「ようこそトータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様――――――歓迎致しますぞ。私は聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
なんだぁ、テメェ。
ぶっ殺してやる。
そんなことを思いながら場所は代わる。
「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」
あ?
人間は魔人族と戦争をしている。
今までは人間=量、魔人族=質で戦ってきたけど魔人族が魔物を使役してきて均衡は崩れてしまった。
そこでエヒトが「勇者召喚するから頑張ってちょ」と言って俺等が勝手に呼ばれたようなもんだ。
………………エヒト、お前は選択を間違えた。
なぜよりによってこいつらを召喚したんだ。
ご都合主義者だぞ、馬鹿だろ、愚直だろ、甘之河だろ、ゴミじゃん。
戦争のせすら分かんない奴を呼び出すなアホめ。
………待て、エヒトは召喚する者の情報は知れるはず、なら何故こいつらを呼び出した?
戦争をさせるならもっとマシなものを召喚するはず。
これは何か裏があるはず。
神の目的は何だ?
「あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にしてこの世界を創られた至上の神。エヒト様は悟られたのでしょう――――――このままでは人間族は滅ぶと。そしてそれを回避する為にあなた方を喚ばれこの世界より例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という救いを送ると。あなた方には是非その力を発揮し、エヒト様の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」
そんなイシュタルの言葉に反応したのは愛子先生だ
「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争させようって事でしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰して下さい!きっとご家族も心配している筈です!貴方達のしている事はただの誘拐ですよ!」
通称――――愛ちゃん
この様な理不尽な行為を否定し、イシュタルに食って掛かる物の告げられる言葉に凍り付く
「お気持ちはお察しします。しかし・・・あなた方の帰還は現状では不可能です」
「ふ、不可能って・・・ど、どういうことですか!?喚べたのなら帰せるでしょう!?」
混乱しているだろう。しかし希望はへし折られる
「先程言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」
「そ、そんな・・・」
ぺたんとその場に崩れ落ちる様に座り込む愛子先生、そして周囲もその理不尽さに腹を立てる
「嘘だろ?帰れないってなんだよ!」
「いやよ!何でも良いから帰してよ!」
「戦争なんて冗談じゃねぇ!ふざけんなよ!」
「なんで・・・なんで・・・なんで・・・」
「どうしてこんな事になるのよ・・・嫌だよぉ・・・・・」
「フザケルナーバカヤロウ。」
殆どの生徒がパニックになって―――おい待て何だネタにはっしたやつ。
ハジメも冷静そうに見えるが内心は混乱してるだろう。
未だにパニックが収まらない中、天之河が立ち上がりテーブルをバンッと叩き、その音にビクッとなり注目する生徒達――――皆から目を向けられるのを確認して提案をする
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。・・・俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺には出来無い。それに、人間を救うために召喚されたのなら救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。・・・イシュタルさん、どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
「俺達には大きな力があるんですよね?此処に来てから妙に力が漲っている感じがします」
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えて良いでしょうな」
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」
そう宣言した天之河。無駄に光るし、カリスマ性を持っている為、絶望していた生徒達は冷静さを取り戻しやる気になっている。女子の方は熱っぽい視線を向けているが、こいつについて行くと100%の確率で死ぬぞ。
「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。俺もやるぜ?」
「龍太郎・・・」
「今の所、それしかないわよね。気に食わないけど・・・私もやるわ」
「雫・・・」
「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」
「香織・・・」
何をやっているのやら・・・あの野郎―――ハジメは何も言わずに黙って聞いてるな。
今はこれが正しいだろうな。
愛ちゃんは否定してるな。
こんな中でも否定を貫くとはスゲェわ。
話が終わり建物の外に出る。
「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん――"天道"」
狂信者が詠唱と同時に足元の魔法陣が燦然と輝き出し、滑らかに台座が動き出して地上へ向けて斜めに動き出した。
因みに私達が居た場所は聖教教会は【神山】の頂上。
しかもその高さは凄まじく、エベレストに近いものだ。
そうして雲海抜け地上が見えた大きな町―――ではなく国が見える。
巨大な城と放射状に広がる城下町は主要都市と言えば良いのか・・台座は王宮と空中回廊で繋がっている高い塔の屋上に続いているよう。
徐々に近づいていく地表、そして外の景色を静観しながら、色々考えている内に到着。
そして一同は王宮の玉座へと案内されて行く
王宮は教会に負けないくらいの内装で、道中に騎士っぽい装備を身につけた者や文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違い、その一人一人の目が期待と畏敬の籠った視線であり何者であるか予想が出来ていたのだろう。
そして巨大な両開きの扉の前に到着すると、両サイドに立っていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げて扉を開け放つ。
扉をくぐった先には真っ直ぐ延びたレッドカーペット、その奥の中央に豪奢な玉座があり、その手前で立ち上がり待っている初老の男性がいた
王であるあの男性が立ち上がり待っていたとなる所を見るとこの狂信者は国王よりも地位が高いという事だな。
立って待っていた国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、他に国の重鎮や王族の紹介され、晩餐会が開かれ異世界料理を堪能する。
王宮では勇者達の衣食住が保証されており、訓練における教官等も現役の中から選ばれている。
いずれ戦いに赴く為の親睦を兼ねてと言う事もある。晩餐が終わり各自に一室と割り振られる部屋に鎮座する天蓋付きのベッド………………慣れん。
というかハジメはまた潜り込んでいる。
なぜ?
一応書き溜めはしています。
なので週一か週二かアンケートやります。
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週にどれだけ投稿するか(注意事項 作者の体調もありますのでできなかった場合許してください)
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週一にする(まぁこれなら大丈夫かな)
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週二にする(まだいけると私は思います)
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週三にする(作者が死ぬからできない)
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週四にする(これを選んだ人は鬼畜です)
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作者にお任せ(作者はこれは嬉しい)
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