SUMMON NIGHT(サモンナイト)OVRE(オーバー)   作:Wisadm

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7.脱走計画…実行開始

 

「以上が作戦の内容だ理解したか?」

 

急いで説明したから結構難しくなってしまったかもしれないけど、大丈夫だろうか。

 

「まあ、取り合えず武器庫の場所も覚えたし合流したら後は簡単でしょ」

「ああ、頼むな」

 

さっさと檻の鍵を開けて走る。

 

「おぉ、ほんとに鍵開けられたんだ!やっぱりあたしの仲間に欲しいな」

「いやいや、盗賊はやんないって!じゃ、また後でな」

「オッケー!」

 

お互いの無事を願って分かれる。

どっちがミスしても多分破綻する脱出作戦。

 

「さて、俺は急いでレーンを救出しないと」

 

声がしたのは、確かこの先の儀式場だったよな。

彼女の無事を祈って暗い廊下をひた走る。

 

 

 

 

 

あたしは今檻から出て、武器庫への道の途中…

 

「なんだけど。何でこんなに魔獣がいるのよぉ!こっちに警備はいないって言ったじゃんか!バカァー!!」

 

武器庫前で魔獣に囲まれております。トホホ…

いくら倒しても湧いてくるんだよ…

さっきナギと別れてから結構経っちゃってるし、間に合うかなぁ。

 

と、そんなことを魔獣の突進やら毒の息やらを避けながらに思う。

 

「うう、武器が欲しい…ん?そういえばそこが武器庫じゃん」

 

走って取りに行けるかな?

通路に魔獣がぎっしりで、上手く抜けられそうにはない。

 

「あ、そ・う・だ♪いい事考えた」

 

そんなことを考えている間にも魔獣は突っ込んでくる。

まあ、それを待ってたんだけどねぇ~。

魔獣を避けて引っ掴み、間髪入れずに集団の中に投げ入れる。

 

「「「…!?」」」

 

何体もの魔獣がぶつかってそれぞれが悲鳴を上げ体制を崩し、真ん中に道が開く。

 

「今のうちぃ!」

 

あたしは武器庫に転がり込んだ。

中は比較的埃っぽく、武器を放り込んで碌に整備もしていないんじゃないかと思う。

 

「ケホッ!ホコリっぽ~い!」

 

ええと、S級A級の武器をありったけ持って行けばいいんだっけ。

うっは~、宝の山じゃない!ナギも分かってる~♪

売れば遊んで暮らせんじゃないかな。

そんなことを思いつつ、あたしが入っていた袋の中に詰めていく。

 

「「「…ッ!!」」」

 

あ、魔獣たちのこと忘れてた…

魔獣たちの攻撃を避けようとしたが、たくさん持った武器のせいで避けられずもろにタックルを喰らってしまい窓から落ちた。

 

 

 

 

 

「レーン!大丈夫か!?」

 

儀式の間に駆け込み、レーンを呼ぶ。

幸いレーンはすぐに見つかった。

祭壇の上に寝かされていてまるで生贄か何かの様で少し血の気が引いた。

 

「レーン!!」

 

走って近寄り生きていることを確認してホッとする。

気絶している様なのでメルクリウスの召喚石を抜き取りレーンを起こす。

一体誰がこんなことをしたのだろうか?

一瞬、レーンの爺様かと考えたが、レーンの話を聞く限りそんな人物だとは思えなかった。

 

「う、うぅん…、ナギさん…?」

「ああ、無事っぽいな」

「何が…!?いけません!早くここから逃げなくては!」

 

逃げる?どういうことだ?

 

「残念ダっタね?」

「誰だ!?」

 

声のした方に振り返るが、暗くて影の様なシルエットしか見ることが出来ない。

するとその影はゆっくりとこちらへと進み出て来て、姿がはっきりと分かるようになってきた。

その姿は昨日、ロウォンを檻へ放り込んでいった爺さんだった。

 

「あんた、昨日の爺さんか?」

「アは!覚えてたンだ?デも、チょッと違うンだヨね」

 

何だ?声が二重に聞こえてきてる?

それに、昨日見たときと雰囲気がまるで違う。

昨日見たときは厳しそうな爺さんだと思ったけど、こんな気持ちの悪さは感じ無かった。

 

「あれは、お爺様ではありませんわ!あんなものが、お爺様を語ることは許せません…!!」

「アは!ソんナ事言わナいデよゥ?けタけタけタ…!」

「このっ!」

 

明らかにおかしい、そうまるで人が変わったかのような…

悪魔にでも取り憑かれたみたいな。

 

ん?――悪魔に取り憑かれた?

そうか!悪魔ならいるじゃないか!

 

「霊界サプレス…」

「バれタ?正解でェす。ジゃ、死ンで」

 

そう言うと爺さんは手のひらをこっちに向けてきた。

次の瞬間、まるでトラックにでも轢かれたかのような衝撃が走り俺は吹き飛んだ。

 

「グァッ!?」

「ナギさん!」

 

いっってぇ…クッソ、目の前がチカチカする…

何か、何か無いのか。

この状況を覆せる何か…

 

「あ、メルクリウス…」

「オや?マだ生キてイるミたイだネ。とドめヲさシてアげル」

 

はは、まだ運には見放されてなかったのか?

頼むぞと、ポケットの石を握り締める。

 

「――来い!メルクリウス!」

 

そしてその場を紫の光が包み込み、中から

 

「また、厄介ごとでしゅか、でちゅ…すみましぇん主、ろれちゅが上手くまわりましぇん」

 

メルクリウスに似た幼女が出た。

 

「…え?」

 

やっぱり俺は、運に見放されているみたいだ…




更新が滞ってしまいすいません。
実は、PSP版のサモン4をやってました…
ホントごめんなさい…

次も少し遅れるかも知れません。
出してほしいキャラのリクエストから、辛口のコメントまで随時受付中です。
ではでは…
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