第四の壁を越えて   作:タカリ

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モブの人数を数え間違えていました。

合格者36名
・原作キャラ 23名(ヒソカ以外)
・バンとメイたち 5名
・モブ 8名

 というわけで、モブは12名じゃなくて8名。
 トンパと一緒に行動したのも20名(ネームド8+モブ12)から16名(ネーム8+モブ8)に修正しました。


四次試験開始

「諸君、脱出おめでとう。残る試験は四次試験と最終試験のみ」

 

(((あと2つ!)))

 

「4次試験はゼビル島にて行われる。では早速だがこれからクジを引いてもらう」

「クジ……? これで何を決めるんだ?」

 

 ――狩る者と狩られる者。

 

「この中に36枚のナンバーカード。即ち今残っている諸君らの受験番号が入っている。それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれの獲物(ターゲット)だ」

 

 受験生同士のナンバープレートを奪い合う狩猟(ハント)

 それが四次試験の内容だ。

 

 なお410番のぼたんちゃんがカードを引く時は念が使えない受験生たちは全員怪訝そうな顔をしていた。

 410番がターゲットの人は災難だな。

 

 ◇

 

「あ、いたいた。ポンズさん、スパーさん。ちょっといい?」

「バンくん? 次の試験は敵同士なのにそんな気安く接してきていいの?」

「ナンバープレートもつけたままで不用心ね」

 

 ゼビル島へ到着するまでに船内を歩き回って、無事にポンズさんとスパーを発見した。

 

「次の試合だけど、俺と勝負しない?」

「「勝負?」」

「俺が二人を捕まえる(ハントする)か、二人が俺から逃げきれるかの勝負。もしも二人が俺に勝ったら(いいこと)を教えてあげる」

「……坊やが勝ったら?」

「俺の恋人になってもらおうかな!」

 

 可愛いポンズと美人のスパーを一挙にゲットだぜ!

 

「その賭けをするにはまだ早いわね。せめてゴンさんくらいに大きくなってから口説いてちょうだい」

「えー! ゴンさんは俺の弟だけど、それでもダメなの?」

 

「「弟!?」」

 

 あの身長だから俺より年上に見えるんだよね、知ってた。

 

「……ごほん、私もスパーさんの意見に同意よ。そういうことは賭けで決めることじゃないわ」

「はーい」

 

 残念ながら二人に断られちゃった。俺の楽園(ハーレム)計画は前途多難のようです。

 

「それじゃあ代わりに俺の()()になってよ」

「……弟子ですって?」

「……随分と舐めた口を利くのね、坊や。まるで私たちがあなたより下みたいじゃない」

「そう言ってるんだよ。ひよこちゃん」

 

 ほんの少しだけ、二人にも分かるようにオーラを向ける。

 

「俺との勝負、逃げたいなら逃げてもいいけど。それなら今すぐハンターを諦めてこの船から降りた方がいいよ」

 

 悪意を向けているわけではない。ただ、ほんの少し闘志を向けただけで彼女たちの顔は緊張に強張っている。

 

「島に上陸したら俺との勝負に乗ったと見なすから、――できれば逃げないでね?」

 

 さて、これで準備は完了だ。

 二人がどういう選択をするか分からないけど、あの二人が(実力)不足なのは明白。諦めて試験を降りるというならそれもいいと思うよ。

 

 ……あ、二人ともハンター試験にも合格していないし、ひよこちゃんじゃなくて卵だったかな?

 

 ◇

 

「それでは三次試験の通過時間の早い人から順に下船していただき、一人目が上陸してから2分後に次の人がスタートする方式を取ります!」

 

 船の上で司会役のお姉さんがそう告げた瞬間、はっきりと顔色を変えた人がいる。トンパだ。そして、トンパと一緒に俺たちの後をつけてきた他の15人の合格者も、ルールを把握すると顔色を青ざめた。

 

「それでは1番の方、どうぞ!」

「はーい!」

 

 一番最初に地上に辿り着いたのは俺だ。

 早速島に上陸し、()()()()()()()()()()()

 

「2分経過。2番の方スタート!」

 

 次にゴンさんが船を降りると、同じように俺の隣に並ぶ。

 

「3番スタート」

 

 楽しそうにいたずら小僧の顔をするキルア。

 

「4番スタート」

 

 仕方ないと言いたげな顔で二本の木刀を手に取ったクラピカ。

 

「5番スタート」

 

 ポケットから取り出したナイフをトンパに見せびらかすレオリオ。

 

「6番スタート、7番スタート、8番スタート、9番スタート」

 

 メイたちも全員が臨戦態勢で待ち構えている。ぼたんちゃんだけは後ろに隠れているけど、たぶんイルミ以外の参加者には見えてないよ。

 

 そして次は10番。トンパの番だ。

 

「ねえ、トンパさん。あのトリックタワーを抜けた時になんて言ったか覚えてる?」

 

 トンパのスタートまで2分。刻々とその時が迫っている。

 

「ま、待ってくれ……! こんな大勢で囲んで叩くようなことをしたら、試験にもなんにもならねえだろ!?」

「ハンター試験ならチームプレイも当たり前。仲間を作る力も実力のうち。それに敵を作らないような立ち回りもね」

 

 顔中から脂汗を滴らせているトンパの姿は演技だろうか?

 

「安心してね。俺たちがここで狩るのは、三次試験で俺たちの後をつけてきた16人だけ。他の人をこの人数で追い詰めるようなことはしないよ。

 それと、ナンバープレートと、持っているならカードをこっちに渡してこの試験をリタイアした人には、俺たちは何もしない」

 

 遠巻きに様子を伺っていたポンズやスパーが目に見えて安心した。こんな出待ち戦法で捕まえたりしないよ。賭けにならないじゃないか。

 俺たちの標的は、トンパやズッコケ三兄弟やポックル、モブたちだけだ。

 

 四次試験、『狩る者と狩られる者』。

 何の用心もしないで狩る者(ハンター)の後をつけてきたんだ、罠に誘い込まれるは当然。

 さあ、獲物(ポイント)をいただこう。

 

「10番、スタート!」

「ぐ、ぐぐぐ……わ、わかった! これが俺のナンバープレートとカードだ! これを……」

 

 トンパが観念した様子でプレートとカードを手に持ち。

 

 くるんっ!

 

「お前らに渡すくらいならこうしてやるぜ!! 誰が渡すかこの野郎!!」

 

 海に向かって放り投げた!

 

 ビュンッ!!!

 

 会心の笑みを浮かべたトンパの頭上を、大きな影が凄まじい速さで飛び越える。

 

「……トンパさんのナンバープレートとカード、確保したよ」

 

 さすがゴンさん! バッチリだぜ!

 

「よーし、トンパさんの気持ちはよ~く理解した。それじゃあゴンさん、こっちに連れてきてね!」

「ま、まままま、待て! 俺はリタイアする! この試験を降りる! もう受験生じゃないから許してくれ!!」

「トンパさん。今のお前に足りないものがある。――危機感だ

 

 試験の妨害をしようとしたくせに、今更リタイアなんて許されるわけがないだろ。

 

 ◇

 

 トンパを見せしめにしたお陰で残りの15人は全員素直にプレートを差し出してくれましたとさ。

 

 軍艦島で脱落者が出ないように気をつけるのが大変だったけど、大量ポイントゲットだぜ!!!




なおトンパはボコボコに殴られた後にロープで縛られているが生きている。
主人公チームは善人が多いのでトンパみたいなクズでも殺したりはしない。
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