SUMMON NIGHT(サモンナイト)OVRE(オーバー)   作:Wisadm

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2.ある日の俺の話…非日常編

 

「はぁ、やっとついた…10分って1人で歩くと何か長く感じるな」

 

いい加減空が暗くなってきて学校がなんだか不気味に見える。

誰もいない学校に少し寂しさを覚えた。

 

「さて、さっさと課題を取って来ないとな」

 

中に入ると、やはりというか外より暗くすぐ近くですら良く見えない。

こんなに暗くなるもんなのだろうか。

 

「…ん?」

 

真後ろでカツーンと金属を落としたような音が聞こえ振り向く。

ズルズルと何かを引きずるような音も聞こえる。

 

その二つの音が此方に近寄ってきているのだろうか、音が段々大きくすぐそこでしている気がしてくる。

何か分からないものが近づいて来る恐怖に額に冷や汗が流れる。

最初は普通に掃除の人かと思ったが、それはないだろう。

なぜなら、柱に隠れて様子を伺う俺が見たのはズルズルと死体を引っ張る鉈を持った小人だったからだ。

死体は、切り取られた頭部が腹に乗っていたが、怒ると怖いあの先生だった。

 

「ヒッ…」

 

出かかった悲鳴を無理やり両手で押さえつけ、やりしのぐ。

引きずられていく間先生の顔がずっとこちらを見ている気がして気が気じゃなかった。

何だアレは?何だアレは…何だアレは、何だアレは何だアレは何だアレはナンダアレハナンダアレハナンダアレ…

 

「うぁあぁぁぁぁぁぁ…!!?!」

「・・・!?」

 

小人の目がギョロリとこっちを向く。

余りの恐怖に叫んでしまった。

 

「し、しまっ…!?」

「・・・!!」

 

足から力が抜けペタンと座り込んでしまう俺。

その瞬間、頭上で何かがコンクリートに突き刺さった音がした。

その音の正体を確認する間もなく俺は走り出していた。

涙が溢れ出し、鼻を垂れ流し、恥も外聞もなく逃げ出した。

心臓が破裂しそうで、息が苦しくて、何でこんなことにと、全力で神や運命やありとあらゆるものを呪った。

そうでもしないと心が壊れそうだった。

 

「何だって言うんだよ!!クソッ!!クソォッ!!!!」

 

少しだけあの小人との距離が開いてきて、少しずつ遠くも良く見えるようになってきた。

このまま行けば逃げ切れるかと、淡い希望も湧いて来たが、そこまでだった。

他の廊下から、あの小人が二匹俺を取り囲むように現れたからだ。

追い詰められたっ…!?

 

このままだと、俺も…首無し死体。

その言葉が、さっきの光景が、頭から離れてくれない。

嫌だ、助けて、誰か、

 

「お願いだから、誰か、助けてくれよ…!」

 

――その命(オーダー)、聞き届けました。

 

「え…」

 

キイィィィィィィィィン…

拾った石が、紫色に光り輝く。

 

――我が名を、我が名を呼んでください!我が名は…

 

「メルクリウス」

 

一層光量を増す紫の光は、その全てを放ったかのように消え、消え去った後には俺に跪いた1人の少女がいた。

 

「対魔王型ゲイルTIPE481|ΣΣΣ(トリプルシグマ)、固有名称メルクリウス。我が剣の全てを主に捧げます」

 

機械の様な鎧に身を包んだ紫の髪を持つ綺麗な少女だった…

 

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