この素晴らしい楽園に青春―アオハル―を!?《このすば120%ギャグリメイク》 作:ぴこたんすたー
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「ねえ、カズマ。今回のクエストはゾンビメーカーの討伐よね?」
「まあな。一緒についてくるオマケゾンビも、一緒に倒せっていう内容だけどな」
死体に
だが、俺のものにした、ギルド内の美人お姉さん(だから嘘つけ)に聞くと、実力は大したことなく、初心者でも勝利できるヨワヨワなモンスターらしい。
「むっ、前方に敵が五体……。奥の墓場のほうからだな」
クリスから貰った敵感知スキルで、モンスターの居場所を知るのだが、何か様子が変だ。
ゾンビメーカーと行動するゾンビは数体で、そんなには多くは引き連れてないはず。
その行き先の墓場を拠点とし、ゾンビたちの中央には黒い魔法陣が浮かび、深くフードを被った紫のローブの魔法使いが君臨していた。
「何なのアイツ! こんな所で何、油を売ってるのよ!」
俺の隣で声を荒げたアクアが、ゾンビメーカーに突っ込んでいく。
「まてまて、アクア。相手は多勢だ。織田○長の天下統一じゃないんだぞ!」
「何言ってるのよ。コイツはリッチーよ!」
アクアが魔法使いにタックルして、フードを捲ると、茶色のゆるふわパーマの美少女が、茶色い目をグルグルと回していた。
リッチー?
どこかで聞いたことがあるような……。
「リッチー、ここで遭ったから千年(アクアもアンデッドなのか?)目。私の魔法で浄化してあげるわ」
「きゃあー、私、
「アンデッドのクセして、地面に変な魔法陣とか書いてさ。偉大なる大魔法使いのつもりかしら」
「やめて下さい。その印がないと、墓場で成仏できない魂が増えて、ここが大変なことになります!!」
「だったら私が纏めて、天国におくってあげるわよ」
『ターンアンデッド!』
アクアが頭上で光の魔法陣を発生させ、その印から飛び出る光のシャワーが、無数のアンデッドたちを消滅させる。
そして、光はリッチーの体にも降りかかり……。
「きゃあー、私の体が足から消えちゃう。このままじゃ、私も成仏しちゃうー!!」
「あはは。そのまま跡形もなく、消し去ってやるわー!」
大声で笑い、
もはや悪徳業者のようなアクアの顔から、にやけが止まらない。
「おいっ、いい加減にしろ」
俺はそんな人格が崩壊しかけたトランス女を、安物の剣の鞘で小突き、我に返すのだった……。
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「……助けて下さり、ありがとうございます。私はリッチーのウィズと申します」
「やっぱりそうか。こんな所で何してるんだ?」
「ええ。ここの共同墓地の魂たちは、お金がないせいか供養もできずに、このように毎晩墓場をうろついていまして。ですから私が定期的に訪れて成仏させているんです」
「ああ。大体の話は分かったけどさ、とりあえずゾンビを呼び覚ますのはよさないか? 俺たちはゾンビを操るゾンビメーカーの討伐が目的だからさ」
「そうですか。でもこの子たちは私の魔力で勝手に目覚めてしまうんです。どうしましょう?」
「うーん、金もかけずに、手軽に成仏させる方法か……」
俺は頭の先っぽまでアンテナを
よって、導き出した答えとは……。
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「冗談じゃないわ。何で私が定期的に墓地に行って、アンデッドの浄化をしないといけないのよ!」
「お前、年がら年中暇だろ。宴会芸を披露して遊びまくってるから、別に問題ないだろ」
「私だって、忙しい身なんですけど。ぷんすか‼」
「でも良かったですよ。カズマ。もし私たちが戦っていたら生き残れなかったでしょう」
腹を立てたアクアが腕を組み、地団駄を踏み鳴らして歩む中、めぐみんが遠巻きに俺に話しかける。
「リッチーは元は大魔法使いでして、絶大な魔法力と魔法防御を持っていて、物理攻撃は効きませんし、触れただけで相手の生命力や魔法力を奪い取るという、最強なアンデッドの王ですから」
「何なんだ、そのラスボスみたいな設定は……」
俺たちは、とんでもないヤツを相手にしていたんだな。
ひょっとしたら、今ごろは墓で首だけになり、白骨化していたかも知れない。
お手頃な初心者クエストで、一気に谷の奈落に陥る感覚。
考えただけでも末恐ろしいな……。
「しかしなぜ、あのリッチーにアクアの魔法が通じたのかは謎ですが……。私の爆裂魔法だと、どうなるのでしょう。
「うむむ。私が盾になっていたら、生きたミイラになっていただろうか……」
二人の妄想はさておき、アンデッドとは正反対の天使だから、アクアが見抜いたんだな。
「まあ、あんなことがあったけど、普段は、めったに会わないモンスターだから一安心だな。さっさと帰って寝ようぜ」
俺たちはクエストで疲れた体を癒すために、いつもの馬小屋へ向かう。
徹夜明けの朝日が、寝ぼけ眼のまぶたに刺さり、無性に眩しく感じた。
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「よう、ウィズ、今日は早起きだな。
「はい。おはようございます」
「どうした? 何か良いことでもあったか?」
「はい。長年の悩み事が解決しまして」
「そうか。また店に来るからな」
「ありがとうございます。ご来店をお待ちしています」
私は常連さんに丁寧な挨拶をして、お店へと向かう。
この街で、お店を開いて良かった。
さっきすれ違った昨晩の人も冒険者の身なりだったし、お店に来てくれるだろうか。
一人だけ嫌みな態度をした、青髪の女の人は苦手だけど……。
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「なあ、カズマ。ゾンビメーカーのクエストはどうなるんだ?」
「本当、それな」
馬小屋にて、ダクネスの鋭いツッコミにボケをかます俺。
またもや、クエスト失敗か……。