いつからここが尸魂界だと錯覚していた?   作:yvrararara

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三十五話

 体育祭まで残り一週間と迫った、二学期の放課後。

 私たちAクラスの生徒は、連日のようにグラウンドでの競技練習や、他クラスの動向を探るための作戦会議、そしてクラス全体の士気を高めるための話し合いに明け暮れていた。

 

 それに加えて、私は生徒会副会長としての激務もこなさなければならない。文字通り、目の回るような忙しい日々を過ごしていた。

 

 そんなある日の、夕暮れの生徒会室。

 西日が差し込む静かで重厚な空間には、今日に限って南雲雅と桐山生叶の姿がなかった。体育祭に向けて、クラスでの話し合いがあるらしく、珍しく欠席しているのだ。

 

 そのため、室内に残っているのは生徒会長の堀北学、書記の橘先輩、二学期から新たに生徒会役員として加わった我がクラスの絶対的リーダー・一之瀬帆波、そして副会長である私の四人のみだった。

 

「――理とは常に、泥に塗れた石板の裏側にこそ隠されている。……表面の文字に惑わされるな。欺瞞の海から、真なる声を掬い上げたまえ」

 

(訳:この各部活の予算申請書、三ページ目の項目の数字と合計金額が合ってないから、もう一度計算し直しておいて)

 

「えっ……と? 石板……泥に塗れた……?」

 

 一之瀬が、手渡された書類を握りしめたまま、完全にフリーズしてしまった。彼女の優秀な頭脳をもってしても、私の言葉に込められた『事務的な指示』を読み解くことはできなかったらしい。

 

「はぁ……」

 

 その様子を見ていた橘先輩が、深いため息をつきながら立ち上がり、一之瀬の元へと歩み寄った。

 

「藍染くん、相変わらずそういう回りくどい言い方じゃ、入ったばかりの一之瀬さんが困っちゃうでしょ。……貸してください、一之瀬さん。藍染くんが言いたいのはね、ここの備品代と遠征費の合計が、下のトータル金額とズレてるから再確認してってことですよ」

 

「ああっ! なるほど、そういうことですか! すみません橘先輩、ありがとうございます。すぐに修正しますね!」

 

 橘先輩の的確で分かりやすい『常識的な指導』により、一之瀬はパッと顔を輝かせて電卓を叩き始めた。

 

(……橘先輩、本当にありがとうございます。一之瀬に生徒会の仕事を教えようとしても、俺の口から出る言葉が全部オサレな抽象表現になっちゃうから、結局いつも橘先輩に丸投げになっちゃってるんだよなぁ。申し訳ない……)

 

 私は内心で平謝りしながら、外面は極めて優雅にノートパソコンのキーボードを叩き続けた。カチャ、カチャという静かなタイピング音だけが、室内に響く。

 

 やがて、その日に予定されていた書類仕事がすべて片付いた頃。

 パソコンを閉じた学が、ふと真剣な声音で口を開いた。

 

「……体育祭が終われば、すぐに次期生徒会への引き継ぎが行われる。俺と橘は、そこで正式に生徒会を引退することになる」

 

(ええーっ!!!???)

 

 私は、タイピングの手をピタッと止め、内心で特大の悲鳴を上げた。

 

(会長と橘先輩、引退しちゃうの!!?? いや、三年生なんだから時期が来れば引退するのは当たり前なんだけど……!会長も橘先輩も、割と本気で尊敬してるんだよな。……なんかいざ引退って聞くと、めちゃくちゃ寂しいな……!)

 

 私は胸の奥に込み上げてくる喪失感に耐えながら、静かに立ち上がり、会長と橘先輩へ向けて口を開いた。

 

「――巨星は墜ちるのではない。自らの光を次代へと託し、悠久の空へ還るだけだ」

 

(訳:お疲れ様でした。お二人がいなくなるのは本当に寂しいですが、これまでお世話になりました)

 

「……ふっ。そうだな。俺たちの残した光が、この学校の未来を少しでも照らしてくれるなら、本望だ。……お前には色々と苦労をかけたな、藍染」

 

 学は、私のオサレ極まりない送別ポエムを『次代を担う者からの最大級の敬意』と受け取ってくれたらしく、満足げに目を細めた。

 

「藍染くんは、最後まで相変わらずですね……。でも、藍染くんが副会長として支えてくれたおかげで、私たちも本当に助かりました。ありがとう」

 

 橘先輩が呆れ半分、嬉しさ半分といった様子で、柔らかく微笑む。

 

「短い間でしたが、堀北会長、橘先輩、本当にお世話になりました! 体育祭も、その後の引き継ぎも、最後まで全力でサポートさせていただきます!」

 

 一之瀬も居住まいを正し、元気よく頭を下げて感謝の意を伝えた。

 

「正式に引き継ぎが終わった後には、生徒会メンバー全員で送別会を開く予定だが……今日は南雲たちもいない。仕事が終わったことだし、この四人で少し早めの労いとして、どこかで食事でもどうだ?」

 

 厳格な学にしては珍しい、フランクな誘いだった。

 

「あっ、それなら藍染くんのお部屋でご飯にしませんか? 藍染くん、すっごくお料理上手なんですよ! よく、ひよりちゃんと一緒にご馳走になってるんです」

 

 一之瀬がパッと顔を輝かせて、唐突に私の手料理をプレゼンし始めた。

 

(えっ、俺の部屋!? いや、生徒会長たちに振る舞えるような高級食材なんて冷蔵庫に入ってないぞ!? どうする俺!)

 

「ほう……藍染が料理を。それは興味深いな」

 

 学が少し意外そうな、それでいて強く興味を惹かれたような目を向けてくる。橘先輩も「藍染くんがエプロン姿で……?」と何やら想像して目を白黒させている。

 

「予定がなければ、椎名も呼んで構わん。五人でささやかな夕食としよう」

 

 かくして。

 生徒会のトップ二人を私の部屋に招き、急遽ひよりも呼び寄せて、五人での夕食会が開催されることになった。

 

 

 

 ――数時間後。私の部屋。

 

「……驚いた。まさか、学生寮でこれほど本格的な料理が出てくるとはな」

 

「美味しい……! 本当にこれ、全部藍染くんが作ったの!?」

 

 学と橘先輩が、私が手早く作り上げた『特製ビーフシチュー』と『鮮魚のカルパッチョ・特製ソース添え』を口に運び、目を見張っていた。

 

 あり合わせの食材だったが、私の持つ『藍染スペック』をフル活用し、火加減から味付けまで一切の妥協なく作り上げた至高の品である。

 

「藍染くんのお料理、本当にお店みたいなんです!」

 

 一之瀬がなぜか自分のことのように胸を張る。

 

「はいっ。惣右介くんのお料理は、世界一美味しいんですよ。毎日でも食べたいくらいです」

 

 ひよりが、普段の翻訳の時とはまた違う、純粋に誇らしげなドヤ顔(可愛い)を浮かべてウンウンと頷いている。

 

「――極上の甘露とて、それを味わう者がいなければただの泥水に過ぎない。……賞賛には感謝しよう」

 

(訳:あり合わせの材料ですけど、口に合って良かったです。みんなで食べると美味しいですね)

 

「『どんなに素晴らしい料理も、共に分かち合う大切な人たちがいてこそ輝くものです。お褒めいただき、ありがとうございます』……と仰っています」

 

 ひよりがすかさず完璧な翻訳を添え、食卓は温かく和やかな空気に包まれた。普段は厳しい顔つきを崩さない学も、今日ばかりは穏やかな表情で食事を楽しんでいた。

 

 やがて食事が終わり、ひよりが手慣れた様子で全員分の食後の紅茶を淹れてくれた。

 

 ダージリンの芳醇な香りが部屋を満たす中。

 学が、紅茶を一口含んでから、ふと世間話でもするかのように口を開いた。

 

「そういえば、来週の体育祭だが。お前たちAクラスは、Dクラスと同じ紅組として戦うことになるな。……連携のほうはどうだ?」

 

(ああ、やっぱり! さすがはシスコンのお兄ちゃん、妹のいるDクラスの様子が気になって仕方ないんだな!)

 

 私は内心で納得しつつも、次の瞬間、全身の血の気が引くのを感じた。

 

(いや、待って!!! 連携もなにも、この前のDクラスとの作戦会議で、俺、堀北さんのこと思いっきり煽り散らかしたじゃん!!! やばい!!! あれがバレたら確実に殺される!!!)

 

 私の脳裏に、これまでの堀北鈴音に対する『所業』の数々がフラッシュバックする。

 

 一学期の暴力事件の審議で下したクラスポイントマイナスと停学の厳罰。無人島試験で彼女に浴びせた『負け犬』ポエム。優待者試験ではCクラスと結託してDクラスを完膚なきまでに叩き潰し、極めつけはこの前の会議での過剰な煽りの連鎖……。

 

(これ、冷静に考えて俺が堀北にやってること、完全に極悪非道な悪役のそれじゃん……! もしバレたら、この妹思いの会長に物理的にデストロイされる……!)

 

 私の隣に座る一之瀬も、先日の堀北との修羅場を思い出したのか、少しだけ顔を引き攣らせて苦笑いを浮かべている。

 

(頼む俺の口! ここは『Dクラスとも仲良く協力して頑張ってますよ』って、適当に無難な嘘をついてやり過ごしてくれ!)

 

 私は極めて穏やかな、頼れる副会長の顔を作り、口を開いた。

 

「――足掻く雛鳥に空の飛び方を教えるには、時に巣から蹴り落とす非情さが必要になる。……泥に塗れ、己の無力さを知ってこそ、初めて真なる翼は開くものだ」

 

(うわあああああああ!!! なんでそうなるの!!! まるで『あいつは未熟だから俺が徹底的に叩き潰して教育してやってるぜ』みたいな超絶上から目線のパワハラ宣言になっちゃった!!! 殺される! 会長の逆鱗に触れた!!)

 

 私の暴発したオサレポエムを聞き、学の眉がピクリと動く。

 そこへ、すかさず大天使がニコニコと微笑みながら口を開いた。

 

「『堀北さんはまだ未熟な部分が多く、他者との連携に難があります。しかし、手取り足取り教えるのではなく、敢えて厳しい壁として立ちはだかり挫折を味わわせることで、彼女自身の成長を促しています。そのためには非情な手段も辞しません』……と仰っています」

 

(ひよりさぁぁぁん!! 完璧な翻訳ありがとう!! だけどそれ完全に俺が妹さんを煽ってるって自白してるようなもんじゃん!! 終わった……俺の学園生活、生徒会長の手によってここで終わった……)

 

 私は内心で遺書をしたためながら、目を伏せた。

 一之瀬と橘先輩も「あっ、それ言っちゃうんだ……」という顔でハラハラしながら学の顔色を窺っている。

 

 学は、ティーカップを持ったまま、難しい顔で静かに目を閉じた。

 

 ……そして数秒の沈黙の後。ゆっくりと目を開き、深く頷いた。

 

「……いや。鈴音は、それくらいの試練がなければ決して己の非を認めず、成長しないだろう。藍染、お前のことだ。あいつの欠点を見抜いた上で、敢えて憎まれ役を買い、厳しい壁として立ちはだかってくれているのだな。……感謝する」

 

(セーフ!!!! なんか知らんけどめちゃくちゃ都合のいい解釈してくれたからセーフ!!! 学お兄ちゃんがいい人で本当に助かった!!!)

 

 私は内心でガッツポーズを決めながら、外面は『ふっ……気にするな』とでも言いたげな傲慢な笑みを浮かべてみせた。

 

 そうして一つ大きなため息をつくように、学がティーカップを静かにソーサーに置いた。

 

 ふと、その眼光を鋭く研ぎ澄ませて、私を真っ直ぐに見据える。

 

「……藍染。次期生徒会長についてだが。……俺は、南雲雅を次の生徒会長に指名するつもりだ」

 

「っ……!」

 

 橘先輩と一之瀬が、その決定的な言葉に息を呑む。

 

「あいつの掲げる『真の実力主義』は、下位の者を容赦なく切り捨てる。個人の実力さえあれば、クラスという枠組みすら破壊し、自由に移動できるシステム……そんな過酷な制度を導入しようとしている。南雲が会長になれば、確実に退学者が続出するだろう」

 

(えっ!? なにそれ!? クラスの枠組みを破壊!? 退学者が続出!? 南雲ってそんなヤバい思想持ってたの!? 知らなかったんだけど!! めちゃくちゃ怖い!!)

 

 私は、学の口から語られた南雲の恐るべき野望に、内心で震え上がった。

 

「……本来なら、俺はお前を次期生徒会長に指名したいと考えていた」

 

「!?」

 

 学の衝撃的な告白に、私は心臓が飛び出そうになった。

 

「お前ほどの器と圧倒的な実力があれば、この学校を正しく導ける。……だが、一年生のお前を異例の形で指名し、南雲から生徒会長の座を奪えば、奴を筆頭とする二年生たちが黙っていないだろう。学校全体を巻き込む激しい反発と派閥争いが起きる」

 

 学の鋭い視線が、私を、そして私の隣に座る一之瀬やひよりへと向けられた。

 

「お前自身は、南雲がどれほど卑劣な罠を仕掛けてこようと傷一つ負わずに退けるだろう。……だが、南雲は奪われた玉座を取り戻すため、なりふり構わずお前の周囲――一之瀬や椎名、あるいはお前のクラスメイトたちを標的にし、退学の危機に晒す可能性が高い。俺は、それを危惧した」

 

(ま、学お兄ちゃん……! めちゃくちゃ俺たちのこと考えてくれてるじゃん! そうだよ、俺が会長なんかになってバチバチの派閥争いが起きたら、絶対にクラスのみんなが南雲に狙われるよ! 本当に指名されなくてよかった!)

 

 私は、学の深い配慮に内心で拝み倒した。

 

「だからこそ、藍染。お前に頼みがある」

 

 学は、私に深い信頼の眼差しを向けていた。

 

「お前には、次期生徒会でも『副会長』として残り続けてほしい」

 

「…………」

 

(えっ。いや、それはそれで結局南雲の下で働くってことだよね!? 絶対ネチネチ嫌がらせされる地獄のデスマーチじゃん!! ……でも、学先輩が信頼して頼んでくれている。俺も学先輩のことは本気で尊敬してるし、無下には断りづらいな……)

 

「南雲が権力を振りかざし、暴走しそうになった時……あいつを内側から牽制し、守るべき生徒たちを庇えるのは、お前しかいない」

 

 学の言葉には、確かな熱がこもっていた。

 

「南雲には、同級生にライバルと呼べる存在がいない。退屈を持て余しているあいつにとって、お前のような優れた人間が副会長として側にいるだけで、必然的にその意識と矛先はお前一人に集中するだろう」

 

「…………」

 

「お前ならば、南雲がどれほど苛烈な攻撃を仕掛けてこようと意に介さないはずだ。お前という圧倒的な存在がそこに立っているだけで、結果的に他の多くの生徒たちを理不尽な退学から守ることができる」

 

 学は、私に深い信頼の眼差しを向けていた。

 

「お前は以前、俺に『天に立つ』と言ったな。……南雲の独裁に対する『絶対的な防波堤』として、この学校の秩序を守ってくれ。お前なら、それができるはずだ」

 

(いやいやいや! 要するに俺に南雲のヘイトを一身に集める最強のサンドバッグになれってこと!? いくら俺が無傷でやり過ごせる前提でも、普通に嫌なんですけど!? そもそもあの『天に立つ』はただのオサレポエムの暴発なんだけど! 俺にそんな正義の味方みたいなメンタルはないし、普通に平穏に生きたいだけなんだけど……!)

 

(……はぁ、でも、学先輩の頼みなら仕方ない。ここは『先輩の顔を立てて、南雲のヘイトを稼ぎつつ少し見張っておいてやりますよ』くらいの、無難な感じで引き受けておこう! よし、落ち着け俺……!)

 

 私は、極めて傲慢な笑みを浮かべ、ゆっくりと紅茶のカップを持ち上げながら口を開いた。

 

「――玉座に座る者が狂気に染まるというのなら。……私がその玉座ごと、天を砕き割るまでだ」

 

(うわあああああああ!!!! 違う!!!! なんで『少し見張っておきます』が『南雲が調子乗るなら俺が副会長として完膚なきまでに叩き潰してやるよ』みたいな超絶好戦的な受諾宣言に変換されちゃうの!?)

 

「――吹き荒れる暴風から弱き羽虫を庇うのが、強者の背負うべき『業』であるというのなら。……いいだろう。私が全てを引き受け、この学園の新たな理となろう」

 

(ポエムの連鎖が止まらない!! 学先輩へのリスペクトを示したかっただけなのに、完全に『俺がみんなを守る最強の盾になってやる』っていう救世主ムーブになっちゃってる!! 南雲に聞かれたら即全面戦争になるやつだこれ!!)

 

 私のその圧倒的にオサレで、威圧感に満ちた言葉が部屋に響き渡る。

 一瞬の静寂の後、大親友の大天使が、胸の前で両手を組み、慈愛に満ちた笑顔で口を開いた。

 

「『南雲先輩が強権を振るい、生徒たちを理不尽に退学に追いやろうとするならば、私が副会長として必ず彼を止めてみせます。尊敬する堀北会長の頼みであり、皆を守る防波堤となることが私の果たすべき役割であるならば、喜んでその重責を引き受けましょう』……と、惣右介くんは仰っています」

 

 ひよりが、私の暴発した好戦的なポエムを、最高にヒロイックで自己犠牲と先輩への敬意に満ちた『完璧な受諾表明』へと翻訳してしまった。

 

「藍染くん……!」

 

 一之瀬が、感動で目を潤ませながら私を見つめる。

 

「ありがとう……! 私も生徒会に残る! 藍染くんがみんなを守るために戦ってくれるなら、私、どんなことでも全力でサポートするから!」

 

「……ふっ。そうか。お前ならそう言ってくれると信じていたぞ、藍染」

 

 学の口元に、微かな、しかし確かな安堵の笑みが浮かんだ。

 

「お前たち二人がいてくれれば、南雲もそう簡単には好き勝手できないだろう。……頼んだぞ」

 

(いや、学先輩の頼みだから引き受けるとは言ったけど!! なんで俺、南雲とバチバチに全面戦争する気満々の救世主みたいな役回りで確定してんの!?これもう絶対に後には引けないやつじゃん!! 選挙で直接争わないだけマシかもしれないけど、これじゃ完全に俺が南雲のヘイトを全部引き受ける『最強のサンドバッグ』になる未来が確定したじゃん!!絶対二学期から生徒会室の空気が地獄になる!!)

 

 私は内心で絶望の血涙を流しながらも、外面は微動だにせず、ただ静かに紅茶を啜り、来るべき『南雲雅との生徒会内での暗闘』へ向けて、傲慢で完璧な笑みを顔に貼り付け続けることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

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