いつからここが尸魂界だと錯覚していた?   作:yvrararara

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四十話

 波乱に満ちた体育祭から一夜明けた、日曜日。

 午後を少し回った頃、私たち一年Aクラスの面々は、ケヤキモール内の大型カラオケ店舗にある、数十人を収容できる広々としたパーティールームに集まっていた。

 

「みんな、グラスは持ったかな? それじゃあ……!」

 

 部屋の最前線で、マイクを握った一之瀬帆波が、弾けるような笑顔でクラスメイトたちを見渡す。

 

「今回の体育祭、クラスポイントは少しマイナスになっちゃったけど、学年別では見事に1位でした! みんなが怪我なく、そして最後まで協力して頑張り抜けたことが、何よりも素晴らしいと思います! この団結力を武器に、次の試験もAクラス全員で乗り越えていこうね! それじゃあ、みんな本当にお疲れ様! 乾杯っ!!」

 

「「「乾杯ーっ!!」」」

 

 カチン、カチンとグラスを合わせる音が、部屋のあちこちから鳴り響く。

 

 体育祭のペナルティによりクラスポイントは50ポイント減少してしまったものの、最大のライバルであるBクラスも同等のマイナスを食らっているため、差は詰められていない。その事実と、学年1位という誇らしい結果が、生徒たちの心を暗くさせることはなかった。

 

 テーブルには大量のフライドポテトやピザ、唐揚げといったパーティメニューが並べられ、生徒たちはジュースで喉を潤しながら、昨日の健闘を互いに讃え合っていた。

 

「いやー、それにしても藍染の最後のリレー、マジでヤバかったな! あの南雲先輩を、あんなあっさり置き去りにするなんてさ!」

 

 柴田がコーラを片手に、興奮気味に私の肩をバシバシと叩く。

 

「ああ。あの追い上げがなければ、学年1位すら危うかったかもしれない。藍染、改めて礼を言う」

 

 神崎も真面目な顔で頷いた。

 

「――気にするな。彼らが遅かったのではない。ただ、私が玉座へと至る歩幅に、この世界の理が追いつけなかったというだけのことだ」

 

(訳:どういたしまして! みんなが繋いでくれたバトンのおかげだよ!)

 

「ははっ、藍染は相変わらずスケールがでかいな!」

 

 私のポエムを「いつもの藍染ジョーク」として受け流すスキルを身につけはじめたクラスメイトたちは、笑い飛ばしながら次々とカラオケの曲を入れ始めた。

 

 賑やかな音楽が鳴り響く中、私の隣に座っていたひよりが、もじもじとデンモクを見つめていた。

 

「……あの、惣右介くん。私も、何か歌ってみてもいいのでしょうか……?」

 

 私は優しく微笑みかけ、心からの快諾を口にしようとした。

 

「――許容しよう。君の魂から零れ落ちる旋律が、この空間をどう彩るのか。……その音色、私の傍で存分に響かせるがいい」

 

(訳:もちろんさ。ひよりの歌、俺も聴いてみたいしね!)

 

「えへへ、ありがとうございますっ」

 

 私の尊大すぎる許可出しにも、ひよりは照れくさそうに笑い、ピピッと一曲予約を入れた。

 

 やがてひよりの順番が回ってくる。彼女が選んだのは、ゆったりとしたテンポの可愛らしいバラード曲だった。

 

『♪〜〜〜』

 

 マイクを両手でギュッと握りしめ、少し頬を赤らめながら、小鳥が囀るような澄んだ可愛らしい声で歌い始めるひより。

 

(うおおおおおっ……!! 大天使降臨!! なにこの癒し空間!! マイナスイオン出まくってるだろ!!最高かよ!!)

 

 私は内心でサイリウムを全力で振り回しながら、目から一筋の涙を流して聴き入っていた。

 

 ひよりが歌い終わると、クラスメイトたちから「椎名さん可愛いーっ!」「癒されるー!」と割れんばかりの拍手が巻き起こった。

 

「ふぅ……緊張しました……」

 

 少し息を弾ませながら席に戻ってきたひよりに、私は「すごく良かったよ、最高だった」と心からの大絶賛を贈ろうとした。

 

「――賞賛しよう。君の紡いだ旋律が、この空間を天上の庭へと昇華させた。……私の耳をこれほどまでに悦ばせる奇跡は、そうあるものではない」

 

(訳:すごく良かったよ! ひよりの歌、最高だった!)

 

「あっ……ありがとうございますっ。惣右介くんにそう言っていただけると、勇気を出して歌った甲斐があります」

 

 私の大仰すぎる絶賛ポエムにも、ひよりは花が咲くような満面の笑みで喜んでくれた。

 

「……あの、惣右介くんは歌わないんですか? ぜひ、惣右介くんの歌も聴いてみたいです!」

 

 ひよりが、キラキラと期待に満ちた上目遣いで私を見つめてくる。

 

(うっ……! この瞳で見つめられたら、断れるわけがない……! 仕方ない、ここは一肌脱ぐか!)

 

 私はデンモクを手に取り、誰もが知っているような、少し大人びたジャズ調の名曲を選んで転送した。

 

 イントロが流れ出し、私がスッと立ち上がってマイクを構えると、部屋中が「おおっ!?」とどよめいた。あの常に尊大な藍染くんが、ついに歌うのだ。一体どんなカオスな空間になるのかと、全員が固唾を飲んで見守っている。

 

 そして、私は歌い始めた。

 

『♪〜〜〜』

 

 ――響き渡ったのは、スピーカーが震えるほどに深く、甘く、そして圧倒的な艶を帯びた『極上のバリトンボイス』だった。

 

 藍染スペックの異常な肺活量と声帯コントロールにより、プロのオペラ歌手すら裸足で逃げ出すほどの完璧なピッチとビブラートが部屋を支配する。曲の雰囲気に合わせて、時に優しく、時に力強く歌い上げるその姿は、ただひたすらに『完璧』だった。

 

 そんな私の歌声を聴きながら、部屋の隅で神崎が一人、目を見開いて戦慄していた。

 

(なっ……普通に歌っている……だと……!?)

 

 神崎は内心で大混乱に陥っていた。

 

(いや、上手い! 異常なまでに上手いが……! 藍染のことだから、絶対に歌詞を無視してオリジナルポエムを朗読し始めると思っていたのに……! まさか、ただ純粋に異常に歌が上手いだけとは……!! ……さすがは藍染……!常に想像を超えてくる男だ……!)

 

 神崎の的外れな驚愕を他所に、私は見事に一曲を歌い切り、マイクを置いた。

 

「「「おおおおおおおっ!!!」」」

 

「藍染くんすげええええ!! プロじゃん!!」

 

「かっこいいーーっ!!」

 

 拍手喝采の嵐。私は優雅に一礼して、席へと戻った。

 

「惣右介くんっ! すごいです、本当にお上手ですねっ! 聴き惚れちゃいました!」

 

 ひよりが目を輝かせながら、パチパチと拍手で出迎えてくれる。

 

(よっしゃ! ひよりにめちゃくちゃ褒められた! 歌ってよかったー!)

 

 私は照れ隠しに、「ひよりがそんなに褒めてくれるなら、恥ずかしかったけど歌ってよかったよ。ありがとう!」と爽やかに返そうとした。

 

「――静寂という名の死を恐れ、無価値な音を紡ぐのが凡人の性。だが、君が望むのであれば、この世界を私の声で塗り潰し、永遠の服従を誓わせてやることも吝かではないさ」

 

(訳:ひよりが喜んでくれるなら、恥ずかしかったけど歌ってよかったよ!)

 

「ヒィッ!?」

 

「えっ、えっ? なに? 私たち、今から藍染くんに支配されるの……!?」

 

 近くの席で聞いていた白波と小橋が、あまりにも物騒でラスボス感満載のセリフに震え上がり、顔面を蒼白にさせて抱き合った。

 

 しかし、ひよりだけはニコニコと笑顔のまま、首を横に振って翻訳を告げる。

 

「安心してください、白波さん、小橋さん。『みんなが喜んでくれるなら、恥ずかしかったけど思い切って歌ってみてよかったです』と言っているんですよ。惣右介くん、意外と照れ屋さんなんです」

 

「……えっ? あ、そうなの……?」

 

「もう、藍染くんったら脅かさないでよー!」

 

 ひよりの完璧な意訳のおかげで、白波たちはホッと胸を撫で下ろし、再び部屋は和やかな空気に包まれたのだった。

 

 

 

 カラオケでの打ち上げから数日後。

 放課後の生徒会室は、いつもとは違う、ひどく厳粛で重苦しい空気に包まれていた。

 

 今日は、三年生の堀北学が生徒会長の座を退き、二年生の南雲雅が正式に新たな生徒会長として就任する引き継ぎ式の日だった。

 

「――明日の生徒会交代セレモニーをもって、俺は生徒会長の座を降りる。南雲、後はお前がこの学校を導け」

 

 生徒会室の中央で、堀北学が南雲に向けて静かに、しかし絶対的な威厳を持って言葉を放つ。

 

「ええ、任せてくださいよ、堀北先輩。先輩が作り上げた退屈な学校は、俺が実力至上主義の本来の姿へと変革してみせますから」

 

 南雲は不敵な笑みを浮かべ、学の持っている引き継ぎの書類を受け取ろうと手を伸ばした。

 

 しかし、学はその書類を渡す直前で手を止め、鋭い視線を南雲へと突き刺した。

 

「ただし、条件がある」

 

「……条件、ですか?」

 

「お前が生徒会長になることは認めよう。だが、新体制の生徒会において、藍染惣右介を『副会長』の座に留め置くこと。これが、俺が引き継ぎを認めるための絶対条件だ」

 

「……チッ」

 

 学の言葉を聞いた瞬間、南雲の顔から余裕の笑みが消え、あからさまに不快げな舌打ちが漏れた。

 

 南雲にとって、ことあるごとに自分を見下してくる一年生など、一刻も早く生徒会から叩き出したい目の上の瘤でしかない。

 

 だが、ここで現生徒会長である堀北学の意向に逆らえば、就任そのものにケチがつく。

 

「……分かりましたよ。先輩の最後の命令とあらば、聞いてあげますよ。せいぜい、俺の足元でコキ使ってやりますから」

 

 南雲は苛立ちを隠しきれない様子で、私を横目で睨みつけながら吐き捨てた。

 

(うわぁ、めっちゃ睨まれてる。俺だってこんなネチネチした先輩の下で働くの嫌なんだけど……でも、学先輩に頼まれた以上は投げ出すわけにはいかない。それに何より、こいつの掲げる『退学者が続出するシステム』からクラスメイトを守るためには、俺が生徒会に残って防波堤になるしかないんだよな……)

 

 私は内心でため息をつきつつ、「よろしくお願いします」と無難に返そうとした。

 

 だが、南雲のちっぽけな威嚇に対し、藍染惣右介のプライドが黙って引き下がるはずもなかった。

 

「――君如きが、私を使いこなせるとでも錯覚しているのか?」

 

 生徒会室の温度が、一瞬にして氷点下まで下がった錯覚を覚えた。

 

 私の低く、冷酷で、一切の感情を排した声が響き渡る。

 

「――私は常に、私を支配しようとする者を打ち砕く為にのみ動く。君がその借り物の玉座で砂遊びを楽しむ分には干渉しないが、少しでも私の領域に土足で踏み入るというのなら、その時は玉座ごと跡形もなく踏み潰そう」

 

(訳:学先輩の頼みでもありますし、俺もクラスのみんなを守るために副会長としてのお仕事はしっかり頑張りますよ! )

 

「ッ……! 藍染……!!」

 

 南雲の額に青筋が浮かび、ギリッと奥歯を噛み締める音が室内に響いた。今にも私に掴みかからんとする勢いだったが、すぐ目の前に堀北学がいる手前、なんとかギリギリのところで理性を繋ぎ止めていた。

 

「……ふっ。相変わらずだな、藍染」

 

 学はふっと小さく笑うと、南雲に引き継ぎの書類を渡し、私に向き直った。

 

 どうやら学は、私の発言を『南雲の暴走に対する明確な牽制であり、生徒たちを守るという覚悟の表れ』として頼もしく受け取ってくれたらしい。

 

「俺はもう、この生徒会には干渉しない。お前はお前のやり方で、この学校を見定めてみろ」

 

「……フッ。善処しよう」

 

 こうして、ピリついた空気のまま、生徒会の引き継ぎは無事に(?)終了したのだった。

 

 その日の夜。

 引き継ぎの余韻もそのままに、生徒会のメンバーはケヤキモール内にある高級焼肉店へと足を運んでいた。

 

 堀北学と、生徒会書記である橘茜の『送別会』である。

 参加者は、主役の学先輩と橘先輩、新会長の南雲、新副会長の桐山と私、そして一年生書記の一之瀬帆波だ。

 

「ジュウウゥゥ……!」

 

 網の上で、分厚い特上カルビが極上の音を立てて脂を滴らせている。

 

(……それにしても、学先輩って本当に焼肉好きだな。普段あんなに厳格でストイックなのに、焼肉の網を前にするとちょっと目が輝いてるの、ギャップがあって面白いな)

 

 私は内心でそんなことを思いながら、トングを使って絶妙な火加減で肉をひっくり返していた。

 

「藍染。俺の肉はレアで頼む」

 

「――炎に屈せぬ真紅こそ、貴方に相応しい。心得ているとも」

(訳:了解です、レアですね)

 

「私も! 私はしっかり焼いたのがいいです!」

 

「――灰に堕ちる前の僅かな瞬き。その最も美しき刹那を、私が切り取って差し上げよう」

(訳:橘先輩は焦がしそうなので、一番いい焼き加減で取り分けますね)

 

「藍染くん、私のもお願いしていいかな?」

 

「――ああ。この盤上の熱は、全て私が支配している。安じて委ねるがいい」

(訳:任せて! 美味しく焼くよ!)

 

 南雲と桐山が私に対して親の仇のような冷たい視線を送ってきているが、そんなものは完全にスルーだ。私は学先輩、橘先輩、そして一之瀬と四人で、和気藹々と焼肉を楽しんでいた。

 

 体育祭の労いや、これまでの生徒会での思い出話など、食事の席は意外なほどに穏やかで楽しい時間だった。

 

 橘先輩が「もう、藍染くんが生徒会に入ってきた時はどうなることかと思いましたけど、意外と仕事は完璧にやってくれるから助かりましたよ!」とお酒も入っていないのに顔を赤くして笑うのを見て、私も心が温かくなるのを感じていた。

 

 やがて食事が終わり、送別会の締めくくりとして、プレゼントを贈る時間となった。

 

 南雲や桐山、一之瀬がそれぞれ用意していた品を二人に手渡していく。

 そして、最後に私の番が回ってきた。

 

「学、橘」

 

 私は立ち上がり、用意していた二つの紙袋を差し出した。

 中身は、学先輩には『高級万年筆』を。橘先輩には『最高級の紅茶葉とティーカップのセット』だ。

 

(学先輩にはこれからも自分の信じる道を書き記してほしいし、橘先輩には少しでもリラックスして癒されてほしいからな。……二人とも、本当に尊敬してます! 短い間でしたがお世話になりました! これからのお二人を応援してます!)

 

 私は心からの感謝とエールを込めて、素直な言葉を贈ろうとした。

 しかし、やはり最後もこの男の魂は、空気を読むことを許さなかった。

 

「――この筆は、過去を刻むためのものではない。貴方が視据える未来の盤面を、己の血で描き切るための刃だ」

 

 まず、学に向けて万年筆を差し出しながら放たれたポエム。

 

「――そして、安らぎは闘争の果てにのみ訪れる。その甘き香りに溺れることなく、再び立ち上がるための糧とするがいい」

 

 続けて、橘先輩に紅茶セットを渡しながら放たれたポエム。

 

「……私の目に狂いがなかったこと、その背中で証明してみせろ」

 

(訳:短い間でしたがお世話になりました! これからのお二人を応援してます!)

 

「…………」

 

 あまりにも重苦しく、まるで魔王が勇者に試練を与えるかのような仰々しいセリフに、南雲や桐山はドン引きし、一之瀬はハラハラとした表情を浮かべている。

 

 しかし、主役の二人の反応は違った。

 

「……ふっ」

 

 堀北学は、万年筆の入った箱を静かに受け取ると、ひどく満足そうに、そして深く頷いた。

 

「未来の盤面を描き切る刃、か。……なるほど、そういうことか。お前の期待、確かに受け取った。俺が卒業するその時まで、俺の戦いを見届けるがいい、藍染」

 

(えっ!? 学先輩、俺のポエムをどう超解釈したの!? なんかめちゃくちゃ深い意味があるみたいに受け取ってくれてるんだけど!! まあ喜んでるからいっか!!)

 

 そして橘茜は、紅茶のセットを受け取ると、ふふっと吹き出した。

 

「もう……本当に、藍染くんは最後まで相変わらずですね」

 

 呆れたように笑いながらも、彼女の瞳はうっすらと涙で潤んでいた。

 

「生意気で、いつも上から目線で……でも、その言葉の裏にある優しさは、ちゃんと分かっていますよ。ありがとう、藍染くん。大切にします」

 

「……」

 

 橘先輩の涙を見て、私は少しだけ気恥ずかしくなり、小さく息を吐いて席に座り直した。

 

 こうして、前生徒会長と書記の送別会は、不思議な温かさを残したまま幕を閉じたのだった。

 

 

 夜遅く。

 一人、Aクラスの男子寮の自室に戻った私は、ベッドの上に寝転がりながら天井を見つめていた。

 

(……終わったな。体育祭も、学先輩たちの生徒会も)

 

 私は深く息を吐き出す。

 

(一学期、学先輩に無理やり生徒会に引きずり込まれた時は、本気で面倒くさいし嫌だった。なんで俺がこんな組織で働かなきゃいけないんだって思ってたけど……)

 

 厳格だが誰よりも学校のことを考えていた堀北学。

 いつも慌てていて、でも一生懸命で、生徒会の癒し枠だった橘茜。

 二人と一緒に仕事をした数ヶ月間は、決して悪いものではなかった。

 

(あの二人が生徒会室からいなくなると思うと……寂しくなるなぁ)

 

 私は目を閉じ、静寂に包まれた部屋の中で、去りゆく先輩たちの背中を思い浮かべる。

 

 だが、感傷に浸っている時間はない。

 明日からは、南雲雅という新たな権力者が支配する、新体制の生徒会が動き出す。そして、クラス間での過酷な特別試験も、容赦無く私たちを襲ってくるはずだ。

 

 綾小路清隆、坂柳有栖、龍園翔、そして南雲雅。

 見えざる盤面は、次なる闘争に向けてすでに静かに回り始めている。

 

(……どんな理不尽な局面だろうと、Aクラスのみんなとなら乗り越えられるさ)

 

 私はふっと口角を上げ、眠りにつくのだった。

 

 

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