いつからここが尸魂界だと錯覚していた? 作:yvrararara
交流会合宿を終え、学校へと帰還してから数日が経過した。二月十四日、バレンタインデー。
私はいつも通り、朝の寮のロビーで愛しい恋人との待ち合わせをしていた。
ソファに腰掛け、静かに思考を巡らせていると、パタパタという軽い足音が近づいてくる。
「惣右介くんっ。お待たせしましたっ」
少しだけ頬を上気させたひよりが、ニコニコと花が綻ぶような笑顔で駆け寄ってきた。
「――いや。君という暖かな春を待つ時間も、私にとっては愛おしいものさ。おはよう、ひより」
(訳:ううん、待つ時間も楽しいからね。おはよう、ひより!)
私が立ち上がり、オサレに挨拶を交わすと、ひよりは嬉しそうに私の隣へと並んだ。
私たちは穏やかな空気を纏いながら、連れ立って学校へと向かう。
「今日の放課後、茶道部の部室の貸切許可を取れたので、生徒会のお仕事が終わったら来てくださいねっ」
ひよりが、少しだけ内緒話をするように声を弾ませて言った。
彼女は茶道部の部長であり、事前に「バレンタインデーの日は放課後に茶道部の部室で、チョコを食べながらお茶会を二人でしませんか?」と可愛らしいお誘いを受けていたのだ。
「――ああ。君から贈られる甘い魔法を待ちわびているよ」
(訳:うん! ひよりからのバレンタインデー、すっごく楽しみでウキウキしてるよ!)
「ふふっ」
私がオサレに期待を伝えると、ひよりは可憐な笑い声を漏らし、恥ずかしそうに目を細めた。
その後も、私たちは特別試験の足音など微塵も感じさせないほどに穏やかな会話を交わしながら、二年Aクラスの教室へと向かった。
教室の扉を開けると、室内は普段とは少し違う、甘い香りと賑やかな空気に包まれていた。
女子生徒たちが男女問わず、クラスメイト全員へ向けて『友チョコ』を配り歩いているのだ。
「藍染くん、おはよう! はい、これバレンタインチョコね!」
「――君たちの心遣いに感謝するよ」
網倉をはじめとする女子たちから小綺麗なラッピングのチョコを受け取り、私は自分の席へと腰を下ろした。
(うちのクラスの女子たちは、こうして男女問わず友チョコをみんなに配ってくれるからありがたいけど……この人数分を作るのは相当大変そうだな。ひよりも、合宿から帰った後に一生懸命作っていたしなぁ)
私は内心で女子たちの労力に感心しつつ、クラスメイトたちにチョコを配って回っているひよりの姿を、目を細めて優しく見守っていた。
すると、私の席のそばに柴田と渡辺が歩み寄ってきた。
「よっ、藍染。うちのクラスの女子はみんなに配ってくれるからありがたいよな!」
柴田が、両手いっぱいに貰ったチョコを抱えながら爽やかに笑う。
「その分、お返しも大変だけどな」
渡辺が苦笑いしながら肩をすくめた。
「――我々もまた、彼女たちの心尽くしに応えるだけの誠意を見せなければならないね。来たるべき白亜の日に向けて、今から備えておくとしよう」
(訳:女子に負けないように、ホワイトデーは気合を入れてお返ししないとね!)
私がオサレに返すと、二人は「違いない」「頑張らないとな」と笑い合った。
その直後、柴田が周囲をチラリと見渡し、少しだけ声を潜めて渡辺に尋ねた。
「……なぁ渡辺。ぶっちゃけ、本命からはどうだったんだ?」
「そりゃあチョコ自体は貰えたけどさ……。他のやつらが貰ってるのと同じ袋だったし、完全に友チョコだろ。はぁ……」
渡辺はガックリと肩を落とし、大げさなため息をついた。
「――ほう? 君の瞳に映る特別な星が、この箱庭の中にいるということかい?」
(訳:え!? 渡辺、クラスに好きな子いるの!?)
私がオサレに驚きを口にすると、渡辺は一瞬キョトンとした後、頭を掻きながら答えた。
「? ……ああ、そういうことか。まあ、内緒だぜ?」
渡辺は念を押すように言うと、今度はニヤニヤとした顔で柴田へ視線を向けた。
「そういや柴田よ。安藤さんからのチョコ、あれだけラッピング違ったよな? 絶対本命だろ」
「……やっぱり、お前もそう思うか?」
柴田は誤魔化すことなく、真剣に悩むような表情で顎に手を当てた。
(……へぇ。安藤さんは柴田のことが好きなのか……! 全然気づかなかったよ……!俺、クラスメイトの恋愛事情とかまったく把握出来てないじゃん……!)
私は内心で、自らの人間観察力の偏りとポンコツ具合に少しだけショックを受けていた。
「まあ、色々俺も考えてみるよ。もうすぐ学年末特別試験もあるし、進路のことも真剣に考えないといけない時期だからな。……中途半端な気持ちで向き合うのは、安藤さんにも失礼だしさ」
柴田が持ち前の誠実さを見せて真面目な顔で言うと、渡辺も腕を組んで深く頷いた。
「確かに、今は変に動かない方がいいかもなぁ……」
「――焦る必要はないさ。他者を思いやる君の誠実さは、何よりも尊ぶべき美徳だ。……己の心と向き合い、君自身が導き出した答えならば、私はそれを尊重しよう」
(訳:焦らなくていいと思うよ。相手のことをちゃんと考えられるのは、柴田のいいところだからさ。じっくり自分の気持ちと向き合って、納得できる答えを出せばいいと思うよ)
私が彼のあり方を肯定するオサレなエールを送ると、柴田は少しだけ目を丸くした後、嬉しそうに爽やかな白い歯を見せて笑った。
「藍染……。ああ、そうだな。焦らず、自分の気持ちとちゃんと向き合ってみるよ。ありがとうな」
◇ ◇ ◇
放課後。
生徒会室での業務をこなしていると、不意に甘い香りが室内に漂った。
「藍染せぇんぱい! 要くん! チョコどうぞ〜!」
天沢が小悪魔的な笑みを浮かべながら、可愛らしいラッピングのチョコを私と要のデスクにコトリと置いた。
「私からもどうぞ」
七瀬もまた、真面目な表情で丁寧にチョコを差し出してくる。
「藍染くんにはさっき渡したからね! 藤泉くん、どうぞ!」
一之瀬がにっこりと微笑み、要へ友チョコを手渡した。
「……私だけ何も用意しないのも不自然かと思って。一応、持ってきただけよ」
少し離れた席から、堀北がそっぽを向きながらも、二つの小さな袋をこちらへ寄越してきた。
「――君たちの温かな心遣い、確かに受け取ったよ」
(訳:みんな、チョコありがとう!)
「藍染会長へのご厚意と共に、私のような若輩者にまで……! 誠にありがとうございます!」
要が忠臣のように直立不動で深々と頭を下げ、女子たちからクスクスと笑い声が漏れる。
「んふふ〜。ホワイトデーのお返し期待してますよ〜?」
天沢が私の顔を覗き込み、意味深にウインクをしてきた。
「――ああ。白亜の月が昇る頃、君たちの想像を凌駕する恩返しを用意しておこう」
(訳:うん! ホワイトデーのお返し、楽しみにしててね!)
私がオサレに宣言すると、女子役員たちは嬉しそうに微笑み合い、生徒会室は和やかな空気に包まれた。
その後、滞りなく業務を終え、私は早々に生徒会室を後にした。
向かう先は、特別棟にある茶道部の部室。
静寂に包まれた廊下を歩き、目的地である和室の前で足を止める。
障子戸を静かに開けると、そこにはふわりと甘い香りと、い草の香りが入り混じった心地よい空間が広がっていた。
「――待たせたね、ひより」
「あっ、惣右介くんっ。お疲れ様ですっ」
制服姿の上に可憐なエプロンを身につけたひよりが、畳の上に正座し、茶道具の前に凛とした姿勢で座っていた。
「さあ、どうぞこちらへ」
ひよりに促され、私は彼女と向かい合うようにして畳の上に腰を下ろす。
彼女のそばには、美しく装丁された小さな小箱と、上品な茶器が用意されていた。
「今日はバレンタインデーですから、特別なお茶菓子を用意しましたっ。……和の心と、洋の甘さを融合させた、私の手作りです」
ひよりが小箱を開けると、中には美しい深緑の粉がまぶされた、可愛らしい抹茶の生チョコレートが並んでいた。
「――見事な造形だ。君の紡ぐ世界は、視覚だけでも十分に私を魅了してくれるね」
(訳:すごく美味しそうだね! 食べるのがもったいないくらいだよ!)
私が内心で大歓喜のガッツポーズを決めつつオサレに称賛すると、ひよりは頬を赤らめ、はにかむように微笑んだ。
ひよりが滑らかな手つきで茶筅を振り、静かに抹茶を点てていく。その洗練された所作は、まさに茶道部の部長たる気品に満ちていた。
「どうぞ、召し上がってくださいっ」
差し出された抹茶と、抹茶生チョコ。
私は一つを手に取り、ゆっくりと口へ運んだ。
滑らかなチョコレートの深い甘みと、抹茶のほろ苦さが絶妙に絡み合い、口の中でとろけていく。
(……んんんん美味いッ!! なにこれ!! 滑らかな口溶けと上品な甘さ!)
私は内心でその圧倒的な完成度の高さに感動しつつ、点てられた抹茶を口に含んだ。
「――素晴らしい。甘さと苦さの完璧な調和……君の魔法は、私の舌すらも支配してしまうようだ」
(訳:すっごく美味しいよ、ひより! 抹茶との相性も最高だね!)
「ふふっ、ありがとうございますっ」
ひよりは自分の口にもチョコを運び、幸せそうに目を細めた。
二人きりの、静かで甘いお茶会の時間。
私は手元の茶碗をそっと置き、隣で微笑む愛しい恋人へと静かに視線を向けた。
「――世界がどれほど鮮やかな色彩に満ちようと、君と過ごすこの静寂に勝る景色はないね」
(訳:二人でこうして穏やかに過ごす時間が、俺はやっぱり一番好きだよ)
私がオサレに想いを伝えると、ひよりは少しだけパチパチと瞬きをした後、花が綻ぶような愛らしい笑顔を浮かべた。
「ふふっ。……はいっ、私もですっ」
嬉しそうに微笑む彼女の顔を愛おしく見つめていると、ふと、あることに気がついた。
彼女の可愛らしい唇の端に、僅かに抹茶の粉がくっついているのだ。
「――ひより」
私は静かに手を伸ばし、彼女の唇の端についた粉を、指の腹で優しく拭い取った。
「あっ……」
「――君の隙を突くのも、悪くないものだね」
(訳:口元にちょっとついてたよ)
私がオサレに微笑むと、ひよりは一瞬にして顔を真っ赤に染め上げ、両手で頬を覆い隠してしまった。
「もうっ……惣右介くんは、いつもそうやって私をからかうのですから……っ」
抗議するような言葉とは裏腹に、その声は甘く、嬉しそうに弾んでいた。
私は内心で彼女の可愛らしさに悶絶しつつ、フッと優雅な笑みを深めた。
愛しい恋人から贈られた極上の甘さを堪能しながら、私は静かに降り積もる幸せの余韻に身を委ねるのだった。
◇ ◇ ◇
バレンタインデーの甘い余韻も落ち着いた数日後の休日。
私とひよりは、ケヤキモール内のカフェで、ある人物と待ち合わせをしていた。
交流会合宿で同じグループになった一年生の宇都宮を通し、彼女に連絡を取ってもらったのだ。
私たちの方が少しだけ早く着いたようで、窓際の席に並んで腰を下ろし、彼女が来るのを待つ。
カラン、とドアベルが鳴り、一年Cクラスの椿桜子が少し急いだ様子で店内へ入ってきた。
彼女はこちらの席に気づくと歩み寄り、私たちの向かいの席に腰を下ろした。
「すみません、お待たせしました」
「――案ずることはない。我々も今しがた、この場所に腰を落ち着けたところだからね」
「『私たちも今来たばかりですから、気にしないでくださいねっ』」
私がオサレに気遣いの言葉をかけると、ひよりがニコニコと柔らかな笑顔で翻訳してくれる。
椿は小さく息を吐き、「ありがとうございます」と呟いてメニューに視線を落とした。
三人でそれぞれドリンクを注文し、テーブルに運ばれてくるのを待つ。
「それで、話ってなんですか? わざわざ宇都宮くんを通してまで」
椿が、探るような視線を私へ向けてきた。
「――あの無人島での邂逅の折、私の放つ圧が君の瞳に怯えを映してしまったこと……そして、君の問いに隠された真意を汲み取れなかったこと。その非礼を詫びさせてもらうよ」
「『無人島サバイバルの時は、怖がらせてしまってごめんなさい。それから、あの時の椿さんの質問の意図を、ちゃんと理解できていなくてごめんなさい』とのことですっ」
私のオサレな謝罪をひよりが優しく翻訳すると、椿は僅かに目を見開いた後、小さく首を振った。
「いえ……別に、気にしてませんから」
店員がドリンクを運び終え、テーブルに置かれたグラスの氷がカランと音を立てた。
私は一口だけ紅茶を口に含み、静かに本題を切り出した。
「――君の纏う空気に、かつて白き檻で共に過ごした『雪』の面影を感じた。……君は、雪の妹なのかな?」
「『椿さんは、雪さんの妹さんなのですか?』とのことですっ」
私の問いかけに、椿は少しだけ目を伏せ、ストローでアイスコーヒーの氷をかき混ぜた。
「……綾小路先輩から聞いたんですね」
椿はぽつりと呟き、重い口を開いた。
「……私も親から、姉がいるなんて聞いたことがなかったんです。……ある日突然、姉がいると告げられ、家に帰ってきたその姉は……過酷な環境で過ごし、心が壊れてしまっていた。私の言葉も、両親の言葉も、何も届かない状態でした」
「…………」
ひよりが、痛ましそうにぎゅっと両手を握り合わせ、悲しそうに目を伏せる。
「そんな姉が、うわ言のように、よく藍染先輩と綾小路先輩の名前を出していたんです。『惣右介、助けて』『清隆に会いたい』って」
(……っ!)
その言葉は、私の胸の奥に鋭く突き刺さった。
私が追放された後、彼女がどれほどの絶望と孤独の中で、私の助けを求めていたのか。そして、自分が今まで彼女のことを気にすらかけていなかったという事実が、重くのしかかってくる。
「……両親がその施設の責任者に連絡を取り、綾小路先輩を呼ぶことはできたみたいですけど……彼は姉との会話を拒絶して立ち去り、藍染先輩とはそもそも連絡を取ることができなかった。……そして、その二人がこの学校に進学していると両親から聞かされて、私はここに来ました」
椿は、真っ直ぐに私を見据えた。
「姉を助けてくれなかった藍染先輩と、姉に想われていながら、その想いも切り捨てて立ち去った綾小路先輩。……二人がどんな人なのか、知るために」
彼女の抱えていた静かな怒りと悲しみ。
私は深く息を吸い込み、確かな悔恨の念を込めて言葉を紡いだ。
「――私の見据える世界は、あまりにも狭かった。己の歩む道ばかりを見つめ、彼女が流す涙にさえ、目を向けようとしなかった……」
「『自分のことばかりで、雪さんが苦しんでいることに気づくことすらできていませんでした。本当に、ごめんなさい』と仰っています」
ひよりの翻訳の声は少しだけ震え、その目には涙が浮かんでいた。
椿は静かに首を振った。
「……合宿から帰ってすぐ、綾小路先輩にもう一度話がしたいと言われて、詳しい事情は聞いています。……藍染先輩が、何度も姉を助けてくれていたこと。そして、藍染先輩が姉より先に施設から追放されていたことも」
「――だとしても、清隆が唯一の生き残りだと聞かされた時、私はそれを己の過去として切り離し、彼女が辿る道の先に思いを馳せることすらなかったのだからね」
「『それでも、雪さんのことを気にかけられなかったことは事実ですから……ごめんなさい』とのことです」
私が深く自責の念を込めると、椿はふぅ、と小さく息を吐き出した。
「……藍染先輩も、この学校を卒業した後に、姉に会ってあげてくれませんか?」
「――無論だ。君の願い、確かに引き受けよう。……それに」
私は視線を鋭くし、絶対的な決意を込めて告げた。
「――幼き魂を弄び、未来を縛る白き檻……この私が、必ず終わらせよう」
「『もちろんです。それに、ホワイトルームは、私が必ず終わらせます』と仰っていますっ」
私の圧倒的な宣言と、それに同調するひよりの力強い翻訳。
椿は少し驚いたように目を見開いた後、微かに、本当に微かにだが、口元を緩めた。
「……ありがとうございます。もし、私にも何か協力できることがあれば、遠慮なく言ってください。姉のために、私にもできることがあるなら……」
「――その心だけで十分だよ、椿。だが、君が背負うべきものまで、私たちが奪うつもりはない。……今はただ、この箱庭に咲く花を、存分に愛でるといい」
「『ありがとうございます、椿さん。その気持ちだけで十分ですよ。でも、今は私たちに任せてください。椿さんは、この学校での生活を思いきり楽しんでくれればいいですからね』と仰っていますっ」
私が穏やかに微笑むと、椿は少しだけ安堵したように表情を和らげた。
その後、私たちは椿としばらく穏やかな会話を交わし、卒業後の再会を約束して、彼女と別れた。
◇ ◇ ◇
椿がカフェを去った後。
席に取り残された私は、すっかり冷めてしまった紅茶を見つめながら、静かに息を吐いた。
「――唯一の月明かりに出逢うまで、私もまた、暗闇の中で自らの歩幅しか見えていない愚か者だったというわけさ」
自嘲気味に呟く私の右手を、隣に座るひよりが、両手でそっと包み込んだ。
「そんなことありません。……惣右介くんは、誰よりも優しい人です。私は出逢った時からずっと、そう思っていますから……」
ひよりはそう言って、私の手を優しく握りしめた。
その真っ直ぐな言葉と、両手から伝わる確かな温もり。
彼女の惜しみない愛情が、胸の奥にわだかまっていた後悔を、静かに、優しく溶かしていく。
(……本当に、俺は何度もひよりに救われているな。彼女がこうしてそばで支えてくれているからこそ、俺も自分の過ちと向き合えるんだろう)
「――ありがとう、ひより。君という光が、私の夜を明かしてくれた」
私が心からの感謝を込めてオサレに伝えると、ひよりは花が綻ぶような笑顔を見せ、私の肩にこてんと頭を乗せた。
「はいっ」
(……ホワイトルームを潰すだけで、すべてが解決するわけじゃない。あそこで育った子供たちには、これからの人生がある。これからあそこに送られるかもしれない子供たちにも、守られるべき未来がある。……あの場所を終わらせ、その先にある未来まで見届ける。それが、俺と清隆の果たすべき役目なのだろう)
私は肩に寄り添う愛しい恋人の温もりを感じながら、改めて自らの進むべき道を見据えた。
投稿が遅くなってしまい、申し訳ありません。
物語も完結にかなり近づいてきたので、最後までしっかり書き切れるよう頑張ります。
引き続き、よろしくお願いします。