オオタチですか   作:メガオオタチ

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第2話 やってやろうじゃねぇかよコノヤロウ!!

 

 あれから1時間後、我らが主人公のモンスターボールに収まった俺は主人公の家に来ていた。

 どーやら俺のご主人はスグリってぇ名前らしい。ほえー…いい名前じゃん。ほんでもっていい家じゃん。まーじで日本の田舎の家って感じ。

 

 …ん?スカーレット・ヴァイオレットって和風モチーフなん?あれ、キャラビジュは見れてないけど、風景のキービジュじゃあ洋風な学校が映ってたような気がしたんだが…気のせいか?

 

 ま、いいや、んでどうやらホントに俺が初めてのポケモンだったらしく、家にいたスグリのおじーちゃんやおばーちゃんに可愛がってもらった。さすがオタチ。かわいいねぇ!!

 

 そんで、今は家の中を案内してもらってるってワケ。これから俺も住むからな。特にトイレの位置は覚えとかないとな…

 

「ここがおれのへや…にへへ…ちょっと散らかってるけど…」

 

 Oh,ジャパニーズ通常のお部屋。

 照れながら部屋の片づけをしてるけど…しなくてよくね???

 なんだよもーあんまり散らかってねーじゃ……ん?なんやこの赤いCDディスクみたいなやつ…スグリ君さぁ…危ないからこーゆーのは机の上に………え、あ、え!?触ったら消えたんやが!?

 

 …ん?あれ…?なんか知らない記憶みたいなのが頭に流れて…なんやこれ?なんかできそうな感じがするな…ま、いっか

 

「…で…あっちが…ねーちゃんの部屋なんだけど…」

 

 おー、ねーちゃんがいるのか!ますます主人公じゃんスグリ!

 

「でも、あんまりねーちゃんには近づくなよ…?ねーちゃん理不尽ばっかり言ってくるから面倒だべ…オタチも気を付けてな…」

 

 ほうほう。で?スグリ君よ後ろにいるヒステリックな顔をしながらワナワナやってるおねーさんは誰だい?明らかにブチギレてんだけど

 

「スゥ…グゥゥゥゥ…!!!」

 

「ひっ…!ねーちゃん!!?いいいいい、いまのもしかして聞いて…!?」

 

「だーれが面倒ですってぇぇぇぇ!?」

 

「わ、わやじゃ…!ちが、えっと、オ、オタチが間違ってねーちゃんのところに入らないようにって注意を…!」

 

 おいおい大将!俺を売るのはナシってもんだぜ!?見てみなよ言い訳したからさらにブチギレてんじゃん!!

 

「問答無用よ!!第一捕まえたのがオタチィ!?オタチなんかよりもっといいの捕まえなさいよ!!」

 

 は?ブチギレたわ。ほーん…そんなこと言うんだぁ…へぇぇ…?

 俺はスグリを差し置いてねーちゃんとやらの前にズイっと出てやった。

 

「な、なによ!このオタチ…怒ったの?」

 

「タヂィ…!」

 

 そらそうよ、おめぇ目の前で『オタチなんかより』なんて言ったらブチギレるに決まっとるやろがい!おうおうねーちゃん、オタチの実力…見せたっても構わへんねんで?

 

 俺はジェスチャーで表に出ろと促すも、ポカンとする兄妹にイラつきながらもそれぞれズボンや靴下を引っ張って外へと連れて行く。

 

「オ、オタチ、その、お、怒ってる…?」

 

 ったりめぇよスグリ!!強いポケモン弱いポケモンそんなの人の勝手なんだぜ!!オタチだからって馬鹿にされちゃあ世話ねぇってもんよ!!

 それに主人公であるスグリのねーちゃんとはいえヒステリックが過ぎるからな…ここいらでぎゃふんと言わせてもバチは当たらねぇよ!!

 

「…タチタチ言っててよく分かんねけど…けっぱれってことか?」

 

 そうだよ。(肯定)さぁ、初めてのポケモンバトル!やってやろーじゃないのさ!!

 二人して…あいや、一人と一匹でねーちゃんの方を見てやればバツが悪そうな顔を浮かべるねーちゃんがいた。

 

「え、え、な、なによ!!やる気!?スグのくせに生意気なんだから!!」

 

「お、おれはこのままオタチで行く…!!ねーちゃんも、ポケモンさ…出して…!」

 

「~~~~ッ!!!行きなさい!ポチエナッ!!」

 

「ばうっ!」

 

 ほう、ポチエナですか………

 ま、ノーマルタイプのワザは通るから良しとしよう。

 両者のポケモンが出そろったその瞬間、息を飲み込んだスグリが真っ先に指示を出す。

 

「よし、けっぱれオタチ!先制攻撃のひっかく!」

 

「タチッ!!」

 

「ばうっ…!?」

 

 素早い動きで近づき、バシュッと一撃をお見舞いする…ごめんなポチエナ、恨むんならそっちのご主人を恨んでな…!

 

「ポチエナ!たいあたり!!」

 

「ばう!」

 

「…!タチ…!」

 

 やらいでかぁ!!その攻撃見切ったり!!と言わんばかりにひらりと避ければ、スグリとねーちゃんはびっくりして口をあんぐりってなもんよ!

 やー、ポケモンになったから体が軽いのなんの!!

 

「きぃ~~~ッ!!ポチエナ!もう一回たいあたりよ!!」

 

「ばう…!!」

 

 あ、ほいとほいと…軽々ってなもんよ!ゲームと違って回避は自分で思った通りに動いていいからな!命中率100%なんてないよーなもんだ!!

 

「すごいべオタチ…!!よし!もう一度ひっかく!」

 

「タチッ!」

 

「ばうぅ!?」

 

 お?なんかいまいい感じに攻撃出来たな…なんや?

 

「キィ~~~ッ!!急所ってどこよ!絶対当たってないから!!」

 

 あ、これが「きゅうしょに あたった!」ってやつ!?

 こういう感じなんだ…覚えとこ…

 

「ばう…ぅ…」

 

 お?ポチエナが倒れて動かなくなったぞ?これは…

 

「ポ、ポチエナっ!?そんな…!ぐぅううう…!!戻りなさい!!」

 

 ボールに吸い込まれていくポチエナ…という事は勝ったのか!

 初バトル初勝利の喜びをスグリと共有するためにスグリにぴょんと抱き着くと「わっぷ!?」と素っ頓狂な声が聞こえる。

 

「勝った…!おれ、ねーちゃんに…!」

 

「タチタチ!!」

 

 そうだよ!いやぁいいねぇポケモンバトル!最高だよ!

 スグリはまだ今の状況を飲み込めていないようでボーっとしているけどまぁヨシ!!いやぁめでたいめでた――

 

「行きなさい!!チャデス!!」

 

 おー、チャデスだってよ………ん?なんて???だれ???

 

「チャチャチャチャチャ!」

 

「スグッ!!まだ終わってないわよッ!!!チャデス、コテンパンにしちゃいなさい!!」

 

 喜びから一転、あらたに和風な陶器の壺を纏う緑色のポケモンが繰り出された…

 は?チャデス???も、もしかして新地方のポケモンか!?

 

「ねーちゃん…ずるい…!こっちはオタチだけなのに…!それにゴーストタイプ…!」

 

「うっさい!オタチなんかをゲットしたスグが悪いのよ!バトル再開よ!!いけっ!エネジーボール!!」

 

「チャーチャチャ!!」

 

 うおあぁっ!?まだスグリが俺を抱っこしてるでしょうが!!こんの…!しかし2匹目を持っていたとはな…しかもスグリが言うにはゴーストタイプ…ゴースト技を無効化できるけど、逆にこっちの技が通らねぇじゃねぇか…!

 

「タチッ…!?」

 

 放たれるエナジーボールはその物量で退路を断ってくる。

 おいおい弾幕戦は卑怯だろ!!こちとら射程のある技何てねーしなんならダメージを与えられる技なんて………!!なん、て……?

 

 あ?なんだこれ…右手が…?

 

「くっ…!どうしよう…ねーちゃんのチャデスはくさ・ゴーストタイプ…オオタチの技が通らないべ……!」

 

 ………。

 

 いや、スグリ。何とかなるかもよ

 

 「タチッ」

 

 そう言って俺はチャデスの方へと走り出した。

 

 




お前もオタチにならないか?
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