OVA:共鳴を使わない男を、共鳴最強の世界三位にぶつけてみた   作:檻@102768

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エピローグ11 身勝手な読みの行き着く先

 

 

 

「…………見事に釘を刺されてしまいマシタね」

 

 

「ああ。これで本人へ直接踏み込むのは悪手になったな」

 

 

 

 少し離れたところで。

 

 

 ロウドとセトを囲む一団へは加わらず。

 

 先ほどからあえて距離を置いて、その会話に聞き耳だけを立てていた者達がいる。

 

 

「ロウド師範も認めた通り。

 何かしらの背景があるのは、ほぼ確定でショウね」

 

「だよなぁ」

 

 

 問い質すことはしない。

 身辺を探ることもしない。

 

 

 下手をすれば。

 

 人刹ロウド。

 地柩セト。

 

 かつて十二聖座に名を連ねた二人を、無用に敵に回しかねない。

 

 

 

「…………だからといって」

 

 

「考えることまで、やめろとは言われてマセンね。

 そこまでやめる義理もないデス」

 

 

 

 ランカー達の口元が。

 

 ほんの僅かに、吊り上がる。

 

 

 問い質さない。探らない。

 けれど。

 

 

 

 ――――()()ことまで、禁じられるいわれもない。

 

 

 

 カードファイトでも、相手の手の内が全て見えていることなどまずない。

 

 盤面。墓地。使用済みのカード。

 既に見せた動き。残された選択肢。

 

 断片的な公開情報から、まだ見えていない札を推測する。

 

 

 それはこの場にいる者達が。

 日頃から何千、何万と繰り返してきたことだった。

 

 

「ピーピングが妨害されたとしても」

「そもそもピーピングを積んでいなくても」

 

「「読みまでは止められません」」

 

 

「…………その言い方はどうかと思いマスけど」

 

「間違ってはないだろ?」

 

 

「別に、当たってるって決めつけるわけじゃないんでしょ? やろやろー」

 

 

 直接見ることができないのなら。

 見えている情報だけで、伏せられた札を読む。

 

 

 

 たとえ今回。

 

 

 伏せられているのがカードではなく。

 一人のファイターの過去だとしても。

 

 

 

 ――――世界最高峰のファイター達による。

 

 少しばかり特殊な、読み合いが始まった。

 

 

 

※   ※   ※

 

 

 

「『誰にも教わってません。全部一人で身につけました』――――で済ませるには、持ってる技術が多すぎる。

 

 独力であそこまで揃えたって方が、よっぽど無理があるだろ」

 

「でも。

 師匠らしい師匠は、見当たらないデス」

 

「少なくとも、私達が真っ先に思いつく人間は全滅…………と」

 

 

 仮に、あの少年を今の領域まで引き上げた師がいるのだとすれば。

 まず思い浮かぶのは十二聖座。

 

 あるいは。

 それに準ずる、八十八星座(アステリズム)級の知識と技術を持つ者だろう。

 

 もちろん。優れたファイターが必ず、優れた師に育てられたとは限らない。

 現に第四位などその最たる例だ。

 

 

 だが。

 

 

 フツオが見せてきたものは。

 単に()()だけではない。

 

 共鳴に頼らない構築。

 確率と情報を扱う技術。

 相手の選択肢を削る思考。

 一枚の札へ、複数の役割を持たせる発想。

 

 シナジーだけでなく、アンチシナジーまで利用する理論。

 

 あまりにも多く、あまりにも広い。

 

 

 それらすべてをただ一人で。

 何の土台もなしに一から組み上げた。

 

 そう考える方が、よほど不自然だった。

 

 

 ならば当然。

 

 それを教えた者がいるのではないか――――と考える。

 

 

 そして。

 

 

 これほど多岐にわたる技術を教えられる者となれば。

 高い実力()()では足りない。

 

 

 共鳴へ依存しない技術を知り、それを体系化して、人へ渡せるほど理解していること。

 

 

 そんな条件を満たす人間となれば、候補はそう多くない。

 

 この場の誰一人として名を知らない――――という方が考えにくい。

 

 

 

「…………でも。()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

 ぽつりと落とされた言葉に。

 他のメンバーが、揃って目を見開いた。

 

 

「あれだけ強くて、あれだけ色々知ってるのに。

 

 今日まで、ウチらは誰も知らなかったんでしょー? それ今更な気がするぅ」

 

 

 

 ――――その通りだった。

 

 

 

 今まさに。これだけの技術を備えた少年が。

 

 世界ランカー達の誰にも存在を知られないまま、高校二年生になるまで埋もれていた。

 

 

 なら同じように、表舞台へ姿を現さず。

 

 人知れず、それだけの技術を持つ者が、もう一人いたとして。

 絶対にあり得ない――――とまでは言えない。

 

 

「…………確かにな。

 私達が知らねぇから、存在しねぇとは言えねぇか」

 

「無名の師が一人、どこかにいる。

 その線までは、まだ消せないデスね」

 

 

 候補が見つからないことと、候補そのものが存在しないことは同じではない。

 

 

 ならば。

 

 その可能性は残したまま。

 まずこちらが知っている候補から消していく。

 

 

「ロウド師範は、本人が否定している」

「地柩セトも、本人が否定している」

 

「「カードについて、あれを仕込んだわけではないと」」

 

 

「第四位が非共鳴という点では、かなり近いデスが…………」

 

「あのリアクションで『実は昔から知ってました』は無理があるよなぁ…………」

 

 

 ちらりと視線を向ける。

 

 

 先ほどロウド達を囲み。

 

 他の者達と一緒になって、フツオについて問い質していた第四位へ。

 

 

 人刹ロウド。

 地柩セト。

 

 

 二人とも、フツオの身近にいる元世界ランカー。

 本来なら真っ先に疑うべき存在だったが、既に本人達の口から否定されている。

 

 何より二人とも、共鳴を軸に頂点へ登ったファイター。

 フツオが見せる技術とは、根本から系統が違う。

 

 

 そして、第四位。

 

 十二聖座で唯一、共鳴を用いずに名を連ねたファイター。

 

 

 条件だけを見れば、これほど()()()候補もいない。

 

 

 だが――――そちらも否定されている。

 

 

「戦い方が違いすぎる」

「使う技術の幅も違いすぎる」

 

「「同じ非共鳴でも。あの二人の技術は、同じ根から伸びたものには見えない」」

 

 

 弟子が師を越えること自体は珍しくもない。

 

 

 

 だが、今のフツオが持つ技術は、第四位を越えたというより――――

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 共鳴を使わないという共通項があることと、同じ技術体系から育ったことは、まるで別の話だ。

 

 

 第四位のプレイスタイルや実力に関しては、同僚(ラスール)である自分達もよく知っている。

 

 だからこそわかるのだ。

 第四位が使っていないものを、フツオは、あまりにも多く持っている。

 

 師の技術を受け継ぎ、それを発展させた――――というだけなら。

 どこかに、その源流の痕跡が見えるはずだった。

 

 

 だが、見えない。

 

 

 第四位の戦い方を突き詰めた末に、今のフツオへ辿り着く。

 そういう系譜が、どうしても繋がらない。

 

 本人の証言だけではなく…………今まで見せた技術そのものが、第四位を師とする説を否定していた。

 

 

「じゃあ…………誰に教わったの?」

 

 

 素朴な疑問だった。

 

 だが、考えれば考えるほど、その問いは奇妙なものになっていく。

 

 

 フツオという少年の近くにいて。

 なおかつ、あの領域まで引き上げられそうな者。

 

 

 最初に疑うべき人間は既に一度、候補へ挙がっている。

 

 そして有力候補はいずれも、本人の証言と見えている事実の両方から外れていた。

 

 

 そして何より。

 

 あの少年が見せているものを。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 そう捉えること自体に。

 

 少しずつ、無理が生じ始めていた。

 

 

 構築。プレイング。

 カード同士の関係性。相手との駆け引き。

 

 あまりにも分野が散っている。

 

 

 しかも…………一つ一つを、浅く齧っているわけでもない。

 

 

 それぞれが、一つの分野として独立して成立するほど深い。

 

 一人の達人が、自ら得意とする技術を弟子へ伝え。

 そこから、周辺分野へ知識を広げていった。

 

 …………そういう技術の広がり方には見えなかった。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 どれかが主で。

 他が、その補助として身についたのではなく。

 

 どの分野も最初から、それ自体が主役であるかのように完成されている。

 

 

「…………となると」

 

「他に、誰がいるデス?」

 

 

 しかし。

 

 その問いに、すぐ答えられる者はいなかった。

 

 

 誰が教えた。誰から受け継いだ。

 そればかりを考えていた。

 

 

 

※   ※   ※

 

 

 

「…………じゃあ。

 

 ()()()全部、彼が一人で身につけたって可能性は?」

 

 

 

 今度は。

 

 もっと単純な仮説が。

 卓上に置かれた。

 

 

「…………理屈だけなら、ありえるな」

 

「前例がないわけでもないデス。

 第四位が、そうデショウ」

 

 

 誰にも教わらず。既存の常識とは異なる道を、自ら切り拓く。

 

 それ自体は不可能な話ではない。

 

 

 なら。フツオもまた、誰にも教わることなく試行錯誤を重ね。

 己一人で、今の領域へ辿り着いた。

 

 

 そう考えることも。

 

 理屈の上では――――できる。

 

 

「…………でもなぁ」

 

「それで全部説明しようとすると。

 今度は、別の無理が出てくるデスね」

 

 

 強いだけならまだ分かる。

 

 人並み外れた才覚なり。執念なりで。

 誰にも教わらず、トップランカー級の実力へ到達する。

 

 

 だが。

 

 彼がしているのは、それだけではなかった。

 

 

「自分で使えるだけではない」

「自分一人が強いだけでもない」

 

「新しい技術を見つけ。それが通じる理由まで理解している」

「技術を形にし。それを十二聖座(我ら)へ通用するところまで磨いている」

 

「その上で、自分だけの感覚として終わらせず」

「その上で、自分だけの才覚として終わらせず」

 

 

「「他人にも使える形へ、渡している」」

 

 

「…………」

 

「…………盛りすぎだろ」

 

 

 

 

 自分ならできることと、自分が何をしているのかを理解すること。

 

 さらに――――それを他人でも再現できる形へ整理すること。

 

 

 それぞれは、別の能力だ。

 

 

「一つ一つなら、不可能とは言い切れないデス」

 

「でも、『それもできる』『これもできる』って積み上げて。

 

 最後に全部一人でやりました――――じゃあな」

 

 

 不可能ではない。

 あり得なくもない。

 

 

 だが。その言葉を幾つも幾つも積み重ねなければ成立しない仮説を。

 わざわざ第一候補に据える理由もない。

 

 

「…………しかも。

 

 彼、縛り手なんだよね?」

 

 

 最後に。

 

 最年少の一言が、さらに重しを載せた。

 

 

 第四位は、共鳴を使わずに、四位にまで登った。

 

 だがフツオの条件は、それよりさらに悪い。

 共鳴がないだけではない。

 

 

 

 ()()()

 

 

 

 この世界の常識に照らすなら――――第四位よりなお、不利な条件を背負ったところからの出発だった。

 

 

「…………それで全部独学。第三位まで倒しました、ってか?」

 

「可能性は、ゼロではないデス」

 

「ああ。ゼロじゃねぇ」

 

 

 可能性がゼロではない以上。

 候補から完全に切り捨てることもしない。

 

 

 ただし。

 

 それだけですべてを説明しようとするには…………あまりにも、『あり得なくはない』を積みすぎる。

 

 

 本人一人ですべてを作り上げた。

 その可能性は残す。

 

 

 だが、もっと少ない仮定で、今見えているものを説明できる何かがあるのなら。

 

 そちらを先に疑うべきだった。

 

 

 

 誰か一人に教わった。あるいは、本人一人で作り上げた。

 

 

 

 ――――考えてみれば。

 

 

 

 どちらも最初から、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 その前提は、一度も動かしていない。

 

 

 

「…………逆なんじゃないか?」

 

 

 

 一人が。

 

 ふと、口にした。

 

 

「逆、デス?」

 

(フツオ)一人が『共鳴以外の天才』だったわけでもなく。

 『共鳴以外の天才』一人に教わったわけでもなくて」

 

 

 ランカーは、フツオの方へ視線を向けた。

 

 

 

「そもそも。

 

 

 ――――()()()()()()()()()()()()()()()んじゃないか?」

 

 

 

「…………なるほどデス」

 

「じゃあ…………先生が一人じゃなくて。

 何人もいたってこと?」

 

 

 そこから先は速かった。

 

 

「構築を研究する者」

「プレイングを研究する者」

 

「技術を作る者」

「それを実戦で試す者」

 

 

「「分野ごとに、別々の人間が担当していたとすれば」」

 

 

「…………一人で全部、生み出す必要はなくなる」

 

「もしかしたら。

 一つのかなり大きな組織の中で、専門部署が分かれているのかもしれないデス」

 

「研究する人と、実際に戦う人と、教える人が、別々…………とか?」

 

 

「ああ。その集大成を、一人に注ぎ込んだ――――ってんなら」

 

 

 話が、一気に繋がった。

 

 

 

 一人の人間が、何もかもゼロから生み出す必要はない。

 

 

 

 誰かが発見する。

 別の誰かが試す。

 欠点を見つける者がいる。

 修正する者がいる。

 

 

 さらに、別の技術と組み合わせる者がいて。

 

 そして、それを次の人間へ、伝える者がいる。

 

 

 そうやって、それぞれの場所で磨き上げられたものが最後に…………一人のファイターへと集められる。

 

 

 先ほどまで彼の技術には、()()()()()()()()()()()()()()と考えていた。

 

 ならそもそも。

 

 

 すべてに共通する中心など、最初から存在しなかったのだとすれば。

 

 

 別々の人間が、それぞれ異なる分野を、独立して磨き上げていたのだとすれば。

 

 あの奇妙な広さにも、深さにも――――ひとまずの説明はつく。

 

 

 

「…………それなら、かなり筋は通るな」

 

「デスね」

 

 

 

「でも。それだけの人達がいるなら、なんで今まで誰も知らなかったのー?」

 

 

 

 当然の疑問だった。

 

 これほどの技術を作れる者が。一人ではない。複数いる。

 

 一人だけなら、先ほど自分達で認めた通り。

 フツオと同じように、表舞台へ出ないまま存在していたとしても不思議ではない。

 

 

 だが、二人。三人。あるいはそれ以上。

 

 それだけの人間が集まりながら、世界ランカーの誰一人、その存在を把握していない。

 

 

「…………閉鎖的な集団なのかもしれないデスね」

 

 

 その一言に。

 

 一人が、なんとも言えない顔で首を傾げた。

 

 

「共鳴を持たない連中だけで集まって、人知れず技術を継承してきた隠れ里…………とかか?」

 

「何それ。伝奇小説?」

 

「私だって笑い話にしてぇよ」

 

 

 そう口にしつつ、視線だけが、少し離れた場所にいる少年へ向く。

 

 

 当の本人は、そんな推測をされているとも知らず。

 ドロシーへ何事かを説明しているのだが。

 

 

「…………でも。あれを見た後だと、即座に切っていいとも思えねぇんだよなぁ」

 

「じゃあ、秘密結社とか?」

 

「どんどん胡散臭くなってるデス」

 

「だが。表へ出ない理由としては、成立する」

「だが、表へ出さない理由としては、成立する」

 

 

 

 冗談めいた言葉。

 

 だが、完全な冗談として笑い飛ばせる者もいなかった。

 

 

「…………いや。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「え?」

 

「表向きは、普通の企業なり機関なりで。

 その中に、外へ出してねぇ研究部門があるとかさ」

 

「なるほど。

 存在ではなく、研究内容の方が伏せられている可能性デスか」

 

「三大メガコーポみたいなところとかな。

 あれだけデカい組織なら、外から全部の部署まで把握できるわけじゃねぇ。

 

 社外秘の研究部門が一つや二つあって。

 そこに世界ランカー級の知識や技術を持った人材を抱えてたって、別に不思議じゃないだろ」

 

「あるいは。研究そのものは後ろ暗くなくとも、箱舟教会との摩擦を避けて、伏せている可能性もありマスね。

 非共鳴の技術を研究すること自体は、別に違法ではありまセンが…………いい顔をしない者も、多いデしょう」

 

「あー。その線もあるか。

 

 アレ見てても、非共鳴の技術を隠さなきゃならねぇような悪いもんだとは、まるで思ってなさそうだしな」

 

 

「…………箱舟教会(我ら)としては、あまり気分の良い仮説ではありませんが」

「…………共鳴使い(我ら)としては、あまり気分の良い仮説ではありませんが」

 

「教会の教義と相容れぬ技術を扱う者が」

「共鳴を必要としない技術を扱う者が」

 

 

「「箱舟教会(我ら)との軋轢を避けようとすること自体は――――不思議でもありません」」

 

 

 二人の声音から。

 

 先ほどまでの平坦さが、僅かに消える。

 

 

 自分達の存在が、新しい技術を表へ出すのを躊躇わせる理由になっている。

 そう言われて、申し訳なさそうにする二人ではない。

 

 

 むしろ。

 

 

 自分達との衝突を避けるために、どれだけ革新的であったとしても、技術を秘匿する者がいる。

 

 それ自体はある意味で、当然だとすら考えているようだった。

 

 

 いずれにせよ。

 

 知られていない理由については、いくらか説明がつく。

 

 

「…………隠れ里や秘密結社は、ともかくとして。

 

 一つの大きな組織の中で、複数の分野を、それぞれ専門家が磨いてイル」

 

「今のところは、それが一番自然に見えるな」

 

 

 独学の怪物が発見し。研究し。実践し。体系化し。

 挙句の果てには()()()まで、一人で完成させた。…………そう考えるより。

 

 それぞれを担当する人間がいる。

 そして、その全員を抱えられるだけの母体がある。

 

 そう仮定した方が…………必要な無理は、遥かに少ない。

 

 

 少なくとも、()

 

 

 彼らの手元に見えている札だけで、読むのなら。

 

 

 

 ――――()()()()()()()()が後ろにいる。

 

 

 

 伏せられた札から読めるのは。

 

 まだ、そこまでだった。

 

 

 







「空白は、それだけなら何の物語も持たない。

 足りぬ情報を推測で埋め。
 その欠けた場所へ、身勝手に意味を書き込み。


 一つの物語へ仕立て上げるのは――――いつだって、その外側にいる者だ」


     ――――〈空位の補白〉



――――――――――




 次回、膨れ上がりつつもまだまだ止まらないランカー達の推測。
 果たしてどこまでいくものやら…………?


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