いつからここが尸魂界だと錯覚していた?   作:yvrararara

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十七話

 七月一日。水曜日。

 朝の光が差し込む学生寮の自室で目を覚ました私は、いつものようにベッドの上で大きく伸びをした。

 

 今日から七月。つまり、学校から毎月支給される『プライベートポイント』の振り込み日である。

 

 五月と六月はクラスポイントに比例した額が振り込まれていたが、Bクラスに移籍する際に二千万ポイントを使い果たした私にとって、現在の残高は約十万ポイントほど。生徒会に入ってからというもの、先輩たちへの差し入れや、ひよりと図書室で飲むちょっと良いお茶などにポイントを使っているため、今月の支給は密かに楽しみにしていた。

 

(よしよし、今月はいくら入ってるかな? 中間テストも全員で乗り切ったし、結構貰えるんじゃないか?)

 

 私はワクワクしながら、枕元に置いてあった学生証兼用の端末を手に取り、残高確認のアプリを起動した。

 

 画面に表示された数字は――『105,420』。

 

(…………んん???)

 

 私は思わず、目をゴシゴシと擦ってもう一度画面を見た。

 増えていない。昨日スーパーで夕飯の食材を買った後の残高から、1ポイントたりとも増えていない。

 

(えっ、なんで!? 今日って一日の振り込み日だよね!? もしかして俺、知らぬ間にペナルティ食らってポイントゼロにされた!? 生徒会の仕事サボってないし、授業もちゃんと受けてるのに!)

 

 朝から心臓がバクバクと嫌な音を立てる。

 私は焦る気持ちを抑えながら、慌てて制服に着替え、学校へと向かった。

 

 ホームルームの時間。

 教室内は、朝からどこかざわついていた。どうやらポイントが振り込まれていないのは私だけではないらしく、クラスメイトたちも「端末壊れたのかな?」「俺も入ってないんだけど」と不安げにヒソヒソと話し合っている。

 

 ガラガラとドアが開き、担任の星之宮知恵が教室に入ってきた。

 彼女はいつものゆるふわな笑顔を浮かべてはいるものの、どこか空気が引き締まっていた。

 

「はーい、みんなおはよー! 朝からポイントのことでざわついてるみたいだけど、先生から大事なお知らせがありまーす」

 

 星之宮先生が黒板に、現在の各クラスの最新『クラスポイント』を書き出した。

 

 Aクラス 1004CP

 Bクラス 732CP

 Cクラス 508CP

 Dクラス 87CP

 

「これが、今月のみんなのクラスポイントよ。Bクラスは先月から微増! 中間テストを無事に乗り越えたボーナスみたいなものね。みんな、本当によく頑張ったわ!」

 

 先生の言葉に、一之瀬や神崎たちがホッと安堵の息を漏らす。

 

 しかし、疑問は残る。

 

「あの、星之宮先生。クラスポイントが維持できているなら、どうして個人のプライベートポイントが振り込まれていないんでしょうか?」

 

 一之瀬が、クラス全員の疑問を代表して質問した。

 

「うん、それなんだけどね」と、星之宮先生は少しだけ眉を下げた。「実は今、一年生の間でちょっとした『トラブル』が起きていて、学校側がその調査と対応に追われているの。その関係で、一年生全体へのポイント支給が一時的にストップしている状態なのよ」

 

「トラブル……ですか?」

 

「そう。でも安心して! 調査が終われば、ちゃんと今月分のポイントは計算して振り込まれるから。みんなは今まで通り、真面目に学校生活を送っていてね」

 

 星之宮先生はそれ以上の詳細を語ることなく、ホームルームを終えて教室を出ていった。

 

 

 昼休み。

 私とひより、そして一之瀬、神崎、柴田たちBクラスの主要メンバーは、机を寄せて昼食を取りながら作戦会議を開いていた。

 

「一年生の間でのトラブルって、一体何なんだろう?」

 

 網倉が不安そうに首を傾げる。

 情報通の柴田が、声を潜めて言った。

 

「実は俺、ちょっと噂を聞いたんだ。Dクラスの須藤って奴と、Cクラスの石崎たちが、数日前に特別棟の裏で派手な殴り合いの喧嘩をしたらしい」

 

「暴力事件……!」一之瀬が目を丸くする。「それが原因で、一年生全体のポイント支給が遅れてるってこと?」

 

「ああ。学校側がどっちに非があるか調べてる最中らしいぜ」

 

(なるほど。Cクラスの不良と、Dクラスの不良がモメたのか。龍園の取り巻きたちと、あの赤髪の須藤だな。……まったく、血気盛んな連中のおかげでこっちのポイントまで止められるなんて、とんだとばっちりだ)

 

 私は内心でため息をつき、静かに口を開いた。

 

「――ひどく、滑稽な話だ。己の足元にある泥濘にすら気づかず、ただ本能のままに牙を剥くことしか知らぬ獣の戯れ。……彼らの流した下等な血の臭いが、私の淹れた茶の香りを濁らせるとはね」

 

(あーあ、暴力事件のせいでこっちまでポイント止められるなんて迷惑だよね、って言いたいだけなのに、また絶望的に偉そうなオサレ語録に変換されちゃった!)

 

 案の定、クラスメイトたちは完全にフリーズした。

 

 柴田は「獣の戯れ……?」と目を白黒させ、神崎は腕を組み「藍染の言葉は難解だが……要するに、他クラスの愚行が我々にまで波及している現状を憂いているのだろう」と、深く深ぁく解釈しようと眉間を揉んでいる。

 

 すかさず、隣でサンドイッチを食べていたひよりが、優しく微笑んだ。

 

「惣右介くんはこう仰っています。『他クラスの暴力事件のせいで、真面目にやっているBクラスのポイントまで止められてしまうのは、とても迷惑な話ですね』……と」

 

「あはは……確かに、藍染くんの言う通りだね」と、一之瀬が苦笑する。

 

「でも、もしその事件で一方のクラスが不当な扱いを受けているんだとしたら、私たちも何か協力できることはないかな? 嘘をついて誰かを陥れようとするのは、許せないよ」

 

 一之瀬の正義感は本物だ。

 

「――フッ。君のその眩しすぎるほどの高潔さは、時に己の身を焼く業火となる。……だが、君がそう望むのなら、せいぜい真実という名の石ころを拾い集めるがいい」

 

「『一之瀬さんが協力したいなら、できる範囲で手伝いますよ』とのことです」

 

「ありがとう、藍染くん、椎名さん!」

 

 こうして、一之瀬がDクラスの事情を調査し、協力することが決まった。

 

 放課後。生徒会室。

 私は副会長のデスクに座り、生徒会長の堀北学に向かって話を切り出した。

 

「――会長。……下界の喧騒が、この白き塔にまで届いているようだが。羽虫どもが、随分と派手なじゃれ合いをしたらしいね」

 

(訳:会長、一年生の間で起きた暴力事件について、何か知ってますか?)

 

 私の横柄極まりない言葉に対し、学は書類から目を離さずに答えた。

 

「……Dクラスの須藤健と、Cクラスの石崎大地ら三名による暴力事件のことだな。来週、七月九日にこの生徒会室で両クラスの担任と当事者を呼び、学校側としての『審議』を行うことになっている」

 

「審議、か」

 

「ああ。Cクラス側は『須藤から一方的に暴力を振るわれた』と主張し、Dクラス側は『Cクラスに呼び出されて正当防衛で手を出した』と真っ向から対立している。監視カメラもない場所での事件だ」

 

(なるほど。それで揉めに揉めて、ポイント支給までストップしてるのか)

 

 私が内心で納得していると、学がペンの動きを止め、冷徹な瞳で私を見据えた。

 

「……藍染。ちょうどいい」

 

 学のその言葉に、私の背筋に嫌な汗が伝う。

 

「七月九日の審議、進行と裁定は『副会長であるお前』に任せる」

 

「…………は?」

 

 隣で聞いていた書記の橘が、間の抜けた声を漏らした。

 

「か、会長!? なぜ彼に!?彼はまだ生徒会に入ったばかりですよ……!」

 

「俺も同席はする。だが、一年生の間で起きたトラブルだ。同じ一年生であり、誰よりもフラットな視点を持つ彼に裁きを任せるのが、今後の生徒会運営においても最善だと判断した」

 

(いやいやいやいや!! 勘弁してくれ!! 無理だって!!)

 

 私は内心で全力の首振り運動を行っていた。

 

(俺、ひよりっていう最強の翻訳機がいないと、まともに会話すら成立しない人間だぞ!? そんな奴が、大真面目な裁判の『裁判長』をやれって!? 双方の証言聞いて的確なツッコミ入れるとか、絶対無理!! 俺が口を開くたびに空気が凍って、裁判が崩壊する未来しか見えない!!)

 

 私は必死に、学に対して「私には荷が重すぎます」と辞退を申し出ようとした。

 

「――他者の罪を裁く、か。……フッ」

 

 しかし、無情にも私の口は、前髪をかき上げながら不敵に笑い、最も恐ろしいオサレ語録を紡ぎ出してしまったのだ。

 

「――神の真似事をする趣味はないが。……彼らが吐き出す嘘と真実の入り混じった泥水を、私の手で掬い上げてやろうではないか。……よかろう。その退屈な演目、私が主役を演じてやろう」

 

(あああああああああああああ!!! やっちゃったあああ!!! また快諾しちゃったよ!!! しかもめちゃくちゃ偉そうに『裁いてやる』みたいなこと言っちゃった!!!)

 

 私の圧倒的で傲慢な承諾の言葉を聞き、学は満足げに頷いた。

 

「……頼んだぞ、藍染」

 

「……本当に大丈夫なんですか、藍染くん……」

と、橘が額を押さえてため息をついている。

 

(橘先輩! 助けて! 俺の意図を汲み取って!!)

 

 私の心のSOSは届かず、私は「絶対に失敗が許されない裁判長」という、最も恐ろしい大役を背負わされてしまったのだった。

 

 

 

 そして。

 運命の七月九日。生徒会室での『審議』の日がやってきた。

 

 広々とした生徒会室には、異様なまでの緊張感が漂っていた。

 

 長テーブルを挟んで、右側にはCクラス陣営。柔和な顔の裏に狡猾さを隠した担任の坂上と、怪我の包帯を巻いた石崎、小宮、近藤の三人。

 

 左側にはDクラス陣営。腕を組み、壁際で冷ややかに事態を傍観している担任の茶柱。そして不機嫌そうな須藤。

 

 さらに、付き添いとしてDクラスから二人の生徒が入室してきた。

 黒髪の美少女――堀北鈴音と、虚ろな瞳の少年――綾小路清隆だ。

 

 堀北は堂々とした態度で入室してきたが、正面の席――私の隣に座る生徒会長・堀北学の姿を認めた瞬間、彼女の顔から血の気が引いた。

 

「っ……兄、さん……」

 

 彼女の歩みがピタリと止まり、小刻みに震え始める。今まで纏っていた自信に満ちたオーラが嘘のように霧散し、ただ怯える少女の顔になっていた。

 

 Dクラス陣営の歩みが止まりかけ、空気が停滞した、その時。

 

 グニッ。

 堀北の背後に立っていた綾小路が、無表情のまま、彼女の脇腹を容赦なく指で掴み上げたのだ。

 

「……っ!? ひゃ、なっ……!? な、何をするのよ綾小路くん!」

 

「歩みを止めるな。お前がここで怯気づいてどうする」

 

「あ……」

 

 綾小路の強引な物理的ショック療法(セクハラ)により、堀北はハッと正気を取り戻し、強張った顔でどうにか席に着いた。

 

 正面の中央――一番偉そうな裁判長の席に、足を組んで座る私。

 

(……帰りたい。今すぐここから逃げ出して、図書室でひよりと読書したい)

 

 私の内心は極度のプレッシャーで胃が痛くなりそうだったが、外見上は、世界を統べる魔王の如き圧倒的な威圧感を放っていた。

 

(よし! やるしかない! ええと、まずは開会の挨拶と、双方の主張を聞くんだよな!)

 

 私は大きく息を吸い込み、ゆっくりと口を開いた。

 

「――静寂を」

 

 私が低く、しかし絶対的な声で告げると、室内の全員がビクッと肩を震わせ、水を打ったような沈黙が落ちた。

 

「……安っぽい虚飾で繕われた舞台は、見ていてひどく退屈だ。さあ、始めようか。君たちの紡ぐ脆弱な嘘が、どこまで私の瞳を欺けるか……その底の浅さを、せいぜい楽しませてもらうとしよう」

 

(うわあああああああ!! 開幕からめちゃくちゃ煽ってる!! 裁判長が『嘘つきの騙し合いを見せてみろ』ってテンションおかしいだろ!! みんな引いてるじゃん!!)

 

 私の度肝を抜くオサレ開会宣言に、Cクラスの石崎たちは「ヒッ」と怯え、須藤は「なんだあの偉そうな野郎は……」と眉をひそめた。

 

 茶柱に至っては、何も言わずにただ「……」と私を観察するように目を細めている。

 

 しかし、綾小路清隆だけは違った。

 

(……惣右介が進行役だと? なぜだ。生徒会に入ったのは知っていたが、いきなりこんな重要な裁定を任されるとは。……『脆弱な嘘がどこまで私の瞳を欺けるか』……やはり、この事件の真実を既に見透かしているのか? それとも、俺たちの出方を窺うための挑発か? どちらにせよ、迂闊な発言は命取りになる)

 

 一人だけ、私のポンコツな言い回しを『神の如き洞察力からの宣戦布告』と深読みし、極限の警戒態勢に入っていた。

 

「――では、両者の主張を聞こう。……先に地を這うのはどちらかな?」

 

「……私が説明しましょう」

 

 坂上が立ち上がり、Cクラス側の主張を恭しく述べた。「石崎たちは須藤に呼び出され、一方的に暴力を振るわれた。これは明らかな規定違反であり、厳正な処罰を望みます」と。

 

 対してDクラス側は、須藤が立ち上がり「嘘つけ! 呼び出したのはそっちだろうが! 俺は手を出されたからやり返しただけの正当防衛だ!」と怒鳴り散らした。茶柱は一切口を挟まず、ただ傍観を貫いている。

 

(うーん、どっちの言い分も証拠がないんじゃ、水掛け論だな。どうすればいいんだこれ?)

 

 私が内心で頭を抱えていると、不意に、生徒会室のドアが控えめにノックされた。

 

 入ってきたのは、ピンク色の髪をした気弱そうな女子生徒――Dクラスの佐倉愛里だった。

 

「あ、あの……私、見ました……!」

 

 佐倉が震える声で告白する。

 

「事件の日、特別棟で……石崎くんたちが、須藤くんを囲んで、殴りかかろうとしているのを……!」

 

「なっ!?」と、石崎たちが動揺する。

 

「私……写真も、撮りました……!」

 

 佐倉が提出したデジタルカメラの画像が、テーブルに置かれた。そこには、確かに事件当日の現場と、彼女の姿が小さく映り込んでいる。

 

(おお! 目撃者登場! しかも証拠付き! これでDクラスの正当防衛が証明されそうだな! よし、裁判長としてビシッと『この証拠は有効だ』って言ってやるぞ!)

 

 しかし、私が口を開く前に、坂上が冷ややかな笑みを浮かべて反論した。

 

「お待ちください、藍染副会長。……そのようなデジタルカメラの画像など、今の時代、いくらでも加工や細工が可能です。Dクラスの生徒が口裏を合わせ、偽造した証拠である可能性を否定できません」

 

 坂上の的確な指摘に、佐倉が「そ、そんな……私、偽造なんて……」と涙目になってしまう。

 

(うわっ、確かに言われてみればデジカメじゃ弱いか……。でも、佐倉さんが嘘をついてるようには見えないし、ここは裁判長として彼女を庇ってあげないと!)

 

「――フッ。……成程」

 

 私は立ち上がり、両陣営を見下ろすようにして、ゆっくりと言い放った。

 

「――真実とは、初めから存在しない」

 

(えっ?)

 

「あるのはただ、己の都合の良いように切り取られた『事象』の残骸だけだ。……そのような薄硝子の一片で、この盤面を覆せるとでも錯覚したのかな?」

 

(あああああああああああああ!!! 最悪だ俺!!! 庇おうとしたのに!!! せっかく勇気出して証言してくれた佐倉さんの写真を『薄硝子の一片』って全否定しちゃった!!! 裁判長が写真という概念を哲学的に否定してどうすんだよ!!!)

 

 私のその言葉に、生徒会室は完全に混沌の渦に叩き落とされた。

 

「……えっ? そ、そんな……」佐倉が絶望したように顔を覆う。

 

「おい! 目撃証言と証拠があるのに、認めねぇってのかよ!」須藤が激昂する。

 

「はっはっは! その通りだ! 副会長の仰る通り、あんな写真で正当防衛は証明できない!」とCクラス側が勢いづく。

 

「藍染くん……何を言っているの? いったい何を企んでいるの?」と堀北鈴音も完全に混乱している。

 

 そして。

 

(……どういうことだ? なぜ惣右介は、ここでDクラスに有利な証拠を抽象的な言葉で徹底的に叩き潰した? ……そうか。ここで簡単にDクラスを勝たせれば、Cクラスの背後にいる黒幕が黙っていない。敢えて証拠を突き返し、両クラスの対立をさらに煽ることで、『オレ』の反応を見るための揺さぶりか。……なんて恐ろしい盤面操作だ、藍染惣右介)

 

 綾小路は、私の完全なる失言(ポエム暴発)を、「全てを計算し尽くした魔王の底知れぬテスト」だと完全に勘違いし、冷や汗を流して深淵なる思考の海に沈んでいた。

 

 収集がつかなくなった空気を察し、堀北鈴音が覚悟を決めたように前に出た。

 

 彼女は、隣に座る兄の威圧感に耐えながら、真っ直ぐに私を見た。

 

「……私たちは、須藤くんの『完全無罪』を主張します。正当防衛であり、彼に非は一切ない。これ以上の妥協はしません」

 

 毅然とした堀北の宣言。

 

 私はもう、これ以上自分が喋ると本当に取り返しがつかなくなると悟り、助けを求めるように学を見た。

 

 学は小さく息を吐き、静かに宣言した。

 

「……藍染の言う通り、現段階の証拠ではどちらの言い分が真実か、断定することは不可能だ。……Dクラスが完全無罪を主張し、双方の意見が平行線である以上、今日の審議はここまでとする」

 

「明日、再びこの場で再審議を行う。それまでに、双方はさらなる確固たる証拠を用意することだ。……解散」

 

 学の鶴の一声により、地獄のようなポエム裁判は一時休廷となった。

 両陣営が、それぞれの思惑と疲労を抱えて生徒会室を出ていく。

 

(……助かったぁぁぁ。マジで心臓止まるかと思った。もう嫌だ裁判長なんて! 明日は絶対にひよりを連れてきて、隣で通訳してもらおう! 無理なら俺、仮病使って休む!!)

 

 椅子に深く沈み込み、内心で号泣する私。

 

 しかし、そんな私の姿すらも、学や綾小路の目には「全てを俯瞰し、次なる争いを楽しむ魔王の余裕」として映っているのだった。

 

 

 

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