみて驚く
ーか、完璧にくっついている!?
傷跡や縫合跡すらない完璧に白い素肌…おかしい…そして、ヒナの銃撃を受けた際のスケバンの銃とはまた違う痛み
ーそういえばキヴォトス人は並みの銃撃等では腕は切れないはず…一体どういう…
『回答。本機は神秘の出力を火力と再生力に全振りしているため耐久力はスケバン程度なら耐えますが少しでも出力が上がると怪我します。そのためヒナの出力では身体が吹き飛びます。』
ーなっ!?
『ですが、体の一部分を犠牲に耐えることができます。今回は右腕が犠牲になりました。』
ーなるほど…
『また、再生力は犠牲にした身体の一部を傷口に押し当てたり、少しでも時間が経てば痛みは残りますが動くようになります。』
ーではここに来る必要は…
『今回は本機がパニック状態にあり、痛みに慣れておらず、神秘も十分に循環していなかったための特例です。』
ーつまりこれからはあれほどの痛みに耐えるか慣れろと?
『肯定。なんでしたら訓練も行えますよ。』
ー訓練はもう少し休憩してからします…。そういえば所持金や持ち物は…
『回答。全て無事です。スーツは腕ごとちぎれていたため補修し、ガトリングも接続が強制的に解除されエラーを起こしていたので修復しました。』
ーありがとうございます。
所持物は全て無事だったらしい。ならばもう少し考えや心を整理してから訓練し、また出掛けるとしましょう…外はまだ早かったようですね。
ごめんねぇヒナちゃん。そんなに気に病まなくても他のやつは腕なんてとれないよ!あとAL-2Sのガバガバアタックの自業自得だから気にしなくて良いんだよ!()
ちなみに訓練の様子はまだどうなるか考えてないんで飛ばすか生々しく描くか…迷うね…