呪ワレタ少年 Krieg   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

ウワサは、かつて自身が呪われた神社を探すため、ミリア、アノロンウェンと共に戻ってきた。
目的地である「呪われた神社」は、ウワサのトラウマの場所であったが、
そこは既に廃社となっており、神社は各地の廃社を転々としていた。
ミリアとアノロンウェンが先を急ごうとする中、
ウワサは過去に自分が原因で石にされた故郷の人々と、マコトを思い出し、苦悩する。
そして、ウワサはイヤホンをつけ、来た道を引き返していくのだった。


第27話 マンナカ

「旅行って、ほんと最高だよね~」

 

 放課後。

 小学5年生の西田拓馬は、クラスメートの堀勇次郎と新里比呂と共に学校から帰っていた。

 勇次郎は、先週家族で旅行に行ったらしく、その話をしていた。

「拓馬君も、たまには旅行に行った方がいいよ」

「う、うん、そうだね」

「ご飯も美味しいし、観光するだけで人生変わるからさ」

「人生って」

 拓馬は勇次郎の自慢話にうんざりしていた。

 勇次郎は朝からずっと同じ話ばかりしていたのだ。

(いい加減にしてほしいよ……)

 拓馬は溜め息を吐きながら、話をやめさせるいい方法はないかと考えていた。

 その時ふと、拓馬は『勇次郎が三人の真ん中』にいる事に気づいた。

(そうだ。それなら!)

 拓馬は笑みを浮かべて、勇次郎の方を見た。

 

「ねえ、こんな話知ってる? 三人で一緒にいる時、真ん中にいる人は不幸になるんだって」

 

 昔、親戚のお兄さんに聞いた噂話だ。

「何それ?」

 勇次郎は首を傾げながらも、自分が真ん中にいる事が分かり、ハッとした。

「そんなのあるわけないよ!」

 そう言いながら、勇次郎はフンッと鼻を鳴らす。

 しかし、横を歩いていた比呂が怯えながら口を開いた。

「それ、僕も聞いた事あるよ。

 真ん中に立って写真を撮ったり、夜中の12時に真ん中で鏡に映ると早死にするんだって」

「早死に!?」

 その言葉を聞き、勇次郎はゾッとする。

 拓馬はそれを見て、ニヤリと笑った。

(そうか、早死にするって言えばよかったんだ)

 拓馬は今度からはそう言おうと思いながら、怯える勇次郎を見て、スッキリした気分になった。

 

 やがて、交差点にやって来て、拓馬達は比呂と別れる。

 拓馬は勇次郎と二人きりになった。

「よかったね。これで真ん中にならなくて」

 拓馬は嫌味っぽく言うと、再び歩き始めようとした。

 すると、勇次郎が話しかけてきた。

「拓馬君、こんな話知ってる? 『呪われた少年』っていう話なんだけどね。

 その少年の名前を言うと、呪われるらしいんだ」

「えっ?」

 拓馬は呪われると聞き、一瞬驚く。

 勇次郎はそれを見逃さず、すぐにランドセルからノートと鉛筆を取り出した。

「これが、その名前だよ」

 

 壊井ウワサ

 

 勇次郎はノートの端にそう書いた。

 

「まあ、拓馬君にはこれを読む勇気なんかないと思うけどね」

 

 勇次郎がニヤニヤしながら言う。

 先程怖がらせたお返しをしているようだ。

 拓馬はそれに気づき、無性に腹が立つと、拳をギュっと握りしめ、わざと平気な顔をした。

「そんなの怖くないよ。どうせ本当の事じゃないし。こわいうわさ。ほらっ、言ったよ」

「え、あ、ええっと」

 驚く勇次郎をよそに、拓馬はスタスタと歩いて行く。

「あ、ちょっと待ってよ~」

 勇次郎は戸惑いながらも、そんな拓馬を追いかけるのだった。

 

(まったく、勇次郎君も人が悪いよね)

 家へ帰ってきた拓馬は、洗面所で手を洗いながら、先程の出来事を思い出していた。

 壊井ウワサの名前を言ってしまった。

(もし、ほんとに呪われたらどうしよう)

 あの場では強がっていたが、正直怖い。

 しかし、すぐに首を横に大きく振った。

「そんなのあるわけない!」

 真ん中の話と同じ、ただの噂話だ。

 拓馬は手を洗い終えると、洗面所から出た。

 両親はまだ仕事から帰ってきておらず、一人だ。

 宿題をしなければ親に怒られるが、そんな気分にはなれない。

(動画でも見て、ゆっくりしよう)

 拓馬は気分転換しようと思い、リビングに入った。

 その時──

 

 ピンポーン

 

 インターフォンが鳴った。

(荷物でも届いたのかな?)

 インターフォン用のカメラを確認する。

 すると、画面の向こうに、勇次郎と比呂が立っていた。

「二人ともどうしたの?」

 遊びに来る予定などない。

 拓馬はインターフォン越しに話しかけるが二人は何故かカメラをじっと見たまま何も答えない。

「何なんだよ、もお~」

 訳が分からないまま、拓馬は玄関へ向かうと、ドアを開けた。

「勇次郎君、比呂君、もう家に帰ったの?」

 二人はランドセルを背負っていない。

 一度家に帰って、拓馬の家に来たのだろう。

 そう思って、拓馬は二人を見る。

 すると、二人の身体から、黒い煙がゆらゆらと漂っているのが見えた。

「えっ、何??」

 拓馬は思わず目をこする。

 改めて見ると、煙は消えていた。

「気のせい、だったのかな?」

 戸惑う拓馬をよそに、勇次郎がふと、呟いた。

 

「マンナカ~」

 

「真ん中?」

 拓馬が首を傾げていると、今度は比呂が呟いた。

「マンナカ~」

 二人は、拓馬をじっと見つめている。

「何それ??」

 拓馬は戸惑いながらも、ある事を思う。

(真ん中って、さっきの真ん中の人の話だよね?)

 三人の中で真ん中に立っている人は、早死にをする。

 拓馬がその事を思っていると、二人は中に入ってきた。

「マンナカ~」

「マンナカ~」

 勇次郎と比呂はそう呟きながら、拓馬を真ん中に挟もうとする。

「ちょっと何やってるの??」

 拓馬は驚き、思わず後ろに下がった。

「マンナカ~」

「マンナカ~」

 勇次郎達は拓馬を見ながら、同じ言葉を繰り返す。

「あのねえ」

 拓馬は辟易しながらも、二人が真ん中に立たせて怖がらせようとしている事に気づいた。

(わざわざ、そんな事をするために僕の家まで来たの?)

 勇次郎の家は、二人の家からはかなり距離が離れている。

(勇次郎君はともかく、比呂君までこんな事するなんて)

 比呂を怖がらせた覚えはない。

 恐らく、勇次郎が頼み込んで協力させているのだろう。

(だけど、これで怖がったら僕の負けだよね)

 拓馬は勇次郎達を見ると、無理に笑みを浮かべた。

「まあ、とりあえず上がってよ。さあ、どうぞ」

 二人のイタズラに、怖がらず付き合ってやろう。

 拓馬はそう思うと、彼らを家に招き入れた。

 

「それで何して遊ぶ? 夜になる前に帰った方がいいと思うけど」

 拓馬はキッチンでコップにジュースを入れながら、リビングにいる勇次郎と比呂を見る。

 二人は、ボーッと立っていて、拓馬の方をずっと眺めている。

「勇次郎君達は宿題しなくていいの?」

 拓馬は声をかける。

 彼らも家に帰ったら、夕食の前に宿題をするようにと親に言われていたはずなのだ。

 しかし、二人は何も答えない。

「ねえ、聞いてる?」

 拓馬が少し大きな声で尋ねると、勇次郎がゆっくりと口を開いた。

 

「マンナカ~」

 

「またそれ?」

 拓馬が呆れていると、比呂も続いた。

「マンナカ~」

「だから」

「マンナカ~マンナカ~」

 二人は拓馬を見ながら、呟き続ける。

「他に言う事ないの? それだけじゃ芸がないよ」

 拓馬はお盆にコップを載せると、二人のいるテーブルの方へと向かった。

「真ん中って言ったら、僕が怖がるとでも思ってる?

 ほらっ、座って。とりあえず動画でも見ようよ」

 拓馬はテーブルにコップを置くと、そばにあるソファーに座ろうとした。

 すると、勇次郎と比呂がスウッと動いた。

 次の瞬間、二人は拓馬を挟むように立つ。

「マンナカ~」

 口を揃えてそう言った。

「あのねえ」

 真ん中としか言わない二人に、拓馬は流石に苛立つ。

「動画見るの? 見ないの?」

 拓馬は挟まれた真ん中から出ると、ソファーに座ろうとした。

 

 瞬間、立ち眩みのような感覚に襲われた。

 

「何なの??」

 拓馬は戸惑いながらも頭を振って、ソファーに座る。

 拓馬が戸惑っていると、勇次郎と比呂もソファーに座った。

 勇次郎は、拓馬の右側の席に。比呂は、拓馬の左側の席に。

「ねえ、ちょっと!」

 拓馬はまた二人に挟まれる形になってしまったのだ。

「やり過ぎだよ、流石に面白くない!」

 二人を交互に見ながら、拓馬は文句を言う。

 だが、勇次郎達は何も答えない。

 ただ、ボーッとしている。

「今度は何も言わないパターンって事?」

 拓馬は苛立ちながらも、「それならそれでいいけど」と言いながら、

 動画を見ようとタブレットに手を伸ばした。

 すると、また立ち眩みのような感覚に襲われた。

「どうして??」

 体調は悪くなかったはずだ。

 拓馬が困惑していると、勇次郎達が座ったまま動いた。

 二人は、さらに拓馬に近づいてきたのだ。

「やめてってば!」

 拓馬は慌ててソファーから立ち上がる。

「もう僕の負けでいいから、そろそろ普通に喋ってよ!」

 何故か頭が痛い。

 身体もダルくなってきた。

 拓馬は先程よりさらに苛立ちながら、勇次郎達の方を見た。

 だが、二人は拓馬を見る事なく、ボーッとしている。

「動画、見るの?」

 拓馬は尋ねるが、二人は何も答えない。

「何なの??」

 イライラさせるのが目的なのだろうか?

 気づくと、汗をかいていた。

 体調が悪くなってきたせいだ。

「ちょっと、顔を洗ってくるよ」

 拓馬は、二人にそう言うと、リビングから出て行った。

 

(まったく何なんだよ)

 洗面所で顔を洗いながら、拓馬は二人の事を思う。

(体調が悪くなってきたのは、勇次郎君達のせいだよ。

 いつまでイタズラ続けるつもりなんだろう?)

 負けでいいと言っても、やめる気配がない。

(死んだふりでもすればいいのかな?)

 真ん中にいたせいで早死にした事をアピールすれば、彼らも満足するのだろうか?

 

 ふうう~

 

 拓馬はタオルで顔を拭くと、大きく息を吐き、洗面所から出た。

 すると、リビングのドアの前に、比呂が立っていた。

「比呂君、どうしたの? トイレ?」

 尋ねるが、比呂は何も言わず、ただじっと拓馬を見ている。

「あのねえ」

 拓馬は洗面所を出て、比呂に近づこうとした。

 と、背後で気配を感じた。

 ハッとして、後ろを見る。

 後ろの廊下に、いつの間にか勇次郎が立っていた。

「うわっ!」

 勇次郎は驚く拓馬をじっと見ながら、近づいて来る。

「何なの??」

 拓馬は勇次郎に話しかけるが、何も答えない。

 比呂も拓馬をじっと見ながら、近づいて来る。

 拓馬は、また二人に挟まれ、真ん中に立ってしまった。

「ほんと、やめてってば!」

 拓馬は声を荒らげながら、勇次郎を手で押した。

 よろける勇次郎を横目に、そのままリビングに向かおうとする。

「あっ」

 瞬間、また立ち眩みのような感覚に襲われた。

 身体もますますダルくなっている。

「どうして??」

 戸惑っていると、勇次郎がジロリと拓馬を見た。

「マンナカ~」

 勇次郎はそう言って、再び拓馬を挟もうとする。

「もういいって!」

 拓馬は逃げるように階段の方へ移動すると、廊下に立つ二人の方を見る。

「終わりにしようよ。僕、体調が悪くなってきたんだ」

 訴えるが、勇次郎達はジトッとした目つきで、拓馬を見つめるだけだ。

「ああもお~」

 何を言っても、真ん中に挟む事をやめない。

「僕、頭痛の薬取ってくるよ。二人は下で待ってて」

 拓馬は二人から離れようと、薬のある二階の親の寝室に向かう事にした。

(ほんと最悪!)

 ただでさえ体調が悪いのに、勇次郎達はイタズラをやめない。

(薬を飲んだら、二人には帰ってもらおう!)

 そう思いながら、親の寝室のドアを開けた。

 瞬間、拓馬は驚く。

 

 部屋の中に、勇次郎と比呂が立っていた。

「ひいい!」

 拓馬は驚き、声を上げる。

「マンナカ~」

 二人はそう言いながら、拓馬に近づいて来る。

「うわあっ!」

 拓馬は慌ててその場から逃げ出した。

(どうなってるの?)

 階段へと向かいながら、拓馬はパニックになる。

 階段で二人に追い抜かれた覚えなどない。

 まるでワープしたかのように、勇次郎達は部屋の中にいたのだ。

(何かが変だ)

 拓馬は焦りながら、階段を下り、一階の廊下に戻ってきた。

 その時ふと、玄関に目が留まった。

「えっ? どうして??」

 玄関に何故か、勇次郎と比呂の『靴』がなかった。

「どうしてないの??」

 拓馬は戸惑いながら、辺りを見るが、やはりどこにもない。

「靴を履いたままいるって事?」

 そう言いながら、そんな訳がないと首を横に振る。

 刹那、後ろから声がした。

「マンナカ~」

 ハッとして振り返ると、勇次郎と比呂が立っている。

「ね、ねえ、靴は?」

 拓馬は尋ねながら、二人の足元を見る。

 やはり靴は履いていない。

 それどころか、靴下も穿いていない。

「どうして裸足なの?」

 拓馬はますます戸惑いながら、二人の方を見た。

 すると、二人の横に姿見がある事に気づいた。

 その姿見を、拓馬は何げなく見る。

 姿見に映った二人は、真っ黒な煙のような姿だった。

「そんな!」

 驚く拓馬の傍に、勇次郎と比呂が近づく。

「マンナカ~」

「マンナカ~」

 二人は拓馬を間に挟むと、腕をギュッと掴んだ。

「放して!」

「マンナカ~」

「マンナカ~」

 勇次郎達は不気味に微笑む。

 その身体から、黒い煙のようなものが漏れている。

「やめて!」

 頭がさらに痛くなる。

 身体もダルく、まともに立つ事ができない。

 姿見を見ると、黒い煙のような勇次郎達の身体から、黒い煙が伸びている。

 その煙が、拓馬を包み込んでいた。

 拓馬は朦朧としながら、座り込んでしまう。

「あ、ああ、あ……」

 意識がだんだん遠くなっていく。

 拓馬は、そのままその場に倒れそうになった。

 

「ちょっと待ったぁ!!」

 瞬間、玄関のドアが勢いよく開いた。

「いた!」

 飛び込んできたのは、ウワサとアノロンウェンだ。

 壁をすり抜け、ウサギ姿のミリアも現れる。

 ミリアは、倒れそうになっている拓馬の方を見た。

「あ~あ、ちょっと遅かったかも」

 だがその言葉に、ウワサが反論した。

「まだ間に合う! 僕が絶対に助ける!!」

「その前に、あいつらを凍らせてからね! フリージング・プリズン!」

 アノロンウェンが呪文を唱えると、辺りの空気が冷たくなる。

 次の瞬間、拓馬、勇次郎、比呂が凍り付いた。

 その隙にウワサは、銀色のペンを取り出す。

 ペンの表面に奇妙な模様が浮かび上がる。

 ウワサがペンを走らせると、宙に青白い炎が現れ、円が描かれた。

 赤い目が光る。

 その目に何かが視える。

 それは、災悪の名前だ。

「全ての災悪を、この光によって打ち消さん! お前の名は──」

 ペンを走らせ、災悪の名前を空中に書いた。

 

 フ コ ウ ナ マ ン ナ カ

 

 瞬間、『不幸な真ん中』の二人は動きが止まった。

「マンナカ……マンナカ……」

 不幸な真ん中は、黒い煙を四散させ、消えていった。

 そして、拓馬、勇次郎、比呂の氷も解け、黒い煙は消えていった。

 

「やるねえ」

 ミリアは微笑みながら、ウワサとアノロンウェンの方を見る。

「凍らせてから倒す。何もさせないで倒すのが基本だよ」

「何が、どうなってるの? 勇次郎君達は??」

 不幸な真ん中が消えたので、体調が元に戻ったようだ。

「あれは友達のフリをした災悪だ。君は呪われてしまっていたんだ。僕の名前を言ったせいで」

「僕の?」

 戸惑う拓馬に、ウワサは答えた。

「僕が、呪われた少年なんだ」

「……そして、このアタシが騎士だよ」

「えっ??」

 拓馬は驚くと、一歩下がり、ウワサとアノロンウェンと距離を取った。

 その様子を、ミリアは見る。

 ウワサはそんな拓馬に、優しい笑みを浮かべた。

「助かってよかった」

 そう言って、ウワサはドアの方へと歩いて行く。

 アノロンウェンも後を追う。

「あ、あの!」

 拓馬はウワサに助けられた事を思い出し、声をかけようとしたが、

 それよりも早く、ウワサが口を開いた。

「僕に関わっちゃいけないんだ」

 ウワサは拓馬を見る事なく、そのまま去って行く。

 その姿を、ミリアはじっと見つめるのだった。




~災悪紹介コーナー~
アノロンウェン「なーにかな?」
ウワサ「なーにかな?」
二人「今週は、これ!」

不幸な真ん中
出現場所:三人組の登下校中、住宅、姿見の前
攻撃手段:精神干渉、生命力の吸収

アノロンウェン「まったく、友達のフリをして家まで上がり込むなんて、
        礼儀知らずにも程がある災悪だね!
        ウワサが『絶対に助ける』なんて熱くなるから、
        アタシの氷もいつもより多めに冷やしておいたよ。
        ミリア、アンタは相変わらず気楽なもんだね!」
ミリア「えー、私は戦えないんだから仕方ないじゃない。
    でも、拓馬君を挟んでじわじわ弱らせる手口は、見ていてゾクゾクしちゃった。
    三人組の真ん中は不幸になるなんて、子供の噂話をここまで残酷に形にするなんてね」
ウワサ「からかおうとした拓馬君も良くなかったけどその心の隙間に付け込むなんて許せないよ。
    勇次郎君や比呂君の姿を借りて、拓馬君の意識を奪おうとするなんて。
    助かって本当に良かった……。
    でも、やっぱり僕が関わるとみんなを怖がらせてしまうんだね」
アノロンウェン「ふん、感謝されるためにやってるわけじゃないだろ。湿っぽいのは終わりさ!
        エンネアだってどっかで見てるかもしれないんだ、
        アタシ達の強さを見せつけてやらないとね!」
ミリア「あはは、そうだね。次はどんな不幸が待ってるかな?
    ウワサ、ペンを握る手が震えないように気をつけなよ?」
ウワサ「うん。どんな災悪が来ても、僕は僕にできる事をするだけだよ」
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