・原作キャラ 23名(ヒソカ以外)
・バンたち 5名
・モブ 8名
ちゃんと数えたら合格者36名ならモブ8名だった……。計算間違いをしていました。
トンパ組20名→16名に修正です。
トンパさんが腹を切ってお詫び致します。
「ポックルさんは軍艦島でお世話になったからチャンスをあげてもいいよ」
トンパ組16名の中で、ただ一人ポックルだけがバンからチャンスを与えられていた。
「チャ、チャンス……?」
「まず先にナンバープレートとカードをちょうだい」
「わ、わかった」
素直に自分の53番のナンバープレートと、105番のカードを渡した。
ポックルのターゲットはトンパ組の一人であり、先に降参したキュウという男だった。
「ふーん、なるほどね」
バンがなにかを納得したように頷いた後、今度は大量のナンバープレートを出した。番号は見えないがポックルよりも先に降参した受験生から手に入れたものだろう。
「ハンター試験終了後にポックルさんが俺のお願いを聞いてくれるなら、このナンバープレートをあげる。見ての通り、全部で6枚あるよ」
「6枚? なぜ6枚なんだ……?」
ポックルのナンバープレートと、ターゲットであるキュウのナンバープレートの2枚だけ渡せば合格に必要な6点分になる。
わざわざポックルに6枚も渡す必要はないはずだ。
「これは試験だよ。ポックルさんが一週間、この島で他の受験者から6枚のプレートを守れるかどうかの実力テスト」
わざわざ他の受験生にも見えるように掲げている。
「俺たちのグループが抱えているナンバープレートをどうにかして奪おうとするより、一人で行動しているポックルさんから奪った方が簡単だと他の人たちは判断するよね?」
ポックルは理解した。
目の前の年端も行かない少年は、6枚分のプレートを持たせたポックルを囮に使おうとしているのだ。6枚なら二人組のチームを組んでも一人3枚、3点分になる。自分のナンバープレートと合わせればこれで合格基準の6点だ。
数の有利と大量点ゲットのチャンス。これほど美味しい獲物は他にいない。
そしてポックルにとって3点分になる53番、105番のプレートではなく、誰が手に入れても1点にしかならないプレートを6枚持たせたので、ポックルには点数の余裕がない。
ポックルが最終試験に進むためには、このプレートを一枚も失わないことが絶対条件となる。
「どうする? 挑戦する?」
「……もちろんだ。このチャンスを逃すようなら最初からハンター試験を受けていない」
他の受験生から番号が見えないようにしているのも、誰がどのナンバープレートを持っているかわからなくさせて情報を攪乱するためだろう。
完全にバンの掌の上で転がされているのを理解しながら、ポックルは急いでその場を離れて島の奥へと向かった。
ナンバープレートは足りている。これ以上獲物をハントする必要はない。一週間隠れ続ければいいだけだ。
そして、ポックルはハンターとして、この難問をクリアできる自信があった。
「……ここまでくれば、一先ず大丈夫だろう」
十分に距離を稼いだと判断したポックルが、懐の中から6枚のナンバープレートを取り出して確認する。
71番、100番、102番……。
やはりポックルのプレートでもキュウのプレートでもない。
余ったプレートを交渉材料に使うという手段が封じられたことを再確認した。
そして、追手の手を逃れて逃げ隠れするポックルの一週間が始まった。
◇
「なあ、バン! プレートの交換の交渉は受けてくれるのか?」
「ハンゾーは何番がほしいの?」
「197番だ! そいつが俺のターゲットなんだ!」
ハンゾーがターゲットのナンバーカードを掲げている。確かに197と書かれていた。
「俺たちには1点分にしかならないし、他のプレートと交換なら受け付けるよ。ただそっちが得するだけなんだから、何かおまけがほしいね」
「くっ、おまけだと……!?」
こっちは交換してもしなくても同じ1点分なんだ。わざわざハンゾーと取引する旨味がない。
「わかった! それならハンター試験後に俺が一度だけ無料で依頼を引き受ける! それでどうだ?」
「オーケー。交渉成立だね。準備できたらいつでも来てよ、歓迎する」
197番のナンバープレートを掲げてちゃんと手元にあると見せておく。
こっちはハンゾーよりも人数が多いしゴンさんもいる。取引を反故にするほどバカじゃないだろう。
「他に、俺と交渉したい人はいる?」
ハンゾー以外に交渉希望者はいるか確認を取ったけどいないみたい。
他の受験生がターゲットなのか、それともポックルを探して大量ポイントを狙っているのか。さすがにうちのグループを直接狙うってことはないだろう。
誰が何を狙っているのか分からないけど、トンパ組も狩り終わったし俺たちも移動しよう。
俺たちとトンパ組の次に塔を攻略したのだイルミだ。ゾルディック家大好きメンヘラお兄さんにはなるべく関わりたくないよ……。
◇
安全な場所に移動して、手に入れたナンバープレートをみんなで山分けした。
まず、ターゲットのプレートをそのまま手に入れたのが7人。
クラピカ、キルア、俺と女子四人だ。クラピカとキルアのターゲットは原作と同じだった。
女子四人はモブがターゲットだったが、俺のターゲットだけは198のイモリだった。儲けものと考えておこう。
・クラピカ→16トンパ
・キルア→199ウモリ
・バン→198イモリ
・女子4人→モブ
次にまだターゲットのプレートを手に入れていないゴンさんとレオリオ。
・ゴンさん→384ゲレタ
・レオリオ→246ポンズ
原作でゴンさんのターゲットだったヒソカが居ない代わりなのか、ヒソカのターゲットだったゲレタがゴンさんのターゲットとなっている。
レオリオのターゲットは原作のまま、ポンズがターゲットになっているみたいだ。
他に判明したターゲットだが、ハンゾー、トンパ、ポックルのターゲットも原作の通り。
・ハンゾー→197アモリ
・トンパ→403レオリオ
・ポックル→105キョウ
そして原作にいない女子4人を狙っていたのは、すでにリタイアしたモブの4人だった。
・モブ→女子4人
原作キャラは原作の通りの獲物を狙い、女子4人とモブたちはお互いをターゲットにしている。そういう法則性……世界の修正力のようなものが読み取れる。あるいは運命だろうか。
ただ、そうすると俺のターゲットがおかしい。
俺のターゲットは『198イモリ』。れっきとした原作キャラだ。
さらに、俺はモブたちのターゲットではなかった。
原作キャラが俺を狙っている。
女子4人と違い、俺だけが原作の輪の中に入っている。
これは偶然なのか。それとも何か意味があるのだろうか……。
ポックル敗者復活戦。
なおハンター試験を合格しても待っているのは……☠