オオタチですか   作:メガオオタチ

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第20話 さいしょのたたかい

 どうもオタチです。

 ゼイユとアオイの勝負はやはり俺の思った通りとなった。

 

 アオイという少女はマスカーニャなる猫ポケモンを使い、次々にゼイユの手持ちを倒していく…

 くあー…反則だろあの強さ…ってかマスカーニャしか使ってねぇから後の手持ちのポケモンが全然分からん…相性とか知ってる?関係なく突っ込んで倒せるとかバケモンやん…

 

 結果としてゼイユが先の時代の敗北者じゃけぇ!になり、この間のアイアンクロー事件があったから「ざまぁw」なぁーんて思ったが……どうにもうちのご主人が…

 

「かっこいい…!」

 

 まーじかよ…憧れちゃってんじゃん……あいや待てよ???もしかしたらアオイとかいう主人公の舎弟ポジに収まるとかそーゆー展開になったりとかする???それがあるなら多分…大丈夫…なハズ…だが…

 

 その後スグリも対戦したがったが、管理人のじーさんの介入で不成立。勝負はお預け……いや、正直助かったね…あのマスカーニャへの対抗手段が何にも思いついてないもん。

 あのトリックフラワー?だっけ?見た感じなーんかマジカルリーフみたいに必中っぽいんだよね…あと、最初のグラエナのダウンを見た時、あれきゅうしょに入ってる時の顔だったな……俺はどうにもアレが偶然じゃないように見えるんだ。つまりだな?

 

 【トリックフラワー:くさタイプ:必中、きゅうしょ確定】

 

 って感じじゃないか?知らんけど。

 

 いやぁ…そーなると困ったもんだ…必中にきゅうしょ確定とか頭おかしいやん…どーやって攻略しよかな…

 

「ね、ね、スグリはそのオタチがパートナー?」

 

「う、うん…!オタチはおれの大事な相棒…!」

 

 お、嬉しい事言ってくれるじゃん?状況は嬉しくないがな!!!!!!!

 

 林間学校のレクリエーションでなーんか3つの看板を巡れっていうのが始まってよォ、なんとスグリとアオイがペアを組まされたってぇワケ。何の因果だよ…ったくよォ…

 

 んで?レクリエーションが看板巡りぃ?観光じゃねーかよただの…

 ………あいや、待てよ?キタカミの里って結構観光名所あるのでは?ほれ、てらす池だっけ?あれを勉強運・仕事運・金運・健康運・恋愛運のパワースポットって言って、池に沈んでるキラキラの石をお土産に加工してだな!ぐふふふふふ…!金の匂いがするぜぇ…!なぁんでもっと早くに思いつかなかったんザンショ!おほほのほー!

 

「えっ…となんかこのオタチ…悪い笑顔してない?」

 

「わや…ごめん…多分またお金儲けの悪知恵が浮かんだんだと思う…はぁ…これさえなければとっても頼りになるのに…」

 

「え、えぇ…?お金稼ぎって…ポケモンなのに???」

 

「…ポケモンなのに」

 

 あ?おめーポケモンだからって金稼いじゃいけないなんて法律……ない、よな???この世界大丈夫だよな?いやだぜ?ブルーベリー学園では教師に捕まってお説教されて、ほんで、シャバで金稼いだらポリ公のお縄に~なんてなったら!商売の自由を侵害するなー!!

 

「オタチ…今は林間学校だから…おとなしく、な?」

 

 …ちっ、あい分かったよぉ…ふーんだ、ブルーベリー学園に帰ったら次の金儲け考えるもんね!!今度は慈善事業に見せかけた商売にするか…楽しみだなひえっひぇっひぇっ…!!

 

「…はぁ…」

 

「あ、あはは…大変だね、スグリ…あ、そうだ!」

 

 レクリエーション出発前の公民館の前でアオイが腰に付けていたモンスターボールを手に取り、スグリに向ける。おいおいまさか…

 

「さっきは出来なかったから…出発前にバトルやろうよ!」

 

 こいつ…!マジかよ…!

 

「!い、いいの…!?」

 

「うん、私のポケモンたちもバトルしたいってボールが揺れてるんだ!」

 

「にへへ…よ、よかった…おれもアオイとバトル、したかったから…!えっと、形式はどうしよう…ブルーベリー学園ではいつも…ダブルバトルなんだけど…」

 

「いいよ!ダブルバトル!やってみたい!!」

 

 

 …ほう、その言い方…ダブルバトルには慣れてないみたいだな…

 

 ならばぶちのめしてやるぜ…!!ここ最近スグリは勝てても俺個人は負け越してたんだ、うっぷん晴らし…させてもらおうか!!!!スグリ!スカイモードだ!メガヤンマを――

 

 

「よ、よし…!それじゃあ…行くべ!オタチ!!ウッウ!!」

 

「ウッウー!」

「タチィ!?」

 

 なんッでやねん!!!!!!

 主人公(暫定)にぶっつけ本番でコンビ組ませるとか何考えてんだよ!!!

 おいおい勘弁してくれよォ…相手の戦い方すら分かってねぇのに知らねぇ味方と組まされるオタチの気持ち、考えたことある?ないだろうねぇ!!

 

「じゃあ私は…」

 

 

 ちっ、まぁいい…多分マスカーニャとかいう奴ぁ…くさタイプ…とあとなんか複合タイプがあるはずだ…トリックフラワー?とかいうのを使うからトリック…うーん、エスパーか?なら取り合えずほのおのパンチとれいとうパンチは通るな!

 さぁ、かかってこ―――

 

「いけ!グレンアルマ!!デカヌチャン!!」

 

 

 ファァァァァァアッ!!!?

 

 俺たちの目の前には黄色の鎧を纏った見るからにほのおタイプのポケモンと、でっけぇハンマーを持ったポケモンが現れた。

 おい待てや!!!!誰やねん!!!!!え?は????マスカーニャは????

 ちょびっとだけ考えてた戦い方がパーやんけ!

 

「…!どっちも見たことないポケモン…!すごい…!」

 

 感心してる場合かスグリィ!!!どないすんねん!何してくるか分からへんねんで!?

 片方は多分ほのおタイプだが…デカヌチャン?とかいう奴は…なんだ…?ローブシンがコンクリ持ってたし…コイツもかくとうタイプか???

 

「先攻は貰ったよ!グレンアルマ、アーマーキャノン!デカヌチャン、デカハンマー!!」

 

「――!」

「カヌッ!!」

 

 グレンアルマが両手を合わせ、砲筒のようにした腕から火球を放ち、デカヌチャンが力を込めたハンマーで襲い掛かってくる!てかなんやねんアーマーキャノン!クッソカッコイイやんけ!専用技か!!?

 とか言ってる場合じゃねぇ!か、回避行動ッ!!ま、間に合わねぇ!!

 

「ウッウー!」

 

 え?

 

「ウッウ!なみのり!!」

 

 俺の前に立ちふさがるように割って入ったウッウがなみのりの波を生成していく…!お、お前…俺を助けるために…?

 

「…ウッウー!」

 

 相変わらず日本語訳「ウッウー!」だけどイケメンすぎるやろ!ご、ごめん…俺、お前の事誤解して――

 

「ウッウー」

 

 …へ?なんで、お前口開けてんの?え?ん?俺に近づいて……!?お、おまっ!まさか!!!

 

 次の瞬間、相手の攻撃を打ち消すようになみのりが炸裂する中、俺は―

 

 

 

 

「アング…ッグー!」

 

「タヂィィィイィィィィィイッ!!????」

 

 

 

 

 

 

 食われた。

 

 

【オタチ は めのまえが まっくらになった!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マミるなんて聞いてねぇぞ!!!!!!!!!!

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