ようこそ実力至上主義の教室へ ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~   作:山上真

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第21話:神崎隆二は、自他共に認める苦労性である。

「失礼する」

 

 五月一日の昼休み、俺はそう言って1-Dの教室へと入った。

 自然、教室に残っていた者たちから視線が寄せられる。歓迎するものと、非難するもの。大別して二種に分けられるそれにも、既に慣れたものだ。何せ、訴えて以降も度々と綾小路を訪れているのだから。

 うちのクラスには()()()という事実で以て1-Dを訪れるのに気後れしている者もいるが、俺にはそんな気持ちは微塵もない。

 結果がどうあれ、俺たちの行動が道義と善意に基づいているのは否定できない事実。である以上、俺としては誰に恥じることもない。

 

「あれ、神崎くん? 綾小路くんを誘いに来たのかな?」

 

 俺を出迎えたのは平田だった。『1ーDにおける一之瀬』とも言える男である。サッカー部に所属しており、話を聞く限り、柴田との仲もいいそうだ。

 

「いや、今日は別件だ。用事がないわけではないが、平田に頼めるのならそれでも構わない」

「僕に……? 何かな? 出来る限り力になりたいとは思うけど……」

 

 平田は不思議そうに首を傾げた。男なのにその仕草が似合っている辺り、雰囲気というのは重要だな。

 

「須藤と外村を紹介してもらえるか? このクラスだろう? 生憎と俺には接点らしい接点がないのでな……」

 

 俺の言葉に、教室に残っている生徒たちが騒めいた。まあ、それも当然だろう。今しがた自分で言った通り、俺と須藤、外村には接点らしい接点などないのだ。――にも拘らず、須藤と外村に用があるという。疑問に思うのは当然だろう。

 

「須藤くんと外村くんに? 失礼だけど、何の用件か先に訊かせてもらってもいいかな?」

「構わない。一言で言えば、俺は使いっ走りだよ。うちは『自クラスを最優先にしつつ、余裕があるのなら他のクラスにも手を差し伸べる』ことをクラス方針にしていてな。

 先の小テストでのこのクラスの成績を知って、危機感を覚えた奴がうちのクラスにいるんだ。そして現状、そいつはこのクラスでは須藤と外村を買っている。須藤はバスケ能力を含む身体能力を、外村に関しては()()()()()()()()()()()()と聞いたからだな。昨今の情報化社会を思えば、コンピュータに詳しい奴と縁を持っておいて損はない。

 まあ、同様に欠点についても認識しているわけだが、だからこそ、『Dクラスの生徒からは見放される可能性が高い』とそいつは結論付けた。簡単な事情を聞いた今では俺も同意見だ。

 先の小テストは、ラストの三問を除き、入試よりも格段に簡単な内容だった。率直に言えば85点を取るのが学校の定めた規定ラインなのだろう。そこを踏まえた上で考えると、Dクラスには勉強の面倒を見れる奴自体が限られている一方で、学力の低い生徒がそれ以上に多い。

 だから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の面倒を自分が見ると、そいつは言っている。――が、結果的に俺たちはお前たちを訴えた経緯がある。ただでさえそのことで反感を買っている現状、そいつが直接に伝えに来たのでは余計に反感を買いかねないのでな。それもあって、代わりに俺が誘いに来たわけだ」

 

 俺は可能な限り分かりやすく説明した。敢えて語らなかった部分もあるが、平田も同じDクラスだ、言わなくても伝わるだろう。

 実際、平田は困ったような表情を浮かべ、人差し指でポリポリと頬を掻いている。

 須藤は言うまでもなく素行の不良さ。外村は水泳授業時の『おっぱいランキング』とやら。平田としては擁護したくても、その点では否定のしようがないのだろう。

 

「率直だね。耳に痛い」

「そうでなくては意味がないだろう。言っては何だが、Dクラスはもう少し危機感を抱くべきだ。中間テストまであと三週間。その上で、ここから51点を取れるまで学力を向上させなければならないんだぞ? ゴールデンウィークの連休があるからまだマシではあるが、悠長にしている余裕などあるまい」

 

 俺は呆れを隠さずに言ってやった。

 

「ちょっと待った。神崎くん、訊いてもいいかな? 51点という情報のソースはどこから?」

 

 すると、平田は神妙な表情で問いかけてきた。それを見ては、俺も怪訝を抱かざるを得ない。

 

「ソースも何も――」

 

 そこまで口にして、俺は気付いた。コイツ等は、赤点の算出方法を聞かされていないのかもしれない。

 実力者を優遇するということは、不出来な生徒は優遇しないということでもある。小テストでの成績を鑑みると、()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことを目論んでいる可能性は否定できない。学校側の正式な方針なのか、担任が拡大解釈しているのかまでは分からないが……。

 

「一つ訊くが、お前たちは赤点の算出方法について聞いているのか?」

「え……? そう言えば、教えられてないね。赤点以下が退学だとは聞いたけど……」

「なるほどな。赤点はクラス平均の半分だ。赤点の実数値はクラス毎に異なる。だから、どのクラスも油断が出来ない。学力が高い生徒が揃っていれば、自然と平均点も高くなるからな。

 クラス毎に何らかの方針に基づいて生徒が固められているのは間違いないだろうが、同時にアンチテーゼと取れる生徒も盛り込まれている。それが吉と出るか凶と出るかはクラス次第だろうな。

 まあ、だからこその算出システムとも取れるがな。理論上、赤点の最高基準は50点だから、取り敢えず51点を確保できれば赤点による退学は回避できる」

 

 そう、半分以上の点数を取っていれば赤点による退学は回避できるのだ。裏を返せば、一般的な高校生相当の学力を保持した上で真面目に授業を受けて復習を欠かさなければ、高確率で赤点は免れるということだ。

 

「そうだったのか……。教えてくれてありがとう、神崎くん。

 ところで、『クラス毎に何らかの方針に基づいて生徒が配置されている』というのは本当かい? 僕らは茶柱先生から『優秀な学生からAクラスに配置されている』とは説明を受けたんだけど……」

「そこに関してはあくまでも俺たちの推測だ。そして、茶柱先生の説明も決して間違っているわけではないだろう。要は何を以て()()()()()()かだ。そして、長所と短所は表裏だ。役割分担に適材適所。運用次第ではどうとでもなる。

 俺たちのクラスが協調性や団結力に基づいて配置された人員が多いのだとすれば、お前たちのクラスは『闇鍋』と言ったところか……。それも、世間一般には『問題児』と称される奴らでまとめた……な」

 

 あくまでも俺の所感だが、Dクラスに関してはそう言うより他にないと思う。

 

「問題児の闇鍋……」

「そうだ。不味さが際立つとされる闇鍋だが、場合によっては本当に美味しくなることもあるという。おそらく、お前たちに求められているのは、それが本当に可能なのかの確認だろうな。でなければ、普通に考えて入試で弾かれているだろう点数の人物が多過ぎる。

 逆に考えると、殊更に可能性を買われた者たちで固められているということだろう」

「入学を果たした実績と可能性を評価……か。その推測が正しいなら、茶柱先生の言葉に嘘はなかったことになる。……ありがとう。参考になったよ」

「この程度であれば気にしなくていい。だが覚えておけ。こういう細かな部分で、学校側は実力者を優遇している。

 現状、クラス成績が最下位であるお前たちは、評価を覆さない限り、この状況から抜け出すことは出来ないだろう。一つ一つはちょっとした情報に過ぎないが、それが積み重なれば情報格差を付けられることになる。

 そして俺たちは互いの所属するクラスが違う以上、どこまでの情報格差が付いているのかを把握する術がない。確認し合うにも限度があるからな」

 

 五月に突入して早々にコレか……。本当に学校側もやってくれる。

 赤点の算出法に関しては、元々が()()()()()()()()であるが故に、故意に伝えなかったのか、偶々伝え忘れたのかを判断する術がこちら側にはない。何なら、『質問されなかったから』の一言で切り捨てることも可能なラインだ。

 その残酷さと至難さに、平田も顔を歪めている。

 

「それで、理由に納得がいったのなら、そろそろ二人を紹介してほしいのだが?」

「……! ああ、そうだったね。ゴメン。……すまない、神崎くん。言っておいて何だけど、どうやら二人とも席を外しているみたいだ」

「まあ、昼休みだからな。それならそれで構わない。放課後にまた来るから、その時に頼む」

「本当に申し訳ない」

 

 平田の謝罪を背に受けて、俺はDクラスの教室を出る。

 

「さて、食堂にでも行くか……」

 

 そして、昼食を取るべく、そのまま食堂へと方向転換した。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 放課後、俺は再び1-Dの教室を訪れていた。

 

「失礼する」

「やあ、神崎くん。待ってたよ。一応、二人のことは引き留めておいたけど……」

 

 俺を出迎えた平田は言葉尻を濁した。理由を訊くまでもなく納得する。須藤が見るからに不快気な表情を浮かべているからだ。

 

「神崎くん、須藤くんと外村くんだ。二人とも、彼は1-B――ああいや、今はもうAクラスだったね……。の神崎くんだよ」

「どうもでござる。顔を見たことはあれど、言葉を交わすのは初めてござるな。拙者、外村秀雄でござる。何でも、此度は拙者と須藤殿に勉強を教えてくれるとのことで?」

「あ、ああ……。神崎隆二だ、よろしく頼む。厳密に言えば、勉強を教えるのは俺ではないがな。勉強場所として俺の部屋を提供する以上、俺も少なからず面倒を見る部分は出てくるだろうが、メインで教えるのは他の奴だ」

 

 外村の口調には呆気に取られたが、個性と思って受け流した。

 

「チッ、須藤だ」

「神崎だ。おとなしく俺が来るのを待っていたということは、勉強を教わる気はある、と判断しても構わないか?」

「……ああ」

 

 乗り気じゃないな、これは。須藤の態度を見れば否応なく分かる。だが、他に手段がない。そんなところか。

 

「教わる気があるならそれでいい。早速行こうか」

 

 言うだけ言って、俺はサッサと踵を返す。

 

「……おい! 俺は部活が!」

 

 そんな俺の背に、須藤からの抗議がかかった。それを受け、俺はピタリと足を止めた。

 

「部活……? どうやら、まだ自分が如何に危うい状態にあるのか分かっていないようだな……」

 

 俺は肩越しに須藤を振り返り、呆れを隠さずに告げる。

 

「部活をやりたいならやればいい。それでお前が退学になろうが俺の知ったことではないからな。

 勘違いしているようだから言っておくが、こちらは『勉強を教えさせてください』と頼んでいるわけではない。そこに利己的な目的がないとは言わないが、友人がその善意に基づいて『勉強を教えてあげようか?』と手を差し伸べているんだ。

 俺はその善意に尊敬を抱いたから、こうしてメッセンジャーを務めているに過ぎない」

 

 その点に関しては紛うことなき事実だ。根幹が承認欲求に基づいているので、そこに関しては確かに呆れを抱いている。だが、()()()()()()()()()というのは、人間として当然の欲求でもある。櫛田は、単にその度合いが他よりも強いだけだ。

 そして、如何に承認欲求が高かろうと、学年でも指折りだろう劣等生に手を差し伸べるというのは、善意がなければ出来ないことでもある。

 須藤も外村も、確かに見るべき部分があるのは事実だろう。だとしても、現状では問題点の方が多いのも事実なのだ。クラスも違う以上、わざわざ手を差し伸べる必要などない。クラス方針に則るだけなら、手を差し伸べる候補は他にもいるのだから。

 実際、俺がこの状況下で手を差し伸べるのなら、もっと毒にも薬にもならない人物を選ぶだろう。或いは、未だに実力が知れ渡っていないことを利用して綾小路を選ぶのもありだ。

 だからこそ、須藤の態度には我慢がならない。

 

「だが、それとても相手次第だ。友人がせっかく骨を折ろうとしているのに、肝心の相手が乗り気でなければ危機感もないときた。ならば俺は、友人として事前に()()()()()は止めさせるさ。

 お前が部活を好きなのは分かる。部活に懸けているのも分かる。しかしそれは、()()()()退()()と引き換えに出来るものなのか?」

「な……!? まだ退学するとは!」

「するさ。今回の試験に限っては裏道があるみたいだし、それを利用すれば()()()退()()は防げるかもしれない。だが、それとて相応の基礎能力は必要だし、次回以降に裏道が通用する保証もない。そして基礎が足りない以上、いずれは足切りに引っ掛かる。

 今のままでは高確率でそうなるのが目に見えているし、そうなるのを惜しいと思ったから、俺の友人はお前に――お前たちに手を差し伸べることを選んだんだ。

 部活……? ほんのいっとき、学生の本分である勉強の遅れを取り戻すのに時間を費やした程度で成果を上げられなくなる程度なら、元よりお前にバスケで成功する未来はない」

「テメ――」

「逆に言えば、その程度の寄り道では揺らがないと、()()()()()()と、俺の友人はそう判断したということでもある。本人に確認したわけではないが、俺はそう考えている。

 お前が今ココで誘いを投げ出し、勉強から目を背け、部活に精を出すということは、それすなわち俺の友人がお前に抱く評価を、他ならぬお前自身が袖にするということだ。

 ならば、そんな輩に友人が時間を費やすことを無駄と断じる俺の判断は、間違っているか?」

 

 怒りの言葉を発する須藤に被せるようにして、俺は言い放った。

 承認欲求が強く、それを満たすために行動する櫛田は、決して善人とは言えないだろう。根幹に利己的な目的が絡む以上、それを否定する余地はない。

 だがそれは、決して櫛田が善意を持っていないことにはならないし、悪人であることにもならない。

 櫛田の承認欲求は、櫛田にとって価値のある人物から発されるものほど、得られる満足感は高くなることだろう。人として、それは当然のことだ。

 須藤に対しては、多くがその欠点の方に強く目を向ける中で、櫛田は長所の方に強く目を向けた。その善意を蔑ろにされては、俺だって怒りを覚える。

 

「……分かった。勉強を教わる。――いや、教えてくれ。

 俺だって分かってんだよ。今のままじゃどうしようもねえって。だけど、勉強面で頼りてえと思える奴もいねえ。平田とか、頼れる奴はいるのかもしれねえけど、頼りてえとは思わねえ。思えねえんだ。

 その不安から目を背ける形で、部活に逃げようとしてたんだ。そんな心境で練習したところで、碌な成果が出る筈もねえ。それもまた、分かってんだ。

 だけどお前の友人は、俺がバスケで成功するって、そう思ってくれてんだろ? 俺自身ですら疑ってる俺の将来を信じてくれてる奴がいるんだ。なら、そいつのことを信じてみるさ。

 それで、すまねえんだが移動するのは少し待っててもらえるか? 先輩に、『暫くは部活を休んで勉強に集中する』って伝えてこなきゃならねえからよ」

 

 俺の怒りが伝わったのか。それとも、俺の言葉に思うところがあったのか。須藤は一転して頼んできた。その上で、ポツポツと口を開いた。

 その言い分には、確かな()()が感じられた。口先だけじゃない。少なくとも、俺はそう思った。

 

「待っててやるから行ってこい。だが、廊下は走るなよ? 査定に引っ掛かるぞ」

「お、おう!」

 

 忠告を添えて許可を出すと、須藤は速歩で廊下を進んでいった。電話やメール、チャットではなく、口頭で伝えた上で許可を取ろうとする辺り、普段の素行が悪かろうと、やはりスポーツマンということか。或いは、バスケに関してはそれだけ熱心なのか。

 

「外村の方は問題ないのか?」

「う、うむ。拙者の方は大丈夫でござる」

「ならいい。――平田、お前はサッカー部だったな。お前自身の手持ちポイントにまだ余裕があり、その上で仲のいい先輩がいるのなら、過去問の提供を求めてみるといい」

「過去問を?」

「ああ、あの小テストのラスト三問。アレはちょっとやそっとの予習で解ける問題ではない。少なくとも、一年以上は先の予習をしていなければならない。

 逆に言うと、そんな普通では解ける筈のない問題を意図的に出題した辺りに、学校側からのメッセージが込められていると予想できる。『先輩に訊け』、と言うな。

 もっとも、ただ質問しただけだとはぐらかされてお終いだろうが、だからこそ、もう一歩踏み込んで限定化させる。()()()()()()()()()()()()()()()、という具合にな。解答がセットなら尚良しだ。

 人脈もまた力。すなわち、実力者の証明だ。部活をやってれば自然と先輩との繋がりは出来る。部活をやってない生徒でも、昼の食堂だったりと接点がないわけじゃない。ポイントで買えないモノがない以上、ポイントを用いての交渉は決して不可能じゃない。個人では手持ちが足りなくても、割り勘すれば届く可能性もあるしな。

 あくまでもうちのクラスで出た推測に過ぎないが、須藤のような学力の生徒も入学できている辺り、可能性は高いと踏んでいる。何せ、入学してからの一ヶ月間を遊び倒した上での中間で、勉強時間は三週間しかないからな。

 その三週間も、ゴールデンウィークの休日があるとはいえ、普段は学校があるんだ。休日と放課後を目一杯に利用したとしても時間が足りないだろう。須藤みたいな学力なら尚更だ」

 

 本人がいないからといって散々と須藤をコケにしているが、だからこそ説得力があるのも事実。最初の一ヶ月を遊び倒したDクラスともなれば尚のことだ。

 

「初回だけの救済策と考えれば、あり得なくはない……か」

「俺たちはそう考えている。学校側だって、早々から退学者を続出させたい筈もないだろうしな。――まあ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、といった面があるのも事実だろうがな。

 だがまあ、テスト勉強する上で過去問に思い至るのは至極妥当だ。何せ、俺たちはつい最近まで受験生だったんだからな。過去問を用いた模擬問題集なんかは御供も同然だった筈だ。可能であれば、志望校に入学を果たしている先輩に意見を聞いたりなんかは普通にやっていた筈だ。である以上、クラスの誰かが思い至る可能性は高い」

「そうして気付いた誰かがクラスに協力を呼びかければ、購入費用も用意しやすくなる」

 

 筋が通っているからだろう。確定ではないが、赤点を乗り越えられる目途が立ったことで平田の表情に安堵が浮かぶ。

 そうこうしている内に須藤も戻ってきたので、俺は須藤と外村を連れて寮への帰路に就くのだった。




本作の神崎は、スパロボで言う『苦労人同盟』ポジです。

須藤は確かに問題児ではありますが、その一方で『入学早々の一年生で大会の出場選手に選ばれる』実力者でもあります。
承認欲求が高ければこそ、本作の桔梗が目を向ける理由は確かに存在しているんですよね。
ただの『一バスケ部員』からの称賛より、『一年生バスケ部大会出場選手』からの称賛の方が社会的価値は高いでしょうし……。
また、須藤の問題児ぶりが知れ渡っているからこそ、それを矯正できた際の桔梗に対する評価も自ずと高まります。
結果、『投資に見合うリターンは得られる可能性が高い』と本作の桔梗は判断したわけです。

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