スタイリッシュ異能バトルの世界で俺だけ魔法少女としてエロゲの敵と戦っている   作:かませ犬S

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イチャイチャ

 猫宮とか原作に出ていない中学生とか、啓吾の魅力に惹かれる女はこの先必ず出てくると思う。男の俺が惚れるような男だから、それは仕方ない。

 

 けど、俺に告白しておいて、俺にこんな想いを抱かせて⋯⋯他の女にいくようなら監禁してでも俺のものにする。

 

 啓吾が俺に告白しなければ自分の気持ちに気付かなかったし、男だった俺を好きだって言ってくれたから⋯⋯俺も素直になれた。啓吾が好きだって自覚できた。

 

「だから責任取れよ。お前のせいで⋯⋯男を好きになったんだから」

 

「好きな人がたまたま男だっただけ、だろ?」

 

「うん。啓吾が好きなだけ」

 

 だから他の女にいくのだけは許さない。

 

 我ながら嫉妬深いとは思う。でも、好きだから仕方ないじゃん。

 

 俺にはもう啓吾しかいないし。

 

 父さんや母さんなら受け入れてくれるかも分からない。

 

 これから先の社会で生きていけるかも分からない。

 

 お先が真っ暗でも啓吾と一緒なら生きていけると思えたから。

 

 啓吾と一緒なら⋯⋯。

 

「なんだよ」 

 

 俺が監禁するって言っても、責任取れよって言っても顔色一つ買えない。相変わらずニヤケた顔だ。ちょっと気持ち悪い。

 

「俺が浮気すると思うか?他の女を好きになると思うか? こう見えてずっとお前のこと一途に想ってたんだぞ」

 

「ううん、思わない」

 

 それこそ小学生の時から、俺が男だった時からずっと好意を持ってくれていた。性別がどうとかそんなんじゃなくて⋯⋯俺が好きって。ずっと一途に想ってくれていた。

 

「せっかく初恋が結ばれたんだ。ようやく好きな人と両想いになれたんだ。この幸せを手放してまで、他の女に手を出そうなんて思わねーよ」

 

「うん、わかった。啓吾の事を信じる。俺も啓吾のことを好きでいるから、だからずっと俺だけを好きでいろよ」

 

「純平が嫌がるくらい愛してやるから安心しろ」

 

 真剣な表情。さっきまでのにやけづらが嘘みたいだな。本当にかっこいい⋯⋯。

 

 うん、ダメだな。心底惚れてる気がする。恋人になったって自覚した瞬間から男としてではなく、女として啓吾を見ちゃってる気がする。今の身体は女の子だから間違っていないんだけどさ。

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 俺が啓吾の首に手を回しているのもあって距離感はかなり近い。どっちがその気になって動けばキスくらいならできそう。その状態で見つめ合うこと一分弱。

 

 何もしてこない。

 

 恋人とこの距離で見つめ合ったらさ、こう⋯⋯キスしたいなとか思わない? 俺が彼女と付き合った時はそういう気持ちでいっぱいだったぞ。

 

 なんで何もしないで俺のことを見つめているだけなんだ、こいつ。

 

「なぁ啓吾⋯⋯」

 

「なんだ?」

 

「キスしたいとか思わないの?」

 

「いや、まぁ⋯⋯したいとは思うけど」

 

 なら、なんでしないんだ?

 

 俺の唇に視線がいって、その後俺の顔を見て顔を逸らす。俺が言ったのもあるけど、意識するくらいなこいよ!さっきまでの男らしいお前はどこにいった!

 

 キスしたら嫌がるかなとか、考えるなよ!

 

 俺の顔を見ろ顔を!キスしてくれって求めてるぞ、ほれほれ!

 

 抗議するようにジッと見ているが気まずそうにしているだけで一向にキスしてこない。

 

「啓吾!」

 

「しても、いいのか?」

 

 この期に及んでこの回答である。埒が明かないので啓吾の顔をこちらに引き寄せて俺の方からキスをする。

 

「っ───」

 

 流石にいきなり舌を絡めるような大人の口付けはしない。啓吾がびっくりすると思うから。一瞬唇が触れ合うだけのキス。

 

 顔を見るのは恥ずかしかったので目を瞑っていたから啓吾がどういう表情をしていたかは分からないけど、顔が離れる時に赤面してたし嫌がってはないと思う。

 

「好きだよ、啓吾」

 

「純平⋯⋯」

 

 ほんの一瞬唇が触れ合っただけだけど、恋人とするキスは心の底から啓吾が好きなんだって実感できた。好きだから、もっとしたいって思った。

 

 今度は啓吾からしてくれよって、目を閉じて唇を差し出すと10秒ほど待った後、柔らかい感触が唇に広がった。今度は啓吾の方からしてくれたらしい。

 

 唇が離れるタイミングで目を開けると、すぐ側に啓吾の顔がある。

 

「ひひ、恋人っぽいな!」

 

「っ!⋯⋯そうだな」

 

 もっとキスしたい気持ちはあるけど、それこそ歯止めが利かなくなりそうなので、啓吾の首に回していた手を下ろす。

 

「⋯⋯純平、好きだ。恋人になれて良かった!」

 

「って、痛いって!」

 

 感極まったようにまた啓吾が抱きしめてきたけど、力が強い。バシバシって腕を叩くと直ぐに弱めてくれたけどさ。離してはくれなかったな。悪い気はしないけど。

 

 啓吾に抱きしめられたまま、時間だけが過ぎていく。会話はないけど、ただ啓吾に抱きしめられているだけでも幸せだと感じる。

 

 この幸せな時間がずっと続けばいいのにって思ってたけど、現実は俺の想い通りにはいかないらしい。俺たちを現実に戻すように啓吾の胸元から着信音が鳴った。電話だ。

 

 空気が読めないなって思ったのは内緒な。

 

 名残惜しいと思いながら啓吾の胸元を手で押して離れる。電話がかかってきていたので、啓吾が俺の腰に回していた腕にも力が籠ってなかったので、女の力でもどうにかなった。

 

 啓吾の方を見ると俺の顔を見たり、胸元のスマホを見たり、電話に出るか迷っている様子だ。

 

「出たらいいよ」

 

「悪い⋯⋯」

 

 これで電話の相手が猫宮だったり、中学生の子だったりしたら怒るけど⋯⋯啓吾の砕けた口調から察するに京子さんだな。

 

 今日は帰るのかって聞かれてるみたいだ。チラッと俺を見て返答に悩んでる。昼に聞いた時は帰るって言ってたけど⋯⋯俺と恋人関係になったら名残惜しくなったか?

 

 それはそれで嬉しいな。

 

 俺ももう少し啓吾と一緒にいたいし、ちょっとだけ我儘言ってもいいかな? 女の子らしさを意識して、啓吾が来る前に練習した甘えるような感じで⋯⋯。

 

「帰るの?」

 

 スマホの先にいる京子さんに聞かれないように小さな声で呟くと、啓吾がはっきりとした口調で今日も純平の家に泊まるって返していた。

 

 今日も泊まっていってくれるらしい。

 

 嬉しいなー。

 

 昨日、啓吾が家に泊まっていった時よりもずっと嬉しい。好きって自覚して恋人同士になったからだと思う。

 

「いや、うん。分かってる⋯⋯うん、迷惑はかけないようにする⋯⋯はい」

 

 通話が終わったのかスマホを胸ポケットに入れた啓吾が大きく息を吐く。

 

「泊まれるのか?」

 

「許可は出たな。連日だから純平に迷惑かけてないからって気にしてた」

 

「俺は迷惑じゃないぞ。啓吾と一緒にいたいから泊まってくれて嬉しい」

 

 啓吾に向けて笑いかけるとまた抱き着いてきた。これで何度目だよ。

 

「抱き着き過ぎだろ」

 

「嫌か?」

 

「嫌じゃないけど⋯⋯」

 

 むしろ啓吾に包まれている感じがして好きなんだけどさ、付き合いたてのバカップルみたいじゃん。いや、まぁ⋯⋯付き合いたてだし、まんまバカップルなんだけどさ。

 

「気が済んだら離れろよ。そろそろ夕飯作らないと」

 

「じゃあ、あと30分だけこうさせてくれ」

 

「長いな、おい」

 

「いいだろ、別に。ずっとこうしていたかったんだよオレは」

 

 そう言われたら何も言い返せない。そのまま啓吾の胸元に顔を埋める。ちょっと汗臭いな⋯⋯でも、嫌な匂いじゃない。むしろ少し好き。なんでだろう?

 

 相性が良いとか、そんな感じかな?

 

「なぁ、啓吾⋯⋯」

 

「んー?」

 

「硬いの当たってる」

 

 ナニとは言わないけど、かつての俺が持っていたものが硬くなっていて、俺の体に当たっている。キスにも消極的だったし、俺の体に興味ないのかなって思ってたけど意外とそうじゃないらしいな。

 

「いやー、うん。男の生理現象というか⋯⋯その」

 

 俺の腰に回していた手を離して、頭を掻きながら啓吾が言い訳している。俺も男だったから、気持ちは分かるからそんな気まずそうにするなよ。

 

 好きな人に抱き着いて、女の子らしい柔らかさとか、匂いとか、抱き合っているって実感して興奮したんだろ? 俺も経験あるから分かる分かる。流石に勃起したのは隠したけども。

 

 俺はちゃんと理解あるから、安心しろ。

 

「そんなに俺の事が好きなんだな」

 

「この状況で言われると、好きって返しにくいぞ純平。付き合ってそうそうだし⋯⋯」

 

「俺はいいよ。啓吾となら」

 

「え───?」

 

 啓吾が好きって自覚して、告白するって決めた時からいずれそういう行為もするだろうなって覚悟は決めてた。

 

 キスだってそう。

 

 男とキスしても、気持ち悪いなんて思わなかった。これは啓吾だからってのもあると思う。啓吾とならキスをしたら幸せだったし、少し下品な言い方になるけど⋯⋯ちょっと興奮した。

 

 男に抱かれるのはどういう感じなんだろう? 啓吾の前で裸になって股を開く? 想像しただけでも羞恥心で死にそうだけど⋯⋯不思議と、嫌じゃなかった。

 

 完全に恋する乙女だな、俺。かなりエロめの。ちょっと自分でも笑ってしまう。

 

「自分が何を言ってるのか、分かってるのか?」

 

「分かってる。セックスだろ? 啓吾とならいいよ、セックスしても」

 

 付き合ったその日にキスをする恋人はいるかもしれないけど、セックスするのは流石に早いかな?

 

 そうだな、俺もゆっくり順を追っていった気がする。メッセージで毎日やり取りしたり、デートしたり、手を繋いで一緒に歩いたり、キスをしてみたり。

 

 俺も付き合った時は若かったから、セックスに憧れみたいなのもあって、彼女とセックスしたいって思ってはいたけど、彼女の事を気遣って少しづつ関係を進めていった記憶がある。それが普通だと思う。

 

 啓吾だってそうするつもりでいたんだろうな。だから、キスにも消極的だった。

 

 俺が元々男だったのもあるか。そういう行為を嫌遠するって思うよな。けど、違うだよ啓吾。

 

「だってさ、俺⋯⋯いつ犯されるか分からないんだぜ」

 

「っ───!!それは!」

 

 悪魔に負けたらこの世界は終わるけど、その前に待っているのは耐え難い凌辱だ。付き合う前ですら、そんな目に合うのは嫌だった。

 

 啓吾と恋人になったら尚更嫌だって思えた。好きな人以外に抱かれるのは流石に耐えられない。死にたいって心底思うだろう。

 

 漆原の件もある。今は赤ちゃんプレイに満足しているけどさ、いつ俺の体を抱こうとするか予想できない。そうなる未来だって有り得たし、啓吾を救う為に覚悟もしてた。

 

 たまたまそうならなかっただけで、この先も同じとは限らない。恋人以外に抱かれるのは嫌だから抵抗はするけど⋯⋯漆原に勝てないのは自分でも分かってる。

 

 こんな事思うのは、本当に女の子になったみたいでアレだけどさ。 

 

「初めては⋯⋯好きな人がいいよ。好きな人とエッチがしたい。そう思うのはおかしいか、啓吾?」

 

「純平⋯⋯」

 

 今度は俺の方から抱きつく。背中に手を回して離さないように力強く抱き締める。そのまま顔を上げて上目遣いで、啓吾を見る。

 

 なかなかにグッとくる構図じゃないか?

 

「啓吾が嫌じゃなかったら⋯⋯抱いて欲しい。俺の、初めての人になって欲しい」

 

 割と恥ずかしいこと言ってるからさ、直ぐに返事が欲しいのに⋯⋯なんで、顔が曇ってるんだ啓吾? 俺そんなにおかしいこと言った?

 

 そんなに俺とセックスするの嫌だった?

 

「嫌だった?」

 

「違う!そうじゃない!俺が勝手に落ち込んで、勝手に憤ってただけだ!」

 

 それはそれでよく分からないな。なんで今の場面で憤るんだ? 興奮するのは分かるけど、怒るのは違くないか?

 

 まさか、啓吾のやつ俺が処女だって信じていないとか!?漆原にヤラれたって、俺が啓吾を気遣って嘘をついてるとか⋯⋯そんなバカな事考えてないよな?

 

 いや、有り得るな。今の啓吾の発言的に⋯⋯なんか勘違いしてそうだ。勘違いを正す簡単な方は、そうだな⋯⋯ヤレば分かる!俺の身体は処女だと思うからさ。

 

 でも、なんて誘おうかな? 俺の想定ではさっきの誘いでベットインだったんだけど、変な勘違いしてるせいでその流れにならないな。うーん、困った。

 

「くそっ⋯⋯なんで思い出すんだ、くそっ!」

 

 辛そうな啓吾を見ると俺も辛い。なんとかできないかな? あーそうだ、啓吾の能力で全て解決するじゃん。

 

「なー、啓吾⋯⋯能力でさ、俺が処女か確認してくれないか?」

 

「っ───!!なんで、そんなこと」

 

「だって啓吾が苦しんでるだろ? 答えを知れば楽になるよ」

 

「純平⋯⋯俺はもう答えを聞いて」

 

 なんかウジウジしてる。啓吾らしくない。

 

「いいから聞け!俺が処女かどうか!啓吾の恋人が初めてか気になるんだろ!なら聞けよ!」

 

「⋯⋯分かった」

 

 世話のかかるやつだなー、本当。

 

 啓吾を見ていると、俺が処女か聞くのも辛いんだろうな⋯⋯顔が引き攣ってる。啓吾の中じゃ俺が漆原に犯された想定でいるから、非処女って帰ってくるのが嫌なんだと思う。

 

 そうじゃないから安心して、聞けよバカ。

 

「え───?」

 

 答えが返ってきたらしい。驚いたような表情をした後、俺の顔を見てその後、視線が下に下がっていく。どこを見ているが丸わかりだぞ、変態。

 

「だから処女だって言ってんだろ。はぁ⋯⋯」

 

「え?本当に⋯⋯」

 

 未だに答えを受け止められていない啓吾の首に手を回して引き寄せる。

 

「だからさ、俺の初めての人になってくれよ啓吾。好きだから⋯⋯啓吾としたいんだ」

 

 そのままキスをしたら、啓吾の表情が戻っていくのが分かった。

 

 そっと唇を離すと名残惜しそうに啓吾が俺の顔を見ている。

 

「ヤろ?」

 

 啓吾の理性の糸が切れたのか、その場で俺を押し倒してきたが⋯⋯流石にリビングの床は痛いので俺の部屋まで運んで貰った。お姫様抱っこで。




みんな気付いていないと思うけど、主人公は割とエロい子だぞ!

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