この素晴らしい楽園に青春―アオハル―を!?《このすば120%ギャグリメイク》 作:ぴこたんすたー
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「こらっ、俺のハンバーグを返せ! この駄女神が!」
「別にいいじゃないのよ。何かあった時のために、好きなものは最初に食べろって教わらなかった?」
「そりゃ、お前ん
俺はアクアを追いかけて、元を取ろうとフォークを持って襲いかかる。
『ガチャン!』
「へっ?」
すると、アクアが鉄格子の檻の中に逃げ込んで、内側から鍵をかけ、舌を出して、俺を挑発する。
「ちっ、こんな中に逃げ込むとは……」
この檻は前のクエストで、アクアが汚れた湖の浄化に邪魔をしてきた、狂暴なブルータルアリゲーター(ワニのモンスター)を強引に閉じ込めるほどの、頑丈な作りでもあり、モンスターを安全に捕獲するための目的にも使われた檻だ。
そんなわけで、今度はこの檻から、駄女神を出そうと試みるのだが……。
「まあいいか。この中にヌルヌル巨大ナメクジでも入れれば……」
「いやあああー、それだけは駄目です。カズマ様ー!!」
普段、高飛車な態度だけに『ごめんなさい』と泣きながら、混濁する女神の状況も良いもんだな。
「……あれ、女神様ではないですか?」
そんな俺とアクアとの痴話喧嘩(ご冗談を)に、茶色い髪のウルフカットで、重くて丈夫そうな青い鎧を身に付けたイケメンが、アクアの元に寄ってくる。
「何、お前、面食いなうえに、やっぱりクソビッチなわけ?」
「そんなわけないでしょ! あんな鎧ガチガチ男、私も知らないわよ」
イケメン相手にも動じないアクア。
やっぱり、お前には水商売が向いている。
「女神様、覚えてないのですか? 魔剣グラムをくださって、この世界に送ってくれたではないですか!」
「ああ、
「違います。
「あー、ミツルギ? そういえば、そんな名前の人いたような気もしたわね。何万人も(一つの都市ができるな)この世界に、人を送ってきたから忘れてしまったわ。てへぺろ(笑)」
「まあ、別に元気だったんで安心しましたけど、それよりも……」
ミツルギが檻の柵を両手で掴んで、アクアのいる鉄格子を強引にこじ開ける。
おいおい、何のトリックだ。
相手は、あのワニですら歯が立たない鉄の棒だぞ。
それを腕力だけで、引っ張って開けるなんて、オモチャの缶詰めよりもビックリだ。
「なぜアクア様は、このような檻に幽閉されていたのですか?」
あー。
もう、また面倒くさいヤツが来たな……。
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「そんなこと、信じられん!」
ギルド内の飲食ベースで、テーブルに手を打ち付け、俺の襟首を思いっきり握るイケメン。
「相手の気持ちを無視し、セクハラな願い事で、この神聖な女神様をこの世界に連れ込み、なおかつ、あんな檻に入れて、モンスターの注意を引き付けていたなんて。君は正気か!!」
「いやだから、その檻にはアクアが
「何だ、その言いぐさは! 君はあの清楚で上品な彼女に対して、ちょっと失礼に価しないか!」
「だから、そのお嬢様設定なんだよ?」
「君、侮辱にもほどがあるぞ‼」
ミツルギが俺の襟首を掴んだまま、ガンガンと左右に揺らす。
そんな俺は、ボクシングのサンドバッグ状態だ。
「おいっ、ここで喧嘩は止めるんだ。お前はどこの馬の骨なんだ」
そこでダクネスが、ミツルギの掴んでいた手を取り払う。
「君たちは?」
「これは失礼した。私はクルセイダーのダクネスだ。隣はアークウィザードのめぐみんと言う」
「クルセイダーにアークウィザードか……」
ミツルギが冷静に立ち振舞い、ゆっくりと椅子に座り直す。
「なるほどな。こんなべっぴんさんに囲まれ、さらに優れた才能を持ったパーティー陣営なのに、この男から、一方的に嫌がらせをされても、何とも思わないのか。揃いも揃って重症だな……」
コイツ、黙っていれば、好き放題言いやがって……。
我慢しているのは俺の方だぞ。
コイツらは、てんで使えない駄目なヤツらなんだぞ。
「そうだ。アクア様と一緒にダクネスもめぐみんも僕の仲間にならないか? 僕なら君たちには変なことはしないし、僕のパーティーの戦士と盗賊とも仲良くできるさ。旅は楽しい方が良いだろう?」
はっ、俺はパーティーに入れてくれないのかよ?
旅は道連れ、世は情けって言うもんだろ。
「……まあ、俺は野郎のメンバーなんか嫌だしな。お前らもミツルギの方に行った方が安心した生活ができるぞ。俺が保証する」
その保証も豆腐ハンバーグの一年契約だが、アイツらなら大丈夫だろう。
「いえ、カズマ。あの人、カズマ以上にナルシストで、鳥肌が立つほど怖いんですけど!」
「あの頭空っぽの高学歴か、何か知らない男に、爆裂魔法を放っていいですか?」
「私もだ。あの男だけは苦手だ。今すぐにでもボコボコに殴り返したい気分だ‼」
『そういうわけで、あなたと一緒の冒険はお断りです!』
三人の美人妻(違う)に拒否られ、クラクラと目眩を覚えるミツルギ。
「君たち、そうまでして、あのセクハラ男の言いなりに。でも僕は諦めないぞ」
ミツルギが俺の名を呼びつけ、外へと合図する。
だから何なんだよ、この陽キャ男は?
鬼ごっこじゃないんだから、ギルドの中で話をすればいいことだろ?
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「それで、こんな外に来て、何をするんだ? このすりおろしリンゴマン?」
「君には悪いとは思うが、僕はアクア様に安泰した生活を送って欲しいんだ」
そうか、そんなにお前は、あのアップルパイになりたいか。
「だから、この僕と正々堂々の勝負だ!!」
「何でだよ‼」
「僕が勝ったら、彼女たちは貰う。それでいいな!!」
「
トンチンカンのミツルギのガチな要望に、俺の頭の血管が、一本切れたような気がした。
冒険者レベル6の俺と、ソードマスターレベル37のミツルギキョウヤとの熱い対決は、