この素晴らしい楽園に青春―アオハル―を!?《このすば120%ギャグリメイク》   作:ぴこたんすたー

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第11話 このかけられた呪いを解くためにアジトに出撃を‼

「……まあいい。ともかく、紅魔(こうま)の娘。俺のアジトに爆裂魔法を放つのはやめろ。それから、そこの変態クルセイダーの呪いを消してしまいたいのなら、俺が住む城に来るがいい!!」

 

「くっ、この私が変態と(ののし)られてしまったか」

 

 ダクネス、お前以外にどこに変態がいるよ?

(カズマ、お前も十分にな)

 

「我が配下のモンスターに立ち向かい、見事全滅させて、俺の場所に来れたら、その呪いを解いてやろう。さあ、帰るぞ。ハイヨー、クロバー(黒馬)!」

 

 首無しの馬なので『ヒヒーン』と、鳴くこともなく、(ひずめ)を鳴らし、その場から駆けていくデュラハン。

 

 余程(よほど)、お前は時代劇の『暴れる君将軍』が好きなんだな。

 変にカッコつけても、兜のお前にはカブトムシの着ぐるみがお似合いだぞ。

 

****

 

「カズマ、今回は私のせいです」

 

 めぐみんが俺の前を通りすぎ、一人で外のフィールドを進もうとする。

 

「待てよ、めぐみん。お前の魔法は雑魚に魔法を一発でもかましたら、そこでお仕舞いだろ。無駄な命は散らすなよ‼」

 

「無駄ではありません。それに魔力がなくても、私には最後の手段である生命エネルギーが残されています」

 

「そんな漫画みたいな必殺技ができたら、苦労しねーよ!!」

 

 参ったな。

 このロリッ娘、どこぞの熱血少年漫画に影響されすぎだな。

 

 冗談抜きで十字クロスして、グランドキャ○オン? とか放ったら、こんな異世界のやわな地面なんて、真っ二つに割れて、あっという間に星ごと滅びるぞ。

 

「いや、私も行かせてもらおう」

 

「ダクネス……お前まで」

 

「私のためにすまない。ちょっと悪ふざけが過ぎた。この呪いを、めぐみんに解いてもらおうなど、騎士として申し分が立たない」

 

 くそっ、めぐみんを野放しにして、ダクネスに戦闘不能のめぐみん(気絶前提?)の棺桶を引きずらせたくもないし……。

 

「仕方ないな。俺も行くぜ」

 

 俺は拳を固く握り、二人の前で決意をする。

 

「みんなで行けば怖くない。デュラハンの手先なんかボコボコにして、ダクネスの呪いも解いてやろうじゃないか」

 

「ああっ、二人ともありがとう」

 

 俺たちは意気投合し、お互いの拳を合わせあった。

 

 そうだよ。

 こんな素晴らしいパーティーを俺は求めていたんだ。

 

『セイクリット・ブレイクスペル!』

 

 そんな和気あいあいな団結の最中(さなか)に、ダクネスの体から邪悪な魔力が消え、綺麗な虹の光がダクネスの身体中を包み込む。

 

 その呪文の発動者のメイドアクア(バイトはどうした?)が、真面目な顔つきで、こちらに片手を向けていた。

 

「もう平気よ。ダクネス。これで呪いは消え去ったから!」

 

 自信満々のアクアが目を輝かせながら、己の魔法の力をアピールする。

 だから、お前、バイトはいいのかよ?

 

「この天使のアクア様の実力なら、デュラハンがかけた呪いなんて、一発で治せるわよ‼」

 

 やる気満々だった、めぐみんの目から黒目が消えた。

 

 これはやべーな。

 あまりのショックに戦意喪失か……。

 

「どうかしら? 私もアークプリーストらしいことするでしょう? ねっねっ、誉めて誉めちぎって♪」

 

 予想外の出来事に酸欠の魚みたく、口をパクパクとさせるダクネス。

 俺もめぐみんと同じく、半分くらい真面目な意識が遠ざかっていた。

 

 お願いだから、アクア、ちぎるのは牛乳パンだけにしてくれ。

 

「あれ? みんな何で黙っているの? もしかして私のこの魔力に惚れ惚れした? これからはアクプリの女神、アクアお嬢様って呼びなさい。おっほっほっ!」

 

「下らんことを喋るのは、この口か?」

 

「おごごごごー!?」

 

 俺は大口を開けて笑う、アクプリの口の中に、水魔法の滝を唱えていたのだった……。

 

****

 

「ふふーん。まだ来ないのかなー♪」

 

 長年熟成された赤ワインを片手に、優雅に鼻歌を歌うデュラハン。

 それを遠巻きに見ていた、配下のアンデッドの一人が、竹ぼうきを動かす手を止める。

 

「何か、最近のデュラハン様、機嫌がいいな」

 

「そりゃそうさ、数年ぶりに、この城に遊びに来る(やから)がいるらしいぞ」

 

「こんな物好きな場所に誰が来るんだよ?」

 

「だな。でも今は、この城の掃除に専念しないとな」

 

「確かにな。サボっていたら、デュラハン様の愛用の馬に背中を蹴られちまう」

 

「そうだな。()()イことやらないとな」

 

 配下のアンデッドたちはデュラハンの(めい)に従い、若干、戸惑いつつも、城周辺の清掃を再開するのであった……。

 

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