DRAGON BALL:EQUUS LEGENDS   作:ちいさな魔女

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再会

ブルマ「それで、生き返って来てる人達は誰がいるのかしら?」

 

ブルマは安全な場所に隠れながら、メサイアの手にする『無限書物』に目を通していた。メサイアはページを開き、情報に目を通していく。

 

メサイア「現在、あの世に出現したジャネンバという怪物が閻魔大王を宮殿諸共封印した事で、あの世の死者達が蘇って現世に現れる事態が起きてます。その大半はゾンビのような生きる屍になってますが、中には生きていた頃の姿と知性等を保ったまま現れる死者もいるようです。今、地球で暴れている悪人達も検索します」

 

メサイアが蘇ってきた悪人達を検索。ページに情報が記載されていく。中でも脅威となる悪人達をメサイアが挙げていく。

 

東の都に進軍するレッドリボン軍。レッド総帥、ブラック参謀、シルバー大佐、ホワイト将軍にブルー将軍、そしてゾンビ化したレッドリボン軍兵士達だ。更に彼等と協力するように、ドクター・ゲロやDr.ウィローまでもが蘇っている。彼等と戦っているのは、トランクスと悟天、そして大人のエキウス人はフサイチパンドラを含めた三名。そして子供のエキウス人達も戦っている。

 

北の都に居るカワカミプリンセスとシーザリオは、同行していた2人のエキウス人や子供達と共にターレス率いるクラッシャー軍団、スラッグ率いる魔族の軍勢、更に後々合流してきたピッコロの父親たるピッコロ大魔王も魔族のシンバルやタンバリン等を連れて、彼女達と交戦を始めた。

 

南の都には、ボージャック一味が幻魔人ヒルデガーンを引き連れており、ヤムチャと天津飯、餃子の三名に加えて、ブーケとハートが交戦に入っている。

 

無限書物のページは早送りのように、パラパラ漫画のように進んでいく。見たい場所の現時点での情報を見たい時は、このようにして読む事も出来るのだ。

 

ブルマ「孫君達は!?」

 

メサイア「異変に勘付き、ビルス様やウイス様、そして界王神様と共に地球へ向かっています。着陸地点は西の都の近くにある荒野です。っ!どうやら、蘇ったサイヤ人達も迫って来ているようです!」

 

メサイアはページを進める。無限書物のページが尽きる事はない。パラパラ漫画の要領でページが進み、映像のように絵が進む。

 

そして、ページが止まる。其処には現時点での西の都付近の荒野の様子が描かれた絵が記されていた。ビルスとウイスが見学しているが、ビルスは明らかに不機嫌そうだ。また、界王神様もこの状況に対して唖然としている。

 

そして、悟空とベジータは自分達と向き合うサイヤ人達に対して、悟空は笑っており、ベジータは睨んで佇むだけだ。

 

彼等に対して立ちはだかるサイヤ人達だが、その中で前に出てるサイヤ人は4人。一人は悟空の兄、ラディッツ。二人目は悟空とラディッツの父親バーダック。三人目は嘗てのベジータの教育係にして部下であるナッパ。最後の一人はベジータの父親であるベジータ王だ。

 

しかし、4人を含めて半数近くのサイヤ人に共通しているのは、彼等が超サイヤ人になっている事だ。ラディッツは地面に引き摺りそうな程に髪が伸びており、ナッパは髭が尋常ではない程に生えており、バーダックとベジータ王は髪が逆立ってより強いオーラを放っていた。

 

ブルマ「ベジータ!」

 

メサイア「悟空さんにも………ですが、彼等は任せておいても大丈夫でしょう。それより………フリーザやクウラの元に迫る者達が居るようです」

 

メサイアが再びページを素早く捲り始める。迫って来ているのは、嘗てのフリーザの部下であるドドリアとザーボン、そして何故かカエルのような動作をするギニューの体と、そんなギニューを抱えて飛ぶギニュー特戦隊のリクームとバータ、一匹のカエルを抱えて飛ぶジースとグルドであった。そして、クウラの部下であるクウラ機甲戦隊たるサウザー、ドーレ、ネイズの三人も迫って来ている。また、嘗てナメック星で死んだフリーザ軍の兵士達も一斉に迫っていた。彼等の強さや戦闘力も無限書物に掛かればすぐ検索出来る。

 

メサイア「不味いですね……悟飯さんとピッコロさんはクウラとフリーザを相手にして、クリリンさん達にクラフトさんが居ても、この大軍相手には…………」

 

すると、2人の隣に水晶玉に乗る魔女のような老婆が現れた。隣には緑色の肌をして、頭上に天使の輪を浮かばせた戦士が現れた。

 

占いババ「すまんのう!遅れた!閻魔大王様の指示で、急遽パイクーハンを地上へ派遣する事になったぞい!」

 

パイクーハン「孫悟飯の友人達や、地上で頑張るエキウス人を救えば良いんだな?なら、このパイクーハンが助太刀しよう!!」

 

メサイア「救援ですか!」

 

ブルマ「ありがとう!よろしく頼むわ!」

 

こうして、メサイア達の危機は一先ず回避出来た。

 

そして、悟空達は。

 

―――――――――――――――――――――――

 

悟空達は、ビルスやウイスの協力で地球へ戻って来た。途中で界王神界にも寄り、界王神も異変を感じて同行。老界王神はその場に残って、界王達と共に異変の原因を探る事にしている。

 

そして、西の都近くに降り立った悟空達は、地球が死者の復活で大混乱に満ちているのを目の当たりにする。

 

悟空「うわぁ!こりゃあ大変だ!」

 

ベジータ「俺達が過去に戦った連中まで生き返ってやがる」

 

そして、ビルスや界王神もこの状況にそれぞれ異なる反応を示していた。

 

界王神「こ、ここまでとは!?」

 

界王神は唖然としていた。

 

ビルス「異変を感じたから来てみれば、なんでこうなってるんだい?閻魔大王は何やってんだろうね?」

 

ウイス「現在老界王神が調査中ですが、これだけの騒ぎを起こしたならビルス様のお怒りに触れてもおかしくないかと☆」

 

ビルスは不機嫌な雰囲気を浮かべて、ウイスはホホホと笑うだけだ。

 

すると、悟空達は自分達の元へ迫る気を感じ取った。

 

悟空「っ!この気は………」

 

ベジータ「俺の気とよく似ている………それに、これはナッパの気か」

 

そして、悟空達のもとに集まるサイヤ人達。しかも彼等の半数近くが、超サイヤ人へ変身していた。

 

悟空「……ラディッツ!それに、アンタは………まさか、オラの父ちゃんか?」

 

悟空は、目の前に現れた2人を見て驚いた。一人は足元に届く程に伸びた髪の超サイヤ人となったラディッツで、もう一人は悟空そっくりな超サイヤ人2へ変身したバーダックだった。

 

悟空は両親の顔は、朧気ながらも覚えていた。幼い頃に頭を打ってサイヤ人の凶暴性は消えたものの、両親の記憶は頭の片隅に残っていた。それが今、再会を果たした事で鮮明になったのだ。

 

バーダック「カカロット。お前の事は地獄からギネやラディッツと共に見ていたぜ。甘ちゃんなお前が魔人ブウを倒す様子も、生き残りのエキウス人と出会う所もな。良い顔するようになったじゃねえか」

 

悟空「へへっ。なんか、むず痒いな!けどよ、オラはあんま言葉を尽くすのが苦手なんだ」

 

バーダック「へっ。そりゃ俺もだ。サイヤ人ならどうするか、分かってるよな!」

 

バーダックが気を解放すると、ラディッツが前に出て来た。

 

ラディッツ「待ってくれ親父。此処は、俺にやらせてくれないか?」

 

バーダック「おいラディッツ。いいトコ取ろうとすんなよ」

 

ラディッツ「親父も戦いたいだろうが、邪魔者共がこっちへ来てやがる。俺は、カカロットと此処でケリを付けたい」

 

ラディッツの雰囲気は、昔出会った頃とは大きく異なっていた。悟空はラディッツの雰囲気の違いを理解しつつ、強くなって来たラディッツの実力を試す為に構える。

 

悟空「へへっ!アンタがそこまで強くなってたとはな」

 

ラディッツ「当然初めは暴れたものだ。だが閻魔大王に抑えられ、地獄で親父とお袋に説教された後、フリーザがお前とあの剣のサイヤ人に倒されたのを見たんだ。そして超サイヤ人のメカニズムと、己の愚かさを克服する為にトレーニングを重ねて来た。中々時間は取りにくかったが、間を見つけては親父に鍛えてもらい、そして精神統一の末に漸く至ったのだ。超サイヤ人にな」

 

悟空「へぇ。なら、オラもやってやるか!」

 

ラディッツ「行くぞ!カカロットよ!」

 

悟空とラディッツはぶつかり合う。その様子を、バーダックは腕を組みながら見つめていた。

 

バーダック「ふん。カカロットもラディッツも甘いな。だが、良い顔するようになったじゃねぇか」

 

ギネ「うん。二人とも、楽しそうだね」

 

バーダックの隣に現れたのは、ラディッツと悟空の母にしてバーダックの妻、ギネだ。そしてバーダックの背後から、バーダックの仲間達であるバーダックチームメンバーのトーマ、セリパ、パンブーキン、トテッポの4人だ。

 

彼等も、悟空とラディッツの試合を見届けていた。

 

一方その頃、ベジータは父親のベジータ王とナッパの2人と向き合っていた。

 

ベジータ王「久しぶりだな。我が子よ」

 

ベジータ「親父か。それにナッパも来ていたか」

 

ナッパ「よお。あんときの借り………もそうだけどよ。俺達もトレーニングしてなれたぜ。超サイヤ人にな」

 

ベジータ王「そう言う事だ。悪いが2人がかりでやらせてもらうぞ」

 

ベジータ「ふん。来るがいい。もう一度地獄へ叩き落としてやる!」

 

ベジータが全身から金色のオーラを放ち、超サイヤ人2へ変身する。

 

そして、ベジータはナッパとベジータ王の2人を同時に相手するが、2人の攻撃を両手や片足のみで軽く受け流しつつ、2人に攻撃を加えていくベジータ。

 

悟空は兄と、ベジータは父親と嘗ての教育係と、激しい戦闘を繰り広げる。

 

しかし、状況は未だに改善されていない。そんな二組の戦闘中に、蘇ってきた死者は休んでくれない。

 

ラディッツ「『ダブルサンデー』!」

 

悟空「『かめはめ波』!」

 

ラディッツの必殺技である、両手から一発ずつ放つ気功波を放つ。悟空はかめはめ波を放ち、ラディッツの気功波とぶつけ合って相殺する。

 

ラディッツ「ぐっ!カカロットが此処までの腕前とは……」

 

悟空「へへっ。兄ちゃんもやるな!」

 

ラディッツ「………ふっ。もっとお前と戦いたいが……邪魔者共が来やがった」

 

それは、ベジータ王やナッパも同じだ。ベジータがベジータ王やナッパを地面に叩き付けた後、2人が起き上がった時にある方向を向いた。

 

ベジータ王「むっ?此処に迫る奴等が居るな?」

 

ベジータ「ほう?貴様等、気を感じ取れるのか?」

 

ナッパ「まあな。折角ベジータや陛下と戦えるのによ。邪魔な連中が来やがった」

 

ベジータもその方向から来る悪人の気を感じ取っていた。

 

Dr.ウィロー『孫悟空ー!!貴様をこの手で殺してやるぅー!!』

 

Dr.ゲロ「あの世で作り上げた人造人間共の力、思い知るがいい!」

 

レッドリボン軍人造人間軍『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』

 

それは、レッドリボンのマークを胸に付けた男女問わずの、人造人間の軍隊だった。あの世に居る間にひっそりと創り上げ、こうして蘇ったと同時に悟空達へ復讐する為に蘇らせたのだ。

 

悟空「げっ!?レッドリボン軍、ほんとにしつけーな!」

 

悟空も驚きつつ、レッドリボンの執着さに呆れていた。

 

その時、北の界王と老界王神から念話が響いた。

 

北の界王『悟空ー!見つけたぞー!』

 

老界王神『苦労したが、閻魔の宮殿で結界に乗って遊んでおる!早くせんとあの世とこの世の法則が余計に乱れて何が起きるか想像つかんぞ!』

 

悟空「おー!ホントか!」

 

ビルス「やれやれ。とんだ茶番だったね」

 

ウイス「では、参りましょうか」

 

ウイスの背にビルスが手を当てる。

 

悟空「すまねぇ兄ちゃん!続きはまた今度で良いか!?」

 

ラディッツ「ああっ。お前が向こうに来たら改めてやろうか」

 

悟空「それなんだけどよ。あの世じゃあ死んだ奴は一日だけこの世に戻って来られるんだ!その次に戻るにはそれなりの貢献とかが必要だけんど、閻魔のおっちゃんに頼めばそれで続きが出来るぜ!」

 

ラディッツ「何?そんなのは初耳だが?」

 

悟空「えっ?まあ良いや。兎に角、また今度続きしようぜ!」

 

ラディッツ「ああっ。とっととこの元凶を倒してこい」

 

そして、ベジータ王もビルスやウイスの姿に驚きつつも、長くは語らずにベジータへ背を向けて、一言だけ言い放つ。

 

ベジータ王「………行け」

 

ベジータ「……カカロットの話を聴いてるだろうが、その時まで強くなれ」

 

ナッパ「へっへっへっ。勿論だ。オメェもくたばんじゃねぇぞベジータ」

 

ベジータ「……貴様もな」

 

そして、悟空とベジータは、ビルスやウイス、界王神と合流し、光の柱に乗って空の彼方へ移動した。

 

ラディッツ「弟との勝負を邪魔しやがって。奴等に目にものを見せてやる」

 

ナッパ「へっ!美味しい所を独り占めすんじゃねえぞラディッツ!」

 

ラディッツとナッパは、迫りくる人造人間達に向かって走り出す。

 

ベジータ王「全サイヤ人に告ぐ!!我が息子との戦いを邪魔した愚者どもを皆殺しにしろ!!」

 

サイヤ人達『『『オオオオオオ!!』』』

 

ベジータ王がサイヤ人達に指示を出す。サイヤ人達は人造人間の軍勢に向かって、一斉に飛び掛った。

 

バーダック「さて、倅に良いところを取られたからな。俺もひと暴れするか」

 

ギネ「バーダック、アタシも手伝うよ」

 

バーダック「へっ。あんま本気でやるなよ?」

 

ギネ「息子達があんなに頑張ってるんだ。母親として負けてられないからね!」

 

そう言うと、ギネも超サイヤ人へ変身する。そして、バーダックチーム全員も超サイヤ人へ変身すると、サイヤ人達を蹴散らすDr.ウィローの元へ走り出す。

 

ウィロー『おのれぇ!!孫悟空!!』

 

バーダック「俺とカカロットの見分けもつかねぇのかよ」

 

ウィローが走り出してバーダックと拳をぶつけ合い、開戦が始まった。

 

――――――――――――――――――――――

 

その頃、キングは吹き飛ばされ、岩に背中からぶつかって血反吐を吐いた。

 

キング「ガハッ……!」

 

キングは口から垂れる血を地面にポタポタと落とし、目の前に立ちはだかる相手を睨む。

 

コルド大王「どうした?貴様の力はそんなものか?」

 

コルド大王だ。彼もまた、地獄でトレーニングをして強くなって来た。キングはコルド大王の予想外の成長に悔しさがこみ上げてきた。

 

コルド大王「あの時の彼奴等もそうだった。敵わないと知っていながら向かってきたのだ。特にあの釣り竿の小娘は、植物を操る小娘を守ろうとしていたな。二人がお望みなのでな。楽にしてやったぞ」

 

キングの心臓が強い鼓動を鳴らす。

 

コルド大王「武器を扱う小娘は小指一つでバラバラだ。マスクの奴は歯応えはあったが、心臓を潰してやった」

 

キングの目が血走る。

 

コルド大王「そして……総大将と呼ばれてた娘も、病弱の小娘も、二人同時に向かって来たからな。病弱の娘に関しては、二度と病に苦しまないよう楽にしてやったぞ。感謝するんだな」

 

キングは片足に力を入れて立ち上がる。

 

ご丁寧に説明したコルド大王。キングはそれが煽りだと分かっていても、怒りがこみ上げてくる。

 

コルド大王「ふん。逃げていればいいものを。復讐に動いてやられに来るなんて、哀れな奴だ」

 

キング「復讐………いいえ、今重要なのはそれよ!」

 

キングは腕で口の血を拭う。

 

キング(今ここでコルド大王を倒したって、ただの自己満足でしかないなんて言う人も居るでしょうし、大切な人達が帰ってこないと言う人も居るし、事実その通りでしょうね)

 

それは、キングが一番よく分かっている。それが分からないなら、逃げ出した時に自暴自棄になってた筈だし、クラフト達を導けなかった筈だ。

 

キング(だけど無理よ!!この怒りを………我慢するなんて!!自分の大切な人達を殺されて、それを無理矢理忘れる事なんて出来ないし………ずっとこの時が来るのを待ち望んでいたし………私は、その覚悟をしてきた!!)

 

キングは立ち上がる。これからやるのは自己満足だ。

 

だからどうした。

 

キング「『復讐』とは、自分の運命への決着を付ける為にあるっ!!」

 

キングは歩み出した。全てを終わらせる為に。

 

最も憎いコルド大王へ向かって走り出した、その時だった。

 

突然、コルド大王に向かって無数の鳥が降りかかり、コルド大王を数の多さで吹き飛ばした。

 

コルド大王「ぬっ!?」

 

更に、一人の少女がコルド大王を蹴り飛ばして湖へ落とした。湖は大きな水飛沫を起こして、湖の水が周囲に降りかかる。

 

キング「えっ?」

 

キングは、その少女の姿に驚く。自分と同じ、馬の耳を頭に生やし、馬の尻尾を腰から生やすその姿。アイドル衣装で紫がイメージカラーの服装。

 

その姿をキングが見た瞬間、背後から声がした。

 

???「やあ、キング」

 

キングは立ち止まる。本来、もう二度と聞く事は無い筈だった声。

 

キング「えっ………あっ………」

 

キングは振り返る。其処に居たのは、嘗て自分達を救ってくれた、一生忘れることのない想い人。白のブラウスに緑のショートパンツを着たシンプルな衣装を身に着け、足の甲が見えないブーツを身に着けた、気の向くままに毎日を過ごす芦毛のマイペースなエキウス人。

 

???「さっきのキングもカッコいいけどさ、セイちゃんとスペちゃん、グラスちゃんにエルちゃん、それにツヨシちゃんも来たからさ〜。堅苦しくしなくていいよ」

 

セイウンスカイ。嘗てキングやクラフト、シーザリオにハート、メサイアにパンドラ、そしてカワカミを逃がす為に殿を務めたエキウス人。

 

キングは、言葉を失った。

 

更にスカイの背後から来たのは、二度と会えないと思っていた4人のエキウス人。

 

エル「久しぶりデーッス!キング、ちょっと老けましたネ!」

 

スカイ「ホントだ〜。あの世で見てたけど、正に老齢の女傑って感じだね〜」

 

グラス「エ〜ル〜?セイちゃ〜ん?キングちゃんに失礼ですよ〜?」

 

ツヨシ「アハハ……でも、キングちゃんがヤバそうだから、私も全力で戦うよ!」

 

スペ「うん!今この時だけでも、一緒に背負うからね!キングちゃん!」

 

エルコンドルパサー。グラスワンダー。ツルマルツヨシ。スペシャルウィーク。そして、セイウンスカイ。嘗てのキングの親友達が、共に競い合ったライバルが、今こうして現世に蘇ってきた。

 

エルコンドルパサーは、周囲に種類を問わず無数の鳥が光と共に周りから生まれ出てくる。グラスワンダーは、その場に落ちていた木の棒を片手だけで巧みに動かして操っている。ツルマルツヨシは全身から蒸気を噴き出し、蒸気機関車のようなパワフルな雰囲気を見せる。スペシャルウィークは目を輝かせて、戦闘の構えに入る。セイウンスカイはその手に釣り竿を持っており、釣り針は水へ沈むように地面へ沈んだ。

 

キング「ッ!」

 

キングは今からでも泣き出しそうだった。抱き締めて、皆の胸で、ひざ元で、これまでのキングとして皆を支えてきた殻を破って泣き崩れたかった。涙を目に浮かべ、泣きそうな顔をしている。

 

しかし、そんな事をしている暇はなかった。

 

コルド大王「おのれぇ!」

 

コルド大王は起き上がる。すると、スカイが釣り竿を真上に上げた。その瞬間、地面からマグマを身に纏い、蒸気と煙を上げながら巨大なナマズが釣り上げられた。地面は砕けた様子もなく、魚が連れた後の水面のように戻るだけだ。そして、ナマズは釣り針が口から取れた後にコルド大王へうねりながら迫り、コルド大王の胸元へ飛び込んで大爆発を起こす。

 

スカイ「邪魔しないでもらえるかな?」

 

スカイの能力だ。懐かしい光景に感動したいが、今はコルド大王が優先だ。

 

キングは涙を指で拭い、コルド大王の元へ向き直る。

 

キング「皆………言いたい事は沢山あるわ。けど、今は、あの男を倒すのが先よ」

 

スカイ「うんうん。セイちゃんもそう思う」

 

エル「なら、話は簡単デース!」

 

グラス「ええ。皆で参りましょう」

 

ツヨシ「私も、まだまだ動けるよ!」

 

スペ「うん!」

 

キングは五人を見る。

 

かつて競い合い、笑い合い、時には支え合った仲間達。

 

もう二度と会えないと思っていた。

 

それでも――今、彼女達は自分の隣にいる。

 

キング「……本当に、貴方達は……」

 

ほんの少しだけ、キングの口元が緩む。

 

キング「昔から、私の言うことを聞かない連中だったわね」

 

スカイ「キングも人のこと言えないじゃん」

 

エル「そうデース!」

 

グラス「ふふっ……」

 

ツヨシ「アハハ!」

 

スペ「えへへ……」

 

キング「……ふふっ」

 

キングは一歩、前へ出る。

 

その目から、もう涙は流れなかった。

 

キング「ならば――行くわよ、皆!」

 

五人『『おうっ!!』』

 

49年前の因縁に、そしてこれからの未来を生きる為に、キング達は立ち上がる。

 

黄金世代は走り出す。倒すべきは、因縁の相手であるコルド大王。

 

全てに、決着を付ける為に。




黄金世代の能力まとめ

スペシャルウィーク
能力:特別な努力(スペシャルタイム)
常時発動型の能力。自分が経験したことは倍となって得る。習得が困難な技能や攻撃方法などを早い段階で習得できる。スペシャルウィーク本人によれば身体を動かす系ならすぐに覚えられるが他は少し時間がかかる。

セイウンスカイ
能力:フィッシングマスター
場所を問わず、釣れるものなら何でも釣れる能力。手元に釣り竿を具現化し、それを垂らす事で釣り針を沈めた場所から何でも釣り上げる。また、地面や水中、空間問わずそこから特殊な魚を釣り上げて行使可能。勿論普通の釣りとしても使える。また、敵の攻撃も釣る事で軌道を逸らす事も出来る。但し、完璧に釣り上げるには2〜3秒の時間が必要。また、一度釣った魚は逃げる可能性があり、釣れたとしても必ず強い魚が来るとは限らないし、一度も釣れない『ボウズ』になることも。更に、釣りなので集中力が必要になる。

キングヘイロー
能力:キング・ゲート
何処にでも扉を取り付ける能力。物理法則や距離、空間さえも無視して接続・通行・切断する能力。相手の腕に扉を取り付けて「開く」ことで、出血させずに部位を切り離して無力化。逆に、自分や仲間の負傷した部位を扉で繋ぎ止めて強引に戦闘続行させることも可能。地面に扉を作り、数キロ先の空中に作った扉へ瞬時に移動。天下一武道会なら、相手が放った『かめはめ波』の目の前に扉を作り、相手の真後ろに扉を繋げて自爆させるといったカウンターもお手の物。更に、自分の腹部に扉を作り、そこにパンドラの「宝箱」やシーザリオの「妖怪」を隠し持って、不意打ちで飛び出させる「歩く要塞」化も可能。また、身体の一部をドア化して真っ二つに分かれる事で攻撃を回避も出来る。何故ここまで強いのか?それはONE PIECEのドアドアの実と、ジョジョのスティッキー・フィンガーズがモデルだから。

エルコンドルパサー
能力:マザーバード
周囲に種類を問わず無数の鳥を、光と共に生み出して操る能力。鳥の強さは種類事に異なるが、エルの気を利用して生み出してる為、気を使いすぎなければ実質無制限。これは、単純な「鳥を召喚する能力」だけではなく、鳥の視界を共有する、鳥を偵察に使う、鳥の群れによる攻撃、大型の鳥を召喚して騎乗、鳥の種類によって能力が変わる、鳥を合体させて巨大な怪鳥にするなどが可能。更に、「ハヤブサなら超高速」 「フクロウなら索敵」 「ワシなら怪力」 「カラスなら集団戦」みたいに、鳥の生態そのものを戦闘能力として利用する事も可能。但し、強い鳥ほど気の消費が激しい。

グラスワンダー
能力:万能ノ武人
手にした物はなんであれ使いこなす事が出来る。手にして使用可能な物であればなんであれ、グラスは使いこなす事が出来る。例え投擲武器だろうと、その場に落ちている草木であろうと、グラスは拾った時点で使いこなす事が出来る。逆に言えば、手で扱えない物は能力対象外だが、グラス自身が技量がそもそも上積みなのでほぼ問題無し。

ツルマルツヨシ
能力:蒸気機関人
蒸気をエネルギーに変換する能力。
例えば、
蒸気圧を上げる

筋力・速度アップ

さらに蒸気圧を上げる

限界突破
というチャージ型パワーアップ。
蒸気を噴射して、ロケットのように突進、拳を加速、ジャンプ、空中機動、蒸気による視界妨害なども出来る。
また、この能力の真髄は追い込まれるほど蒸気圧が上がる。攻撃を受ければ受ける程に蒸気の出力が上がっていき、どんどん強くなる。
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