名探偵プリキュアとして正式に認められ、事務所を稼働する為と、新たな住居者を受け入れるため、あんなとジェットは事務所内を掃除していた。
「ア〜ニメじゃない♪ア〜ニメじゃない♪ほんとのことさ〜♪」
あんなは上機嫌に歌いながら箒で床を掃く。
「お前...よくその歌知ってるな...」
「うん!お父さんがよくお風呂とかで歌ってたから覚えちゃってたんだ。」
「お前の親父...結構変?」
あんなは苦笑いしながら言う。
「私は慣れてるけどやっぱり変だよね?けど凄く優しいんだよ?お仕事は個人レストランのオーナーシェフで料理も凄く美味しんだ!」
「へ〜、そりゃ凄いな。」
「けど、滅多に家じゃ料理作らないんだ〜。」
「なんでだ?」
あんなは複雑そうに言う。
「お母さんが、『お父さん。貴方の料理は確かに美味しいのよ?でも私より美味しくてなんか凄く悔しいから家では私が作ります!良いですね⁉︎』『は、はい...』...って事が昔あって滅多に作らないんだ。」
「そ、それは難儀だな...」
「お母さんもお父さんの事大好きだけどお父さんって基本的なんでも出来るけど結構変わり者って言うかアハハ...」
「まぁ仲睦まじいのは良い事だな」
そんなこんなで雑談しながら掃除を進めていると
「ごっめん!寮を出るための手続きで時間かかっちゃって〜」
この事務所の新しい住居人のみくるが来た。
「みくる!よくきたね!今日からはなまるよろしく!」
「うん!あ、後少し頼みが...」
みくるは申し訳なさそうに言う。
「「頼み?」」「ポチ?」
「外にいるアレも一緒に住まわせてあげて欲しいんだけど...」
「「?...んー...」」「ポチー...」
二人と一匹は外にトランクを二つ持って白くなった惣一を見た。
「...なにかあったの?」
あんなは指を指しながら問う。
「寮から追い出されちゃって...」
「なんでそうなるんだよ...」
「実は..」
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『少し良いですか?』
『あれ、生徒会長さんだ。何か用?』
『急で申し訳ないのですが、あなたに寮からの退去命令が出されました。』
『(・∀・)...は?』
『ですので、学園から寮の退去命令が出されだのです。』
『...ひとまず理由を聞いても?』
正直、何も心当たりがない。なんで?
『一つ、未成年でありながら沢山の卑猥物の持ち込みが確認されました。』
『うぐッ...』
『二つ、寮の門限があるにも関わらず、無断による外出。それも何度も注意されましたね?』
『グフッ!』
『三つ、多くの男子生徒があなたが持ち込んだ卑猥物目当てに寮の前に何度も群がっています。他の寮の生徒達の迷惑になります。』
『ゴハッ!』
心当たりしか無かった。
『という訳なので3日以内に退去をお願いします。では』
『ちょ⁈ちょっと待てくれよ!そりゃ無いでしょ!確かに俺も悪いけど実家から遠いから寮ないと困るんだって!』
『寮の規約にちゃんと書いてありましたよ?学生らしい行動をっと。それが出来なかった場合には退寮も有り得るっとも。』
書いてあったけども!
『じゃあ俺どーすんです?他にアテなんてないし嫌だ!』
『申し訳ありませんが学園側も慈善事業ではありませんので私からではなんとも。』
『...オホーツクババア...』
『...何か?』
笑顔で殺気を放つ。
『うぇ⁈マリも‼︎』
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「って事があったらしくて...」
「なるほどなそれでこっちに泣きついてきたってわけか。」
「「「自業自得じゃん。」」」「ポチポチ」
「たちゅけて...」
とりあえず幸いにも部屋はまだ幾つか残っていたので住む場所は確保出来た。
「ねぇ、2階って何があるの?」
「そういや知らないよな。」
「ちょっと見てみようよ!」
俺たちは2階に進む。
「これって...」
「物置って感じかな。」
「ん?」
俺は床に落ちてる地図を拾った。
「これってこの辺りの地図?」
「埃をかぶってるが多分探偵事務所の名残だな。」
「なるほど〜」
「ポチィ」
あんなは地図を指で辿る。
「私の街が...ここにできるんだ...」
「あんな?」
「...!近いんだね!知らなかった!こっちまでは来たことなかったから!」
あんなは笑いながらいる。
...来てみよう。元の時代に戻ったら...。
「...ねぇ、考えがあるんだけど。」
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ブロロ〜
俺たちはバイクでインテリアを扱う店に向かっている。
両側のサイドカーにみくるとあんな。ジェットは妖精姿でいる。
「インテリア?そんなのどうでもいいだろう。」
「ポチポチ〜」
ポチタンはお出掛けで上機嫌だ。
「地図だけじゃ味気ないし、来てくれたお客さんも素敵な事務所の方がいいでしょ?」
「お客さんか。もちろん来た依頼は基本すべて引き受けるけど、」
「てことはその内に浮気調査とかくるのか。」
「おお〜なんか凄く探偵ぽい!」
「今のうちに茶色いコート買おうかなぁ〜」
「あ、私サングラスもほしい!」
「あんなお願いだから惣一の悪ノリに便乗しないで〜」
「いや〜なんだか楽しくなって来て。」
みくるはあんなにいつもの笑顔が戻ったのを見て、仕方ないなぁっと微笑みを浮かぶ。
「そもそも僕たちの目的は怪盗団ファントムを止める事だ。」
「わかってるって」
「ねぇ、ずっと気になってたんだけど、私の時代は嘘で覆われていないし、ファントムなんて聞いた事ない。ここと変わらないよ?平和だよ?」
「未来は絶えず変わるぞ?もしかしたらあんなの世界はすでに嘘で覆われてるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」
「え?」
俺の後に続けてジェットが言う。
「僕たちが頑張らないと此処もお前の時代も嘘で覆われた世界になるかもしれない。イケすかない妖精達の手に堕ちる可能性がある。」
「イケすかない妖精って?」
「言ってなかったけ?ファントムの連中も僕たちと同じ妖精なんだ。」
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とある劇場。
『ミラージュの書を読み解く限り、約束の時まで後わずか...。』
『マコトジュエルを得ねばならんのに...この始末...』
ニジーは劇場の壇上真ん中にいて、頭を下げる。
「ウソノワール様、申し訳ありません。...まさか名探偵プリキュアが二人、しかも仮面ライダーアギトが現れるとは...」
『仮面ライダー...?まさかプリキュア以外にもジュエルを守る戦士がいたとは...』
仮面の戦士...気にはするが今は他にやるべきがある。構っている暇などない。
『...ミラージュの書が新たなマコトジュエルを示している...』
「...!」
ニジーが顔をあげる。此処で汚名返上するしか無いっと思った矢先に
「ナッハハ!」
壇上の幕が上がりバブリーな女が姿を現す。
「今回はアゲがいくしかないっしょ⭐︎」
「アゲセーヌ!なぜお前が⁈」
スポットライトがニジーからアゲセーヌを照らす。
「あんたのギャルの変装ちょーう下手!あり得ない!チョーベリバ!」
ニジーが不服そうに言う。
「下手だと?聞き捨てならないな。」
その様子を上の席から見ている者達がいる。
「また騒がしい事。」
傍にいる妖精が言い、
「うん。」っと肯定するアイスクリームを食べる少女。
「ウソノワール様!このニジーにお任せを‼︎」
ニジーが引き受けようとするが...
『行け!アゲセーヌ!」
「は⁉︎」ニジーが呆気に取られる。
『華麗に、そして優雅に奪ってくるのだ...すべてはエレガントに...だ。』
「お任せを〜!」
「そ、そんな僕にチャンスを!」
『ライライサー‼︎」
「「ライライサー‼︎」」
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「あんま気にすんな。例え嘘だろうとその時代に住む人達にとってそれは普通で本物なんだ。」
「それはそうだけど...」
みくるとジェットは静かに話を聞く。
「もしかしたらあんながこの時代に来たのも何か理由があるんじゃないか?」
「...何かって?」
「さぁな。けど、この時代に来たことは決して無意味じゃないはずだ。なぜなら、この世界から居なくなったプリキュアが今は二人もいる。これはきっと決して無意味なんかじゃないはずだ。」
「惣一くん...」
「忘れんな。あんな。お前は一人で戦ってるわけじゃないんだって事を。仲間にはそういう意味もある。頼れよってな。」
「惣一の言う通りだよあんな。頼って良いんだよ?」
「...うん!」
あんなは満開の笑顔になる。
良いチームじゃないか。ジェットは思った。
「あ、私今日ハンバーグが良い!」
「お、良いな。んじゃ夕飯はそれを作るか。」
「え?みくる、惣一くんって料理できるの?」
「...むかつくほどには...!正直、私よりもできる...!」
みくるは苦虫を噛み潰したような顔付きで言う。
「そろそろ着くぞ〜」
「「「はーい」」」「ポチ!」
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「おお〜!はなまる素敵!」
ほぉ、なかなか良い雰囲気な店じゃないか。
「いらっしゃいませ〜」
「可愛いもので溢れている!」
あんなとみくるがはしゃぐ。
「んじゃ長くなりそうだから俺は外で待つわ。」
「なら僕も。決まったら呼んでくれよな。」
「おい。近くにゲーセンあるみたいだぞ。いこーぜ。」
「お、たまには良いな。いくいく。」
「てなわけなんで、後はヨロピク〜」
俺たちは店を出ようとするが、
「駄目に決まってるんじゃない。みんなで選ばないと!」
「そうだよ!惣一くん!ジェット先輩!」
みくるに肩を掴まれた。どうやら観念するしかない。
「「ハァ...。」」俺達は顔を見合わせて項垂れる。(◞‸◟)
マジかよ...みくるはすげ〜買い物長いんだよなぁ
「ポチィ〜」
「ポン吉、なんか見つけたか?」
ポチタンの指を指す方を見た。
「あ、可愛い!」
「亀か。」
「ジェット先輩、この子欲しい!」
「い、いらねー。」
「なんでよ。可愛いじゃない。」
まぁ可愛いが...欲しいかって言われたら別に...女の子はわからんな。
「あ〜すいません。それ非売品なんです。」
店員が言う。名はちほ。
「その亀はこのお店のシンボルなんです。」
「「「「シンボル?」」」」
「はい!店のみんなで大切にしてて、亀みたいに遅くても一歩ずつ前に進んでいこう。そしていつかもっと広くて素敵なお店にしようって。」
良い話だなぁ。
「なぁ亀って実は水中だと時速30キロも出るってつっこんじゃ駄目?」コソコソ.,
「「「口を閉じろ/てよ」」」
はい...
「これは無理でも他のものならご案内しますよ。」
「「お願いします。」」
「あ、ちほさん。それは僕が戻しておきますよ。」
男性店員拓也さんが言う。
「じゃあお願いね?」
しほさんは拓也さんに亀の置物を渡す。
「何かお探ししているものはありますか?」
「えっと新しい部屋の飾り付けがしたいんです。」
「あ、俺、部屋がピンク色に照らされるライト欲しい。なんかエロいやつ「やめんか‼︎」パシン!修正ッ!?
みくるはどこからともなくハリセンを取り出して叩く。
「みくる、そ、それなに?」
「それは僕がみくるに頼まれて作ったプリキットハリセンだ。」
んなアホなもん作んなよ。無駄に技術たかいし、しかもご丁寧に"みくる専用"って書いてある。
「良い?これから惣一がやらかした時はコレが火を吹くんだから。わかった?」
「あい...」
「わぁ!可愛いソファ!」
「ソファあったよな?」
「可愛いじゃん!」
そ、そうすか。まぁ君らが良いなら...
「でしたらクッションはどうですか?お持ちのソファと合わせるのはいかがですか?」
「まぁクッションなら...」
「真ん中穴空いて奴ない?オナ⚪︎がはいるよ「....」スチャッ...あっなんでもないです。」
「オナ⚪︎ってなに?」
あんなは聞いた事なく、聞いてみたが
「「「あんなにはまだ早い。」」」
教えてくれなかった。
「あ、このカーテン可愛い!」
「派手じゃないか?」
「ならコレはどう?名探偵って感じじゃない?」
「うんうん!」
みくるはプライドを指で開け外を覗く。
「みくる、それ探偵やない。刑事さんや。」
「...お前ら楽しそうだな。」
なんだかんだ選んでいると、
「ポ?ポチィィ!」
ポチタンが慌てた様子で騒ぐ。
「もしかしてまた事件?」
「はぁ!?」
次から次へとなんだ⁈
「どうしたんですか?」
「ないんです!置物が!」
置物..さっきの亀か。てことは...
「怪盗団か?...」
「多分な..,」
俺はジェットに耳打ちする。
「たちゅけて...」
「これが事件?」
「あの置物にマコトジュエルが宿っていたのかも。」
俺たちは思い出す。ポン吉につれてかれた時には必ずっと言っても良いほどにマコトジュエル絡みだ。
「ほら、今までポチタンが連れてきた時っていつもマコトジュエルが危険な時、盗られた時だったでしょ?」
みくるが言う。
「なるほど、あり得るな。」
「んじゃポン吉はマコトジュエル専用のドラゴンレーダーってわけね。」
「あ、それはなまるわかりやすい!」
なら、やる事は変わらないな。
「あんな、みくる、ジェット、ポン吉。いざ出陣!」
「「「うん!/おう!/ポチィ!」」」
「あの!私たちに任せてください!」
あんなとみくるはブックをだす。
「「私たち!キュアット探偵事務所の探偵です!」」
「「事件を解決して見せます!」」
「ええ!お願いします!」
店にいたのは店員二人、俺たち以外の客が二人。
「店にいたのはこれで全員。」
「犯人は別の誰かでこっそり入ってとって出て行っちゃったとかは?」
「でもドア開けると鳴るベルはなっていません。」
「他に出入り口はありますか?」
「家具を出し入れする搬入口があります。」
「犯人はここから入って置物を持って出て行ったのかなぁ?」
あんなが推理するが、
「いや無理だろ、開ける時にギィギィ音が鳴るし、しかも搬入口の扉は大きい。かなり目立つぞ。」
俺が反論する。
「それにここにまだ犯人がいる可能性も考えないと...。」
「でも、みんな置物を持ってなさそうだぞ?」
そこでみくるは思い出す。
「もしかしたら結婚式のティアラと同じかも!」
「なるほど!どこかに隠してるとか!」
なるほどな。けど、
「どこに隠すんだ?隠す場所はかなり多いぞ?」
「...惣一ならどこに隠す?」
みくるが聞いてくる。
「俺なら六法全書のカバーを被せる。後は本棚にさりげなく漫画の間に置く。これが以外とバレない。」
「エッチな本の話じゃなくて‼︎置物の話なんだけど⁉︎」
「んだよなら早く言えよ。」
「カチンッ!うがぁぁぁぁ!」ハリセンをブンブン振り回す。
「みくる!落ち着いて!はなまるどぉどぉ!」
あんなは怒り狂うみくるを羽交締めして宥める。
「ガラスの置物を隠すなら傷つかなくて割れない場所に隠す。布団の間、人形とかクッションの中とか。」
「ぜぇぜぇ..'それを最初から言いなさいよ!...それと帰ったら本は全部燃やすから。」
嘘〜ん。
「てことは!ここだね!」
あんなとみくるはクッションや人形が入っているワゴンに近づき、探す。
「...!あった!」
「ありがとうございます!」
置物を店員の拓也に渡す。
「1、2、6枚ちゃんとある!どこも壊れてない!良かったあ。」
ん?
「棚に戻しておきます。」
「ありがとう」
「これで事件解決?」
「まだでしょう?置物を狙った犯人がまだわからない。ファントムがまだこの中にいる!」
俺たちは聞き込みを始める。
「ずばり、犯行時にあなたはどこにいました?」
「Oh... I can't speak Japanese」
「英語だ...どうしよう。」
「仕方ないなぁ」
俺が出る。
「ヘイ!ミスター!」
「英語〜なんかわからない英語〜習った気がしたような英語〜」
「オーケー、オーケー、イエス!イエス!...ふぅ」
「で?なんて言ったの?」
みくるが聞く。
「え?知らん。これぽっちも。雰囲気でテキトーに頷いただけ。」
みくるが身体中を震わせる...
「み、みくる?駄目だよ?気持ちはわかるけどね?ね?」
「どうしよう...」
「そんなときには! この天才の発明品、プリキットグミがある!」
なんだそれ?グミ?ジューシーってか?
「オープン! プリキットグミ!」
あんなはプリキットを出す。
「はなまる可愛い!」
「食べてみろ」
「プニプニー」「美味しい」「以外イケるな」
「美味しいだけじゃないぞ。食べると、どんな言葉も理解して、話せるようになる!」
「えぇー! すごーい!」
ホンニャクコンニャクかよ。ドラえ⚪︎んなのかキテ⚪︎ツ君なのかどっちなんだ?
「すごーいって、何が?」
外国人客が話しかける。
「言葉がわかる!」
「ちなみに、効果は3分間だ」
「じゃあ、急いで聞かないと!」
話を聞くとどうやら店員拓也さんとスカーフを探していたようだ。
「トムさんは、お母さまへのプレゼントにスカーフをお探しで」
「素敵なスカーフを選んでくれたよ」
「はい。あの置物に似た柄を選びました。お母さまが、庭で植物を育てるのが趣味とお聞きしたので、お好きな柄かなと」
「置物の柄に似たスカーフ……と」
「置物の、柄?」「植物?」
やはりなんか違和感があるが、まだ聞き込みは終わっていない。次だ。
次は最初から来ていたさえこさんに聞き込みをした。
あなたは、どこに?」
「私は……店に入ってから、ずーっと、この子をナデナデしてました」
「猫か……これじゃ証人にならない」「うん……」
「されてたよ。ずーっとナデナデ」
猫から声がした。
「えぇー!? 猫の言葉もわかるの!?」
「天才だろ!」
「ジェテレツ君..,」
「妙なあだ名を付けるな!」
すまん。思わず...
「この人も犯人じゃない……あと、残るはちほさんか卓也さん……」
「ちほさんが? まさか……」
「あのー。母が待ってるから、もう行かないと」
後少しなんだがなぁ...
「あっ、卓也くん。プレゼント用のシール、貼り忘れてる」
「えっ? あぁ、すみません」
「シールをサービスしてます。この中から、お好きなものをお選びください」
「この6枚の中から選ぶの? 悩むな……うーん……スカーフの色と合わせようかな」
「スカーフ……」「6枚……」
スカーフ...ね。どうしても違和感が拭えない。そういえばスカーフの柄、植物だよな選んだの。そういえば拓也さんは置物と似た柄を選んだって言っていた。なぜ植物?しかも向日葵。亀と全く関係がないだろ。置物を受け取ったとき、なぜ数えた?6枚?6本じゃなくて?...そうかわかったぞ。
「あんな、みくる。悪いな。今日の主役は俺だ。」
「わかったの?」
「ああ。」
みくるの問いに頷いた。
俺は犯人に指を指して言う。
「あんたが犯人なんだろ?拓也さん。」
拓也は動揺する。
「ボ……ボクが? そんなわけないでしょ」
「いいや?あんたしか考えられない。そもそも今回の事件の謎を解く鍵は、スカーフだ。」
「あんたは置物を盗んで、搬入口から出ようとした。店員であるあなたなら、誰も変だと思わない」
「でも出ようとしたときに、トムさんにスカーフがほしいと声をかけられたて、慌てたあんたは、置物をクッションの中に隠した。」
「そこなら、置物は割れなくて済む。」
「そんな……言いがかりですよ!」
「卓也くんが、まさか」
みんなの視線が拓也に向く。逃さんぞ。なら、
「トムさん。卓也さんはあの置物みたいな柄のスカーフを、お袋さんへのプレゼントに選んだって言いましたよね。見せてもらえませんか?」
「はい。これだよ」
「花?」
「ねっ。あの置物とそっくりでしょ?」
「えっ!?」
「あんたはこの店ではそれなりに長いんだろ?」
「それがなんだって言うだ!」
「...なら聞くが、一体いつから亀を花だと勘違いしていた?」
拓也の顔が驚愕した。
「クッションの中から見つかったとき、おかしいと思った。亀の頭と足、尻尾を6枚とは言わない……」
「花だと勘違いしてたから、6枚って言ったんだよな。花びらを数えるみたいに!」
「マジチョベリバー!」
「⁉︎」
まるでメイクを落とすように本来姿を表す。
「 そう! あたしは怪盗団ファントムのアゲセーヌ!」
新手か‼︎
「いただいていくから〜」
アゲセーヌは、みんなが驚いている間に置物を奪い、そのまま出入り口からでる。
驚異の身体能力で建物伝いに屋上に登ると、そのまま逃走。しかしその先に待っていたのは妖精を抱きながらアイスを食べる少女?
「!あんた達!なんで来たし!」
「ウソノワール様から伝言。奴らを倒して華麗に盗め」
妖精が伝える。
「だって。よろしく。」
伝え終わった少女はその場から消えた。
「「あ、いた!」」
もう追いついたか。けど
「面倒だけど、ウソノワール様の為なら空いてしてやるっしょ!」
「ウソよ、覆え! チョベリグにしちゃって、ハンニンダー!」
「ハンニンダ〜」
向日葵の姿をしたハンニンダーが現れた瞬間、周りの人達が消えた。
「わぁ!」
「どうなってるんだ!?」
「フフン……ファントムの新技術! あんたたち以外いない密室! これで事件は迷宮入りっしょ!」
なるほどな。結界みたいなやつか。けどな
「つまり、これで周りを気にせずにお前たちをぶちのめせるってわけだな!あんな!みくる!いくぞ!」
「「うん!オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」
「「プリキュア!メイクアップタイム!」」
「フッ!」
腰にオルタリングが出現する。
「はぁぁぁ...!変身!」
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
「仮面ライダーアギト!」
「俺の答え!見せてやる!」
「やっちゃって!ハンニンダー!」
「ハンニンダァ!」
蔓のように伸ばし、鞭のように扱う。
「危なっ!」
「フッ!」
俺たちは避ける。けど、
「てか、亀だって言ってんだろーが!」
連続のツルの攻撃を避ける。そのプリキュア達と仮面ライダーの戦いを静かに見守る者たちがいた。
「あの子達、面白いわね。」
妖精がそう言う。
「うん。」
少女が頷く。けどやはり一番気になるのは彼。仮面ライダーだ。他の二人とは打って変わって言動から読み取れないほどに冷静に攻撃を防ぎ。時にはカウンターも放つ。堅実で冷静な判断。それだけじゃない。攻撃力もしっかりある。...いろいろ厄介な相手になりそうね。
「フッ!」
「ハァ!」
アンサーが飛び蹴り、ミスティックが続いてドロップキックを放つ。
「何やってんのハンニンダー!チョベリバー!」
「チョベリ?」
アンサーは聞いたことが無いワードに首を傾げる。
「あー、最悪って意味だ。ちょっと前に流行った言葉だ。」
「へーそうなんだ。」
アギトが意味を教えた。
「アゲ的には今もブームだし!ハンニンダー!」
アンサーとミスティックは壁を走り攻撃を避け、高く飛び接近する。
「⁉︎バカ!安易に飛ぶな!狙い撃ちされるぞ!」
「「え⁉︎」」
「ハンニンダァ!」
ハンニンダーの顔から種を弾丸のように飛ばし、滞空している二人を撃つ。
「しまっ⁉︎キャア⁈」
「...⁉︎キャ‼︎」
二人はツルで拘束されてしまった。
アゲセーヌは勝ちを確信する。
「これって、もうアゲの勝ちじゃね? マコトジュエル盗られて悔しい感じ?」
「マコトジュエルも大事だけど……マコトジュエルだけじゃない!」
「あなたには、ものに込められた想いが見えてない」
「ちほさんの大切なものは、必ず取り返す!」
「私たちも、歩みを止めない!」
「そうだ!俺たちは止まらない!フッ!」
俺はオルタリングの右スイッチを強く押した。
オルタリングから刀が飛び出す。
「フンッ!」
「アギトが...」
「赤く..」
俺はフレイムセイバーを構える, 。
「ハァ!」
フレイムセイバーで二人の拘束していたツルを切り捨てる。
「「ありがとう!惣一!/君!」」
「このまま一気に決める!正面の攻撃は俺が捌く!二人はその隙を狙え!」
「「うん!」」
俺はフレイムセイバーを炎を纏わせ、連続してくるツルの攻撃を切り裂いていく。
「今だ!アンサー!」
「うん!ハァー!アンサーアタック!」
アンサーはハンニンダーの左脇に滑り込み拳を叩き込む。
「いまよ!フッ!」
ミスティックはバランスを崩したハンニンダーの右膝裏に思いっきり蹴りを叩き込む。
「「惣一!/君!今だ!」」
「終わりだ!」
フレイムセイバーのツノが展開され、俺は構える。
「ハァッ!」
ハンニンダーの体を一刀両断。
「ハァ...ニン..ダー」
ハンニンダーが消滅し、マコトジュエルの輝きが戻る。
「パチパチプリキュア !アギト!」
マコトジュエルがポチタンに回収された。
「チョームカつく!フッ!」
アゲセーヌが撤退していく。
「お前達、おつかれ様。」
ジェットが労う。
「疲れた〜」
アンサーは座り込む。
「当分、向日葵は見たく無いわね。」
ミスティックも座り込む。
「亀もな。」
俺たちは亀の置物を無事回収し、店に届けた。
ありがとうございます、探偵さん!」
置物を渡し、事件は解決した。
「ただいま戻りました」
「えっ?」
「本物の卓也さんだと思います」
「買ってこいって頼まれたハイビスカス、どこにも売ってなくって」
「私、頼んでないけど……」
「きっと、アゲセーヌとかいう奴が、ちほさんに化けて頼んだんだな」
何はともわれ一見落着!
--------
「できたー! 私たちの探偵事務所!」
「ポチー!」
「お……お金がー……」
「必要経費だろーが。」
「そういえばお金ってどうしてるの?」
あんながジェットに尋ねる。
「給料はロンドンの探偵事務所から活躍に応じて出ているんだ。」
なるほどな。んじゃ少なくとも小遣いに困ることはなさそうだな。にしても、
「いい感じにできたね!」
「ええ」
「初めての依頼は、どんな事件かな?」
「私、決めてるの。初めての依頼人」
「わっ!? 私!?」
「ええ、あんな。あなたをもとの時代に帰すって」
「私に依頼してよ! あんな」
「みくる……私をもとの時代に帰して!」
「その依頼、引き受けた! あなたの事件を解決するためにも、頑張って、立派な名探偵にならないと!」
「そうだね! 一緒に協力して、立派な名探偵になろう!」
「ポチー!」
「似たもの同士、いいコンビじゃんか。やれやれ……忙しくなりそうだ」
「そうだな!飯にしよーぜ。俺腹減った。」
「あ!私も〜」
「私もぺこぺこだよ。」
よし!今夜はハンバーグだな!
続く...