エデン条約編IFストーリー トリニティVSアリウスVS便利屋68withセイア 作:ホーンベアーmk-lll
それでは本編をどうぞ
カタコンベ探索に来た便利屋一同だが、あまりの広さと深さ(後ティーセットの紅茶作り)による疲弊による一時撤収をする事に。セイアのドローンに内包されていた機能を頼りに、帰還しようとしたが………
「……ねえ、セイア」
『なんだい、アル社長?』
「本当にこの道であってるのよね?」
『ああ。ドローンの記録ではそうなっている』
「…………」 『…………』
現在便利屋一同とセイアは困惑していた。……なぜならば
「これ、どう見ても目の前壁っ! 行き止まりじゃないのーーーーっ!!」
そう、ドローンの記録を頼りにしていたのだが、何故か先にあるのはカタコンベから戻る為の階段ではなく、道を塞ぐ岩壁だからであった。
『そうだね……こちらからも岩盤にしか見えない……』
「どうなってんの!? 道間違えた!? それともドローンが壊れた!?」
『そ、そんなはずはない!……たぶん』
「いきなり自信なさげな言い方しないでちょうだい……」
そんな二人の会話を聞いていたムツキとカヨコも話に入ってくる
「いや~、本当に見事に行き止まりになってて笑うしかないね~♪」
「……でも、セイアの言う通りドローンの故障とは思えない。
ここまで引き返してきた道は確かに覚えがあるからね」
その時、ハルカがおずおずと手をあげてた。
「じ、実は私、ここまで一定の距離ごとに落ち葉をこっそり置いておいたんです……
ついそこまで実際にその落ち葉が置いてあったので……」
「ハルカ、そういうのは先に言ってほしかったわ……」
「あわわ……ご、ごめんなさい!」
アルに謝るハルカであったが、今の現状の理由を探れる事を考えるとらファインプレーであることは変わりない。
「いや~、お手柄だよハルカちゃん。謝ることないって」
『……つまり、君たちもドローンも一切間違いやトラブルはないということか』
「そうなると、おかしいのは……」
「このカタコンベそのもの……ってことだね」
そう結論づけた便利屋一同だが、何故そうなるのかが理由は不明であることには変わりない。しかし、セイアはある考えが浮かび上がった。
『いったいどうなっているんだ……?
まさかとは思うが……内部の構造が変化したりするのかな?』
「あはは。もしそうなら、まるでゲームのダンジョンみたい~♪」
ムツキはセイアの考察に面白そうに言うが、非常事態には変わりない、
『どうするアル社長? 別の道を探してみるかい?』
「そ、そうしたいところだけど、もし別のルートを捜索している間にまた内部構造が変わったりしないかしら?」
「……可能性はゼロじゃないと思う」
『同感だ。
……しかし、この場に留まっていても目の前の壁が開かれるという保証もない』
「う~ん、それは大変」
「ど、どうしますかアル様!?」
4人から判断を迫られ思考するアル、待って壁が開くのを待つか、別のルートを探すために歩くか…彼女の決断は…
「……休憩も兼ねて少しここで待ってみましょう。
もしかしたら壁が開いてまた通れるようになるかもしれないし……」
一旦ここで待機することであった。現状自分達が疲弊しているのは間違いではないし、幸い食料等はセイアがカナリの分持ってきてくれていたと言う状況を判断した結果であった。
『まあ、間違った選択ではないね。
ベストな選択でもないことは確かだが』
「……一言余計よ」
『すまない。こればかりは性分だからね。直したくてもそう簡単に直せるものじゃない』
こうして2度目の休憩に入ることにした便利屋一同は、再びバックから飲み物や食料を取り出す。
「じゃあ、今度はインスタントコーヒーでも淹れようか?」
「そうだね~。さすがにまた紅茶は……」
インスタントコーヒーを淹れながら二人はセイアを見る、それに気づいたセイアは、少し気まずそうにする。
『……君たち、もしかして少し根に持ってないかい?』
「い、いえ、そんなことは……!」
そんな会話をしつつ、便利屋の4人は、淹れたコーヒーを飲みつつ、食べ物をたべ、休憩を行う。
「はぁ……とんだカタコンベ探索になっちゃったわね……」
『正直、私もここを甘く見ていたよ。
シスターフッドが長い年月をかけて調査している理由がようやくわかった。
こればかりは本当に申し訳ないと思う』
「というか、これだけ遭難率高そうな場所なら立ち入り禁止にするなりしなさいよ……
シスターフッドはなにを考えてここの出入り口を封鎖していないの……?」
そうして休憩をしてから一時間が経ったが……
『あれから一時間ほど経過したが……』
「壁が開いたりする様子はなさそうね……」
未だに道を塞ぐ壁を見ながらアルとセイアはそう呟く
と、ここでムツキがある提案をする。
「う~ん……この壁爆弾で吹っ飛ばしたりとかできないかな?」
そうムツキが提案するが、即座にカヨコが反対する。
「天井が崩落する可能性があるからやめておいたほうがいいと思う。
それに、穴が開いたとしても私たちが来た道に通じているかもわからない」
「残念~。せっかく爆弾持ってきたのに……」
そう言ってバックの中から爆弾を取り出すムツキの横で、ハルカがアルに尋ねる。
「あ、アル様、さすがにこれ以上ここに留まっていても……」
ハルカの発言で、確かに…と思ったアルは、決断する。
「……仕方ない。違う道を探してみましょう。
リスクもあるのは承知の上で活路を見出すしかないわ」
こうして便利屋一同は、出口を探すために探索を行う。
……そしてついて数時間後、ハルカがあるものを発見する。
「あ、アル様、見てください!」
そうしてハルカが指差す場所に、上へと続く階段らしき物があった。
「あれは……階段?」
『見たところ上に昇っていけるみたいだね』
「ということは……?」
カタコンベから脱出するための出口、そう一瞬で判断したアルは、ここを出られる喜びから、階段に向けて走り出した。
「で、出口よーーーーっ! 地獄に仏だわーーーーっ!!」
そんなアルをムツキ、カヨコ、ハルカは一瞬反応が遅れるが、アルの後を追う。
「しゃ、社長!? さすがにいきなり走るのは迂闊すぎるって!」
『気持ちはわからなくもないがね。
安全なところから見ているだけの私が言っても説得力はないかもしれないが……』
「くふふ。アルちゃんってばまだあんな元気があったんだぁ♪」
「あ、アル様、待ってくださーい!」
こうして便利屋68とセイアによるカタコンベ探索は、トラブルに見舞われながらも、無事に終了することになった。
と、言うことで無事に脱出したアルちゃん達便利屋一同、アリウス分校捜索編最後です。そして遂にアルちゃんが?………
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それでは次回でお会いしましょう。