翌日から戦闘訓練と座学が始まるにあたって、銀色のプレートが全員分渡され騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた
「よし、全員に配り終わったな?このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれる物だ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?
プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう?そこで一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らすとそれだけで所持者が登録される。ステータスオープンと言えば表に自分のステータスが表示される筈だ。原理とか聞くなよ?そんなもん知らないからな?神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
バカが聞き慣れない言葉に反芻する。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現出来無い強力な力を持った魔法の道具の代物の事だ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな・・・複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及している物としては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが・・・これは一般市民にも流通している。身分証になるからな」
各生徒達はステータスプレートへと血を魔方陣へと擦り付けると淡い光が灯る。
周りの様子を確認した俺は同じように血をこすりつける。
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北日 終 17歳 男 レベル:1
天職:狩人
筋力:60
体力:50
耐性:200
敏捷:65
魔力:55
魔耐:55
技能: 剣技 成長補正 夜目 気配察知 魔法耐性 未来攻撃予測 物理耐性 魔力感知 直感 言語理解
裏▼
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何だこれ、ていうか裏ってなんだ?
裏に触れてみると
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北日 終 17歳 男 レベル:1
天職:妖術士
筋力:40
体力:40
耐性:60
敏捷:60
妖力:3000
魔耐:50
技能:妖力操作 物質創造 妖力変化 妖術 成長補正 夜目 気配察知 未来攻撃予測 物理耐性 魔力感知 魔法耐性 直感 言語理解
表▼
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「・・・・・ナァニコレ」
「全員見れたか?説明するぞ、まず最初にレベルがあるだろう?それは各ステータスの上昇と共に上がり、上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」
「ゴフッ!」
「ハジメ!?」
自分のステータスを見た俺は、吐血したハジメを支えるのが優選なため懐に入れる。
「げ、現実が私を殺しに来てる・・・・・ゴホッ!」
更なる追い打ちを掛けるメルド
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させる事も出来る。魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなるのだがそこまで詳しい事は分かっていない。魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。そしてお前等用に装備を後で選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」
「グペェ!?」
「ハ、ハジメ!?」
まだまだ追加攻撃は止まらない
「次に天職ってのがあるだろう?それは言うなれば才能で末尾にある技能と連動している。その天職の領分においては無類の才能を発揮するし、天職持ちは少ないぞ!戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、代物によっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが・・・百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくない物も結構ある。生産職は持っている奴が多い」
ヤメテ!ハジメのライフはもう0よ。
「後は・・・各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな!全く羨ましい限りだ!あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」
「 」チーン
「ハ、ハジメー」
現実は非情なり、ステータスが低い者なぞ誰も見向きもしない筈だ・・・というか間違いなくそうする。成長の伸び代が無いと言っている様な物―――そして追い打ちの中で一番酷い追い打ちに遭う
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性 全属性耐性 物理耐性 複合魔法 剣術 剛力 縮地 先読 高速魔力回復 気配感知 魔力感知 限界突破 言語理解
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天之河のステータスがチートの権化であった
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か・・・技能も普通は二つ三つなんだがな~、規格外な奴め!頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは・・・」
因みに団長はレベルは62でステータスはおよそ300前後、という伸び代によっては速攻で追い抜かれてしまう程の物だった。色々と見込みのある者達が居てメルド団長はホクホク顔であったが皐月よりも前に「ん?」と言う声が漏れ「見間違いか?」等と言う始末そしてステータスプレートに異常が無いか調べ、何も無いと分かると
「ああーその・・・なんだ。錬成師というのは言ってみれば鍛治職の事だ。鍛冶する時に便利だとか・・・」
ハジメの天職は錬成師と歯切れ悪く説明するメルド団長になんだ?。
何故あそこまで歯切れが悪いのか?
ハジメはステータスが低いのでは無いのか。
とりあえず表のステータスプレートを渡した。
「メルド団長どうぞ。」
「ふむ、珍しい職業だな、耐性は今までで一番高い、技能も多いし頼りになるぞ。」
と言われた。
その珍しい職業と聞いた、檜山が見に来る。
「おいおい、北日ってもしかして非戦系か?生産職でどうやって戦うんだよ?メルドさん、その珍しい職業ってなんですか?」
「狩人だ、この職業を持つものはなかなかいない。」
「北日~?お前、そんな職業で戦えるわけ?」
「さぁ、やってみないと分からないかな」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」
檜山の取り巻き三人もはやし立て、強い者には媚び、弱い者には強く出る典型的な小物の行動に不愉快な視線が突き刺さるも全く気付かずに居る。檜山は俺から奪い取る様にステータスプレートをひったくり、ステータスの内容を見て能面ヅラになる。斎藤達取り巻きに投げ渡し内容を見た他の連中も能面ヅラにしていく。そしてクラスの一部の人達は首を傾げた。
「ちっ!」
と舌打ちされてステータスプレートを返された。
それを尻目に落ち込んでいるハジメにフォローをしようとする愛子が近付きステータスプレートを見せる
「南雲君、気にすることはありませんよ!先生だって非戦系?とかいう天職ですしステータスだってほとんど平均ですからね!」
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畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理 土壌回復 範囲耕作 成長促進 品種改良 植物系鑑定 肥料生成 混在育成 自動収穫 発酵操作 範囲温度調整 農場結界 豊穣天雨 言語理解
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死んだ魚の様な目をするハジメ
「あれっ・・・どうしたんですか!?南雲君!」
愛子は二人に止めと言わんばかりの一撃を放つ
効果は抜群だ!
「愛子先生、それは逆効果。」
「えっ?」
ハジメは沈黙した。
ミレディはハーレム入りか
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ハーレム入りしてわからせる
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知らんいつも通りシバけ
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無視する