この素晴らしい楽園に青春―アオハル―を!?《このすば120%ギャグリメイク》 作:ぴこたんすたー
「それじゃあ、あたしのおすすめのスキル、
「能書きはいいから、さっさと来い」
俺は中腰になり、クリスのスキルを待ち構える。
まるで、サッカーのゴールキーパーになった感覚だ。
今なら、どんな攻撃でも受け止められる気がしてならない。
「じゃあ、いくよ? スティール‼」
「のわっ!?」
クリスが目にも止まらぬ速さで、俺の持ち物を奪い取る。
「おっ、これは美味しそうだね♪」
「あー、それは俺がおやつで楽しみにしていた、
「このスキルは相手の物をランダムで奪い取るんだ。幸運のステータスで盗む品が変わるんだよ」
「ほら、キミの冒険者カードに記入されてるはずだよ。モグモグ」
確かにカードには、
あれ、隣にある
あの駄女神の仕業か。
知らぬ間に宴会芸を覚えさせやがって。
「ねえ、
「そうだねえ、この美味しいカレーパンより、使えない物だったら、そこで負けでどうかな?」
まあ、少々複雑だが、美少女の食いかけのパンも悪くはないな。
「おっしっ、何を盗られても、ピーピー泣くんじゃないぞ!」
俺は指の関節を鳴らし、クリスの顔を睨みつける。
「いいよ。その代わり残念賞は、そこら辺に生えているタンポポの茎だよ」
「花びらじゃないのかよ‼」
よくよく考えたら、こんな男勝りな女が、メルヘンな感情とか持ち合わせてないか。
「まあ、いいか。いくぜ!」
『スティール!』
俺は突風の速さで、クリスの持ち物を奪い取る。
その手には白い物が握られていた。
「何だ、これ?」
ほんのりと肌に伝わってきた、大きな
それは世界中の男たちが求めていたもので、願望のアイテムの一つでもあった。
「おっしゃー、大当たり貰ったぜー‼」
一等賞の
「だっ、駄目ー、あたしのブラジャー返してよー‼」
真っ赤な顔をしたクリスは、胸元を必死に押さえながら、心底泣きながら俺を追いかけていた……。
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「やっと帰ってきましたか」
「えらい遅かったわね。まあ、花鳥風月を色々と、お客に披露できたから、暇潰しにはなったけど」
おい、てんでニートのようなアクアよ。
宴会芸をする暇があったら、ちょっとは働けよ。
「まあ、キミたちのリーダーから下着を奪い取られて、その場で野郎どものお色気撮影会になりかけたけど」
「うむ。それに関しては、間違っていないな」
ダクネスがウンウンと頷きながら、クリスのフォローをする。
『クズマね……』
「いやいや、半分は誤解だぞ‼」
何だ、俺のもう半分は悪党扱いか?
「あははっ、さっきのお返しだよ。じゃあね、ダクネス」
クリスはイタズラな笑みを向けて、ダクネスにも別れの挨拶をして帰っていった。
「それでカズマはスキルを覚えましたか?」
「ああ、めぐみん。
『スティール!!』
俺の手にぶら下がる、ピンクの布切れ。
「あれ? このスキルの効果はランダムのはずなのに?」
「……あの、胸がスカスカして、気持ちが悪いです。早く返して下さい」
「カズマ、めぐみん相手に何てことをするのよ。変質者に職業が変わったわね」
アクアが、軽蔑のまなざしを俺に送る。
お前も似たようなもんだろ?
「やっぱりこのパーティーは最高だ。こんな幼い女の子の下着を、人が見ているのにも関わらず、問答無用で奪うだなんて。わっ、私もパーティーに加えてくれ!」
「いや、もう変質者のメンバーはいらん」
「ああ、ゾクゾクする。何て素敵で侮辱的なお言葉♪」
ダクネスが体をくねらせながら、一人で酔いしれている。
「でもカズマ、クルセイダーは前衛職でしょ。前線を守る存在として必要な人材よ?」
「そうですよ。断ったらかわいそうですよ」
あの二人はどうして、このおかしなクルセイダーの暴動に気づかないんだ?
こうなったら、腹をくくって話すか。
「いいか、ダクネス、めぐみん。俺とアクアは魔王を倒すために、冒険者になったんだ。これからの今後の旅は、さらに厳しい道のりになるだろう。特にダクネスなんて、色っぽい女騎士だから、魔王に捕らえられたら、とんでもない仕打ちを受けるに違いない!」
「その通りだとも。魔王から、やらしい目で見られるのは女騎士の職務でもある。だが、それでも行かなければならない。来るならドーンと来いだ‼」
「……ん? どうかしたか?」
俺に負けじと、ダクネスの熱論にとりわけ、周囲が凍りつく。
あの……。
みんな、ダクネスの変態ぶりに言葉が出ないんだけど……。
「ねえ、カズマ。もっと楽をして、魔王を倒す旅をしない? 何か引いちゃうんですけど?」
「女神のお前が、一番やる気を出さないと、どーするんだよ‼」
俺はアクアに
何で俺の周りには、こんな変なメンバーしか集まらないんだよ?