DRAGON BALL:TIARA LEGENDS 作:ちいさな魔女
クラフト達エキウス人がブルマ達の宇宙船に乗り込んでから、実に25分か経過した。その間に、エキウス人の殆どは始めて見る文明の機器に萎縮していた。
アイ「ねえ!ブルマさん!この船ってブルマさんが動かしているんですか!?」
ブルマ「そうよ。でも正確には、ウイスさんの能力で宇宙空間を移動してるから、地球に到達したらそのまま飛行してみせるわよ?気になるの?」
アイ「そうなんですね!地球にはこういう船が沢山あるんですか?」
アイは目を輝かせる。ブルマの説明に目を輝かせ、空を飛ぶ船の存在に目を輝かせた。
ブルマ「そうよ。船もだけど、車も空を飛んでるの。地球に来たら見せてあげるわ」
子供達『『ホントに!?』』
子供達『『たのしみー!!』』
子供達は地球の到着を楽しみにしていた。
パンドラ「アタシ、アイちゃんが幸せになってくれるなら何でも良いよ〜。にしても……缶詰めって奴、こんなに美味いんだ!」
パンドラはブルマ達から貰った缶詰めを開けて、中に入っている食糧を食べ始めていた。鯖缶から肉、野菜等も存在しており、皆と分けて食べている。
ブーケ「美味しいです……しかし、自然な味わいとは程遠いですね……」
シーザリオ「そうだね。でも、なんだか安心する味だよ。さばかん?というのも、食べていて凄くハマるね」
クラフト「ほら、食べてね。かん?の蓋で手を切らないでよ」
子供達『『はーい!』』
各々がそれぞれ缶詰めを食べたり、食べさせたりする。子供達は始めて見る宇宙船の内部を歩き回り、親達が親身に見守っている。
そんな中、キングは宇宙船の窓から宇宙を見ていた。
キング 「……懐かしいわね」
クラフト 「キングさん?」
クラフトは子供達に鯖缶の鯖を食べさせながら、窓から宇宙を眺めるキングに話しかけた。
キング 「昔はね、エキウスもこういう宇宙船を持っていたのよ」
クラフト 「えっ?」
キング 「もっと大きな船もあったわ。医療船も輸送船も戦艦も」
キングは懐かしむように話す。エイジ730のあの頃はキングも若かった。見た目こそ40歳位の女性であるものの、エイジ778の現在の実年齢は64歳だ。正確な年齢は覚えているのは、あの日をキングが忘れたくない為である。クラフト、シーザリオ、ハートは当時まだ幼い子供達だった。ブーケやカワカミ、パンドラの三人は事実を知らない赤ん坊だった。特にカワカミプリンセスは、キングが脱出の際に瓦礫の中で息絶えたエキウス人の腕から拾った拾い子なのだ。何故か、そうしないといけない気がしたからだ。
それが今では、その殆どが立派な父であり母でもある。
クラフト 「初めて聞きました……」
キング 「貴女達が生まれる前、そして幼い頃の話だから」
すると近くにいたアイが振り向く。
アイ 「じゃあ昔のエキウス人って凄かったの?」
キング「そうよ。学校もあったし、病院もあったわ。子供達は勉強して、大人達は働いて、そんな当たり前の暮らしがあったわ……」
キングはアイの頭を撫でる。
キング「だからね。貴女達にはそれを取り戻してほしいの。特にカワカミさん。貴女は自慢の娘よ。お転婆で力自慢の、可愛い娘」
キングの言葉には、コルド大王襲撃の時代を生き延びた確かな重みが感じられた。そして、娘であるカワカミの頭も撫でるキング。
キング 「何故ならカワカミさんは私が育てたのよ。あの日、瓦礫の中で見つけた子だから」
カワカミ 「ですから姫にとってキングさんは特別な方ですわ!」
悟空 「へぇー!」
悟空はあっけらかんと感心する。
悟空 「じゃあ実質オメェの母ちゃんみてぇなもんじゃねぇか!」
カワカミ 「そ、それは……まあ、否定はしませんけど……///」
キング 「何よ、今さら」
カワカミ 「改めて言われると照れますの!///」
悟空「けどよ、何でオメェ自分の母ちゃんを名前で呼んでんだ?」
悟空がカワカミに尋ねる。
カワカミ「お母様でありますけど、それ以上に私にとってはキングさんは特別で、尊敬する素晴らしいエキウス人ですわ!ですから、キングさんの事は名前呼びと姫は決めてますの!」
キング「初めはお母様って呼んでたのに。でも、それがカワカミさんはらしいわね」
キングはカワカミの頭を撫でる。カワカミは嬉しさのあまり微笑んだ。
そんな親子のやり取りに、ビルスはソファーで寝そべりながら寄りかかってくる子供達の相手をしつつ、キングを見つめる。
ビルス 「なるほどね。つまり君達は四十年以上も必死に生き延びてきたわけだ」
キング 「そうなるわね」
ビルス 「それなのに君達、僕が想像してたよりずっとまともだ」
キング 「褒めてるの?」
ビルス 「半分くらいはね」
ウイス 「普通ならもっと憎しみに囚われても不思議ではありませんからね。キングさん、私の知る中でも実に素晴らしいリーダーシップの持ち主ですよ」
キング「ありがとう」
そして、アイがブルマの操縦席を眺めていたら、うっかり段差で踏み外して転けそうになる。その時、2人のエキウス人がアイを支えた。
クラフト「アイちゃん!大丈夫!?」
パンドラ「あっぶなー!アイちゃーん!?怪我してなーいー!?」
クラフトとパンドラだ。2人はアイを背中から共に両手で支えている。
アイ「へ、平気よ。でも、パパもママも助かったわ!ありがとう!」
パンドラ「そりゃ勿論!超天才のママと、クーちゃん先輩という立派なパパだからね!」
クラフト「アハハ………でも、アイちゃんのパパとして、しっかり支えるからね!」
2人はアイの頭をなでるが、流石に皆の視線に恥ずかしくなったのかアイが赤面化する。
アイ「もう!子供扱いしないで!」
パンドラ「アイちゃんはいつまでも子供だもーん!」
クラフト「そうそう。私達から見ればね」
アイ「むぅ~!」
アイは満更でもない顔をしつつも、頬を膨らませながら赤面になる。
ブルマ「皆!そろそろ着くわよ!」
ブルマがそう告げた途端、操縦席の窓から、青く美しい惑星が見えてきた。地球だ。
そして、宇宙船は大気圏を抜けていき、カプセルコーポレーションの上空へ到達。下部のジェットを噴かしながら、宇宙船は地面へゆっくりとホバリングしながら降りていく。
エキウス人『『な、なんだあれ!?』』
子供達『『わあー!!おっきな建物がいっぱーい!!』』
アイ「凄いわ……これが、地球!?空飛ぶ車ってのがいっぱいあるわ!」
子供達は外の眺めに夢中になっており、窓からの景色は正に神話で見るような摩天楼であった。
アイを含め、子供達はエキウス人の過去の文明が栄えてた頃はキングの話でしか覚えていない。クラフト達も幼い頃の記憶なので、殆ど覚えていなかった。
また、日が沈み掛けており、夕方である事を理解したクラフト達。
クラフト「これが、地球?」
シーザリオ「綺麗……星も青く綺麗だったけど、都会ってこんなに複雑で不可思議な摩天楼だったのか……」
メサイア「凄いです……こんな世界があったとは……」
ブーケ「ええっ。しかし、自然が無いのは少し寂しい気がします……」
ハート「でも、私達は此処からまたやり直せるわけね!子供達には、健やかに育って欲しいもの!」
パンドラ「それなー!アタシもアイちゃん達には楽しく過ごしてほしー!」
大人組も地球の光景に感動し、この星では健やかに育ってほしいと願いつつ、これからの暮らしを妄想していた。
やがてカプセルコーポレーションの中庭に宇宙船は着地。扉が開いた後、子供達が我先にと飛び出していく。
子供達『『ワアアアアアッ!!』』
アイ「あっ、こら!まだ案内もされてないでしょ!?」
アイも飛び出して子供達に呼び掛ける。
ハート「こら!慌てたら転んじゃうわよー!」
シーザリオ「遠くに行くなよ!」
パンドラ「ちょちょちょーい!?危ないってのー!」
シーザリオ達も降りて、中庭に降り立つ。あの惑星に生えてた芝とは全く異なる足の裏に伝わる感覚に、思わず「えっ」と声を上げた。
子供達が中庭を走り回り、大人達も追い掛ける中、降り立ったキングが息を漏らしながら手を叩く。
キング「ふぅ………さあ皆!集合よ!」
キングが手を叩いた途端、エキウス人全員が「はーい!!」とキングの元へ集まる。子供も大人も含めて、キングの元へ全員が集まり出す。それを見てたブルマ達は、キングが改めて集落の長を長い間務められた理由を直感的に理解した。
キング「先ず、あの過酷な星から脱出出来た事は幸運だったわ。サイヤ人に対して色々思う事はあるかもしれないけど、少なくとも悟空さんやベジータさんは、敵でない事はこれまでの経験上確定的。そして、地球のこんなに素晴らしい環境にこれた事。ブルマさん達には感謝してもし足りない恩が出来たわ。でも……先ずはこれからこの星でどう生きていくか、基盤を作っていくわよ。暫く此処に居る事にはなっても、いつまでもお世話になりっぱなしとは行かないわ!私達はあの星で学んだ事はあるはずよ!自分で出来る事は、自分でやる事!それを肝に銘じておきなさい!」
エキウス人『『はい!!』』
ブルマはキングのカリスマ性に感心しつつ、キングの隣に来て先ずやるべき事を話す。
ブルマ「宇宙船にはお風呂が無くてごめんね。臨時で作ったからバスルームは作ってなかったの。でも、カプセルコーポレーションのお風呂なら、皆が一斉に入れる位の大きさだから問題無いわ。先ずは皆、お風呂に入りましょう!」
こうして、エキウス人の皆はブルマ達の案内で浴場へと案内される。温泉とも思える程の大浴場へ案内される。
その道中、お風呂場は男湯と女湯に分かれているのが一般的だが、両性具有の彼女達には違い等分からず、男湯に入ろうとしたらブルマ達から止められた。なんで?となる子供達は多かったが、地球の文化の違いを理解したキング達大人組が促す形で女湯へ向かう事に。
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クラフト「えっとこれを……ひゃっ!お湯が出る!?」
クラフトは教えられた通り、シャワーのスイッチを押した途端、シャワーから出てきたお湯に驚いた。
シーザリオ「熱っ!?でも、これで調整したら……ひゃあ!冷たくなった!?」
シーザリオも同じだ。お湯の熱さ加減を調整するダイヤルを回すと、お湯は温くなったが回しすぎて冷たい水が出てきた。
メサイア「この丸いダイヤルで調整するんですね。それにしても、温かいです……」
メサイアは眼鏡を更衣室で外しており、シャワーのお湯を全身に浴びて、その心地よさに身を委ねた。
ブーケ「シャワー………体が洗われるようです……水浴びとは比較にならない温かさ……あっ、体を洗うには……」
ブーケもシャワーの温かさを感じる中、キングとブルマが頭を泡だらけにして洗っていた。
ブーケ「あ、あの、それは?」
ブルマ「シャンプーよ。髪の毛や頭皮を洗えるのよ」
キング「………懐かしいわね……シャンプーなんて、40年ぶりだわ」
カワカミ「んなぁぁぁー!?泡で滑って洗いにくいですわぁ!私の目に入るんじゃねぇですわよぉ!!」
キングは感傷に浸りながらも、指で頭皮を刺激するように頭を洗い、長く伸びた髪もシャンプーで洗っていく。もっと良い洗い方もあるのだが、今のキングにとって重要なのは洗髪洗身、そして入浴なのだ。
しかし、カワカミは隣でシャンプーに苦戦している様子。頭をこれでもかと掴んで洗っているのだ。
子供達『『わーい!!なにこれー!?』』
子供達は初めての石鹸や液状のシャンプーやリンス、ボディーソープで身体中を洗うだけ。
アイ「ちょっと!そんなに使ったら無くなるわよ!」
しっかり者のエキウス人「そうなのです!折角の豪華な水浴びなのです!無駄遣いはダメなのです!」
慌てん坊のエキウス人「こらぁ〜!泡で身体を洗えるなんて久々だけど、そんなに使ったら他の皆が使えなくなっちゃうっす〜!」
アイを含めたエキウス人達は、子供達を嗜めつつ、子供達に洗い方を教えていく。身体中には、水浴びだけでは落ちなかった汚れがたっぷりと落ちていき、本来の素肌の艷やかさと髪の毛の色合いが戻りつつあった。
子供達『『わーい!』』
子供達が湯船に飛び込もうとしたが、パンドラが脇に挟む形で具現化した箱から、布のような物を出した途端に飛び込もうとした子供達が包み込まれて収縮。そのまま掌サイズになり、パンドラの手元に戻る。
パンドラ「あっぶなー!こら!一気に飛び込んじゃダメ!ぶつかったり踏んだりしたら怪我しちゃうよ!」
摘んだ袋状になった布の中に居る子供達を叱るパンドラ。
子供達『『ご、ごめんなさい……』』
パンドラ「うん。分かればいいの。ほら」
パンドラはその場で布を広げると、子供達が元の大きさになってその場に座り込む形で現れた。どうやらぶつかり合うわけではないらしい。
シーザリオ「お前達……一斉に飛び込むなと言っただろう?怪我が無くて良かった………今度はあんな危ない事をしないでくれ。お前達は、私達の宝物なんだから」
子供達『『はーい!』』
シーザリオの雰囲気が変わる。後のクラフト曰く、シーザリオはオンとオフの時で性格が異なり、今のようにオンの時はキッチリとした断定的な男性口調で喋る凛とした佇まいだが、オフの時は別人のように柔らかく優しげな口調でほんわかとした乙女らしい雰囲気に一変するらしい。現に今、子供達を叱る為にオンの状態になった時、口調が凛々しくなっていた。子供達はビクッとしつつも、シーザリオの言いたいことを理解してるのかすぐに反省した様子を見せた。
そして、皆が湯船に浸かり、初めての温かいお風呂に心地良さを感じていた。
ハート「何これ……身体がHotだわ………それに、身体中がほぐれてくわね」
クラフト「うん……今まで水浴びや木の葉で身体を拭くだけだったし、こんなに身体がサッパリしたのも初めて〜……ゆったり出来ちゃうよ〜……」
メサイア「ええっ。クラフトさん……温まりますぅ……」
ハート達は湯船のお湯に肩まで浸かり、これまでの水浴びとは比較にならない安らぎに、強張っていた身体が解されていくのを感じていた。
アイ「いい湯ね……私、お風呂ってのが大好きになったわ!ねえブルマさん!他にもお風呂はあるのかしら!?」
アイがブルマに詰め寄る。
ブルマ「あるわよ。温泉なんてものもあるし、今度良かったら案内するわ」
アイ「おんせん!?凄いわ!行ってみたい!」
アイはこの瞬間から、お風呂が好きなエキウス人になりつつあった。色々詳しいブルマに懐いているが、パンドラが頬を膨らませた。
パンドラ「えーん!アイちゃんはアタシの〜!」
アイ「もうママ!あまりしつこいと嫌いになるわよ!」
パンドラは嫉妬でアイに抱き着いた。アイは嬉しくなりながらも、頬を膨らませてパンドラの抱擁から抜け出す。
パンドラ「うぇぇぇん!反抗期が早い〜!クーちゃん先輩〜!」
クラフト「パンドラさん、アイちゃんは私達から見れば子供だけど、しっかりしてるし自分の出来る事は自分でやりたいんだよ。もし危なかったら私達が止めれば良いし、アイちゃんも危ないと分かったらキチンと身を引けるよ」
パンドラ「うわーん!子離れしたくないよぉ〜!」
アイより子供なパンドラに、ブルマも呆れつつも微笑んだ。
ブルマ「全く、親が子供に嗜められてどうするのよ」
そんな光景を見つめる事なく、目を閉じてずっと黙ったままのキング。風呂の温かさを懐かしみつつも、何処か寂しさも纏っていた。
キング「懐かしいわね……」
クラフト「キングさん?」
キング「昔はこれが当たり前だったのよ。シャワーも石鹸も、温かいお風呂も。あの星の日々も嫌いではないけど……今こうしてお風呂に入ったら………あの日の若かった私と、スカイさんにスペさん………皆と過ごした騒がしいお風呂の日を思い出すの………」
あの時のキングは、今はもうおばあちゃんだ。見た目こそ40代後半であるが、先程も記した通り、48年もの時をエキウス星と名付けたあの過酷な星で、生き残った皆と過ごしてきた。もうあの時の仲間は居ない。
シーザリオ「……忘れようとは言いません。キングさん」
クラフト「慰めにはならないかもしれませんけど……」
ハート「私達が居るわ」
メサイア「はい。それに、私達は何度だって危機を乗り越えてきました。今後も乗り越えられる筈です」
ブーケ「キングさん。私達だけではありません。子供達も一緒です」
パンドラ「うんうん!アタシもーキングさんと一緒〜!」
シーザリオ達は、キングの傍に寄り添う。キングは皆の温かさに、心も温まるのを感じた。あの時の仲間や家族はもう居ない。父親にもなり、母親にもなったキングは、かつて生き別れた母親の気持ちを、今になって漸く理解したのだ。
48年前。キングは母親とはすれ違う形で喧嘩し、別れてしまった。しかし今、母親の気持ちが理解出来たのだ。
謝る事も出来ず、碌に話せないまま別れてしまった。
しかし、今は共に生きてくれる家族が居る。
キング「……ありがとう」
キングは片目から涙を流す。
子供達も集まり出し、キング達に寄り添う。
ブルマ「……ねえ皆。もしよければだけど、私から提案があるわ」
キング「何かしら?」
ブルマ「この星にはね、ドラゴンボールっていうどんな願いも叶えてくれるお宝があるのよ。長い時が経ってるから、その人達を生き返らせるのは無理かもしれないけど、アンタ達を若返らせる事が出来るかもしれないわ」
大人のエキウス人『『えっ!?』』
大人のエキウス人達は驚いた。そんな事が可能なのか?信じられないのも無理はなかった。
ブルマ「それでアンタ達を若返らせて、もう一度この星で人生をやり直したらどうかしら?特にキングさんはあの星で48年も生きてきたんでしょ?なら、この星で人生をやり直してみなさい」
キング「信じられないわ………そんな事が可能なの?」
ブルマはキングの問いに、首を縦に振りながら「ええっ」と答えた。
しかし、キングはその提案を受けるつもりはなかった。
キング「それは出来ないわ。私だけ若返ったって………」
エキウス人『『ッ!!!』』
キング「もう私は時代に取り残された身よ。後世に託せる子も沢山居て――」
アイ「待って!」
アイが声を上げた。
アイ「私はキングさんに生きてほしい!!」
キング「えっ!?」
アイ「私、キングさんにまだ教えてもらいたい事が沢山あるの!パパやママ、友達やおばさん達、お姉ちゃん達も大好きだけど、キングさんにはまだ長生きして欲しいの!」
アイはキングの手を握る。
アイ「だから、若返れるなら若返って欲しいの!」
アイの涙目の訴えに、キングは心が揺らぎかける。
キング「そ、そう言われても……」
クラフト「アイちゃんの言う通りです!!キングさん!生きてください!!」
シーザリオ「………私も!!キングさんには…亡くなった友達の分まで、キングさんには長生きして欲しい!!」
メサイア「若返る事が出来るなんて信じられませんが、私達の失った時間を取り戻せるならば、やってみましょう!キングさん!」
ブーケ「キングさん……キングさんの失った人生を、この星で取り戻したくありませんか?私達と共に、やり直していきましょう!」
ハート「Yes!キングさん、貴女には沢山のGiftを貰ったわ!だから今度は、私達がキングさんの人生を取り戻させる番よ!!」
パンドラ「それな!!キングさん生きてよ!!キングさんのお陰で、クーちゃん先輩やキングさん、そして皆との子供達に恵まれたんだから!!だからキングさん!!生きてよ!!」
カワカミ「赤ん坊のころから真剣に育ててくださった母であり、姫がこの世で最も尊敬するエキウス人、それがキングヘイローさんですわ!ですから、キングさんには生きてほしいんです!!姫のお母様ならば、諦めるなんてらしくありませんわ!」
子供達『『キングさん!!』』
皆からの熱意に、キングはとうとう押し負けた。
キング「………もう!分かったわよ!!それに、此処で諦めて投げ出すなんて、一流のエキウス人として恥曝しだわ!!スカイさんが見たら笑われるもの!!分かったよ!!このキング、若返って失った時間を取り戻してやるわ!!」
全員が歓声を上げた。キングが人生をやり直せるチャンスが出てきたのだ。
そんな大きな期待と共に、全員は入浴を終えて更衣室で身体を拭き終え、バスローブに着替えたキング達。
いよいよ、夕食の時間が訪れた。
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バスローブを来たクラフト達は、ブルマやベジータ、途中から合流したピラフ達の案内を受けて、カプセルコーポレーションの食堂へ向かっていた。
そして、鼻に香るこれまで嗅いだことのある、お肉の焼けた匂いに加えて未知の香ばしい香りや青臭い野菜の香り、そしてただ焼いただけの生魚には無い食欲を刺激する香りが、彼女達の舌を刺激した。
アイ「何かしら!?この美味しそうな匂い!」
パンドラ「あっ、アイちゃーん!転ばないでよ〜!」
アイに続くように子供達も駆け付けて、扉を開けて食堂に入る。クラフト達も追いついた途端、食堂に広がるその光景に、驚愕と目を輝かせて嬉しさを同時に表す。
そこには長いテーブルが並び、その上には湯気を立てる料理がずらりと並んでいた。
真っ白な米。焼き目の付いた肉料理。照り輝く魚料理。色鮮やかな野菜のサラダ。香り高いスープ。揚げ物。果物。ジュース。そして大きな鍋から立ち上る温かな湯気。
エキウス人達は思わず言葉を失った。
子供達『『わあぁーい!!いただきま――』』
キング「こら!待ちなさい!」
キングの一声で、食べ物に集まろうとした子供達が止まる。
キング「ブルマさん達にお礼言ってからでしょ?」
子供達『『はーい!ありがとうございまーす!』』
子供達がブルマにそう告げた。
悟空「よお!オメェ達、サッパリしたみてぇだな!」
ベジータ「早く食え。飯が冷めるぞ」
悟空とベジータだけではない。他にも沢山のゲストが来ていた。
悟飯「皆さん、厳しい環境で育ったと聞きました。僕等も皆さんがお風呂に入っている間に色々と手伝いました。沢山食べてってください」
ピッコロ「エキウス人……そうか。存在する事は知っていたが……初めて見たな」
悟空の息子である孫悟飯。そして、悟飯の師匠であるピッコロも、ペットボトルの水を飲みながらエキウス人を見つめている。
ウーロン「めっちゃ美人が多いな!」
プーアル「手を出さないでよウーロン」
ヤムチャ「お腹空いてるか?沢山食べてけよ」
ビーデル「沢山ありますからね」
サタン「皆さんの分は私もご用意致しました。まだまだありますし、ご要望があれば用意しますよ」
クリリン「酷い星だって聞いたからよ。沢山用意したんだ」
18号「そいつ等が、エキウス人っていう宇宙人かい?馬みたいな耳と尻尾以外、地球人と対して変わんないね」
ブルマ達は歓迎の為に、仲間達を沢山呼んでいた。
天津飯「ああっ。確かに強いな」
餃子「うん」
亀仙人「辛かったろう。遠慮せず食え」
大勢からの歓迎に、クラフト達は目を輝かせた。
キング「ありがとう………懐かしい匂いね」
シーザリオ「キングさん………」
キングは少し感傷に浸った後、エキウス人全員に呼び掛ける。
キング「さあ、皆!いただきましょう!過去を乗り越えて、今こうして生きてこられた事に感謝する為に!死んでいった皆の分まで生きるわよ!」
エキウス人『『はい!』』
こうして、エキウス人達は美味しい料理を堪能した。特にキングは、食べていく内に思い出すのは、かつてのエキウス人の文明があった頃の食卓の光景。失ったあの日の光景はもう戻らない。しかし今は、共に食べる家族が居る。
皆で食卓を囲む。それを漸く取り戻せたキングは、食べる内にその場で泣き崩れ、クラフト達は何も言わずに抱き締めるのだった。
ドラゴンボールゼットやGT、劇場版の敵も、何処かで出そうと思った。ジャネンバやヒルデガーン辺りが妥当かな?ブロリーは……ストーリー的に超の方が私は馴染みがあるかな。
ラインクラフト
能力:波紋の呼吸
ジョジョの奇妙な冒険に登場する波紋の呼吸。ラインクラフトの性格や日向ぼっこが好きな点を考えると、太陽の光と同じ波の力を持つ波紋が一番合うと思う。そしてジョジョで見たやり方に加えて、雨水を一つに溜め込んだ後に波紋を溜めた水の質量攻撃や、敢えて波紋を過剰に注ぎ込む事による生命力の暴走又は内臓への負荷を引き起こす事も多分可能。波紋は生物相手に有効だけど、呼吸が出来ないと波紋が使えない。
シーザリオ
能力:妖怪召喚
自らの気で生み出した妖怪を召喚し操る能力。妖怪は全部で6体。妖怪の見た目やネーミングセンスは妖怪ウォッチやジョジョ、鬼太郎が元ネタ。収納と遠距離攻撃をも飲み込んで仕舞える『容れるん蛇』、切断と解体を行う『クック・ザ・リッパー』、温度を奪う事で凍結させる『ロッズ』、暗闇の中で光を灯し、精神的にリラックスさせる上に増殖可能な『ホタルガ』、圧倒的巨体によるパワーと攻撃力を誇る巨人の『エピ入道』、両手で挟んだ物を空間ごと削り取る両手のみの姿をした『リーパー』。但し、これは現段階での妖怪の数。成長と知恵次第で妖怪を増やしていけるポテンシャルの高い能力。
エアメサイア
能力:無限書物
一言で言えば、『どんな情報も一発で調べられる全知の書物』。これにより、目の前で困った時に情報を入手する事で早期対策も可能とするサポート型。
フサイチパンドラ
能力:パンドラギフト
自らのエネルギーで具現化した『パンドラの箱』から、ランダムに武器や事象を取り出す能力。何が出てくるかは本人も知らないが、取り出した物は超天才(自称)たる本人はどれも使いこなせてしまえる。ランダムな分、どれが出てくるかは本人の運次第なので、HUNTER×HUNTERの『気狂いピエロ(クレイジースロット)』みたいなギャンブル性もある。
カレンブーケドール
能力:花言葉
咲かせる花によって、様々な恩恵を受ける事が出来る能力。本人の性格通り、無闇に暴れるのではなく「どの花を、どのタイミングで、どこに咲かせるか」という論理的な戦い方が良いかな。例えばカサブランカなら『雄大な愛・高貴』であり、あらゆる攻撃を受け流す百合花の盾で周りの味方を癒す。トリカブトなら『騎士道・復讐』で、猛毒を持つ花を敵の足元に咲かせた後、相手の体力をじわじわと奪い、動きを鈍らせる。アネモネなら『君を愛す・期待』で、応援される度に強くなる。このように、咲かせた花と花言葉によって恩恵と相手への攻撃も変化する能力。
デアリングハート
能力:シェイキング・ハート
シバリングと言う寒い時に起こる身体の身震いを利用し、熱を生成する能力。物に触れれば熱を伝導させ、本人が触れた地面は溶岩のようにドロドロに溶け、空気を震わせれば熱波(ヒートウェーブ)が発生する。振動を推進力に変えることで、目にも止まらぬ速さで移動。攻撃の瞬間、振動による「分子崩壊」と「超高温」を同時に叩き込む事が出来る。更に、彼女の感情が高ぶるほど振動数は上がり、全身が赤熱化して「太陽の化身」のようになれる。但し、限界まで熱を出し続けると、肉体が焼き切れるのを防ぐために強制停止(シャットダウン)が入る。この時、体温が急激に下がり、指一本動かせないほどの「極度の悪寒」と「硬直」に襲われる。
カワカミプリンセス
能力:筋肉魔法
それぞれに筋肉の名前を冠した魔法を扱う心体強化魔法。ハムストリングス魔法なら速力、トライセップス魔法やバイセップス魔法なら腕力等。要はマッシュルのマッシュ・バーンデッドの筋肉魔法という名の物理攻撃を、そのまま身体能力強化魔法に変えただけ。
キングヘイロー
能力:キング・ゲート
何処にでも扉を取り付ける能力。物理法則や距離、空間さえも無視して接続・通行・切断する能力。相手の腕に扉を取り付けて「開く」ことで、出血させずに部位を切り離して無力化。逆に、自分や仲間の負傷した部位を扉で繋ぎ止めて強引に戦闘続行させることも可能。地面に扉を作り、数キロ先の空中に作った扉へ瞬時に移動。天下一武道会なら、相手が放った『かめはめ波』の目の前に扉を作り、相手の真後ろに扉を繋げて自爆させるといったカウンターもお手の物。更に、自分の腹部に扉を作り、そこにパンドラの「宝箱」やシーザリオの「妖怪」を隠し持って、不意打ちで飛び出させる「歩く要塞」化も可能。また、身体の一部をドア化して真っ二つに分かれる事で攻撃を回避も出来る。
何故ここまで強いのか?それはONE PIECEのドアドアの実と、ジョジョのスティッキー・フィンガーズがモデルだから。