オオタチですか   作:メガオオタチ

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第24話 勝てないたたかい

 

 どーしてこーなった

 

 あ、どうもオオタチです。いやぁねぇ…あれからキタカミセンターのところにある2つ目の看板を見に来たんスよ。

 まぁその看板には鬼さまの持つ仮面について書かれててなぁ…多分だけど…持った仮面の種類によってフォルムチェンジとかするんじゃない?だとしたらめちゃクソだるいけどな…デオキシスみたいに個体値すら変わるなら初見対応厳しいかも…

 

 そして次が3つ目の看板…と思ってたんだがスグリが鬼さまの住む鬼が山にある恐れ穴に行こうとか言いだした!?おい!待てって…!!速いって!主人公と鬼さま会わせる気かよ!確実にゲットされて持っていかれるぞ!!!

 タチタチと俺がやめとけって言ってるのにスグリはアオイと恐れ穴まで行こうとする…!くっそぉ!人の…タチの話を聞かない愚か者タチねぇ!?

 

 んーで???結局恐れ穴には鬼さまはいなかったけど…なんか、そのまま「鬼さまはバトルしてたら出てくるかも」とかいうトンチキな方に話が進んでいく………。

 え?もっかいバトルするん???同日に???この短時間で???無理やって!!対策とかなーんにも出来とらんもん!!!!神頼みしかあらへんやん!!!!

 

 

 

 あーもうどうしたらいいんだよ…

 

 

 

 てなわけで………恐れ穴の前でバトルが始まった…

 

「いけっ!オオタチ!!」

 

 はいはい…そりゃあスグリからの御指名ですから行きますけどねぇ?なんか今回シングルバトルじゃん?だいじょぶそ???なんか攻略の手立てあるんか…?

 

「…っ…オオタチかぁ…!それなら…お願い!パオジアン!」

 

「ジャオゥ!」

 

 

 ちょっと待てぃ!!!

 

 初手準伝説はアカンて!ガチでボコしに来てますやん?んまぁでも…つららおとしなら1発か2発は今の身体ならいけそうだな…多分パオジアンはこおりタイプだから…ほのおのパンチキメてやるかぁ…

 

「オオタチいくべ!シュバッとぶちあたって!でんこうせっかからのほのおのパンチ!」

 

 ヘイヘイ(ヘイガニ)。ほいじゃあご注文通りでんこうせっかからのほのおのパンチにしましょうかね!いらっしゃいませェ!ポテトに割り箸はお付けしますかァ!?

 

 でんこうせっかで走り込み、拳が届く距離に詰め寄った……が、妙だな…何故動かん?何故アオイは指示を出さん?

 

 ナメてんのか?動かねぇならぶちのめしてやるまでよ…!

 

 俺はそのまま渾身のほのおのパンチでアッパーカットしてキメてやった…!!見たか準伝説!これがオオタチ様のほのおのパンチで――

 

 

 

 その時、ふいにイヤな予感がした。

 コイツが動かない理由。

 ガブリアスとかならさめはだ、ドヒドイデならトーチカなど、相手に殴られることで効果を発揮する特性やワザがある…だが、パオジアンからはそんな気配は感じない。

 

 なら何故一撃を受けた?それも効果抜群のワザを。

 ………ん?待て?【効果抜群のワザ】……!?

 

 

 

 ………まさか…いや、まさか!?

 

 

 

 拳を振り切った俺はパオジアンを見る。

 すると【ある紙】が淡く光り、光の粒子となってパオジアンに吸い込まれる。

 

 

 ―じゃくてんほけん、だと…!?

 

 

 じゃくてんほけん。それは持たせると効果抜群の技を受けたときに攻撃と特攻が2段階上がる…ポケモンに持たせる道具である。

 対戦環境じゃ俺もお世話になったことがある…ん、あぁもちろんゲームでな…

 

 しかし…これはマズイ。おそらくアオイは俺がさっきの戦いでほのおのパンチが出せることが分かっていてあえてパオジアンを最初から出したんだ…この状況を作るために…!

 ………クソッ…主人公殿の方が一枚上手です…ってか?

 だがなァ…!その程度で…その程度で俺が折れるとでも思ってんのか…?甘く見るな――

 

 

 

「行くよ!パオジアン!!テラスタルッ!!!」

 

 

 

 は?

 

 

 次の瞬間、黒いボールのような結晶体をアオイが投げたかと思ったら、六角形の結晶柱がパオジアンを包み、そして爆ぜる。

 

 その爆ぜた中から見えたパオジアンは…全身がクリスタルのように輝き、氷も模した冠のようなものを頭にのせていた。

 

 

 なんだよ。それ。

 

 

 俺の頭の中は超加速度的に目の前で起こった現象について脳内会議していた。

 

 

 

◆◆◆

 

オオタチくんの脳内

 

 

議長オオタチ「テラスタル…とか言ったな?なんやアレ。フォルムチェンジか?」

 

博識オオタチ「いいえ、違うようですねェ…フォルムチェンジよりもどちらかというとメガシンカに近い現象に思えますがァ…ふゥむ…個体値の変動はなさそうですねェ…実に面白い現象です」

 

脳筋オオタチ「ぶっ飛ばせばいいんだよ!やればできる!ぱわー いず じゃすてぃすッ!!」

 

オーキドオオタチ「ここで一句。【テラスタル きみのみらいを 照らしたる】。皆もポケモンゲットじゃぞぉ!」

 

商人オオタチ「アレさぁ、もし本物のクリスタルならいくらくらいで売れるんやろねぇ」

 

決闘者オオタチ「あれは…青眼の〇龍!?海〇以外のデュ〇リストが持っているなんて…まさか、じーちゃんのカード!?(ドン★)」

 

否定オオタチ「ンなわけあるかよ、青眼の〇龍ならドラゴンポケモンじゃないとアカンやろどう見てもヒョウやん。せめて漆黒の豹〇士パンサーウォリアーとかにしろや。白いけど」

 

ルーオオタチ「そんなことよりあのpantherのheadのiceみたいなcrystal…meはbadな予感がするよォ」

 

シャア・オオタチナブル「ええい!白いモビル〇ーツはバケモノか!?」

 

 

◆◆◆

 

 

 何とこの間、0.5秒の事である!そうして脳内議会が出した結論がこれだ!!!!

 

 

 

 Q.アレはなんですか?

 

 A.なーんもわからん

 

 

 

 ったりめぇだろ!あんなん初見で分かるか!!!なんやねんアレェ!!

 

「パオジアン!つららおとし!!」

 

「ジャァァオゥ!!」

 

 瞬間、パオジアンの頭の氷の冠が光を放ち、巨大な氷の棘が俺に向かって放たれる。だが、その大きさ、速度は先程とは違い、より巨大で、より速度の速いものだった。

 

「そん、な…アオイはまだ…奥の手が…」

 

 くそっ…スグリが呆けてやがる…!避けれそうにねぇし…さっきみてぇにほのおのパンチで迎え撃つしかねぇな…!大丈夫、今の俺は体力満タンだ…じゃくてんほけんがあっても絶対に立ってみせる…!

 

「タチィィィッ!」

 

 右手に炎を宿し、腰を深く落とす…氷柱はもはや直前…乾坤一擲…決めるぜぇッ!!

 

 

 

 

 ほのおのパ―――

 

 

 

 

 直後、俺の耳にはキーン…という音が鳴り、俺の身体は俺の意志に関係なく宙を舞っていた。

 悲壮な顔をするスグリが一瞬見えて、俺、の、こころ、は………

 

 

 

………

 

………

 

………

 

 

 

 あれ、からだが、うごかない。あー、せんとうふのうの、かんかくが、する。

 でも、まだ、おれ、いっかいしか、こうげき、うけて、なくて、まだ、たたかわ、なきゃ、ほら、めのまえに、ぱおじあんがいる。たたかわなきゃ、かたなきゃ、でも、うごけない、たたかえない、ほのおのぱんち、は、だめだから、べつの、わ、ざ、で、こう、げ……き……………

 

 

 

………

 

………

 

………

 

 

 

 

 

 その日俺は…いや。スグリはたった1体のパオジアンによって敗北した。

 

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