「まさか・・・ベヒモスなのか・・・・・」
そして放たれる大きな咆哮を合図にメルドは正気を取り戻し矢継ぎ早に指示をだしてゆく
「グルァァァァァアアアアア!!」
「アラン!生徒達を率いてトラウムソルジャーを突破しろ!カイル、イヴァン、ベイル!全力で障壁を張れ!ヤツを食い止めるぞ!光輝、お前達は早く階段へ向かえ!」
「待って下さいメルドさん!俺達もやります!あの恐竜みたいなヤツが一番ヤバイでしょう!」
「馬鹿野郎!あれが本当にベヒモスなら今のお前達では無理だ!ヤツは六十五階層の魔物―――かつて、"最強"と言わしめた冒険者が束になっても歯が立たなかった化け物だ!私はお前達を死なせるわけにはいかない!さっさと行け!」
メルドの指示に従わない天之河、どうにか撤退させようと再度メルドが光輝に話そうとした瞬間、ベヒモスが咆哮を上げながら突進してきた
「「「全ての敵意と悪意を拒絶する、神の子らに絶対の守りを、ここは聖域なりて、神敵を通さず―――――"聖絶"!!」」」
強力な守りの障壁がベヒモスの突進を防ぐが衝撃は凄まじく石橋が揺れる程の強烈な代物だ。そして道を塞ぐ様に出現している魔物、トラウムソルジャーは今までの魔物よりも一線を画す戦闘能力を持っており生徒達はパニック、騎士団員のアランが落ち着かせようとするも誰の耳にも届いていない
生徒の一人、園部が後ろから突き飛ばされ転倒し呻きを上げ真正面へと視線を移す。そこにはトラウムソルジャーが剣を振りかざしており
粉砕される。
「え?」
「何を呆けている。そんな暇があったら行動しろ。」
「あ、ありがとう!」
その一言を残し園部は駆け出して行く。
俺はクラスメイトに攻撃がいかないように立ち回り状況を冷静に分析して行く
「なんとかしないと・・・必要なのは・・・強力なリーダーで高火力の人・・・」
「正直言って頼りたくは無いがしょうがない。」
俺はは天之河達が居る前線へと走り出す。一方の前線はと言うと――――ベヒモスの猛攻は続いており、障壁には幾つものヒビが入っている状態だった
「ええいくそ!もうもたんぞ!光輝、早く撤退しろ!お前達も早く行け!」
「嫌です!メルドさん達を置いて行くわけにはいきません!絶対、皆で生き残るんです!」
「くっ、こんな時に我儘を言うな!」
メルドは苦虫を噛み潰したような表情になりながらも刻々と悪くなって行くこの状況をどうにかするべく思考を続けるがどれも無理だった。全てはベテランの騎士や冒険者達でないと対処出来無い物だったのだ
「光輝!団長さんの言う通りにして撤退しましょう!」
八重樫は状況判断がしっかりと出来ているのだ。天之河を諌めようと腕を掴み後退させようとしているが
「へっ、光輝の無茶は今に始まった事じゃねぇだろ?付き合うぜ光輝!」
「龍太郎・・・ありがとな」
「状況に酔ってんじゃないわよ!この馬鹿共!」
「雫ちゃん・・・」
脳筋馬鹿の言葉に更にやる気を見せる天之河に舌打ち。そんなやり取りをしていると後ろから
「天之河!」
北日が到着
「なっ、北日!?」
「どうして北日が此処に!?」
「早く撤退を!皆の所に君がいないと誰が引っ張っていくんだ!」
「いきなりなんだ?それより、なんでこんな所にいるんだ!此処は君がいていい場所じゃないし俺達に任せてろ!?」
「お前がメルド団長の指示に従わずに後方へ来ないから皆がパニックになっるんだろ!一撃で切り抜け皆の恐怖を吹き飛ばす力が必要だ!それが出来るのはリーダーのお前だけだ!前ばかり見てないで後ろもちゃんと見ろ!」
「ああ、わかった。直ぐに行く!メルド団長!すいませ――」
「下がれぇー!」
遂に障壁が砕け散り突破を許してしまう
「くそっ!神意よ!全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ!神の息吹よ!全ての暗雲を吹き払い、この世を聖浄で満たしたまえ!神の慈悲よ!この一撃を以て全ての罪科を許したまえ!――――"神威"!」
土煙が立ち込めるがお構いなしに聖剣の極光を走らせ光が辺りを満たし白く塗り潰し、激震する橋に大きく亀裂が入っていく。しかしベヒモスの体は無傷、天之河達に追撃をせんと角に魔力を溜めようとした瞬間足下の地面が陥没し下半身が地面へと埋まる
「ハジメ!?なぜ来た?」
「北日だけ相手させるわけ無いでしょ。」
「・・・・・・たく、分かったよ。」
「坊主にお嬢さん・・・・・やれるんだな?」
「「やります・・・絶対に保たせてみせます」」
「そうか・・・後で助ける。だからその間は頼んだぞ!」
「「はい!」」
メルドはハジメと俺にベヒモスを任せ全員を後方へと連れ下がる
「待って下さい二人がまだっ!」
「坊主達の作戦だ!ソルジャーどもを突破して安全地帯を作ったら魔法で一斉攻撃を開始する!もちろん坊主達がある程度離脱してからだ!魔法で足止めしている間に帰還したら上階に撤退だ!」
「なら私も残ります!」
「ダメだ!撤退しながら、香織には光輝を治癒してもらわにゃならん!」
「でも!」
食い下がる白崎にメルドは一喝
「あいつらの思いを無駄にする気か!」
「ッ!?」
後方へと下がる前衛組、ハジメは蟻地獄の様にベヒモスを下へ下へと沈み込ませる様に錬成。
ベヒモスも上へ上へと登る様に足掻いているので一向に沈まず浮かずの状態を保っている。
俺は攻撃でヘイトを取って行動を阻害する。
「ハジメ、苦しくないか?」
「大丈夫!私よりも終は大丈夫!」
「あぁハジメがいるから大丈夫だ。」
やっぱりハジメ君は凄いな。
ステータス以上の力を行使しているようにも見える
後ろを見るとようやく退路の確保が出来た辺りだった
「皆、待って!南雲くんと高坂さんを助けなきゃ!二人であの怪物を抑えてるの!」
「何だよあれ、何してんだ?」
「下半身が埋もれてる?」
「そうだ!坊主とお嬢さんがあの化け物を抑えているから撤退出来たんだ!前衛組!ソルジャー共を寄せ付けるな!後衛組は遠距離魔法準備!もうすぐ二人の魔力が尽きる。アイツが離脱したら一斉攻撃で、あの化け物を足止めしろ!」
直ぐに逃げたいとする生徒達に激を入れ準備をさせる中、檜山は昨日の光景を見て嫉妬から憎悪の感情を溢れさせていた。檜山は白崎に好意を抱いており昨日の・・・ネグリジェ姿で北日の部屋へと入って行く姿を見ていたのだ。その時の事を思い出した檜山はベヒモスを抑える北日を見て、今も祈るように北日を案じる白崎を視界に捉えほの暗い笑みを浮かべた
その頃北日はタイミングを見計らっていた。隣に居るハジメの具合は目に見えて分かる程疲れており顔色も悪くなっている状態だ。「早くしてくれ」と内心で焦りつつもベヒモスを逃がさない様錬成を続けていた時、ピシッと石橋に数十の亀裂が入った。それを見て全力の錬成、陥没した足下にベヒモスは一瞬行動が出来無くなりハジメは隣の北日と全力で走り出す
「今だ!後衛組魔法を放てえー!」
あらゆる属性魔法がベヒモスへと殺到、次々と着弾しベヒモスの足止めをしており一瞬気が緩んだ北日。だが放たれる魔法の一つ、火球がクイッと軌道を曲げ北日と誘導されたのだ
(なぜ!?)
途中で止まろうとして直撃を避ける事に成功をしたが、着弾の衝撃波をモロに浴び来た道を引き返すように吹き飛んだ俺。無論一緒に走っていたハジメも同様でベヒモスの近くまで吹き飛んだ。三半規管が揺れ上手く立ち上がれないでいる俺とハジメだが、ゆっくりとその場を離れようとするが亀裂の入った石橋が崩れ始めた
「グウァアアア!?」
ベヒモスも爪を使い必死に足掻くが崩落に巻き込まれ奈落へと消えて行きハジメ達の足下も崩れ底なしの闇へと落ちて行く
しかし北日はしっかり見てた。
落ちていく俺を笑みで見つめていた檜山を
(檜山、お前は絶対に殺す。)
すると爆風で飛んでいった鋭い石が檜山の足を貫いたのが見えた。
(あれ?)
檜山がムカついたからやった
後悔も反省もしてない
もちのろんで治癒不可
檜山は王城で引きこもりでアタリが強くなる
檜山の怪我の感想
クラスメイト「トラウマ」
北日「は?」
ミレディはハーレム入りか
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ハーレム入りしてわからせる
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知らんいつも通りシバけ
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無視する