SUMMON NIGHT(サモンナイト)OVRE(オーバー)   作:Wisadm

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6.脱走計画…思案中

異世界生活2日目...

 

武器庫を発見、メルクリウスからもらった刀も見つかったためこの日は探索を終了。

探索したときの様子からどうやらこの屋敷は、中世の砦の様な造りだと思われる。

一階の窓からは高い堀が見えた。

レーン…あの娘の名前。この日に直接聞いた所、普通に答えてくれた。

レーンに俺の世界のことを話し盛り上がった。

 

異世界生活3日目...

 

ついにトイレを発見!

武器庫から刀を取り出し、くすねたロープを使って高い塀を下り、外の森へ…

取り合えず刀を抜いてみようとしたが抜けなかったため渋々帰る。

この日もレーンと話す。

最早、彼女との会話は俺のオアシスである。

その日はふと気になって、メルクリウスの召喚石はどうしているのか聞いてみた。

「適正が合わないから呼び出すことは出来ないのだけれど、いつもポケットに入れているわ」だそうだ。

まあ、彼女が乱暴に扱うことだけはしないと約束してくれたのでそれでいい。

 

異世界生活4日目...

 

段々この生活に慣れてきてしまった。

順応性が高いと言うべきか、自分事ながら呆れればいいのか…

 

「さーて、今日はレーンに何を話そうかなぁ」

 

そんなことを呟いていた時の事だ。

ドアがいきなり強めに開き、まるでコスプレでもしたかの様な格好をした爺さんが人一人入りそうなボロボロの布切れを持って入ってきた。

そして、おもむろに檻の鍵を開け布切れを放り込んで出て行った。

 

「何だったんだ、今の…」

 

今の人がレーンの言う「お爺様」かな。

ここには2人暮らしらしいし。

態々布切れ入れに来ただけってことはないと思うから、何かあるんだろうけど…

 

「なんか、嫌な予感がする…」

 

取り合えず近づいて様子を見ることにする。

すると、布切れが起伏しているのを確認した。

どうやら、この布切れは生き物であるらしい。

 

「くそぅ、ただでさえ狭いのに余計に狭くなっちまった」

 

その日は、レーンは来なかった。

 

異世界生活5日目...

 

いつものように硬い地面から起き上がる。

最近体が痛くなくなってきた。

 

「そういえば、あの布切れは?」

 

気になって横を見る。

未だに布切れの状態で転がっていた。

いい加減に起きろよ。

 

「お~い、起きやがれー」

 

やるせなさが勝ってしまい、声が抑揚の無いものになった。

まあ確かに中身は気になるが、それ以上にめんどくささと嫌な予感とが相まってやるせなっかった…

 

「ん~?もう朝~?」

「朝といえば朝だが?」

「そっか~、おはよ~」

 

と言いつつも一切動こうとしない布切れ。

もう無視していいよな?

 

「ってちょっと待って、あんた誰?」

 

布切れよ、そんなボロボロな状態で、しかも中から出られない状態で凄まれても恐怖の欠片も湧かないぞ?

 

「取り合えず、その布切れの中から出てきたらどうだ」

「…それもそうね」

 

そういうと、モゾモゾし始める布切れ…

もぞもぞ

もぞもぞもぞもぞ…

もぞもぞもぞもぞもぞもぞ…

もぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞもぞ…

 

「「…」」

 

沈黙する俺達…

 

「なぁ?」

「…何よ」

「もしかして、出らんないのか?」

「「…」」

 

そして、再びの沈黙…

 

「ねぇ?」

「…何だ」

「出らんないから出して?」

「はぁ…」

 

渋々ながらも出してやることにした俺は甘いのだろうか。

布切れを見ると信じられないものが付いていた。

そら出られないはずだ…

 

こんなの中世には発想すら無かったであろうものだ。

この世界の人が知っている方が不思議だと思う。

布切れはジッパーで閉めてあった。

 

「ぷっは!いやぁ、狭かったから助かっちゃった」

 

出てきたのは、銀色の犬?のような耳と髪をした同い年くらいの女性だった。

格好は何と言うか、昔ながらのRPGゲームに出てきそうな盗賊ルック。

よく見ると尻尾も生えているようだ。

ヤバイな、厄介者のにおいしかしない…

 

「それで?あんたは何者で、何でこんな所に連れて来られたんだ?」

 

すると、彼女は少し恥ずかしそうにしながら、

 

「ん、いやぁ、実はね?ここの塀に誰かがロープ掛けっ放しにしてたから盗みに入ったら捕まっちゃって。テヘッ♪」

 

なんてほざきやがった。

と言うか、テヘッって何だ、テヘッって…

 

「アホだろオマエ」

「な!?しゃあないじゃんか!あたしはぐれなんだよ!?盗みでもやらないとこっちじゃ生きていけないんだから!!そういうあんたはどうなのさ!」

「俺か?俺はナギって言う、いきなりこっちに引きずり込まれて何もしてないのに武器を取り上げられた挙句、ずっとここに放り込まれてる不幸な人だよ」

「名前がナギって事以外、一切分からないよ」

「そうか?」

「まあいいや、あたしはオルフル族の響界種(アロザイド)で、名前はロウォン。よろしく!」

 

オルフル族やあろざいど?は良く判らないけど、それによろしくと返し、檻の反対に戻る。

 

「あれ、なんでそっち行っちゃうの?近くにいるほうが暖かいよ?」

「いや、別に暖かく無くてもいいし」

「あたしが寒いの!」

「むしろどうでもいいぞ」

「なんだとー!」

 

飛び掛ってくるロウォンを見ていると尻尾を振って構ってほしがっている犬を思い出した。

 

 

 

 

 

「今日もレーン来なかったな…」

 

もう幾分か暗くなり、騒いで疲れたのかロウォンも寝てしまっていた。

 

昨日も来なかったし、何かあったのか?

それとも…

 

「きゃあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!?!」

 

なっ!?レーンの声だ!

何があったんだ。

 

「見に行くか…」

 

唯事じゃない感じの悲鳴だったし。

でも、抜け出しているの見られたらやばいしな。

 

「いや、待てよ…メルクリウスの召喚石、確かレーンのポケットの中じゃなかったか」

 

助けないと駄目じゃんか…

まあなんだかんだ言っても、レーンには色々と世話になったしな。

そうと決まれば、イッチョやりますか。

 

「おい、ロウォン?いい脱走計画があるんだが、乗らないか?」

 

眠ってしまっていたはずのロウォンの耳がピクリと動いた。

 




ついに、脱走します。
この後逃げるわけですが、助けてくれるキャラをどうしようか検討中。
誰か、このキャラがいいとかリクエストありませんかね?

追伸、年代は4の1年後という設定です。
プロットはどのキャラクターが登場するかの部分を元から書いてないので心配しないで好きなキャラをリクエストしてください。

感想や一言、質問等楽しみに待っております。
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