透き通った世界の狩人ちゃん   作:やはぐる

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私は狩人。幾たびも夜明けを迎え、最後には上位者となった者だ。

日々獣を狩り、上位者を狩り、3デブを狩りとても充実した日々を過ごしている。

そんなある日いつものように聖杯ダンジョン(導きの9kv)に潜っているとふと見慣れぬ

ランタンがあることに気が付いた私は「はて?」と思いながらもそのランタンに近づき

いつものように明かりをともし、それに触れた。

 

 

そのランタンの近くにいた使者たちが止めようとしていることに気が付くことなく

 

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気が付くと私は明るい太陽の下、何もない砂漠に倒れていることに気が付いた。

「ここは....?」

長い間見ることの叶わなかった太陽の眩しさにめまいを覚えながらも私は状況の整理を始めた。

(あの見慣れぬランタンに触れて...ついに夜明けが来たのか?...ここはおそらくヤーナムではない....装備はある...だめだな、情報が足りなさすぎる)

上位者の啓蒙がここがヤーナムではないと告げているのを感じながら装備の確認を始めた

見た目 狩人一式

右手 ノコギリ鉈 

左手 エヴェリン

輸血液.20 水銀弾.20

 

全身が少々血濡れだがいつもの武器があることに安堵しつつ、ふと違和感を感じる。自分はこんなにも目線が低かっただろうかと?まあ今はどうでもいい。そんなことよりもここにも獣はいるのだろうか?

それを確かめるためにも探索する必要がある。そう考え私は当てもなく砂漠をさまよい始めた。

 

しばらく探索を続けていると、頭に何かを被りその上に輪っかのようなものを浮かべた5人ぐらいの集団がいるのが見えてきた。私はその見慣れぬ格好に困惑しながらも久しぶりにまともな人間と話せるかもしれないと内心わくわくしながら歩いて行った。もちろん獣の可能性もあるので両手にはしっかりと武器が握られていたが

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「アビドスの奴らも来ないし物資も尽きてきたんで本拠地に戻ります?あいつらに襲撃かけるのも明日っすよね?」

彼女らの仕事はこの僻地までのこのこやってきたアビドスを捕まえることだ

 

「確かになぁ..まあもう少し見張っとこうぜ!あいつ等のうち一人でも捕まえられれば大金星だし!」

 

「はーい...どーせ誰も来ないと思うんですけどね....」

ヘルメット団の一人は帰りたそうにそう言った

 

「いーやこういうのは大体諦めたときにふらっと来るもんよ!だからーーん?」

 

「どーしたんすか?」

 

「いや...なんかあそこに誰かいねぇか?黒っぽいやつ」

遠目でしか見えていないがどうもアビドスの奴らではなさそうだ。

だがそんなことは関係ない いつものように【お話】をして物資を恵んでもらうだけだ

 

「アビドスではなさそうっすね..」

 

「まあちょっと脅して物資を分けてもらおうぜ」

 

彼女らはこの選択をのちに深く後悔する事を知る由もなく軽い足取りで近づいて行った。

 

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私がある程度近づくと向こうも私に気が付いたのかこちらに向かってきていたがお互いにはっきり見える距離まで近づくと向こうは細長い筒状のものをこちらに向けてきた

その意図はわからないがとりあえず挨拶をしておこうと思い口を開いた。

 

「初めまして私の名前はーーー「おい!そこで止まれ!」

まだ喋っている途中だというのに ここの住民はヤーナムほどではないが礼儀を知らないらしい。私は内心少々イラっとしながらも足を止めた

だがどうも獣ではないようだ。

 

「手に持っているものは何だ!なんで血がついてる!」

??ふと右手を見るとここに来る直前まで聖杯ダンジョンで使用していためまだ血がついていた

誤解を招いてしまったとちょっと反省し説明しようと足を一歩踏み出したとき

ぞわっとした感覚が全身を走り咄嗟に横にステップを踏んだ。

その直後大きな音が何度か鳴り何かが元居た場所を通過していった

 

ーー攻撃された

 

頭の中の歯車が戦闘用に切り替わるような感覚を感じる

 

「止まれって言っただろ!」

 

すぐに近くにあった障害物に身を隠し頭を回す

 

ー奴らが持っているものはヤーナム市民が持っているライフルとガトリング銃を合体させたようなものであるようなものである

 

ー長期戦は不利、囲まれれば死ぬ

 

ー情報が欲しいため殺害はできない

 

中々難しい状況だ。どうしようかと考えていると運のいいことに砂嵐がこちらに向かってきているのが見えた

「これは使える」と小さくつぶやき懐から青い秘薬を取り出した

 

=====================================

 

「私」が隠れてから少し後

 

「あいつ弾よけやがったぞ!」「なんだあの格好!?」「何の血..?」

 

「砂嵐も来てます!」「どーします!?」

ヘルメット団は皆動揺していた。

ある者はその素早さに、ある者は見慣れぬ姿に、付着していた血に、砂嵐に、そしてこの状況全てに。

そうこうしてる間に砂嵐は彼女たちに覆いかぶさろうとしている。

そしてリーダー格の少女はキャンプまでの撤退を判断しそれを皆に伝えようと声を出した瞬間

 

ー聞きなれた音が鳴った

 

最初は仲間が撃ったものだと判断し撤退しようとしたが、出来なかった。

近くにいた仲間悲鳴を上げ倒れたからだ。そちらを見ると足から血を流し倒れていた。

「痛い...!痛い....!」

ーーーありえない

言葉にならなかった。本来であればヘイローがあるものは撃たれた程度では血は流さない。

だが目の前の現実はどうだ?たった一発の銃弾で血を流し悶えている。

他のヘルメット団が硬直している間に砂嵐はとうとう彼女たちを飲み込んでしまった

視界も悪く立つこともままならないまま、撃たれた仲間へと這いずる。

そんな中聞こえてくるのは仲間の悲鳴。

「うわぁぁぁぁぁぁ!」「やめて!たすけて!」「ごめんなさい!ごめんなさい!」

思わずリーダー格の少女は目を閉じ耳を塞いで心の中で祈った

(これは悪夢だ!早く覚めてくれ!)と

 

その願いが通じたの悲鳴は聞こえなくなり砂嵐は去った。

 

よかった 助かった あいつはもういないんだ そう思うと同時に早く仲間を助けないと

と思い顔を上げた瞬間声にならない悲鳴を上げた

 

「ひっ...」

 

そこにはこちらを見る血が付いた顔があった

 

=====================================

 

戦闘は思ったより簡単に終わった。青い秘薬を使うまでもなかったみたいだ

彼女らは殺してはいない。逃げれないよう足をちょっと切っただけだ

(口に入った血で興奮しかけたが理性で抑えた)

ただ切った感触に少し違和感を感じたのだが...切れ味が落ちてきたのかもしれないな。

さて、そろそろお話がしたいのでまだ何もしていない奴の前まで行く

顔を上げた瞬間顔が青ざめ悲鳴を上げられたのは悲しいが、まだ仲間は死んでいない事

と此方の質問に答えてくれれば開放することを伝えると素直に頷いてくれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彼女ーカタカタヘルメット団というらしいーとの会話はとても有意義な時間だった

わかったことはまずここは学園都市キヴォトスという地でありヤーナムに関することは聞いたことがないこと。そしてここの住人はヘイローというものを持っており銃で撃たれようが刃物で刺されようが血はめったに出ないらしい。あと殺人はキヴォトスにおいて大罪らしい。

危ないところだった ここにきて早速追われる身となるのはさすがに勘弁してほしかった

からだ。

だがふと思う。なぜ私の武器では簡単に血が出たのだろうかと、まあそれについては後回しでもいいかと頭を振る。おそらくだが私が上位者となっていることに関係があるのだろう。

 

他には近接武器メインで戦うのは聞いたことがないこと、私にヘイローはなくヘイローがない人間は銃弾一発でも致命傷になりえること、この近くにアビドスという学園があること、近々仲間がそこに襲撃に行くこと等である。

聞きたいことも大方聞き終えたので彼女らを解放する。まああれぐらいであれば失血死もなく間に合うだろう。

 

と、様々なことを知ったが一番興味をひかれたのは学園である。私はこれまで学校というものに行ったことがないー何せ”過酷な運命”だったのだからーのでこれは是非とも

行ってみたいものだ。そこで問題となるのがヘイローである

先ほど聞いた話によればその学園にいるものは皆ヘイローを持っているというではないか

どうしたものかと頭をひねっていると素晴らしいアイデアが舞い降りてきた

私は上位者だ”そこにあるよう”に見せることなど造作もないのでは?

そう思い試行錯誤していると できた たぶんできた さすがに自分では見えないが

これで大手を振って学園に行けると、一人で狂喜乱舞した。

 

そうと決まれば移動だ とりあえず近くにあるアビドスというとこから行ってみようではないか!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「迷った..」

 

今覚えば当然の結果である

 

こんな広い砂漠を地図もなく歩き続ければそうなることは自明の理であった

時間は夕方となり久しぶりに見た太陽は沈み、見慣れた月が天に昇りだす準備をしている

 

今日は探索することをあきらめ私はその懐かしい感動的な光景に目を奪われることにした。

 

そしてすることもないので横になり目を閉じ今日の出来事に思いを馳せていると何かがこちらに近づいてきているのを感じた.

面倒だなと思わず顔をしかめるが寝たふりをするわけにもいかないので体を起こすと

ピンク色の髪の少女がこちらに近づいてきていた。

先ほどの反省を生かし血は落としておこう...

その少女は此方を視認するなり黒い板のようなものと銃を構えて喋り掛けてきた

 

「あなたは何者?見慣れない格好だけど....新しくできたヘルメット団だったりするのかな?」

その少女は警戒心を隠そうともせず冷たい口調でそう言った。

 

「初めまして、私は狩人。獣を狩る者だ この場所には来たばかりで道に迷ってしまい途方に暮れていたところだ。良ければアビドスというところまで案内してほしい」

帽子とマスクを取り丁寧にそう伝える

 

「獣を狩る..?色々聞きたいことはあるけど..私はホシノ。アビドスなら案内してあげれるからそこで話は聞かせてもらうね」

相変わらず警戒したままでそう答える

 

だが私は気にしない それよりも行きたいところへ行ける喜びとわくわくが心を支配していた。

 

 

(この子血の匂いがすごいな...武器も変だし名前もたぶん偽名..どうしてアビドスに?)

 

ホシノの心は穏やかではなかった。いつものように見回りに来てみれば怪しさ100点の女の子が倒れていたのだ。

連れていくとは言ったものの、もし他のみんなに危害が及ぶことがあるなら最悪この子を制圧しなければならない。狩人が内心無邪気に喜んでいる中ホシノは覚悟を決めていた

 

(もしみんなに何かあったら...その時は私が...)

 

 




狩人は全ステータスカンストです
顔は濃い赤目のマリア様をイメージしております
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