DRAGON BALL:TIARA LEGENDS   作:ちいさな魔女

1 / 1
登場予定のウマ娘は以下の通りです。
ラインクラフト、シーザリオ、エアメサイア、デアリングハート、フサイチパンドラ、カワカミプリンセス、カレンブーケドール、キングヘイロー。そして史実親子を反映する為にアーモンドアイはパンドラの娘として、しかしまだ幼い子供にしたい。

それぞれの能力もある程度は考えてる。


出会い

大昔。宇宙には様々な種族が居た。宇宙に住む種族は多種多様で、嘗ては互いに手を取り合っていた。

 

惑星サダラには、サイヤ人とツフル人、そして忘れ去られし第三の種族が存在していた。

 

ウマ娘。又の名をエキウス人。それは大地を駆ける為に生まれ、栄光の名を受け継いだ種族だ。女性型のヒューマノイド宇宙人である彼女達は、悪のサイヤ人達の所業に疑問を抱き、反乱を起こした一握りの正しい善のサイヤ人と共に戦った。

 

善のサイヤ人ヤモシ率いる5人の正しい心を持つサイヤ人達は、エキウス人と手を組んで戦った。

 

しかし悪のサイヤ人達も、満月の夜には大猿化し、圧倒的暴力と数の力でエキウス人を正面から次々と蹂躙。大地を駆ける度に強くなる彼女達は、大猿達の圧倒的暴力によって蹂躙されながらも、ヤモシ達と共に戦い続けた。

 

ヤモシとカンバーが相討ちとなった後も、エキウス人は悪のサイヤ人と共に戦い続けたが、時を追う事にその数は激減していった。

 

しかし、そんな戦争も終わりを迎える事になる。

 

疲弊しつつある両陣営の間に挟まるように現れたのが、当時宇宙を恐怖で支配していたフリーザ一族の突然変異体にして当時最強格のコルド大王であった。

 

コルド大王は圧倒的な軍事力とその身体から繰り出す暴力により、またたく間にサイヤ人もエキウス人も蹴散らして行った。大猿すら敵にならぬ圧倒的な力に、次第にエキウス人はその数を減らしていった。

 

エキウスの長達は子供達を宇宙船に乗せて、一族全てのエネルギーを束ねた後に遠い宇宙の果てへ送り、コルド大王や悪のサイヤ人達の魔の手が迫らないようにした。

 

エキウス人は今も、宇宙の最果てにある辺境の星で暮らしている。彼女達は今も、宇宙の辺境で暮らしている。

 

そして現代、今となってはお伽噺の存在となったエキウス人、今ではウマ娘と呼び名を変えた者達が交わる時、物語は始まる。

 

――――――――――――――――――――――

 

悟空「たああああっ!!」

 

ベジータ「でやああああっ!!」

 

ビルスの星。そこで行われているのは2人のサイヤ人による試合だった。拳を交わし、空中や地上でも繰り広げられる格闘試合。

 

ウイス「お二人とも。そろそろ休憩の時間ですよ」

 

悟空「おっ?もうそんな時間か」

 

ベジータ「ふん。今日こそ貴様に勝つつもりだったがな」

 

一人目は孫悟空。地球育ちの優しいサイヤ人で、数々の激闘を乗り越えてきた努力の天才だ。もう一人はベジータ。サイヤ人の元王子にして、今では地球で家族を愛する優しい男だ。

 

そんな彼等を見ていたのは、破壊神ビルスの付き人にして天使であるウイス。

 

ウイス「お二人とも、超サイヤ人ゴッドの力を上手く使いこなせるようになりましたね。いくら変身後の力が強くても、素の実力が乏しければ宝の持ち腐れですから」

 

この試合は、変身や気功波などの飛び道具を禁止して、素の状態で戦う修行でもあった。圧倒的なエネルギー量に頼るのではなく、突き・蹴り・受け流しといった「体術のキレ」や「読み」で勝負することも目的としている。体力の温存にも繋がり、周囲への被害も減らす事に繋がる。

 

ビルス「ふぁ〜あ……試合はどうだった?ウイス」

 

其処へ現れる、紫色の猫の獣人は、第七宇宙の頂点に立つ破壊神ビルス。彼は今、1年程の眠りから目覚めたばかりだ。

 

ウイス「おや、ビルス様。随分早いお目覚めですね」

 

ビルス「まあね。ちょっと……不思議な夢を見たよ。前に超サイヤ人ゴッドを予知夢で見たように、ある種族に出会う夢を見たんだ。可愛い女の子ばかりの種族だったよ。確か………えっと………」

 

ビルスの予知夢は的中率が高くない。ウイスも超サイヤ人ゴッドの事を当てた事は認めてるものの、予知夢の的中率の悪さは知ってるので今度は違うか?と思っていた。

 

しかし、ビルスの口から出た種族名には驚く事になる。

 

ビルス「そうだ!!『エキウス人』だ!!」

 

ウイス「まあ!ビルス様ったら、最近は予知夢の的中率が高くありませんか?雨でも降るのでしょうか?」

 

ウイスは驚いた。まさか主の的中率の低い予知夢から、既に滅んだと思われた種族の名前が出るとは思わなかったからだ。

 

悟空「なんだ?どうしたんだビルス様?エキウス人ってなんだ?」

 

ベジータ「エキウス……?何処かで聞いたような………」

 

ベジータはその言葉に引っ掛かりを感じていた。

 

ウイス「ベジータさんはうろ覚えなのも無理はありません。貴男の父上、ベジータ王もお伽噺の存在とし、存在しない種族としたのですから。かつて悪のサイヤ人カンバーが率いるサイヤ人の軍勢と戦い、そしてその戦いに乱入したコルド大王の手によってほとんどが滅びたのですから」

 

ウイスの言葉に、ベジータはその記憶を思い出す。ベジータも父親からその存在は聞かされたものの、お伽噺としか思っていなかったのだ。

 

それが実在した事には驚いたものの、超サイヤ人さえもお伽噺と思っていたが実在したのだ。表立って驚く事はしなかった。

 

ベジータ「……まさか実在していたとはな。親父から聞いた話や資料で見た程度だったので、大して覚えていなかったがな」

 

ウイス「思い出していただけたようで。エキウス人は殆どが滅びたのですが、ビルス様の予知夢では生き残りが居るようですね?」

 

ビルス「まあね。まあただのくだらない夢かもしれないがね。一応調べてくれるかい?」

 

ビルスもこの前の事があるとはいえ、もしかしたら夢かもしれないと思ってる節がある。

 

悟空「エキウス人ってそんなに強えんか?オラ、闘ってみてぇなぁ」

 

悟空も純粋にエキウス人の強さに興味があった。

 

ウイス「やれやれ、サイヤ人の性というものでしょうか」

 

ウイスは杖の球体から宇宙を覗き込み、その星を見つけた。

 

ウイス「見つけましたよ。宇宙の最果てにある辺境惑星、灰の9999惑星、この星に住むエキウス人はエキウス星と名付けた星に325名程のエキウス人が集落を作って暮らしてるそうです」

 

ビルス「325名?随分少ないじゃないか。後50年か100年すればアッサリと絶滅するぞ」

 

ウイス「はい。ここ数年間で出生率は上がってますが、それでも冬の寒さで毎年餓死や衰弱が絶えず、追い付いてないのが現状です」

 

悟空「いっ!?そりゃ大変だ!」

 

ベジータ「……おい、その星までどのくらい着く?」

 

ベジータの問いに、ウイスは答える。

 

ウイス「この星からならばおよそ60分。もし仮に地球で準備を整えるならば、準備時間次第ですけど1時間は掛かりますよ」

 

ベジータ「構わん。ブルマやサタン辺りに声を掛けて、風呂や飯、寝床を用意させる」

 

悟空「そうだな!ブルマやサタンなら、きっと受け入れてくれる筈だ!」

 

悟空達は早速地球への一時的な帰還準備を進めるが、ビルスはウイスに尋ねた。

 

ビルス「ウイス。随分意地悪じゃないかい?僕の見た夢だと、エキウス人はサイヤ人に同胞を滅ぼされた事を強く憎んでるように見えたよ。いくら悟空とベジータが良い奴になったからって、サイヤ人と知ったら戦いになるかもよ?」

 

ウイス「かもしれませんね。しかし、集落の長や何名かはが話の分かる方のようで。ビルス様の夢が外れてくれると良いのですが」

 

ビルス「さて、どうなるかな?」

 

定命の者同士の争いには、破壊神も天使も介入は基本しない。なのでもし、悟空達が戦闘になっても基本は介入しないのだ。

 

そして、ウイスやビルスと共に地球へ一時帰還する悟空とベジータ。そこでカプセルコーポレーションに赴き、ブルマ達にも事情を話し、悟飯やピッコロ、天津飯に餃子も同行する事になった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

宇宙の最果てに存在する、辺境の惑星。しかし、エキウス人の子孫達にとっては、其処が安住の地であった。

 

星の環境は劣悪ではなくとも、夏は激しい時だと気温が55度に跳ね上がり、冬はマイナス100度の寒さが支配する。

 

生き残ったエキウス人は、自身の持つ能力や術式等を駆使したり、それぞれが身体を交わり合う事で子孫を産み続けてきたものの、やはり体力の無い幼子や病気で保たない者は出てきてしまう。

 

嘗ては1000人居たエキウス人は、今では325名にまで数を減らしていた。

 

仮にこの星で生き続けるだけならば、子孫をいくら産んだ所で焼け石に水だ。

 

そんな星に存在する森林。天候は雨。そんな雨の中で、木々を飛び回るエキウス人が一人、存在していた。

 

???「コオオオオオオオッ!!!」

 

森の中を駆けていき、木々を飛び越えていく一人のエキウス人。彼女はラインクラフト。愛らしい雰囲気であるが、現在は狩人の雰囲気を漂わせている。特徴的な曲がったアホ毛に加えて、赤みがかった鹿毛の外ハネのショートヘアーで、左耳付近で髪の一部をお団子と輪っか状に縛っている。左耳には緑色の星の髪飾りを着用しているが経年劣化が目立っている。緑の瞳にはやたら目立つ星型のハイライトがある。また、身長は後から現れるエキウス人と比べて小柄であり、並んだら一際幼く見えるだろう。

 

彼女は獲物である大鹿の群れを追っており、木々を跳んで移動している。

 

クラフトは雨の中で呼吸を行い、両腕から指先に掛けて山吹色のオーラを放つ。すると、クラフトが両腕を動かした途端に雨粒がクラフトの手に集まっていき、やがて一つの液体の球体が完成した。

 

クラフト「波紋ッ!!深蒼の波紋疾走(ディープブルー・オーバードライブ)!!」

 

クラフトは雨粒を纏めて、大鹿の群れに向かって落とした。見た目に反した腕力で投げ込まれた雨の水玉は、大鹿の群れの中心に落ちた途端、その場所を爆心地として周囲の濡れた地面や更に広まった液体から波紋が拡散し、感電するように大鹿の身体に波紋が伝わる。それは一匹だけでなく、10匹の大鹿を波紋の力で倒していき、その場で意識を失わせた。残りの50匹には逃げられたものの、食糧確保が出来た為に無駄に命を奪うつもりはない。

 

クラフト「………よし!食糧確保!」

 

クラフトはその場に降り立ち、仕留めた大鹿10匹を見つめた。他は逃げられたものの、大鹿の大きさは6メートルもある。今日の食事には困らないだろう。

 

クラフト「お日様は出てないけど……久々のお肉だし、今日は久々にステーキにするかな」

 

???「クラフト!確保したか!」

 

エキウス人「クラフト母様、お迎えに上がりました」

 

エキウス人「ママー!雨だよー!!身体が洗われるー!」

 

2人のエキウス人と共に現れたのは、青毛の前下がりボブの凛々しい顔つきの女性だ。クラフトにも共通しているのだが、現在身に付けている服装は獣の皮を植物の蔦や枝、そして蛾の糸を束ねた後に縫い合わせたりした簡素な原始的服装だ。しかし、そんな彼女はその服装に関係なく凛々しい姿を常に保っている。前髪には白メッシュ、頭には白い三つ編みをカチューシャのように巻きつけている。薄紫色の瞳や特徴的な編み込み、ワンポイントの下まつげも目立つ。彼女はシーザリオ。クラフトの友達であり、集落でエキウス人を率いるメンバーの一人である。

 

クラフト「シーザリオ!皆!」

 

クラフトは自分を母と呼ぶエキウス人の呼び掛けに答え、手を振る。シーザリオと呼ばれたウマ娘は、その手を前にかざした後、自身の身体から樽や壺の模様が描かれた大蛇を呼び出した。

 

シーザリオ「今夜は鹿鍋かな?久々のお肉だし、運んでいくね」

 

クラフト「鹿鍋!美味しそう!ステーキが良いかと思ったけど、鍋なら皆で食べられるね!」

 

シーザリオ「鹿鍋の鍋なら、皆で食べられるからね。じゃあ、運ばせるよ。『容れるん蛇』、鹿を全部仕舞い込んで」

 

シーザリオは蛇にそう命じると、容れるん蛇と呼ばれた大蛇は鹿を丸呑みしていく。大鹿は全長8メートルの大鹿だが、容れるん蛇は難なく飲み込んでおり、しかも体形に変化はない。

 

これがシーザリオの能力、自らの気を使って生み出した召喚獣の使役である。この『容れるん蛇』も召喚獣の一匹で、物の収容と保存に長けている。大きさに限界はなく、シーザリオが物の運搬で多様している。

 

そして、4人は集落に向かって走る。

 

集落は325人ものエキウス人が集まって形成されているコミュニティにして、この星で唯一の文明兼組織である。集落は木や動物の皮、藁を使って作られた家で構成されており、その周りは深い環濠が掘られている。文明機器は存在しないものの、彼女達は逞しく暮らしていた。

 

クラフトやシーザリオは互いに父親であり母親、そして他のウマ娘とも子を成している。これは生き残る為に互いに交わり合う事で、生き残る確率を少しでも高める為にやった行為だ。

 

メサイア「お帰りなさいませ。クラフトさん、シーザリオさん」

 

4人を迎えたのは、黄緑色の髪色をした知的なウマ娘、エアメサイアであった。柔らかな印象を受ける瞳に、オレンジ縁の眼鏡を着用している。その眼鏡も、長く付けてる影響でレンズにひび割れも見られ、錆びた部位も見られる。髪の左側には髪留めが添えられている。

 

そんな彼女は、掌に本を展開した後、シーザリオの容れるん蛇から吐き出した鹿達を見た後にページを捲っていく。一匹ずつ吐き出された鹿の遺体を一つずつ確認し、本に目を通す。そして、最後の一匹を確認した後にページを捲り、内容を確認した。

 

エアメサイア「一匹目の鹿は胃腸内に寄生虫が潜伏しています。解体後に腸を蒸し焼きにしてください。3匹目は感染症があるので食す前に弱火で回すように丸焼きにしましょう。他はしっかりと水で洗い、弱火でじっくり焼きましょう。残りは病気や感染症は確認出来ませんので、今日食べる分以外は冷凍して保存しましょう」

 

メサイアの持つ本には、獲物の情報が全て記されている。これにより、集落のエキウス人は全員食物による感染症や疫病に悩まなくて済んでいるのだ。

 

クラフト「よし皆!今夜は鹿鍋だよ!解体するよー!」

 

集落のウマ娘達が集まっていく。325名のエキウス人はそのうち200名が小さな子供達だが、彼女達もナイフを持って大鹿の解体作業に入り始めた。

 

カレンブーケドール「では、運ばせていただきます」

 

カレンブーケドールが身体から生やした植物の根を大鹿を吊り上げて、更に周りの花や蔓を操って全員が解体しやすいように持ち上げる。

 

更に、ブーケの周りに花が咲いたと思えば、子供達やブーケは大きな鹿を持ち上げて運ぶようになる。

 

デアリングハート「Leave it to me!問題のある大鹿の遺体は任せなさい!私の加熱能力なら、ウイルスも寄生虫も排除しつつじっくりとお肉全体を焼けるわよ!」

 

デアリングハートがそう告げた後、手に触れた途端にその手が僅かに震え、熱の籠もった鉄のようなオレンジ色へ変色していく。やがて大鹿の身体も僅かに震えるが、その肉体から肉の焼ける音も響いていく。

 

暗い赤茶色(栃栗毛)の髪色で、ロングのウェーブヘアを右目にやや被るように流している。目に被る髪は流星のように白くなっている。耳の中が明るい黄色になっており、左耳には薄い耳カバーを着用している。ハートもまた、周りのエキウス人にも負けない綺麗な容姿をしていた。

 

ハート「シバリングによる振動よ!これで身体の大きな生き物も内部からじっくり焼けるわ!」

 

ハートの言う通り、大鹿は全体が瞬く間に焼けていく。香ばしい香りも漂ってくる。

 

子供達は大鹿を解体していく。持ち前のナイフで解体作業を続けており、鹿肉や骨の血肉取りも行っていく。

 

子供達『ママー!取れたよー!』

 

ハート「Thanks!綺麗に骨が取れたわね!しっかりと水洗いをしたら、集落の補強材料に使いなさい!」

 

子供達はハートの言う通りに骨を洗いに向かう。

 

シーザリオ「『クック・ザ・リッパー』!肉を解体しろ!」

 

シーザリオは掌から黄色い輝きと共に無数のナイフを身体から生やし、出刃包丁のような大剣を右手に持つゴリラを出現させた。

 

そして、クック・ザ・リッパーは包丁で大鹿を解体していく。

 

カワカミプリンセス「さあ皆さん!姫と共に運びますわよ!」

 

子供達『『おー!!』』

 

カワカミプリンセス。赤みがかった鹿毛、大きく額を出した姫カットのロングヘアをお嬢様結び(三つ編みハーフアップ)をしている。眉毛は短め、左耳にはハートマークを逆さまにして繋げたようなデザインのシルバーの王冠をはめ、緑・桃の縞模様のリボンをつけている。リボンも王冠も劣化は見られるものの、輝きは未だに衰えていない。そんなカワカミは周りに居るカワカミそっくりな娘達と共に、普通の人間には持ち上げられない巨大な鹿肉を持ち上げて、食糧庫へ運んでいく。

 

フサイチパンドラ「いや〜皆頑張ってるね〜。アタシも天才ママとして頑張んないと〜!」

 

フサイチパンドラ。緩いツインドリルのギャルルック。金髪赤眼、右耳に赤・左耳に黄色の耳カバーや赤黄ネイルも特徴のウマ娘であり、お気楽な雰囲気の漂うエキウス人だ。こんな過酷な状況にも関わらず、こうしてギャルとしての性格を保てている事もまた、彼女自身の強さと言えるだろう。

 

アーモンドアイ「ママ、手伝うわ。私も手伝って……あら?ねえママ。そこ焦げそうよ?」

 

パンドラ「えっ?うわぁ!?焦げちゃう焦げちゃう!!まー大丈夫大丈夫!テキトーにやれば美味しくなるって!」

 

アイ「ダメよ適当なんて!皆が食べるんだし、美味しいと言ってもらえる方が嬉しいに決まってるわ!」

 

パンドラ「そ、そうかなぁ〜…。アイちゃん、ママなのに………ママよりママじゃん………大丈夫……ママ、天才だしぃ……」

 

アイ「……ママ。こんな状況なんだから、助け合わないと。焦げた所もスパイスになるわ。もっと上手く焼いてみましょう」

 

パンドラ「〜っ!!えーん!!アイちゃん可愛い〜!優しくてしゅきぃ〜!」

 

母親にそう言う、小学6年生位の身長をしたエキウス人の少女。彼女はアーモンドアイ。まだ幼い身であるものの、そのポテンシャルはエキウス人の中でもトップクラス。鹿毛とグラデーションがかった空色のインナーカラーのロングヘアーと吸い込まれるような瞳が特徴的。やや吊り目がちながらもぱっちりとしており、瞳孔に十字の光が入った「斜めにしたシイタケ」とでも言うべき特徴的である。また分かりづらいが、深い青い色をした黒目のところには赤色の星(★)が左右3つずつ配置されているのも特徴。星は向かって右に若干傾いた状態で正三角形にある。ちなみに更にわかりにくいがその下のレイヤーには水色の星(★)も散らばってたりする。

 

そんな2人は親子関係である。父親となるエキウス人とは数年前に冬の寒さに耐えられずに亡くなった。しかし、パンドラはアイを育てる決意を固めており、集落の皆と共に切磋琢磨して来た。

 

そんな彼女達は全員で鹿鍋の準備を整えており、これから夕食に入る所だった。

 

とある知らせが入るまでは。

 

エキウス人『集落に迫る人が5名!敵の可能性あり!戦闘員は直ちに戦闘準備!!』

 

集落全域にその知らせが入る。集落に住むエキウス人全員の頭のなかに響くその声により、集落は緊張に包まれる。

 

クラフト「こんな時に敵襲!?」

 

シーザリオ「……クラフト。私達で先に敵かどうか見極めに行こう」

 

クラフト「うん!皆!集落を頼んだよ!ハートさんやメサイアさんは、子供達をお願い!」

 

クラフトとシーザリオはその場から離れ、複数人のエキウス人と共にその場を去る。屋根から屋根へ跳んでいき、やがて集落へ向かう者の元へ走っていく。

 

彼女達の姿が見えなくなった後、集落の中心に存在する大きな建物から、一人のエキウス人が姿を現した。

 

ウェーブのかかった鹿毛のセミロングヘアー。前髪は一房を残して大部分を左へ流した抜け感のあるスタイル。

 

両耳をシンプルな青色のカバーで覆っており、右耳の直下には緑色のリボンとサイドテールが揺れている。瞳の色は赤みを帯びたブラウン。そしてそのエキウス人からは不屈の王の雰囲気と、圧倒的なカリスマ性が放たれていた。

 

目や口元に僅かな小じわはあるものの、それでも彼女は里の中でも群を抜く存在感を放っている。

 

カワカミ「キングさん!?敵襲ですわ!姫も加勢しに参りますわよ!」

 

キング「カワカミさん待ちなさい。クラフトさんとシーザリオさんは今、敵が何者か見極めようとしてるのよ。カワカミさんはここで里を守りなさい。ここは、キングに任せて頂戴」

 

キングヘイロー。この集落のリーダーであり、エキウス人の殆どが滅ぼされたあの時代の生き残りである。

 

キング(それに、この胸騒ぎ………間違いないわね。サイヤ人だわ!でもさっきから感じるこの気配は、サイヤ人にしては穏やかな雰囲気だわ)

 

キングは歩き出す。曇り無き眼で、全てを見定める為に。その手を眼の前に翳し、空間に半透明の両開きの扉を出現させた。そして、扉が開いた後にキングはその中へ入っていく。

 

そして、扉はすぐに閉じて消えた。

 

カワカミ「キングさん……分かりましたわ!姫がこの里と皆をお守りしますわよ!」

 

―――――――――――――――――――――――

 

そして、悟空達は新惑星エキウスへと到着した。到着して早々見たのは、人が暮らすにはあまりにも過酷な環境だった。

 

今は真夏なのか、気温が想像以上に暑い。55度もあるだろう。

 

夜は真冬のように寒く、最悪雹が毎日降り注ぐ。

 

そんな環境の星でも、獣達は逞しく生きている。降り立ったのは草原だが、そんな暑い環境にも関わらず草原は枯れていないのを見るに、逞しく育ったのだと理解出来る。

 

悟空「いやぁー、アチィなぁ!」

 

ビルス「おい、ウイス。本当に此処にエキウス人が住んでるのか?」

 

ウイス「はい。どうやらこの星にも安全な場所が存在するようで、其処に集落を作って現在も生き延びているようです」

 

ブルマ「エアコン無しだとホントにキツイわ……念のためにエアコン持って来といて良かったわ」

 

ブルマは過酷過ぎる為に外には出られず、大人数移動の為の箱型宇宙船の中で待機していた。しかし、扉を開けた時に浴びた熱風は、地球の砂漠とは比較にならないレベルの暑さだった。

 

その為、エアコンを念の為に持ってきていて正解だった。

 

悟空やベジータも、汗をかいて暑そうにしていた。

 

ビルス「……ウイス。それに、悟空もベジータも、気を付けた方が良いよ」

 

ウイス「はい。此方に向かって来られたご様子で」

 

悟空「ああっ。中々強え気だ」

 

ベジータ「2人か……」

 

そして、草原に2人のエキウス人が降り立った。

 

クラフト「あれって………サイヤ人!?」

 

シーザリオ「……お前達、この星になんの用だ?ここは地上げしても簡単には売れないぞ」

 

クラフトは純粋に驚いており、シーザリオは悟空とベジータを睨みつけている。

 

ウイス「おやおや、怖い目ですねえ。しかし、またしてもビルス様の予知夢が当たりましたねぇ。明日はビルス様の星が吹き飛んだりして☆」

 

ビルス「黙れウイス!オホン………やあ君達がエキウス人か。でもなんか……随分見窄らしい格好じゃない?」

 

ビルスは、クラフトとシーザリオの服装が動物の皮や植物の葉を利用して作られた物だと理解しており、自分が夢で見た時よりかなり原始的な服装だと感じていた。

 

ウイス「この星には文明がありませんからね。衣服は自分達で作るしか無かったのでしょう」

 

しかし、シーザリオはビルスやウイスに警戒して答えようとしない。クラフトも冷や汗を流して距離を取ろうとするが、其処へ悟空が割り込んだ。

 

悟空「そう怯えんなって!オラ達、別にオメェ達と争いたい訳じゃねえんだ!仲良くしようぜ!」

 

悟空は少なくとも言葉に悪意は込めてない。しかし、シーザリオやクラフトからすれば自分達を絶滅寸前にまで追い詰めた元凶の種族なのだ。シーザリオやクラフトにとって、最早遠い記憶となった両親を奪い、祖父母も奪ったサイヤ人達。そんな彼等から仲良くなろうと言われても、承諾出来る筈も無かった。赤ん坊だった頃の為に、両親の温もりも祖父母の優しさも知らない。そんな温もりを奪ったサイヤ人達と、どう仲直りしろと言うのか?

 

シーザリオ「だまれぇ!!サイヤ人と仲良くなるなんて出来るか!!」

 

シーザリオは激昂した。その時、隣に刃物を全身に生やし、巨大な出刃包丁を右手に持つ大男『クック・ザ・リッパー』がその場に現れ、更にヒラヒラとした膜のような翼を持つ棒状の妖怪『ロッズ』を生み出した。

 

クラフト「シーザリオ!でも………サイヤ人が相手なら、集落の皆や子供達に手を出させはしない!コォォォッ!」

 

クラフトはシーザリオの行動が早まってると理解してるものの、2人が本当に敵かどうかを確かめる為に呼吸を始めた。両手から黄金のオーラが溢れ出て、電気のようなエネルギーも流れ始める。

 

悟空「待て待て!オラ達は戦いに来たわけじゃねぇんだ!落ち着けって!」

 

クラフト「ならば示してください!本当に敵ではないのかを、この戦いで!」

 

ベジータ「ちぃ!だが丁度いい!貴様等の力を試してみたかったところだ!」

 

ベジータは構えて、クラフト達を迎え撃つ。

 

永きに渡る因縁の戦いが、今始まろうとしていた。




地の文で本当ならウマ娘と出したいけど、地の文でも『ウマ娘』と名乗ってないし名乗らせてない?まだそう名付けられてないのですから。名乗るのは地球に来てから………いや、名付けられるって言い方が正しいか。

名付け親は既に決めてます。

そして能力だけど、それぞれの能力は簡潔に載せますけど、後日詳細を載せたいと思います。

ラインクラフト:波紋の呼吸。シーザリオ:妖怪召喚。エアメサイア:情報収集。デアリングハート:シバリングによる発熱。フサイチパンドラ:光の力。カワカミプリンセス:筋肉魔法。アーモンドアイ:無限。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。