GANTZ:YAMA育ちの戦い 作:NOUMINに憧れた平民
本当に見切り発進なので、更新はくっそ遅いはずです。
何卒ご容赦を。
突然だが、質問だ。
君たちは、転生についてどう思う?
古今東西、さまざまな作品で取り扱われているよな。
基本的には、異世界転生が主流だな。
さてここでもう一つの質問だ。
もし転生するとしたら、どんな所に転生したい?
剣や魔法のファンタジー?
宇宙や宇宙船のあるスペースファンタジー?
こっちの世界にある創作物の中なんてのもあるな。
ん?俺?
俺はな。実際に祈ったんだよ。
あの日は、いつも通りに帰宅途中だった。
いつも通りと言っても深夜2時だがな。
日々の激務でふらふらになりながら帰っていた時。信号を無視して、車が突っ込んできた。
トラックとかじゃ無い、どこにでもある乗用車だ。
まあそのまま、轢き殺されたわけなんだが、目覚めるとな。
神神を名乗るおっさんに出会ったんだ。
そのおっさん曰く、あの車は逃亡犯で、ちょうど警察に追われていたらしく、あそこで俺を引いた事で、車がガードレールの方に激突。
結果逮捕されたとのことらしい。
まあそこでだ。人生最後に凶悪犯の逮捕という善行を成したため、願いを叶えてやるってさ。
まあこれはダメ。みたいな注意事項をもらった後、俺は願ったんだよ。
「自分に新しい人生をください。追加で色々オプション付けて。」
まあその結果。今に至るのだが。
「という夢を見た。」
「おまえって転生してたのかよ。」
「いや、してないぞ。」
嘘である。
という経緯で、社畜サラリーマンだった俺は、オプションと一緒に新たな人生を送ることになった。
それから16年が経ち、立派に高校生をやってます。
「いや〜でも割とありそうだよな。草十郎なら。」
「やめてくれ。自分の前世が社畜なんて夢でも笑えない。」
割と本当に笑えない日々を過ごしてきたからな。
「じゃあそろそろ行くよ。またな。」
「ああ。また連絡するよ。元気でな。」
そう言って電話を切る。
静希草十郎
年齢、16歳
みんな大好き、草の字である。
ここは兵庫県の冬木市、ごく普通の平和な都市だ。
駅近の物件に住み、自由気ままに高校生活を楽しむ人生。
控えめに言って最高だ。
そして何より、
「草十郎。はいこれ教科書。」
「ん。次は忘れんなよ。」
「しかたないでしょ。後で教室に取りに行こうと思ってたら忘れちゃったんだから。」
「…何もしかたなくないが?」
ただの忘れてただけじゃねえか。
今話したているのは、幼馴染の女子。
蒼崎青子だ。
もう一度言う。
蒼崎青子だ。
年齢16歳
社会人でとある会社のお偉いさんの姉を持ち、俺とは別の高校に通う俺の幼馴染だ。
ここは天国か?
俺は本当に日々の暮らしに満足している。
「草十郎!私学校行くわよ!」
「わかった。いってらっしゃい。」
「うん。行ってきます!」
そう言って青子は出て行った。
俺も学校の準備をしよう。
「それじゃあ、寄り道せずに帰るように。」
先生のいつも通りの言葉を聞き届けた後に規律、礼。のいつも通りの動作を行い、俺は教室を出た。
友人はいるが、わざわざ残って話すほど親しくはない。
さて、今日は商店街のスーパーが安売りをしている日だ。
急がなければ近所のおばさま型が全て掻っ攫っていくだろう。
前を走る自転車を追い抜き、息を切らさず走り続ける。道中の階段は前段飛ばして飛び降り、公園のフェンスを飛び越えショーカットする。
別に、いつも通りだ。
学校が終わると猛ダッシュでスーパーに行く。
強いて言うなら、運が悪かったのだろう。
この辺では地獄と呼ばれている先道を駆け上る。
この先の坂を降れば商店街が見えてくる。
そして、坂を登り切った瞬間。
俺の視界の端にトラックが入った。
ここは曲がり角。
このトラックの行き先は崖だ。
俺はそのトラックの前にいる。
つまり、
俺は跳ね飛ばされるってわけだ。
凄まじい衝撃と共に、視界が二転三転する。
ようやく安定した時、俺は宙に浮かんでいた。
ちがうな。宙に放り出され、落下していた。
転生特典の一つ。
「短気身体強化」
最長で5分間、身体を強化し、三次元的な機動を可能とする。
崖から生えた細い木を掴む。
すぐに折れるが、目的の体を崖に近づける事は成功。
両手両足でなんとか崖の凹凸にしがみつく。
「危ないな。」
クールぶっているが内心は心臓バクバクだ。
買い物途中に突然紐なしバンジーをすることになるなんて誰が予想できる。
その時だった。
頭上から「カーン」という金属音がなる。
「マジか。」
俺の目は頭上から降り注ぐ工事などで使われる鉄骨の雨だった。
あのトラックはこれを運んでいたらしい。
ここから移れる足場はない。
下はまだ十数メートルある。
落ちて生還したとして、鉄骨の雨は避けられないだろう。
詰みか。
そこで、俺の第二の生は終わりを告げた。
はずだった。
「また誰か出てきたぞ!」
「今度は男か。」
「キミ!大丈夫か?」
ここは?
目を開けるとそこは室内だった。
病院などではなく、どこかのマンションの一室だ。
そして、何より目を引くのはそこにある奇妙な何か。
何かといっても、形容するのは簡単だ。
黒い大きな球体。
シンプルすぎて、逆にこれ以上の特徴が一切ない。
だが、俺はこれを知っている。
神は言っていた。
お前をとある世界へ飛ばすと。
絶対に戦闘系の特典が必要だからと、神は日常が過ごしやすくなる特典にしようとした俺の事を止めた。
なるほど
「GANTZかよ。」
俺の小さな声は、誰にも聞こえなかったらしい。
静希草十郎(転生者)
複数個の強いがチートではない特典をもらってGANTZ世界へと転生した男。
転生後は可愛い幼馴染と幸せに暮らしていたが、今回、2度目の死亡。
蒼崎青子(一般人)
草十郎宅の隣の家に住む美少女。
草十郎とは別の学校に通っている。
転生特典
「短気身体強化」
最長で15分間、身体を強化する。
15分経ったら強制的に解除され、フルマラソン後ぐらい疲れる。