OP ♪僕らは今のなかで♪
-翌朝-
(BGM: チグハグ)
◇オトノキポケモン学院 生徒会室
穂乃果たちは、講堂使用許可申請書を絵里に渡した。
絵里「…? 朝からなに…?」
ワンパチ「ワンパ?」、イーブイ「ブイッ?」←書類チラッ
穂乃果「講堂の使用許可をもらいにきたの!」キリッ
絵里「それはこれを見ればわかるわ…」
海未「部活動に関係なく、生徒は自由に講堂を使用できると生徒手帳に書いてありましたので」
ことり「ほらっ、ここに」←生徒手帳見せる。
絵里「そうだけど…。 日にちは?」
希「新入生歓迎会の日の放課後やな?」←日付欄を見る。
絵里「……、なにをするつもり?」
海未「えっと…それは~…」
穂乃果「ライブだよ!」
海未、ことり「…!?」
穂乃果「三人でスクールポケモンアイドルを結成したから、その初ライブを講堂でやることにしたの!」
海未「穂乃果!」ヒソヒソ
ことり「まだできるかどうかは分からないよ…」ヒソヒソ
穂乃果「えぇ~!? やるよ~!」
海未「待ってください! まだステージに立つとは・・!」
絵里「…できるの? そんな状態で…?」
穂乃果「えっ? だ、大丈夫!」
絵里「新入生歓迎会は遊びじゃないのよ! 大体あなたたち、昨日私が言ったこと覚えてる!?」
穂乃果「もちろん! あと二人部員集めなきゃだけど、部活動に関係なく講堂が使えるなら、まずは私たち三人で・・!」
絵里「そこも言ったけど、そこじゃなくて・・!」
希「まあまあえりち。 三人は講堂の使用許可を取りにきたんやろ?」
絵里「えっ?」
希「部活でもないのに、生徒会が内容までとやかく言う権利はないはずやん?」
イーブイ「ブイ」コクッ
絵里「そ…それは…」
ワンパチ「ワンパッ♪」
希「ふふっ」←ワンパチを撫でる。
絵里「……はぁ…、わかったわよ…。 認めるわ…」
希「…」ニコッ
穂乃果「…! ありがとう!絵里ちゃん会長! 副会長!」
海未「あ、では…よろしくお願いします」ペコッ
ことり「失礼しました」ペコッ
生徒会室を出る3人。
穂乃果「やったぁ~!」
ことり、海未「ふふっ」
◇生徒会室
絵里「何であの子たちの味方をするの?」
希は窓を開けた。
希「…何度やっても『そうしろ』って言うんや」
絵里「えっ?」
イーブイ「ブイ」
イーブイは机の上に置かれているタロットカードを指さす。
絵里「…?」
希「カードが!」
その時、突然強風が吹く。
絵里、ワンパチ、イーブイ「…!?」
書類とタロットカードが風で舞い、一枚のタロットカードが風の勢いで壁に貼られる。
そのカードには『THE SUN』と書かれている。
希「…!! カードがウチにそう告げるんや!!」
絵里「部屋が散らかるでしょ!! 窓閉めなさい!!」
(BGM: subtitle(2006~2010(DP)))
タイトル
穂乃果、海未、ことり「アイドルをはじめよう!」
◇中庭
海未は穂乃果に怒っていた。
海未「ちゃんと話したじゃないですか! アイドルのことは伏せておいて借りるだけ借りておこうと!」
穂乃果「ふぁんえ?」モグモグ※なんで?
ピカチュウ「ピカ?」モグモグ
ミジュマル「ミジュ?」モグモグ
穂乃果、ピカチュウ、ミジュマルはパンを食べていた。
海未「またパンですか…? しかもミジュマルまで……」
穂乃果「ウチ和菓子屋だから、パンが珍しいの知ってるでしょ?」
海未「お昼前に…。 あなたたち太りますよ…」
穂乃果「そうだよね~」モグモグ
ピカチュウ、ミジュマル「…」モグモグ
海未「はぁ…」
そこへ秀子、富美子、美加が来た。
秀子「お二人さん!」
穂乃果、海未「んっ?」
富美子「掲示板見たよ!」
海未「掲示板?」
穂乃果「あっ!見てくれた!?」
美加「うん!」
秀子「スクールポケモンアイドル始めるんだって?」
穂乃果「えへへっ、そうなの!」
海未「えっ…?」
美加「海未ちゃんもやるなんて思わなかったよ~」
海未「ちょ、ちょっと! 掲示板になにか貼ったのですか?」ヒソヒソ
穂乃果「うん! ライブのお知らせを!」
海未「えぇっ!!??」
秀子、富美子、美加「…?」
ミジュマル「…!!!」
ミジュマル、今の海未の声に驚き、パンをのどに詰まらせてしまう。
ピカチュウ「ピッ! ピカピカ!」
ピカチュウ、ミジュマルにお茶を渡す。
(BGM: 気まずい空気)
◇廊下 掲示板
チラシ「✨オトノキポケモン学院アイドル✨ 初ライブのお知らせ❕ 場所 オトノキポケモン学院講堂❣ welcome みんな来てね!!」
穂乃果「これ! ことりちゃんが描いてくれたんだ!」
ピカチュウ「ピカピカ!」
海未「うぅ……」
海未、2-A組に向かう。
ミジュマル「ミジュ?」
穂乃果「海未ちゃん?」、ピカチュウ「…?」
三人、海未を追いかける。
海未「勝手すぎます! あと1か月もないのですよ! まだなにひとつ決めてもいないのに、見通しが甘すぎます!」
穂乃果「でも、ことりちゃんは『いい』って言ってたよ」
海未「ことり…!」
◇2-A組
ことりはスケッチブックになにかを描いている。
モクロー「クル?」
モクローは、ことりの描いてるものを横から見ている。
ことり「う~ん…、こうかなぁ~…? うん、こんなもんかな?」
穂乃果、海未、ピカチュウ、ミジュマルが帰ってきた。
海未「ことり! チラシをつくるのはいいですが、私に見せる前に穂乃果にGoサイン出さないでください!」
ことり「えっ? …あっ! それより海未ちゃん、穂乃果ちゃん、これ見て!」
海未「(それより?)」
穂乃果「なになに?」
ことり「ステージ衣装を考えてみたの!」
穂乃果と海未に絵を見せる。
穂乃果、海未、ピカチュウ、ミジュマル「…?」
ピカチュウ、ミジュマル、モクローの衣装だった。
穂乃果「おぉ~カッコイイね!」
海未「上手ですね…」
ピカチュウ「ピカッ♪」
ことり「ホント!?」
穂乃果「うん!」
モクロー「クルッ!」←まる!
ミジュマル「ミジュ~…」ジーッ
ポワンポワンポワーン
~ミジュマル 妄想~
ミジュマル、かっこよく衣装を着て、決めポーズ。
ミジュマル「…!」ヘイッ!
女の子ポケモン「【歓声】」
ミジュマル「ミジュ~! ミジュミジュ!」ミンナ~! アリガトウ! キランッ!
ポワンポワンポワーン
ミジュマル「ミジュ~…!」デヘヘ~
海未「どんな想像してるんですか…?」ジトッ
ミジュマル「ミジュ!? ミジュ!ミ~ジュ!」ギクッ!? ドヤッ
穂乃果「おぉ~ミジュマル、やる気満々だね!」
ことり「っで、私たちはこんなの」
穂乃果、海未「…?」
ことり、次の絵【←穂乃果たちの衣装】を見せる。
海未「な…!?」
穂乃果「おぉ~!こっちは可愛い~! こんな衣装作れるの?」
ことり「うん! ここのカーブのラインが難しいんだけど、何とか作ってみようかなって!」
海未「こ、ことり…」
ことり「海未ちゃんはどう!?」
海未「えっと…」
穂乃果「可愛いよね! 可愛いよね!」
海未、絵の足のところを指さす。
海未「こ…、ここのスーッと伸びているものは?」
ことり「足だよ♡」
海未「…!? 素足にこの短いスカートってことでしょうか?」
ことり「アイドルだもん♡」
海未「……」
海未は自分の足を見る。
穂乃果、ことり「…?」
穂乃果「大丈夫だよ!」
穂乃果、海未にいきなり顔を出す。
海未「わぁっ!」
穂乃果「海未ちゃん、そんなに足太くないよ!」
海未「…! 人のこと言えるのですか!?」
穂乃果「えっ…? …? ふん、ふん。ふん、ふん」
穂乃果も自分の足を確かめる。
穂乃果「よし! ダイエットだ!」
海未「……」ジトッ
ことり「二人とも大丈夫だと思うけど~…」
穂乃果「はぁ…。 他にも決めておかなきゃいけないことがたくさんあるよね? サインでしょ? 街を歩くときの変装の方法でしょ?」
海未「そんなの必要ありません!」
ことり「それより」
穂乃果「えっ?」
ことり「グループの名前を決めてないよ」
穂乃果、海未「おぉ~…!」
ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「…!」ポンッ
穂乃果「確かに! じゃグループ名を決めちゃおうか!」
海未「えぇ」、ことり「うん」
(BGM: M28(2002~2005(AG))
◇図書室
数十分後、グループ名が全然思いつかない三人。
穂乃果「う~ん…。 なかなか思いつかないよね」
ことり「なにか私たちに特徴があればいいんだけど」
海未「三人とも性格はバラバラですし」
穂乃果「じゃ単純に三人の名前を使って~。 『ほのか、うみ、ことり』!」
~想像~
漫才舞台のようなところに立っている穂乃果たち。
ほのか、うみ、ことり「どうもぉ~!」
穂乃果「ほのか!」
海未「うみ!」
ことり「ことりでぇ~す!」
ピカチュウ「ピカッ!」、ミジュマル「ミジュ!」、モクロー「クルッ!」
~想像終了~
海未「漫才師みたいですね…」
穂乃果「だよね…。 あっ!そうだ! 海未ちゃんは海! ことりちゃんは空! 穂乃果は陸! 名付けて『陸・海・空』!」
~想像~
陸・海・空「守れ!市民の平和を!」
ピカチュウ「ピカッ!」、ミジュマル「ミジュ!」、モクロー「クルッ!」←ビシッと敬礼
~想像終了~
ことり「全然、アイドルっぽくないけど…」
穂乃果「だよねぇ~…」
海未「グラードン、カイオーガ、レックウザを連想しそうです…」
穂乃果「あっ! その三匹といえばルビー、サファイア、エメラルドだから、ルビサファエメラルドってどう!?」
ことり「えっ? その三匹でルビー? サファイア? エメラルド? どういう意味?」
海未「なぜあの三匹といえばで宝石が出てくるんですか? しかも長いですし…」
穂乃果「もう! 文句ばっかり言ってないで海未ちゃんも考えてよ!」
海未「考えてますよさっきから。 穂乃果が変な名前ばかり言うからです」
穂乃果「ん~…、じゃあ…、じゃあ…!」
ことり「楽しく考えようよ~」
ピカチュウ「ピカピカ」
穂乃果「あっ!そうだ!」
海未、ことり、ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「…?」
◇廊下 掲示板
穂乃果「……」カキカキ
さっきのチラシの下の余白に、『そして…グループ名募集!』を書き足す。
チラシ「✨オトノキポケモン学院アイドル✨ 初ライブのお知らせ❕ 場所 オトノキポケモン学院講堂❣ welcome みんな来てね!! そして…グループ名募集!」
ピカチュウ、グループ名を入れる箱を置く。
穂乃果「これでよし!」
ピカチュウ「ピカッ!」ドヤッ
海未「丸投げですか…」
穂乃果「こっちのほうがみんなも興味持ってくれそうだし」
ことり「そうかもね」
穂乃果「よぉ~し!次は歌と踊りの練習だぁ~!」
ミジュマル「ミジュ!」←やる気に満ちる。
(BGM: 作戦会議)
練習場所探しへ行く3人と3匹だが…
◇運動場
バスケットボールをやっていたり、陸上部や野球部が使っている。
※ちなみに野球部のアンパイアはストライク。
ストライク「ストライ~ク!」
野球部員「えぇっ!? 今のボールでしょ!? ちゃんと判定しなさいよ!」
ストライク「ス…ス…、ストライ~ク!」
野球部員「何で!?」
ことり「あれ、いいの…?」
海未「ストライクですから仕方ありません」
ことり「えぇ~……?」
穂乃果「ここだと邪魔になりそうだね」
ピカチュウ、ミジャマル、モクロー「…」コクッ
◇体育館
バレーボール部やバドミントン部が使っている。
穂乃果「ここも全部使ってる」
ピカチュウ「ピカ…」
◇空き教室
鍵がかかっている。
穂乃果「ん~~!」グギギギ
ことり「鍵がかかってる」
海未「空き教室は使えないんですね」
◇職員室
空き教室の鍵をもらえるか担任の山田に聞いてみる。
山田「空き教室を? なにに使うんだ?」
穂乃果「スクールポケモンアイドルの練習に…」
山田「えっ? お前らが、アイドル? フッ…!」
穂乃果「あぁっ!鼻で笑った!?」
結局鍵はもらえず…
◇屋上
穂乃果「結局…」
ピカチュウ「ピカッ…」
海未「ここしかないようですね」
ミジュマル「ミジュ…」コクッ
ことり「日陰もないし、雨が降ったら使えないけど、贅沢は言ってられないよね?」
穂乃果「うん。 でもここなら音も気にしなくて済みそうだね。 よぉし!頑張って練習しなくちゃ!」
モクロー「クルッ!」
3人と3匹、整列。
穂乃果「まずは歌の練習から!」
海未、ことり「はい!」キリッ
ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「…!」キリッ
ことり「ん…?」
ことり「あのぉ~…、曲は…?」
海未「私は知りませんが…」
穂乃果「私も…」
穂乃果、海未、ことり「………」
その辺を飛んでいるヤミカラス「ヤミー、ヤミー、ヤミー」
ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「……」ヤレヤレ
(BGM: ゆったりお昼休み)
◇廊下
花陽とフシギダネは掲示板のライブお知らせを見ている。
花陽「……」キラキラ
フシギダネ「…ダネネ」
花陽「んっ?」
つるのムチで、チラシを指さす。
フシギダネ「ダネダネ、フシ」
花陽「うん、アイドルだね…」
フシギダネ「…ダネ」
コリンクを抱っこした凛が来る。
凛「あ、か~よちん!」
コリンク「リンク!」
花陽「あ、凛ちゃん」
凛「どうしたの?」
花陽「えっ? あ…、ううん…。 なんでもない……」
凛「……。 さっ、帰ろう!」
花陽「うん」
凛とコリンクとフシギダネは歩き出す。
花陽「……」チラッ
花陽も行こうとしたが、まだチラシが気になるもよう。
そこへにことチラーミィが来る。
にこ、チラーミィ「……」
にこ「ねぇ」
花陽「…!?」ビクッ
にこ「なに? これ?」
チラーミィ「ラミィ?」
花陽「さ、さぁ…? 私にはさっぱりです……。 失礼します…」
花陽は足早に去っていく。
にこ「…? ……」
にこ、一枚チラシを鞄に入れた。
~夕方~
◇穂乃果の自室
ことりとモクローが遊びに来ていた。
※海未とミジュマルは弓道部へ行っている。
ことりはパソコンで、スクールポケモンアイドル公式サイトに自分たちの名前を登録していた。
ことり「うん、これで登録完了♪」
穂乃果「どれどれ?」、ピカチュウ、モクロー「…?」←パソコンの画面見る。
サイト画面「オトノキポケモン学院 アイドル部 RANK --- out of the range…」
穂乃果「ふぅ~、ことりちゃんのお母さんが登録していいって言ってくれてよかったよ」
ことり「一応学校の名前を入れてるから許可はもらわないとね。 だけど票、入ってくれるかな?」
穂乃果、ランキングページを見る。
穂乃果「こんなにたくさんのスクールポケモンアイドルがいるんだね~? 一位はやっぱりA-RISEか」
ピカチュウ「ピカチュ」
ことり「すごいね~」
~回想~
30分前:穂乃果とことりは、研究所の庭でヌオーの身体測定をしている霧谷にアイドル活動を始めることを話していた。
(BGM:トホホ…)
◇南ポケモン研究所 庭
霧谷「えっ? ことりちゃんたちがアイドル!? いいねぇ~! 応援するよ!」←ヌオーにメジャーを当てている。
穂乃果「さっきは鼻で笑われたけど…、これこれ、こういう反応を求めたんだよ!」
ことり「あはは…」
ピカチュウとモクローは、研究所のポケモンたちと遊んでいる。
霧谷「博士が聞いたら、きっと・・」
研究所から鷹夫が出て来た。
鷹夫「なにぃ!? ことりがアイドルをやるだと!!??」
霧谷「そうそう、こういうふうに・・えっ?」
鷹夫「そうか! ついに、このときがきたのか!」
穂乃果、ことり、霧谷「このとき?」
ヌオー「【あくび】」フワァ~
鷹夫「もしことりがアイドルデビューをしたら、我が研究所のイメージアイドルにしようと考えてたんだ!」
霧谷「(はっ? 自分の娘をイメージアイドルにしようと考えてた? キモッ…)」
穂乃果、ことり「考えてたの?」
鷹夫「あぁ! これで飛鳥の学校はもちろんだが、この研究所の名前も同じくらい有名になれるはずだ! ことりなら誰もが目を奪われていくアハキバラ一の、いや! 宇宙一のアイドルになること間違いなしだからな! 金輪際現れない一番星となる!」
霧谷「(なに言ってんだ? このおっさん…)」
穂乃果「あはは、ことりちゃんのお父さん、ホント子煩悩だよね……」
ことり「もう…恥ずかしいよ…///」
霧谷「この親バカが……」ボソボソ
鷹夫「誰が親バカだ?」
霧谷「言ってません。 ことりちゃんが可愛いのは僕も百も承知ですが、そんな簡単な話じゃありませんよ」
鷹夫「えっ?」
霧谷「今やスクールポケモンアイドルは、A-RISEを筆頭にアハキバラ地方だけでなく、全地方でブームになっていますから、結論一位を狙うのはなかなか厳しいと思いますよ。 アイドルというのは残酷な格差社会でもありますから」
鷹夫「ほぉ~、キミ、やけに詳しいな?」
霧谷「えっ? 実は…、僕もちょっとA-RISEを推してるものでして…」ポリポリ
穂乃果、ことり「えっ?」
鷹夫「初耳だ…」
霧谷「あれ? 言ってませんでしたか?」
霧谷、胸ポケットからA-RISEのファンクラブ会員証を出す。
霧谷「結論、会員№1001!」
穂乃果「あと一人早ければ1,000人目だったのに惜しかったですね!」
霧谷「それは言わないでくれ…。 それはそうとグループ名とかはもう決めたのかい?」
ことり「グループ名は、今学校のみんなに募集かけてるんです」
霧谷「あぁ~、確かにそのほうがみんな興味もってくれそうだね!」
穂乃果「ですよね!? 私のアイデアさすが!」
鷹夫「う~ん、さてさて、どんな名前がいいかな~?」←メモを取り出してグループ名を練り始めるおっさん。
霧谷「あっ、もうサイトには登録したのかい? フォローさせてくれ」
ことり「サイト?」
穂乃果「なにそれ?」
霧谷「あぁ~、その様子だとまだ登録してないな~? ちょっと待ってね、えっと…」
鷹夫「あ…、オトノキ少女隊とかいいかもな…!」ボソボソ カキカキ
霧谷「(いいわけないだろ…) あっ、これだよ」
霧谷、スマホを操作して、画面を見せる。
穂乃果、ことり「…?」
穂乃果「これは、スクールポケモンアイドルのサイトみたいなものですか?」
(BGM:SC-3913)【Nash Music Libraryから】
霧谷「まあ簡単に言うと結論そんな感じかな。 このサイトにPVを投稿したら、いろんな人に見てもらえる。 気に入ってもらえたらきっと誰かが票を入れてくれるだろ? 票が多ければ多いほど、当たり前だが人気ランキングはシビルドンのぼり。 ランキングを見れば今注目されているスクールポケモンアイドルがわかるから、高ければ高いほど、世間からの話題性もあるということ!」
穂乃果、ことり「へぇ~」
霧谷「結論、ほとんどのスクールポケモンアイドルは、このサイトで人気を競い合っているといってもいい!」
穂乃果「なるほど。じゃ私たちも登録して、人気になれれば!」
霧谷「そんな人気のスクールポケモンアイドルがいるってなったら、オトノキポケモン学院に入りたいって人も、もしかしたら増えるかもしれないね!」
穂乃果「…! やろう!ことりちゃん!」
ことり「うん! これは海未ちゃんも賛成してくれるよ!」
穂乃果「帰ったらすぐ登録しよう!」
霧谷「じゃ、PV投稿したら教えてくれよ」
穂乃果「もちろん!」
ことり「やっぱり最初に出すなら、初ライブで歌う曲がいいよね?」
穂乃果「だよね。早く作らないと」
鷹夫「ことり、穂乃果ちゃん」
穂乃果、ことり「…?」
鷹夫「さっきいろいろ変なこと口走ってしまったが、今私が2人に言えることは」
霧谷「(変なこと口走った自覚はあるのか…)」
穂乃果、ことり「…?」
鷹夫「やると決めた以上、最後まで全力でやりきるんだぞ!」
ことり「もちろん!」
穂乃果「絶対廃校を阻止してみせます!」
鷹夫「おぅ! 頑張れ! 飛鳥の学校は、ことりたちに任せた!」
ことり「あっ、そうだ! これ見て!」
ことり、スクールバッグから衣装のイラストを取り出す。
霧谷「もしかして衣装?」
ことり「はい!」
霧谷「おぉ~可愛いね!」
穂乃果「ですよね!? ですよね!?」
霧谷「あぁ。お世辞なんて言わないさ!」
鷹夫「これをことりが着てアイドルか~…! うんうん!」キラキラ
霧谷「手作り感があるアイドルソングや衣装。 そこがスクールポケモンアイドルの面白いところというか、魅力の一つだと僕は思うよ」
鷹夫「手先が器用なことりなら、衣装とかも作れるだろ!」
ことり「うん! 頑張る!」
霧谷「衣装はことりちゃんがやるとしても、作曲や作詞とかはどうするの?」
穂乃果「作曲は1年生の子にすごくピアノが上手な子がいて、その子にお願いしようと思ってるんです!」
霧谷「他力本願~……」ボソッ
鷹夫「穂乃果ちゃんが作曲しないのか?」ニヤッ
穂乃果「いや~私は楽器とか全然弾けないし…」
霧谷「作詞とかは?」
穂乃果「私たちには文才が得意な子がいる!」ドヤッ
ことり「うん! それで作詞はなんとかなる!」キリッ
霧谷「あぁ~…そう簡単に本人は納得するかな…?」
穂乃果「大丈夫、大丈夫! いざとなったら効果抜群の必殺技がありますし!」
霧谷「必殺技? あ…」
ことり「えへへっ」
鷹夫「うん、わかる。わかるぞ。あの攻撃は誰しも効果抜群だ」ボソッ
霧谷「ちなみに初ライブはどこでやるんだい?」
穂乃果「今度やる新入生歓迎会の日に!」
鷹夫「なるほど。 よし! そうと決まれば、ことりの初ライブを見るために、今ある仕事をとっとと終わらせるぞ!」
ことり「新入生歓迎会だから、お父さんは見れないよ」
鷹夫「えぇっ!? 大丈夫だ! 飛鳥に頼んでみるから!」
ことり「無理だと思うよ」
霧谷「逆に飛鳥さんがどういう反応するかが見てみたい…」ボソッ
穂乃果「ピカチュウ、モクロー、そろそろ帰るよ~」
~回想終了~
ことり「もうお父さんは…///」
穂乃果「博士、ことりちゃんのライブ見たいんだよ!」
ことり「むぅ///」
穂乃果「でも、霧谷さんの言ってたように、ここでランキング上位に入ることができれば、廃校を阻止することができるかもしれない! 頑張らないと!」
ことり「そうだね!」
穂乃果「う~ん。作詞は何とかなるからいいけど、曲はやっぱりあの子に作ってもらいたいな~」
ピカチュウ「ピカピカッ」ウンウン
ことり「そんなに素敵な演奏だったんだ?」
穂乃果「そりゃもう! ことりちゃんも絶対に気に入ると思う!」
ピカチュウ「ピカチュウ!」
ことり「ふふっ、どんな子か楽しみ~」
モクロー「クルッ」
◇穂むら
扉「ガラガラ」
弓道部を終えた海未とミジュマルが来た。
黄美穂、バリヤード「…?」←お団子食べている。
黄美穂「あ…、あら、海未ちゃん、ミジュマル、いらっしゃい」モグモグ
バリヤード「バ、バリバリ」モグモグ
ミジュマル「ミジュミジュ」ペコッ
海未「こんばんは。 穂乃果は?」
黄美穂「上にことりちゃんといるわよ。 そうだ! お団子食べる?」
ミジュマル「ミジュ~ッ! ミジュ!ミジュマ!」キラキラ コクコクッ
海未「こら、ミジュマル! お行儀が悪いですよ!」
ミジュマル「ミ、ミジュ…」シュン
黄美穂「ふふっ、海未ちゃんは真面目ね~。 でも海未ちゃんがしっかり育てているから、ミジュマルもいい子に育つのね。 はい、ミジュマル」スッ
ミジュマルにお団子をあげる。
ミジュマル「ミッ!ミジュッ!」ヒョイ パクッ モグモグ
海未「まったく…。 ありがとうございます」
黄美穂「はい、海未ちゃんの分」
海未「あ、すみません、私は結構です。 ダイエットしないといけないので」
黄美穂「ダイエット? 海未ちゃんが?」
海未「ちょっといろいろありまして…」
◇穂乃果の自室
穂乃果とことり、ピカチュウ、モクローは既にお団子を食べていた。
(BGM: M28(1997~1998))
穂乃果、ことり「練習お疲れ様~」
ピカチュウ「ピカチュウ!」、モクロー「クルッ!」モグモグ
海未「……」
穂乃果「お団子食べる?」
ことり「今、お茶入れるね~」
海未「……。 あなたたち…、ダイエットは?」ジトッ
穂乃果、ことり「…! あぁ~!」
海未「はぁ…。 努力しようという気はないようですね。 それで、曲のほうはどうなりました?」
穂乃果「うん! 1年生にすっごく歌のうまい子がいたの! ピアノも上手で、きっと作曲もできるんじゃないかなって。 明日聞いてみようと思うんだ!」
ことり「もし作曲をしてもらえるなら、作詞は何とかなるよねってさっき研究所で話してたの」
海未「何とかですか?」
穂乃果「うん。 ねっ」
ことり「うん」
穂乃果とことりは海未に詰めよる。
海未「…?」
穂乃果、ことり「ふふふっ…」
海未「な、な、何ですか…?」
(BGM: チェイス)
穂乃果「海未ちゃんさぁ、中学の時、ポエムとか書いたことあったよねぇ?」
ピカチュウ「ピカピカ~?」←ピカチュウも詰め寄る。
海未「えっ…!?」
ことり「読ませてもらったこともあったよねぇ?」
モクロー「クル~?」←モクローも詰め寄る。
海未「えっ…!?」
ミジュマル「ミジュミジュ」コクコクッ
海未「えっと………。 …!!」ダッ
海未、逃亡。
穂乃果「逃げた!?」
ことり「あっ!」
急いで捕まえる。
海未「やめてください! 帰ります!!」ジタバタ
穂乃果とことり、海未を連行。
ことり「海未ちゃ~ん」ズリズリ
穂乃果「いいから!」ズリズリ
海未「よくありません!」ジタバタ
◇穂乃果の自室
海未を連れ戻したが…
海未「お断りします!」
穂乃果「えっ!? 何で何で!?」
ことり「えぇ~…?」
海未「絶対嫌です! 中学の時のだって、思い出したくないくらい恥ずかしいんですよ!」
穂乃果「アイドルの恥はかき捨てって言うじゃない」
海未「言いません!」
ことり「でも私、衣装を作るので精一杯だし」
海未「穂乃果がいるじゃないですか! 言い出したのはあなたなんですよ!」
穂乃果「いや~、私は~…」
~子供のころの回想~
国語の作文
ほのか「おまんじゅう、みたらしだんご、もうあきた!」
~回想終了~
ことり「無理だと思わない?」
海未「それは…」
ことり「だから海未ちゃんしかいないの!」
穂乃果「私たちも手伝うから! 何か基になるようなものだけでも!」
海未「しかし…」
ことり「うぅ…」
海未「んっ…?」
(BGM: きらめき(ED Arrange))
ことり「ンミチャー…、おねがぁい❤」
海未「ハッ…!」ドキッ
おねがぁい❤ おねがぁい❤ おねがぁい❤
海未「もう…、ずるいですよ…、ことり…」
穂乃果「やった!」、ことり「よかった!」
ピカチュウ「ピカ~!」、ミジュマル「ミジュ~!」、モクロー「クル~!」バンザーイ
穂乃果「そう言ってくれると思ったんだ!」
穂乃果「(やっぱりことりちゃんの『おねがぁい❤』攻撃は、海未ちゃんに効果抜群だね…!)」
海未「ただし!」
穂乃果、ことり、ピカチュウ、ミジャマル、モクロー「…?」
海未「ライブまでの練習メニューは、私が作ります!」
穂乃果、ことり「練習メニュー?」
ピカチュウ「ピ~カ?」、ミジュマル「ミジュ?」、モクロー「クルッ?」
A-RISEの『Private Wars』PVを見る。
ツバサ『♪ ・・言葉を交わし合って』
あんじゅ『♪ お互いの場所で』
海未「楽しく歌っているようですが、ずっと動きっぱなしです」
ことり「うん」
英玲奈『♪ お互いの想い』
ツバサ『♪ 高める each other's day』
キルリア『♪ キルッ!』
海未「それでも息を切らさず笑顔でいる。 かなりの体力が必要です」
A-RISE『♪ What'cha do What'cha do? I do “Private Wars” ほら正義と狡さ手にして』
穂乃果「そうかな?」
海未「えっ?」
穂乃果「楽しければ笑顔になって、自然と体が動いちゃうよ!」
海未「そんな甘い話じゃありませんよ」
A-RISE『♪ What'cha do What'cha do? I do “Private Wars” ほら人生・・」
海未、映像を一時停止。
海未「穂乃果、ちょっと腕立て伏せしてもらえますか?」
穂乃果「えっ?」
穂乃果、腕立て伏せの姿勢をする。
穂乃果「こう?」
海未「それで笑顔を作って」
穂乃果「こう?」ニコッ
海未「そのまま腕立て、できますか?」
腕立て伏せをしようとするが、笑顔がだんだん崩れる。
そして1回も腕立て伏せができずに、鼻を床にぶつける。
穂乃果「うわぁ~! いったぁ~い!」ジンジン
ピカチュウ「ピカチュウ?」
穂乃果「痛い痛い痛い痛い・・!!」ジタバタ
海未「弓道部で鍛えている私はともかく、穂乃果とことりは、楽しく歌えるだけの体力をつけなくてはなりません」
ことり「そっかぁ。 アイドルって大変なんだね」
海未「はい。 それとミジュマル」
ミジュマル「ミジュ?」
海未「モクロー」
モクロー「クルッ?」
海未「ピカチュウ」
ピカチュウ「ピカッ?」
海未「あなたたちも一緒に踊るので、体力をつけるのはもちろん」
海未、映像を再び再生。
A-RISE『♪ ・・ちょっとの勇気と情熱でしょう? Can I do? I take it,baby!』
あんじゅがメインで映った時。
A-RISE『♪ Can I do? I make it,baby!』
モルペコ『♪ モルペッ!』
モルペコは踊りながら、あんじゅの周りにでんきショックをする。
A-RISE『♪ Can I do? I take it,baby! Can I do? I make it,baby!』
海未「このように、ステージ演出で技を繰り出すとき、私たちに当てないよう技のコントロールもしなくてはなりません」
穂乃果「大丈夫だよ! 多分」
ピカチュウ「ピカチュウ!」ドヤッ
海未「多分では非常に困ります」
ピカチュウ「ピカ?」キョトン
海未「はぁ…、あなたも分かりませんか?」
ことり「(あ…嫌な予感……)」
海未「では穂乃果、そこに立ってください」ニコッ
穂乃果「えっ? ここでいい?」
海未「はい。 ピカチュウ」
ピカチュウ「ピカッ?」
海未「電気を穂乃果に当てずに周りを美しく囲んでください」
ピカチュウ「ピカッ? ピカチュウ!」
穂乃果「えっ!? 海未ちゃん! ピカチュウ! ちょっと待って!」
ピカチュウ「ピッ!ピカ~ヂュウウウウウ!!」
穂乃果「…!」ビクッ
穂乃果の周りを電気で囲もうとするが…
やはり穂乃果に当たってしまう。慣れていないから当たり前である。
穂乃果「ひゃああああああああ!!」ビリビリビリ
ことり「穂乃果ちゃ~ん!?」
穂乃果「し、しびれびれ…!」パタリッ
ピカチュウ「ピカ? ピカチュウ?」ダイジョウブ?
海未「これで分かりましたか?」
穂乃果「わ…、わかりましたぁ…」ビリッ ビリッ
ことり「確かにそうだね。その練習もしないと」
海未「はい。ですから、明日から・・」
(BGM: 朝練)
~翌朝~
◇オトノキ神社へ続く長い階段
オトノキポケモン学院のジャージを着た穂乃果とことり、ピカチュウたちが登っている。
※正確にいえば、モクローは飛んでいる。
穂乃果、ことり「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・」、ピカチュウ「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・」、ミジュマル「ミッ、ミッ、ミッ、ミッ・・」
モクロー「…! …!」パタパタ
海未「……」←タイムを計るため上で待機。
2人と3匹は登り切った。
穂乃果「ヒィ~ッ、もうきついよぉ~…」←大の字で倒れこむ。
ことり「もう足が動かない~…!」
ミジュマル「ミージュ…ミージュ…」ゼー…ゼー…←すごい顔
ピカチュウ「ピカ…ピカ…」←穂乃果の上に倒れこむ。
モクロー「クル…」パタリッ
海未「これから毎日、朝と晩、ここでダンスと歌とは別に、基礎体力をつける練習をしてもらいます!」
穂乃果、ことり「えっ!?」、ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「…!?」
穂乃果「1日2回も!?」
海未「そうです。 やるからにはちゃんとしたライブをやります。 そうじゃなければ生徒は集まりませんから」
穂乃果「は~い…」
境内を掃き掃除している人がいる。
?「…?」チラッ
?は、穂乃果たちに気付いて近付く。
海未「よし、じゃもうワンセット!」
穂乃果「よぉ~し…!」
ことり「うん」
穂乃果、ことり、ピカチュウ、ミジュマル、モクローは立ち上がる。
?「キミたち」
穂乃果、ことり、海未、ピカチュウ、ミジュマル、モクロー「…?」
イーブイ「ブイッ!」
ことり「…? 希先輩?」
希「ふふっ」
穂乃果「えっ? その格好は?」
希は巫女服を着ていた。
希「ここでお手伝いしてるんや。 神社はいろんな伝説ポケモンが集まるスピリチュアルな場所やかね。 三人とも、階段使わせてもらっているんやから、お参りぐらいしてき」
◇オトノキポケモン学院 生徒会室
絵里とワンパチが入った。
◇オトノキ神社
穂乃果たちはお参りする。
穂乃果「初ライブがうまくいきますように」
海未、ことり「うまくいきますように」
ピカチュウ「ピカチュウ」、ミジュマル「ミジュマ」、モクロー「クルッ!」ペコリッ
希「あの子たち、本気みたいやな」
イーブイ「ブイブイ」コクコクッ
◇オトノキポケモン学院 生徒会室
絵里はパソコンでなにかをしている。
絵里「……」カタカタ
ワンパチ「ワンパ?」チラッ
絵里は、スクールポケモンアイドルのランキングサイトを見ていた。
絵里「……。 やっぱりもう登録してたわね…」
サイト画面「オトノキポケモン学院 アイドル部 RANK --- out of the range…」
絵里「……」
ワンパチ「ワンパ?」
(BGM:Eyecatch A(2006~2010(DP)))