ようこそ実力至上主義の教室へ ~ギフテッドとN.I.N.J.Aと……~   作:山上真

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第70話:神祇無窮流と不易久遠流

 高度育成高等学校に入学してからのある日を境に、坂柳有栖には一つの日課が出来た。それが『道場通い』である。

 承知の通り、有栖は先天性の心疾患を患っている。病院から運動を禁じられている。杖を用いての歩行を推奨されている。

 有栖自身、この脆弱な身体と一生付き合っていくものだと思っていた。有栖の攻撃的な性格は、そこに起因するものでもある。

 ところが、入学して二ヶ月ほどを過ごしたある日、有栖の考えを劇的に変える出来事が起こった。それが綾小路清隆から受けた()()()()である。

 元を返せば、有栖は幼い頃より清隆を知っていた。一目惚れだった。

 ただ、自身が幼かったこと、以降の邂逅がなかったこともあって、自分自身がその感情を正しく理解していなかった。故に想いは屈折し、『清隆に勝利することで清隆を救う』ことが有栖の至上命題となった。

 その方法にチェスを選んだのは、当時目撃した清隆がチェスをやっていたからである。言ってしまえば、『好きな子の行動を真似た』わけだ。

 有栖自身はいずれ清隆と再会――正しくは邂逅――することを夢見てはいたが、もっと先のことだとも思っていた。しかし、何の因果かその瞬間が早まったのだ。

 有栖が清隆の存在に気付いたのは、『賭けチェス』でポイントを荒稼ぎしている時だった。対戦相手である部員の三年生から、ひょんなことで清隆の話題が上がったのだ。

 

『三年生に勉強を教えている一年生がいるらしいんだ。「綾小路先生」とか「後輩先生」とか言われてるみたいなんだけどね。知ってる?

 君も頭がいいみたいだけど、果たしてその人物とどちらが上かな?』

 

 挑発でも何でもない。本当に、何となく気になったが故の言葉だったようだ。

 それでも、有栖にはピンポイントで突き刺さった。有栖にしてみれば、三年生に勉強を教えることが可能な一年生の『綾小路』など、清隆以外に思い浮かばない。

 それからはちょくちょくと情報を集めつつ、再会のタイミングとシチュエーションを念入りに図っていた。――生憎、その思惑は音を立てて崩れ去ってしまったわけだが。

 それもこれも葛城の腰巾着――戸塚弥彦が中間で赤点なんぞを取るからだ。……有栖の憤懣は強い。

 当時、星之宮クラスが他クラスから合わせて三人をスカウトしたことは一年の間では有名だったし、その中に清隆がいることも有栖は掴んでいた。『後輩先生』の話を聞いた時点で、寮における清隆の部屋の合いカギを用意し、神室真澄に定期的に探ってもらったりもした。

 そうして掴んだ情報――自分をさて置き、清隆は複数の一年女子とつるんでいる。何なら、同棲している気配まである。

 真澄からその情報を伝えられた有栖は、それこそ怒り心頭になった。

 しかしながら、優れた人物がチヤホヤされるのは世の常だ。清隆は天才ではないにせよ、高い能力を持つ実力者であることに違いはない。――有栖は必死に自分にそう言い聞かせることで、どうにか理性を保っていたのだ。

 そんな矢先の、戸塚の赤点である。

 葛城が戸塚を救おうと動くのは当然のことだ。有栖はそう理解しつつも、戸塚への怒りの方が勝った。それ故に、葛城へ手を差し伸べるのが遅れてしまった。

 それが『葛城の星之宮クラスへの突撃』を許すことに繋がったのである。必然、戸塚に対する怒りはなお高まった。有栖としては、葛城の行動を捨て置くわけにはいかないからだ。この瞬間、『入念な再会演出プラン』がガラガラと音を立てて崩れ去ってしまったのだから無理もない。

 有栖的にはどうにか冷静さを保ったつもりだったが、その実は保てていなかったのかもしれない。自分以上のチミっ娘ということで親近感を覚えた女子――アズ・セインクラウスに、チクリと苦言を呈されてしまったのだから。

 もっとも、サラリとこちらの心情を推し量る辺り、アズの実力が高いことは明らかだ。それもあって、有栖としては喜びの方が勝ってはいたが……。

 まあ、それはそれ。初期のプランが崩れた以上、次善のプランを練るのは当然である。有栖は再び真澄を偵察に遣わし――清隆にバレた。

 正確には、『以前から誰がやっているかはともかく、侵入者がいることには気付いていた。ただ、状況から中間テストを優先していただけだ』とのことではあったが……。

 そんなわけで、有栖と真澄は揃って清隆に()()()()されてしまったのである。

 

『有栖、今日からお前もオレのハーレムメンバーだ。それに伴い、一つ命令する。お前は身体を鍛えろ。

 感情は、時に理屈を凌駕する。この学校に来て、オレはそれを学んだ。お前が真に()()()()を望むなら、やってやれないことはない筈だ。――オレも、お前と()()()()の関係になれることを望んでいる』

 

 その際に清隆から告げられたその言葉が、有栖の行動を縛ることになった。

 挑発と言えば挑発だ。しかしその一方で、初恋を拗らせた乙女心には劇薬だったのも事実である。

 結果、『自尊心』と『欲望』を刺激された有栖は、道場通いを始めることになったのだ。

 端的に言って、『武』には二つの形がある。『武道』と『武術』だ。

 前者は、あくまでも『スポーツ』としての武だ。現代医学を取り入れた上で、あくまでも『安全』を念頭に置いた上で教え子を鍛える。

 後者は、『実戦』を念頭に置いた武だ。それ故に現代社会と相容れない部分があるのは事実だが、だからこそ『武道』ではブレーキをかける部分に対してもアクセルを踏み込んでいける()()がある。

 そう、利点だ。有栖が身体を鍛えるとしたら、必然的に候補は武術しかないのである。武道だと、まず間違いなくドクターストップがかかるだろうから。

 その気になって探せば、敷地内にはいくつかの道場があった。有栖は一軒一軒を回り、自分の事情を伝えた上で、受け入れてもらえるかを訊ねた。当然ながら大半は受け入れてくれなかったが、幾度もの敗北の末に、有栖は一件の道場に辿り着いたのである。

 それこそが『神祇無窮流』だった。剣術がメインではあるが、無手術も伝わっている。

 神祇という言葉は『天の神、地の祇』を意味しており、流派を直訳すれば『世界に存在する天神地祇――いわゆる「精霊」――の力を借りて放つ無窮流』ということになる。

 無論のこと『精霊』とは比喩であり、言ってしまえば『八百万の神々』みたいなもの。『数えきれないほど多くの神々が、自然や生活のあらゆるものに宿る』という、日本の『()()()()()()()を表す概念』とは非常に親和性が高い。

 また、源流となる『無窮流』だが、『その極意は剣の技にはなく、気の修養と操作にある』と伝わっている。

 師範曰く、『そのような理由から皆伝――真伝とも呼ばれる――の境地に至る人間を選ぶ流派であるため、伝承者――「真なる継承者」は少ない。流派を教え伝えることの出来る「師範」の位に達する者はそれなりにいるけどね』とのこと。

 同時、『だからこそ広く人を受け入れられる土壌がある』とも。

 その説明には有栖も納得した。端的に言って、流派の説明は些か以上に現代社会とは相容れない。『気』だの『精霊』だのが関わってくる以上、教える相手を選んだところで伝承者に至れるかも分からないのだから、希望者を選り好みする理由がないのは道理だ。

 その一方、時代を遡ればこそ受け入れられる部分も大きいだろう。その昔には公式に『陰陽寮』なんて機関も存在したのだから。

 歴史を持つが故に、一般には知られずとも細々と今に伝わっている可能性自体は否めないし、政府との繋がりがあったとしてもおかしくはない。言ってしまえば、忍者を源流とする『N.I.N.J.A』みたいなものだ。

 武術ではあるが、単純な武術ではない。そういう意味では、『健康法』の側面を持つ『太極拳』と通じるかもしれない。

 まあ、先天性の心疾患を抱えているくせに武術を学ぼうとする有栖の方が、一般的には間違っている。

 それは話を聞いた師範も認めるところだったが、その一方で、『そんな常識で無下に切り捨てるのは余りにも無情』と考えた。『病は気から』という言葉もある。オカルトに偏った流派だからこそ、有栖の道が開ける可能性も否定はできない。

 そんな師範の人情もあって、有栖は神祇無窮流への入門を許可されたわけである。

 

 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

「さて。今日も一つ頑張りますか」

 

 呟いた有栖は、真澄を伴って船内にある格技場に赴く。船内に拘束されるからこそ、身体を動かすことを望む人は割と多いらしい。陸地を走り回れないが故に、『格闘』という選択肢が挙がるのは至極妥当なところだろう。

 そして、神祇無窮流は知名度こそないものの間口が広く、相対的に師範の数も多くなる。そのような理由から、この()()客船内にも神祇無窮流の出張所があった。

 まあ、話を聞けば知名度がないのは納得だ。何せ流派の内容が完全に『オカルト』に偏っているのだ。大々的に公表できる筈もない。必然、『一流派』の看板を出すのが精々である。――それでも、その謳い文句が『精神修養』を彷彿とさせるらしく、そちらの目的での入門者がそれなりに多いらしい。

 もっとも、先達の中には『武術流派』としての知名度が低いことに思うところがある者でもいたのか、より万人が学びやすいように整えられた『不易久遠流』なる流派が創設されたりしている。『武術の流派』としては、一般的にはそちらの方が知名度は高い。

 とはいえ、不易久遠流の場合、免許皆伝には武芸十八般全てを修める必要があるため、やはり伝承者の数は少ないのだが。――反面、それぞれの武芸ごとの師範はそれなりに存在する。

 そのような事情から神祇無窮流と不易久遠流は兄弟関係に当たり、相伝奥義も存在する。また、流派のコンバートもそれなりに起こる。『表』の不易久遠流、『裏』の神祇無窮流と言ってもいいだろう。

 有栖がそれを教えられたのは、そもそもにして有栖が『武術』に求める観点が一般的なそれとは違ったからである。有栖の目的は『強くなる』ことではなく、『健康になる』ことなのだから。

 神祇無窮流の場合、言ってしまえば『深く自己を知ること』で『世界との合一』を目指す流派だ。武術を通して、より深みへと潜り、高みへと昇っていく。ただ、その『最初の一歩』の難易度が高い。

 不易久遠流の場合、『武術』としての体系が先にあり、それを通して『世界との合一』を目指す流派と言えるだろう。

 両流派の目指す先は同じで、それまでの過程が違う。端的に言えばそういうこと。

 有栖の場合、むしろ適正としては『理屈』に依る部分の大きい不易久遠流の方が高いだろう。しかし、その目的と身体のことを考えるなら、『仙人を目指す』が如き神祇無窮流の方に軍配が上がる。

 ドォンッ!

 もはや通い慣れた感のある通路を通って格技場に着いた有栖たちを出迎えたのは轟音だった。

 何事かと見やれば、板張りの床に倒れる一人の少女。そして、それをやったであろう、自分たちよりは年上だが、それでも年若いと感じる青年。

 

「来たか。坂柳、取り敢えずはこっちにこい。もう一人もな。今はアイツ等がここを使う時間だ」

 

 道場の脇、壁際に腕を組んで立つ出張所の管理人――神祇無窮流の師範の一人が、有栖たちに顔を向けて言った。

 断る理由もないので、二人はその言葉に素直に従った。

 

「師範……アレは?」

「N.I.N.J.Aだ。より詳しく言えば、『特戦隠密』の中でも最強と謳われる『朧』の若き頭領――月ノ輪クロス。

 倒れているのは、朧の隊員であり、お前たち同様に『高度育成高等学校』の生徒であるそうだ。彼女はお前とは違って試験に参加していたこともあり、必然的にクロスがここに顔を出す必要もなかった」

「然様ですか」

 

 頷きつつ、有栖は中央へと視線を向けた。

 

「鈍ったな、フォルテ。まあ、環境を鑑みれば仕方のない部分もある。故にそこを責めはせん。――が、いい機会だから徹底的に鍛え直させてもらうとしよう。

 君もだ、寛治くん。ご両親から話を伺ってはいたが、こちらの想像以上に酷い。特戦隠密の統領としても、N.I.N.J.Aの先達としても、放置は出来ん。

 山村美紀さんと言ったか? 君にも後で軽く手合わせをしてもらう。まあ、二人とは違ってどれだけ動けるかを確認する程度だ。そこまで緊張はしなくてもいい」

 

 その言葉で気付いたが、格技場内には他にも二人の姿があった。池寛治と山村美紀だ。

 池もまた床に倒れ伏しており、美紀はそんな池の背を撫でさすっている。

 

「鍛え直すのは構わんが、利用権はこちらにもあることを忘れるなよ、クロス」

「言われなくても承知している。――そちらは……坂柳と神室の娘さんか。ここに倒れている不肖の妹の兄をしている月ノ輪クロスだ。船を出ればそうそう顔を会わせることもないと思うが、船にいる間は、まあよろしく頼む」

「よろしくお願いします。ご存知のようですが、坂柳有栖と申します」

「……神室真澄、よろしく」

 

 師範が声をかけるとクロスが振り向いた。そのまま有栖たちへと挨拶をしてくる。……自分たちを知っていることについては気にしないことにした。何せ相手はN.I.N.J.Aである。気にするだけ無駄だ。

 

「有栖さんは先天性の心疾患を抱えていると聞いている。その点を鑑みれば、確かに神祇無窮流を学ぶ価値は大いにあるだろうな。

 肉体と精神は密接な関係にある。気を学び、それを通して世界を構成する万物の加護を受けることが出来れば、内側から器である肉体の不調を整えることも叶うだろう。無論、一朝一夕にいくことではないだろうがな。

 N.I.N.J.A細胞を持っていればこちらで面倒を見る選択肢もあったんだが、持っていない以上は如何ともしがたい」

 

 訳知り顔でクロスは宣った。有栖の事情のみならず、神祇無窮流にもある程度通じているらしい。

 

「そして、神室の娘さんまで入門するとはな。神祇無窮流も随分と層が厚くなったもんだ。正直に言えば羨ましいよ」

「勘違いしているようだから先に言っておくが、坂柳の方はともかく、神室の方は門下生というわけではない。単に坂柳が連れてきただけで、正直、俺の方が驚いたくらいだ」

「……なるほど。嘘ではないらしい」

 

 目の前でそんな会話がなされれば、真澄としても無関心ではいられない。

 

「ねえ? よく分かんないんだけど、うちの家になんかあるの?」

「簡単に言うと、世に『名門』や『上流階級』と呼ばれる家系はいくつかあるが、とある方向において、神室家はダントツの知名度を誇るのさ。

 その名字である『神室』――()()を名乗ることを許されたのには、相応のルーツと理由が存在する。

 端的に言えば、男女を問わず『神子』の輩出率が高い。必然、八百万の神々の力を借り受けることで成立する神祇無窮流との親和性も高いってわけだ。

 実に馬鹿らしく聞こえるだろうが、社会的立場が上になれば上になるほど、いわゆる『オカルト』に傾倒する人物は後を絶たない。『不老不死』を目的に~なんてのは創作物でもお約束だろう? ――まあ、そんな者ばかりではなく、日本という国の成り立ちから通じる真っ当な理由でオカルトを信じる者もいるがね……」

「なるほど。『室』とは『奥様』も意味しますからね。『神様の奥様』ともなれば、超常の力との親和性が高くても不思議はないでしょう。神子が多く輩出されてもおかしくはありません。

『八百万の神々』という言葉が存在するくらいには、日本で『神様』は身近ですからね。神に対する『畏怖』と『親しみ』、その相反する要素を両立させる要因が存在するのは道理です」

 

 クロスの説明を聞いて頷いたのは、しかし真澄ではなく有栖だった。

 

「信じられないけど――でもだとするなら……」

 

 一方の真澄は、顎に手を当て俯き気味に呟く。

 有栖には真澄の考えていることがだいたい分かった。

 全てとは言わないが、『名門』だの『上流階級』だのといった家系は地域に根付くことがままあるのだ。簡単に言えば、お膝元では『絶対』に等しい影響力を持つということだ。

 そして、真澄は自身で認めるほどの『万引きの常習犯』だ。――にも拘らず、一度たりとも注意されたことがない。

 今までは単純にバレてないのだと思っていた。だから、高度育成高等学校にも入学が叶ったし、Aクラスにも初期配属されたのだと。

 しかし、入学早々の万引きを有栖に目撃されたのは事実であり、それで脅されたからこそ、こうして付き人なんかをやることになっている。

 今しがたの話を聞いたことで、きっと真澄はこう思ったのだろう。『バレてなかったんじゃなく、単に家を慮って黙認されてたんじゃ……?』と。

 真澄がそう思うには――真澄にそう思わせるには十分な内容だった。

 神室家のそんな裏事情については有栖も初耳ではあったが、今ではオカルト流派を学んでいる身なこともあり、割とすんなり受け入れた。世にはホワイトルームやN.I.N.J.Aも存在するんだから今更である。

 

「どうします? 真澄さんも神祇無窮流に入門しますか?」

「ちょっと考えさせて……」

 

 有栖の質問に、真澄は頭を押さえてそう答えるのが精々だった。




スパロボクロスということで、魔装機神シリーズより『神祇無窮流』と『不易久遠流』を登場させました。

R-18版との兼ね合いもあって、有栖の『肉体的な健全化』を目指すのは必須路線です。
あと次話で描写してますが、たとえR-18版がなくても、『家』のことを考えるなら有栖の肉体的状況は無視しきれません。今のままじゃ子作りすら怪しいですので。
このままでは由緒正しい教育者家系の『坂柳家』正当血統が、有栖の代で途絶えてしまいます。
内閣総理大臣と親交深い人物がよもや分家筋とも思えませんので、必然的に孫娘である有栖も主家になると思います。
しかし、原作時点で有栖の心疾患は『現代医療では手の打ちようがない』ことは明らかですからね。
そうなると『オカルト方面』から働きかけて解決を図るしか方法はありません。
結果、『神祇無窮流』と『不易久遠流』がピックアップされた次第です。

あとは、漸く戸塚関連の事情をフォロー出来ました。……出来てますよね?
原作とは異なる展開故に、有栖が清隆の存在に気付いたタイミングにも変動が起こっています。後半とはいえ四月中です。
その後は、有栖にしてみれば『踏んだり蹴ったり』な展開が続いたわけです。
本作の有栖は、ただの『攻撃的で嫌味な女』ではありません。
『自分に自信はあるけど隙もある人間』なのが、本作の有栖です。

また、『万引き常習犯なのに初期Aクラス配属』という原作の設定から、神室真澄に関しても少々。
スパロボとオカルトは強く結びついてますので、その線から『神室家』を『オカルト方面の名家』にしました。度々『神子』を輩出する家系です。
本作にはまだ登場してませんが、楓花の生まれである『鬼龍院家』も、同様に『オカルト方面の名家』です。
龍園然り神室然り鬼龍院然り、厨二チックな名字を持たされたキャラの宿命です。
その点は鬼頭も同様ですが、流石に全部が全部『名家』として機能しているとも思えませんので……。
実際、本作の『龍園家』は一般家庭です。ルーツはありますが、既に没落した設定です。そのため、本作の龍園翔は『突然変異』の『バグキャラ』です。なお、家族からは『先祖返り』と思われています。
そういった理由もあり、鬼頭に関しては原作同様『一般的な強キャラ』路線で行くか、スパロボ補正で『突き抜けた強キャラ』路線で行くか、今現在も扱いを悩んでいます。
何せ『鬼の頭』ですからね。無視するには惜しい苗字です。
よければ意見を下さい。

話を真澄に戻しまして、本文中で描写してますが、地元では強い影響力を持っていてもおかしくはないのが名家というものです。
原作での真澄は『万引き常習』という設定こそ明らかですが、『そうなるに至った経緯』が不明なこともあり、そこら辺は好きなように解釈できます。
妥当なところだと『ストレスの発散』が一番であり、『親の愛を感じられない』、『家庭環境が厳しい』などが、『ストレスの溜まる理由』として分かりやすいところです。
仮に万引きがバレた場合、家にも問題が及ぶのは間違いないため、それだけ家への不満が強いのだと想定しました。
また、万引きを揉み消すにも、店の方で配慮するにも、神室家が強い影響力を持つ名家であれば納得もいきます。

本作の真澄は、自分の家のことを把握しきっていない設定です。そのため、単純に今までの万引きに対しても『バレてない』と思い込んでいました。
『初期評価が優秀な生徒からAクラスに配属される』という学校側の説明も、その考えを後押しすることになりました。
普通に考えて『よもや万引きの常習犯と分かっていてAクラスにすることはないだろう』という判断です。

いや、本当に原作で『万引き常習犯なのに初期Aクラス配属』という面倒な設定がなければ、真澄についてここまで悩む必要もないんですが……。
『常習』と言える域になるまで万引きを繰り返して、相応の技量を身に着けて、それでいて一切バレなかった……なんて展開は普通に無理があります。
『じゃあ、なんで有栖に簡単にバレてんだよ!?』ってことになりますから。
まあ、それで言えば『帆波の初期Bクラス』も同様なんですけどね。
原作描写で考えるなら、真澄と帆波も『初期Dクラス』が一番納得できるんですが……。

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