エデン条約編IFストーリー トリニティVSアリウスVS便利屋68withセイア 作:ホーンベアーmk-lll
そして今回の話の最後には……?
それでは本編をどうぞ
セイアが予知夢で起きた出来事を回避すると決意した数時間後、便利屋の4人も無事に起床し、現在は朝食を食べ終えた後、アビドス高校襲撃の為の策を考える会議を行なっていた。
「……ってのはどう!?これならいけそうじゃない!?」
「けど、その作戦を実行するには結構お金が必要だよ?その資金どうするの?」
だが、作戦自体はおもいつくのだが、いかんせんそれをするための資金が無く、途方にくれていたのだ。
……だが、この状況を打破するための策をアルは考えていた。
「フッフッフ…大丈夫よ、その資金を調達する方法を思いついたんだから」
「へ〜?アルちゃん、一体どんな方法〜?」
自信満々なアルにムツキはニヤニヤしながら質問する。
「そう、資金を調達する方法……それはずばり!
……銀行に融資してもらえばいいのよ!」
アルが方法を高らかに言った瞬間、セイア以外の3人は一瞬固まった。
「は?アルちゃんはブラックリスト入りしてるでしょ?」
硬直から他の2人より早く回復したムツキが即座に言う。
「違うわよ!私は指名手配されて口座が凍結されただけ!」
「ん? 君たち、銀行口座を凍結されているのかい?」
と、ここで今まで黙っていたセイアが会話に入ってくる。
「はい……ゲヘナの口座は風紀委員会に抑えられてしまっていて……」
「一応私たち風紀委員会から指名手配されてるからね~」
「ほう……あの空崎ヒナ率いる組織からお尋ね者にされているとは、君たち想像以上に悪党だったんだね?」
「い、いや〜それほどでも〜」
「(単に厄介者集団だから行動を制限するためにお咎め食らってるだけとはさすがに言えないか……)…それで社長、口座が凍結されてる以上、中央銀行に行っても無駄だと思うけど…どうするの?」
と、ここでそれた話をカヨコがもどす。
彼女の質問にアルはセイアの褒め言葉でニヤニヤしていた顔をあくどい笑みに変えて答える。
「…ねぇカヨコ?今、私たちが居る場所は何処かしら?」
「?それはブラックマーケットだけど……社長、まさか…」
アルの質問でようやくカヨコは彼女の考えていた事を理解し、ため息を吐いた。
「そうよ!表の銀行が駄目なら裏の銀行…ブラックマーケットの銀行で融資を受けるのよ!」
「お待たせ致しました。お客様」
「何がお待たせしましたよ!本当に待ったわよ!六時間も、ここで!」
数時間後ブラックマーケット内の銀行にて、アルは融資を受ける審査を待っていたのだが、何故か半日も待たされたので不満が爆発し、クレームを言う
「融資の審査に何で半日もかかるの?!ウチより先に人もいなさそうだったのに!私の連れは待ちくたびれてソファで寝ちゃってるし!」
アルの指さした方向には便利屋の面々が、ぐっすりとソファにもたれかかって眠りに落ちていた。
「私共の内々の事情でして、ご了承を」
「だったら!!何で私と同じ時間に来たセイアは!あんなに丁寧に対応されてるのよぉ!?」
次にアルが指さしたのは、少し遠目の窓口で、セイアに対し、ヘコヘコ媚を売るような対応の銀行員であった。
……このような状況になったのには理由がある。アルがブラックマーケットの銀行に融資を受けると言った際に、セイアも、自身の口座から何か情報を掴まれる可能性を考慮し、これを気にブラックマーケットで口座を作ることにしたのだ…結果は見ての通りである。
こうしてアルと銀行員が言い合いをしている間に、セイアは口座を作り終えたようで、待っていた便利屋3人の元へ戻ってきた。
「やぁ3人とも、待たせたね」
「ん……あ、セイア、そっちは終わったの?」
と、ここでセイアに話しかけられた事でも3人は目を覚ました。
「あぁ……アルはまだ終わらないのかい?」
「は、はい……ここからではよくわかりませんが、何やら難航しているようで……」
「セイアちゃんのほうは終始あっさりだったね~」
「まあ、初手で札束……もとい私のポケットマネーの一部を詰め込んだアタッシュケースを見せたからね。
向こうも大物の顧客の到来に喜んで仕事をしてくれたよ」
そう、実はセイアはブラックマーケットの銀行へ赴く前に口座からお金をアタッシュケースを詰めて赴いたのだ。その結果、大金を見た銀行員は媚を売るような対応をしたのであった。
「……なんというか、社長よりもアウトローが板についてきてない?」
「そんなことはないさ。単にお金の力は表だろうと裏だろうと社会においては強いという事実を証明しただけだよ」
「ちょっ……セイア!そっち終わったなら私のほう手伝って!!なんかペーパーカンパニー扱いされてこっちの話ぜんぜん聞いてくれないのよーーーー!!」
と、ここでセイアが終わった事を知ったアルが、助けを求めてきた。
「やれやれ……仕方のない社長だ」
「いや~、本当にこれじゃあどっちが社長なのかわからないね~」
アルの助けを求める言葉に、仕方がないと思いながら、彼女を助けようとした次の瞬間……銀行の証明が落ちた。
「ん……?」
「えっ!? て、停電!?」
「ブレーカーが落ちたのかな?
いや、さすがにブラックマーケットとはいえ銀行でそんなことは……」
その暗闇の中、銃声が響き渡った。
「銃声っ!?」
アルは咄嗟に傍らに置いていた銃を手探りで探り当て、姿勢を低くする。
そうして銀行が騒然となる中、停電が解除され、その正体が明らかになる
周りに倒れるのはマーケットガード達…そして5人の覆面を被った集団であった。
「全員その場に伏せなさい!持っている武器は全て捨てて!」
「言う事聞かないと痛い目合いますよ★」
「あ、あはは…皆さんケガしちゃいけないので伏せてくださいね」
三者三様の言い方で、しかし間違いなく物騒な雰囲気でもって客や行員を従わせる。
だが、セイアは…その正体に気づいた。
「……アビドス?」
そう、今回の便利屋のターゲットであるアビドス高校の制服であったので、その正体を見分ける事はセイアにはわけなかった。
「……やっぱりセイアもそう思う?」
「だよね〜?一人知らない子が居るけど、何してるんだろ〜?」
「も、もしかして狙いは私達ですか!?それなら返り討ちに」
「いや、ターゲットは私達じゃないみたい。…あの子たち、まさかここを…?」
「もー、アルちゃんは何してるのさ」
便利屋の3人も、その正体に気づき、話し合いって居るが、アルを見ると、目を輝かせながらアビドスの面々をみていた。
その様子に呆れながら見ているカヨコの隣で、セイアはある事に気づいた。
(……あの制服。トリニティの……それにあの声何処かで……
あぁ、思い出した。確かあの子は【阿慈谷ヒフミ】だ。予知夢で見たことがある。……何故アビドスと銀行強盗なんてしてるんだ?)
そんな事を考えている内にアビドスとヒフミは銀行員からバックを受け取り、5分もしない内に撤収していった。
「……行ったね」
「だね〜…まさかこんな所で会うとは思わなかったなぁ〜」
「ど、どうしますか?追いますか?」
「いや、今追いかけていったらマーケットガードの標的になる可能性もある。今はおとなしく……社長?」
3人でどうするかを考えていると、カヨコがアルの方を見ると…目を輝かせながら外へ向かっていたのである。
「ちょ!?社長!?」
「クフフ〜♪アルちゃんってばアビドスの所に行っちゃったねぇ〜?」
「ど、どうしましょう……」
「……仕方がない、追いかけるよ…セイア、悪いんだけど先に帰って貰ってもいいかな?」
「あぁ、こっちは心配ないよ、早くアルの所へ向かった方がいい」
「ごめん……ムツキ、ハルカ、行くよ」
「はいは〜い♪」
「り、了解です!」
そうして3人もアルの後を追うために銀行を出ていった。
そしてこのされたセイアは、ある考えが浮かんでいた。
(……これは、チャンスか?もし、私のこの考えが当たっていたら…フフ、こんな考えが思い浮かぶなんて…随分私もアウトローになったんじゃないかな?……そうと決まれば…)
不気味な笑みを浮かべながらセイアは、とある目的を行う為に、銀行を出ていった。
数時間後、アビドス高校ではとある目的を達成するために仕方なく銀行強盗を行ったアビドス生徒と先生は、それに巻き込こんだヒフミにお礼と謝罪をしようとした所、異様に震えていたので、シロコが理由を聞くと、それは予想外な事であった。
「……えっ? さっきの銀行にトリニティの生徒がいた?」
「き、着ていた服は制服じゃなかったので、もしかしたら人違いかもしれませんけど……」
そう、ヒフミもセイアが居た事に気づいてしまった事であった。
「それって……マズいんじゃない?」
「ヒフミさんも顔は隠していたとはいえ、トリニティの制服ですから……相手側にバレているおそれも……」
セリカもアヤネも、アビドスの為に巻き込んでしまったばかりが、その所業がヒフミの高校にバレてしまったら…と悪い考えしか思い浮かばなかった
「ど、ど、ど、どうしましょう!?
よりにもよってティーパーティーの……セイア様に私がブラックマーケットに行っていることがバレてしまったかもしれません!!」
ヒフミは最悪の事態にカタカタと震える。
だがここでホシノとノノミが怪訝な顔をする。
「……ん? ティーパーティー?」
「ティーパーティーって、トリニティの生徒会のことですよね?」
「は、はい……」
と、ここで他の4人もおかしい事に気づく。
「……ちょっとまって、なんか変じゃない?」
「そうですね……仮に人違いじゃなかったとすれば……トリニティの生徒会の方がなぜブラックマーケットに?」
「トリニティの生徒はブラックマーケットの出入りを校則で禁止されてるんだよね?」
「い、言われてみれば……」
と、ここでシロコがある考えが浮かぶ
「……じゃあ、本当にただの人違いだった?」
「それなら問題なしで、安心ですね♧」
人違い…そう思いたいヒフミは、そう思うことにした。
「そ、そうですね!
いくらなんでもトリニティの生徒会長の一人であるセイア様がブラックマーケットにいるわけないですもんね!!」
ヒフミの言葉に、彼女を安心させるためにアビドスの面々は人違いと考えを肯定することにした。
「ん、見間違い」
「そうそう。絶対に人違いだよ~」
「え、ええ! 人違いですね! はは、はははは……」
「せ、生徒会長だったらなおさらブラックマーケットにいるわけないじゃない。ね、ねえ、アヤネ?」
「えっ!?
……そ、そうだね! トリニティの生徒会長が率先して校則違反なんてするわけないだろうし!」
「仮に本人だったとしても、お互い迂闊に口に出せるような話じゃないでしょうから大丈夫ですよ~」
ノノミの言葉に、ヒフミは固まった。
「ノノミ先輩っ!!」
「そう言うのやめてください! 今無理矢理にでも自分を納得させようとしているので!!」
「はは……あはは……」
「う~ん。もう笑うしかないねぇ~」
そうしてこの話題を終わらせ、そろそろヒフミがトリニティへと帰還しようとしたその瞬間であった。
「………?、あの、すみません皆さん、私の偵察ドローンにこちらにものすごい勢いのスピードで向かってくる車があるんですけど」
アヤネの言葉に、アビドスの面々は警戒する。
「………アヤネちゃん、数は?」
ホシノは数を把握するためにアヤネに聞くが、彼女は困惑しながら答えた。
「その…それが、1台ですし、何なら車種もオープンカーで、生体反応も一つしかありません……」
「?……どうゆうこと?それってただのドライブの為にこっちに来た可能性もあるって事?」
アヤネの報告に首をかしげるアビドス生徒とヒフミ、先生。
"…取り敢えずその車が通り過ぎるまでグラウンドに出て様子をみよう"
「まっ、先生の判断が妥当かな?……ヒフミちゃん、悪いんだけど私たちと来てほしいかな?」
「は、はい…わかりました。」
こうしてアビドス生徒4人とヒフミは、謎の人物に対し警戒しながらグラウンドに待機する。
……そうして数分後、その黄色いオープンカーはアビドス高校の校門前でストップした。
その瞬間からアビドス生徒は警戒度を跳ね上げて、何時でも銃を撃てるように準備する。
そうしてオープンカーから人が降りてきた瞬間、ヒフミの顔は青ざめた。
「ヒフミちゃん!?」
そのあまりにもヤバそうな顔色にノノミが寄り添う。
「はは……終わり、終わりです。やっぱり見間違えじゃありませんでした……」
ヒフミが壊れたように呟く。
「ん……ってことは…」
「まさか……」
と、ここでオープンカーから降りた人物が、自己紹介を始めた。
「始めまして。阿慈谷ヒフミとアビドス高校の生徒
……そして先生。私はトリニティ総合学園生徒会ティーパーティの生徒会長のホストにして。サンクトゥス派の首長
……百合園セイアだ、よろしく頼むよ」
こうしてセイアは、己の目的を遂行するために、アビドス生徒達の前に姿を現した。
はい、って事で遂にアビドスの面々とセイアが接触しました。これから彼女は主目的と副目的を達成するために交渉を始めます。
感想と評価お待ちしています
ではまた次回