この素晴らしい楽園に青春―アオハル―を!?《このすば120%ギャグリメイク》 作:ぴこたんすたー
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あの裁判から、一日が過ぎようとしている。
晴れ渡る空の下、俺たちは、いつもの屋敷のリビングでくつろいでいた。
「カズマ、ダクネスは、いつ帰ってくるのよ。洗い物や洗濯物が溜まって、非常に困るじゃない」
「うーん、昨日の夕方から帰ってきてないよな」
「約束を守るためとか、あのエロい領主の所に言ったきり、音沙汰もなしよ。大丈夫なのかしら」
「確かにアクアの言う通り、心配にはなるな……」
俺は頭を悩ませながら、色々と考えては見たものの、中々、解決策が見当たらない。
それもそうだ。
あの裁判をアルダープに頼んで、先伸ばしにしてくれたのもダクネスだ。
下手に動くと、あの領主、何をしでかすか……。
「でも驚きましたよね。あの領主とダクネスが知り合いだったなんて」
「だな。開けてビックリ脂肪肝(領主小太り説)みたいな感じだよな」
ダクネスの話ではアルダープというおっさんは、ダクネスが幼い頃から目をつけていたらしく、妻を亡くした後、ダクネスが子供の時から、何回も結婚を申し込んでいたらしい。
だが、ダクネスは年齢的な差を考えて、毎回、断り続けていたらしいが……。
いくらダクネスが好きだとはいえ、あのおっさん、ロリだけじゃなく、とんでもない性癖を持った変態(カズマ、お前が言うか?)だな。
ダクネスは今回の件も何とかすると、領主の家に行くことになったが、裁判内で、あんな約束(第37話参照)をしたために、凄いことを想像したらしいが……。
全く、俺の心配を半分くらい、返して欲しいぜ。
もう半分は、心の冷蔵庫の中にでも収めてくれ……。
「それにしても、ダクネスって、謎に包まれているよな。水○黄門みたいな印籠を見せただけで、あの場所の紛争(いいえ、裁判です)をガラリと変えたし……」
「もしや、お金持ちで高貴な、お姫様かも知れないですよ?」
「あの女がか?」
俺はめぐみんの発言に鼻で笑いながら、ソファーに座り直す。
「でもお陰様で俺は、この場に居られるんだ。今の俺がやることは二つある……」
「……魔王軍の関係者じゃないことの
「旨い説明ということは、食レポの詐欺師にでもなるの? それとも銀行強盗して、お金を奪ってから?」
「
状況が、今いち理解できてないアクアは、ボケーとした表情で俺を見ている。
「サトウカズマー、居たら返事しろー!」
「今度は何だよ?」
窓から覗くと、玄関先で白衣を着たセナが、気性の荒い呼びかけをしていた。
これ以上、無実の罪を重ねるのはごめんだ。
俺は慌てて、玄関へと飛び出した。
「セナ、何事だ? 俺の潔白の証明まで、まだ時間はあるだろ?」
「ふざけるな、本当は魔王の手先のくせして!!」
「いや、今の俺は、手羽先の唐揚げが食べたい気分(カエルの怪物じゃないヤツ)だな」
「だからふざけるなよ、貴様。手羽先はいいとして、また事件を起こしたな。今度は冬眠していたカエルが、街の周辺をうろついてるのだぞ!」
──セナに伝わった、臨時報告。
何かに怯えるように、地上に出てきたカエルたちだったが、近日、爆裂魔法を連発し、近隣に迷惑をかけた魔法使いが眠っていたカエルの近くにいたと言う、情報を耳辺りにして……。
「ちょっと待って下さい。主犯はアクアで、私は指示通りにやったに過ぎません!」
「何よ、めぐみんだって『我の力を思い知れ~♪』って、叫んで、乗り気だったじゃない!」
「お前ら、醜いアヒルの娘ごっこ(醜い喧嘩です)はいいから、さっさと退治しに行くぞ!!」
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巨大カエルが、あちこち跳び跳ねる楽園? な雪原にて……。
「ゲコゲコ!」
「嫌よー、何でまた、私が囮になるのよー!!」
「よし、そのまま何とか逃げきろよ」
「嫌あああー、食べられて、ヌメヌメだけは嫌ああああー‼」
アクアが泣きじゃくりながら、一匹のジャイアントトードから逃げまくっている。
「あなたたちは、いつもこんな崖っぷちの作戦をしているのですか……?」
「戦いにマニュアルは必要ない。俺の名言でもあり、当たって、潰されろさ」
まあ、せいぜい、砕けて、砂の
「……しかし、ここのカエルは、こんな寒さでも元気なんだな」
「生き物の頂点に立つ人間として、私たちも負けられませんね」
「それはそうと、めぐみん。そろそろ助けてやろうか?」
カエルに飲み込まれ、体の上半身を、ひょっこりと出しているめぐみん。
ちなみに爆裂魔法はもう、一回使った後である。
「アクアを追うカエルを退治した後でいいですよ。カエルの中、温かいですので」
「……と言うわけだ。アクア。俺がトドメをさすから、とっととカエルに食べられろー!」
「嫌よ、カズマが餌になりなさいよねー!!」
「何だよ、お前の神聖魔法は、カエルには効果ないだろ!」
(──この人たち、本当に魔王の関係者なのかしら……)
──セナはカエルの追いかけっこを背に、一人で複雑な心境に襲われていた。
「ゲコゲコ!」
「ゲコゲコ!」
「ゲコゲコ、ゲコリ!」
──そこへ新規で、俺とセナの周囲に現れる、複数のカエル。
いち、にい、さん……。
「しまった。囲まれたか。しかもセナを囮に使っても、人数が足りないな……」
「失敬な。わっ、私は、あなたのモルモットじゃないんですよ!?」
セナが恐怖に怯えるのを隠すように、気丈に振る舞う。
「カズマー、助けてー!!」
「うわっ、こっちに来るんじゃねー!!」
後ろからはカエルを引き連れて、アクアが突っ込んでくる。
「カズマ、少しずつ飲まれてきましたので、そろそろ助けてくれませんか……」
さらにめぐみんの体が、カエルの奥深くへと沈んでいく。
ヤバい、カエルだからって、油断していたぜ。
このままじゃ、全員飲み込まれて全滅してしまう……!!
『ライト・オブ・セイバー!!』
可愛らしい女の子の声を皮切りに、大きな光の剣がカエルの体を横に切り裂き、その衝撃で上半身が飛び出るめぐみん。
『エナジー・イグニッション!』
次の瞬間、大きな炎が巻き起こり、残ったカエルたちを残らず焼き尽くす。
「何が起こったんだ!?」
「今のは上級魔法ですね」
セナが感心しながらも、魔法を発動した先を目で追う。
「こんな平凡な街に、このような高度な魔法を使える者がいるなんて……」
炎が舞い上がる中、見慣れない一人の美少女が、その場に留まっていた。