オオタチですか   作:メガオオタチ

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第3話 爆熱ッ!!

 放たれるエナジーボールを避けつつチャデスとやらに迫る俺、オタチ。

 え?「お前ノーマルタイプなのにどーすんの?」って?ま、見てなって…!伊達にオタチになってから色々(リンゴと思って食べようとしたらカジッチュでタコ殴りにされかけたり、アリアドスに追いかけられたり)してなかったわけじゃないし、今の俺には『アレ』がある…!はず!!

 

「オタチ!ダメだ、チャデスはゴーストタイプで…!」

 

「ア、アハハッ!スグ!アンタのとこの子はヤケになったみたいねェ!!チャデス!やっちゃいなさい!!」

 

 おーおー、高笑いが良く似合うねーちゃんだこと…なんだろ、本家本筋の悪役令嬢かな?

 対するチャデスは最初は余裕の表情だったが、俺が近づけば近づくほど少しづつ顔が引きつっていった。

 フフ…怖いか?てちてちと走りながら近づくかわいいまんまるのオタチが…!!

 

「オ、オタチ!」

 

「なっ…!?チャデス!!何してるのよ!やっちゃいなさいよ!」

 

 さすがに様子がおかしいと思ったのかねーちゃんの方が狼狽え始める…でも、もう遅い!!この『技』の記憶にある射程距離…この拳が届く位置に入ったァ!!

 

 俺は可愛らしいお目目でチャデスを睨んでやると右手に力を込めた。

 その瞬間「ボウッ!!」と右手に炎が宿る。

 

「え!?」

「なん、だべ…!?」

 

 驚いてるなァッ!スグリィ!!見てなよォ!!!これがお前が手にしたオタチの力!!そしてなんかスグリの部屋に落ちてたCDみたいなディスクの力よォ!!!

 

「チャ…ッ!?」

 

 ワリィなチャデス…!!ちっとばかし痛いが我慢してくれや!!!

 俺は目を見開いて拳を硬く、それはもうかたぁく!!握り締めながら力を込める!!

 

「タァァ…チィ…!!」

 

 行くぞ!!

 

 

 俺のこの手が真っ赤に燃えるッ…!!!

 

 

「ヒッ…!?チャ、チャデス!!避けなさい!!」

 

 

 お前を倒せと、轟き叫ぶッ!!

 

 

「わや…!あれって…!!」

 

 

 

 必殺!!!爆ァ熱ッ!!!!!

 

 

 

「タヂィッッッッ!!!!!!!!」

 

 【ほのおのパンチ】ッッッッ!!!!!!!!

 

 

 

「ヂャ…!?―――」

 

 

 炎を纏った小さく可愛いお手手から繰り出されたほのおのパンチはチャデスの顔面(多分顔面)にクリーンヒットし、数メートルもの距離を吹き飛ばす…!!

 

 

 決まったぜ…!ヒート…エンドッ!!!

 

 

 や、まぁこれほのおのパンチなかったら普通に詰んでた案件ですからね?あんまり調子に乗っちゃあいけません。

 とはいえ助かった…やっぱりあの時スグリの部屋に落ちてたあの赤いディスクはわざマシンだったみたいだな…技憶えるってあんな感じなんだな…こう、記憶が流れてくるって言うかさ…そんな感じ

 

「チャ、チャデス!!」

 

 スグリのねーちゃんが急いで駆け寄る。ま、ひんしってぇところだな…俺たちの勝ちだ!!

 …さて、我らの主人公スグリはどうだ…?と振り返って見ると…

 

「すごい…!すごいべオタチ!!!相性の悪い相手に勝っちまうなんて…!おれ、オタチが最初のポケモンで本当に良かった!!」

 

 ―――。

 

 …よせやい。そんなキラッキラな目で見るなよ…照れるだろ?俺こそスグリのポケモンになれて良かったよ。

 

 ってぇことで部屋にあったわざマシンを勝手に使った事チャラにしてくれねぇかな?多分アレ誰かからの貰い物か、手に入れたポケモンに使うはずの物だったんだろ?すまんな。てへぺろ

 

 その後スグリは俺を抱き上げ頬ずりしたり、スッゲエ悔しそうなねーちゃん放置してじーちゃんとばーちゃんに俺を自慢しに行った。さながら英雄の凱旋だな、うむ。苦しゅうないぞよ?

 

 あ、ねーちゃんあとで賞金払えよ?トレーナーならジョーシキだぜ?ところでスグリ、おまもりこばんとか無い?無いか…そっか

 

「よかったなぁスグリや…これでお前さんもブルーベリー学園に行けるなぁ」

 

「うん…!」

 

 あん?ブルーベリー学園???なんやそれ。わ〇さ生活が出資でもしてんのかその学園。

 

 後からパンフレットを見たらどーやらイッシュ地方にある新進気鋭の学術機関で、強いトレーナーを育成するためのものらしい……あれ?イッシュ地方???ん???

 イッシュ地方ってぇポケモンB・Wの時代に出てきた地方の事じゃなかったっけ?ほら、ゼクロムとかレシラムとかさ???ま、いいや。

 

 んで?ねーちゃん…あ、ゼイユっていうのね?もすでにそこに通っていて、今は長期休暇中でこのキタカミの里に帰ってきていると…ほうほう。

 それじゃスグリもその学校…いや、学園?に入って青春するってことだな!!いやー、学園系かぁ…!どんなライバルやポケモンたちがいるんだろうな!オラワクワクすっぞ!

 

 スグリとニコニコと笑い合っていると、ばーちゃんが「あら、そういえば」とぽかんとした顔を浮かべる…どうした?なーんか嫌な予感がするが…

 

「そういえば、ブルーベリー学園はダブルバトルが主流だから…もう一匹必要なんじゃないのかい?」

 

「わや…!そうだった…!つ、捕まえないと…!」

 

 マジかよ!!?オイオイご主人よォ!?俺っていう超絶かわいいオタチがいながらもう浮気かよォ!?キィー!!嫉妬しちゃうわよ!?シィット!!!

 

 …ん?捕まえる…?そーいえば初めてのポケモンが俺ことオタチだが、捕まえるってぇどゆこと?いまさらだけどあれは?オーキド博士とかからもらえるあーゆー感じのイベントは無い…のか???

 

 ………。なぁ、みんな。

 

 俺さ?もしかしたらとんでもねー勘違いしてるんじゃね???あいや、今からいう事が間違ってたら「ちげーよ」って言ってくれていいんだけどさ?

 

 

 もしかして、スグリってさ?

 

 

 

 主人公じゃなかったり…する?????

 

 

 

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