エデン条約編IFストーリー トリニティVSアリウスVS便利屋68withセイア   作:ホーンベアーmk-lll

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少し間を空けてしまいました。けど何とか書き上げました。
では本編をどうぞ


アビドス高校襲撃withセイア その後

「やぁおかえりアル、依頼は……その感じだと失敗したみたいだね」

 

アビドス高校襲撃の失敗から数時間後、便利屋68はホシノによって気絶させられた傭兵チームを病院に送り届けた後、セイアの待つセーフティハウスへと戻ってきたと同時に今回の襲撃の反省会を行い始めた

 

「……完敗だった、こっちは最大限小鳥遊ホシノを警戒してたって言うのに…」

 

カヨコは悔しそうに呟く。

 

「だったとしても強すぎでしょ!?何なのあの速攻!?一瞬でチームを崩壊させたんだけど!?」

 

アルはホシノの強さに改めてドン引きした。

 

「わ、私がもう少し早く倒していれば……」

 

「いや〜ハルカちゃん、今回のは誰も悪くないでしょ。

相手が悪すぎたってだけと思うな〜」

 

そんな会話を数分間行った後、思い出したかのようにカヨコが近くで聞いていたセイアに話しかける

 

「…ねぇセイア、一ついい?」

 

「ん?どうしたんだいカヨコ?何か聞きたい事でも?」

 

「うん…小鳥遊ホシノの事何だけどさ…何で2年前それほど有名だった彼女が、今は何の噂も聞かない無名になった理由って…知ってる?」

 

カヨコの質問にセイアは顔を顰める。

 

「…知っている…が、あまり話したい内容ではないね、聞いてもそれは小鳥遊ホシノにとって地雷になるだけだ。」

 

「…そう」

 

セイアの答えに空気が気まずくなる5人、そんな空気に耐えられなくなったアルが、声をあげる。

 

「ともかく!次の襲撃はもっとねんみつに策を練る必要があるわ!」

 

「けど社長、策を練るにももう資金がゼロ何だけど…」

 

「そ、そうだったわ……どうしましょう……」

 

カヨコから伝えられる忘れていた事実に頭を抱えるアル

そんな彼女達の様子をみていたセイアが会話に入ってきた。

 

「まぁまぁ、そうゆう話は明日話せばいいじゃないか、取り敢えず今日は疲れを取るために休んだほうがいい、先程出前をたのんだから、そろそろ夕食も来るしね」

 

「お〜♪流石セイアちゃん。用意がいいねぇ〜、私もうお腹ペコペコ〜」

 

出前を頼んでいたセイアに対し、彼女を褒めるムツキ

 

「…そうだね、今日の所は休んで、対策は明日考えようか、社長もそれでいい?」

 

「え、ええ……悪いわねセイア」

 

「いや、いいんだよ別に」

 

そうしてセイアの頼んだ出前を食べた後、疲労回復と明日の会議の為に、睡眠につく5人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…これは、予知夢か……)

 

セイアが目を覚ますと、そこは薄暗い何処かのオフィスらしき所であった。彼女はこれが予知夢だと直ぐに理解し、周囲を見回すと、そこには2人の人物がいた

 

(……一人は小鳥遊ホシノ……もう一人は…何だ?あの異形の男は…いや、そもそもあれは男なのか?)

 

一人はセイアもよく知っているアビドス高校三年の小鳥遊ホシノなのだがもう一人は、黒服を身に纏い、顔は黒く、さらにはヒビがあるのである。

 

「.......カイザー理事は?」

 

「.....彼はここには居ません。ですが必要な書類と手続きはここでやって頂きます。」

 

そうしてホシノと異形の大人は会話を始めるが、会話を早々に異形の男はホシノに何かの書類のサインを書かせようとする。

ホシノは椅子に座り、その書類にサインを始めた。

 

(……何の書類だ?)

 

気になったセイアは、ホシノがサインをしている書類に目を通す。

 

(……これは、アビドスの借金を半分にするかわりに、小鳥遊ホシノをカイザーPMCの社員として雇う…そう言う契約か…

確かに今のアビドスの借金は10億近いと聞く、普通の手段では絶対に返せない額だ。

…アビドス側は借金の半分が消える、カイザーPMCは小鳥遊ホシノと言う最強の力が手に入る…そう考えれば双方にとってメリットのある契約だが…)

 

セイアがそう考えていると、ホシノが契約書にサインをし終えた

 

「.....これで良い?」

 

 「はい、確かに。」

 

ホシノが書いたサインした契約書を隣の機械に渡した異形の男はその瞬間、あくどい笑みを浮かべた。

 

「契約書にサインも頂いたことですし......これで、ホシノさんがお持ちの生徒としての全権利は、私の元に移譲されました。

これで正式に、アビドス高校が背負っている借金、預託金、損害費その全額をこちらで負担しましょう。」

 

「…………え?」

 

(……)

 

異形の男の言っている意味が分からないと言った表情をするホシノの隣で、セイアは苦い顔をしていた。

 

「え.....なんでさ?半額って話じゃ

……まさか」

 

「えぇ、私たちの目的はそもそもあなたです。小鳥遊ホシノさん。

その他諸々には興味などありませんでした。」

 

異形の男から発せられた発言にホシノは動揺する。

 

「違う......違う.....違う!!!話が違う!!黒服!!」

 

動揺しながらもホシノは、震える手で銃を黒服と呼ばれた異形の男へ向ける。

 

「貴様!何をする!!」

 

それをみていた護衛のロボットがホシノを取り押さえる。

 

「離せ………離せぇ!!!」

 

叫びながら、悲痛な顔をしながら黒服に向けて叫ぶホシノ

 

「....ふむ。

ここで絶望してもらって、アレの顕現を観察するのもいいですが今はよくありませんね。

ご心配なく、ホシノさん。アビドスは無くなりませんよ。

今の私にとってはまだ存続していただかなければなりませんので。」

 

「なん.....だって?アビドスが…無くならない?」

 

黒服の言葉に意味が分からないと言う表情になるホシノ

 

「えぇ、ですが、契約は契約。貴方。彼女を車まで。

アビドス砂漠に向かいましょう。」

 

「了解しました。」

 

「待って!どういうことなのさ!?黒服!!」

 

こうして拘束されたホシノを連れて、車へと乗り込む黒服と護衛、それをみていたセイアは、急いで空いているスペースに乗り込む。

そうして車を走られていると、何とカイザーPMCが、アビドスの街を攻撃していたのだ。

 

「な、なんで......何をしてるの!?

ど、どうして!どうしてアビドスを、街を攻撃するんだ!!!」

 

ホシノはその光景を信じられないと言った顔で黒服に問いかける。その問に、黒服は未だあくどい笑みを浮かべ続けながら答える。

 

「何もおかしいことなどありませんよ、ホシノさん。

全て契約通り、借金はカイザーローンにきちんと返済させていただきますとも。

それはそうとして、.....あなたが退学してしまい、残念ながらアビドス高等学校にはこれ以上、公的な生徒会メンバーが残っていないようですね?

それでは学校は成り立ちません。ですが、安心してください。

あなたの「先生」とその「生徒」はとても強い。

ですから────」

 

(……アビドス生徒会…そう言えば小鳥遊ホシノは副会長だったはずだ…そして生徒会長は…)

 

黒服の言葉に昔を思い出し顔を顰めるセイアの近くで、ホシノは絶望した顔をする。

 

「.......そうか、私が最後の……」

 

そんな絶望しているホシノに、黒服はとどめと言わんばかりに話す。

 

「何故私が、あんなくだらない企業の詐欺紛いの行為を支援していたのだと思いますか?

学校の土地を奪ったところで、ブラックマーケットのような無法地帯が一つ増えるだけです。

そんな場所はこのキヴォトスにいくらでもあるでしょう?

先程も言いましたが、ホシノさん。

私達の目的は最初からあなたでした。

あなたに契約書へサインしてもらうこと、あなたに関する全ての権利。

その目的の為に、利害関係が一致したので、カイザーコーポレーションを利用した。

ただそれだけの話です。」

 

黒服の話を聞いていたセイアは、ここで異形の男の正体にたどり着く

 

(……そうか、コイツ、まさかベアトリーチェと同じ…ゲマトリアか!)

 

ゲマトリア…キヴォトスの外から来た大人達で構成されている組織…その中にセイアのとっての仇敵アリウスの生徒会長であるベアトリーチェもその一人である。

 

黒服を嫌悪する表情で見始めるセイアの隣で、ホシノは黒服の発言に驚愕していた。

 

「なん....だって?」

 

そんな空気を察してか黒服はホシノの疑問に答える。

 

「先程と今の反応から察するに、何か勘違いされていたようですね?

私は1度も「私達の企業」がカイザーコーポレーションだとは一言も言っていないはずです。あなたのような、キヴォトス最高の神秘を手に入れたというのに、まさか勿体ない形で消耗させるなんて事は致しません。

あなたを実験体として研究し、分析し、理解する。

この興味深い実験こそが、私達が観測を渇望していたもの。

つまりはそういう事だったのですよ。」

 

(……私達生徒を実験材料としか見ていないのか……やはりベアトリーチェと同じ組織に居る大人…か)

 

黒服の話を聞いて彼を嫌悪からゴミをみる目へと変わるセイア。

 

「私....?私のせいで....」

 

絶望するホシノがそんな独り言を喋っていると、どうやら目的地についたようで、護衛のロボットは彼女を乱暴に真っ暗な密室へと連行し、糸のようなものでホシノを拘束した。

拘束が完了した後部屋は閉ざされ、何も光がない

 

「.....そっか。

私は.....また、大人に騙されたんだ。」

 

そう言うホシノの目には光は無かった。

 

(……小鳥遊…ホシノ……)

 

そんな彼女の様子を悲痛な顔をしながら眺めるセイア。

 

「.....ごめん、みんな。

シロコちゃん、ノノミちゃん、セリカちゃん、アヤネちゃん

.......先輩。」

 

(……っ)

 

そんなホシノの言葉を最後に、セイアの意識は浮上していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…最悪の目覚めだ…」

 

予知夢を見終えたセイアは、まだ便利屋の4人が眠っている中目を覚ます。時刻は6時だ。

それを確認したセイアは、二度寝する気分では無いので。

顔を洗うために洗面台へと向かう。

 

(……あの予知夢をみて見ぬふりをしたら、予知通りアビドス高校は壊滅するだろう。いくらアビドスの生徒が強く、シャーレの先生が居るとしても数が違いすぎる…)

 

そう考えながらセイアは洗面台で顔を洗い始める。

 

(……一ヶ月前の私なら、それも定めだと思い込んで無視するだろうね…だけど、今の私はアウトローフォックス、定めなんてクソ喰らえだ…なら、先ずはアビドスとの接触を行わないとね)

 

そうして顔を洗う終え、鏡をみるセイア。

 

(待っていろ小鳥遊ホシノ、アルが私の未来を変えてくれた様に、私が君の絶望の未来を変えてみせるさ

……アウトローらしくね)

 

そうしてセイアは決意を新たに、便利屋の4人が起きるまでアビドスとの接触する方法を思考するのであった。




百合園セイアが予知夢であの契約を予知してしまいました。
あ〜あ、アウトローフォックスになった彼女は全力でこれを阻止しようとしてきます。
そしてこれでアビドスとの接触フラグが立ちました。
そして次回、遂に皆さん大好き強盗回です。楽しみにしていてください。

感想と評価お待ちしています
ではまた次回
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