超次元ゲイムネプテューヌ~希望の仮面(ペルソナ)~   作:tetu1006

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新年明けましておめでとうございます。
今年も執筆活動を頑張りますので応援よろしくお願いします。
さっそく3日前に予告を出した新作、ネプテューヌとペルソナ4のクロスオーバー作品を書きましたのでどうぞご覧ください。


※この小説2015年1月1日に公開設定にしました。


第一章 プラネテューヌ篇
1話 突然の始まり


鳴上悠(なるかみゆう)、かつて八十稲羽(やそいなば)市で起こった連続殺人事件を解決して、さらに雨の日の午前0時に電源の点いてないテレビを一人で見ていると別の人間が映るというマヨナカテレビという現象を起こしていた黒幕を倒し、それらの過程でペルソナ能力に覚醒した青年である。

 

そんな彼は気が付くと真っ青な部屋のリムジンにいた。

 

「お久しぶりですな、お客人。」

 

すると部屋の奥に座っていた鼻が異様に長く頭の上が寂しい(というか禿げてる)タキシードをきた老人が話しかけてきた。

 

「俺の旅は終わった筈じゃないのか?イゴール。」

 

悠は疑問と共に老人の名を呼んだ。彼がここに来るのは初めてではない。かつての事件の時にペルソナの管理や助言をしてもらった場所ベルベットルーム。すべてが終わった時に来れなくなった筈の場所である。

 

「はい。確かにあの時の貴方の旅は終わりを迎えました。しかし貴方の新しい旅路が始まろうとしているのです。」

「新しい旅路?」

「はい。そしてその旅路に私たちは残念ながら協力することが出来ません。」

「何!?」

 

協力出来ない。つまりこれまでのようにペルソナを編成したり助言を聞くことが出来ないと言うこと。かなり厳しい旅路に成りそうだ。

 

「ご心配召されるな。すでに手は考えております。マーガレット。」

「はい。」

 

イゴールが青い服を着た女性、マーガレットに声をかけると、彼女はこちらに一冊の本を差し出した。

 

「これは貴方のペルソナ全書、これがあればどこでも貴方自信でペルソナを編成できるわ。」

「しかし、貴方がこれから赴くのは異世界。ペルソナの力がその世界に馴染み初めるまでペルソナは使えません。馴染み初めてもすぐには上級のペルソナは使えず、下級のペルソナでも貴方が強力に育てたものはその真価は発揮出来ません。」

「異世界?どういうことだ。」

 

ペルソナ全書を受け取った後のイゴールの言葉が気になり聞き返す。

 

「それは彼女から聞いた方が良いでしょう。」

 

すると、先ほどから走っていたリムジンが止まった。

 

「どうぞお降りください。ここから先は私どもの立ち入れぬ場所。貴方が旅路を終えて再びここに戻って来られるのをお待ちしております。」

「ああ、いって来る。」

 

悠がリムジンから降りるとそこは真っ暗な場所だった。いや自分の姿ははっきり見えるから真っ暗ではないのだろう。

とりあえず前に歩いて行くと。

 

「あーもう訳分かんないよ!ここどこ!?ねー、ほんとに誰もいないのー!歩きまわっちゃうよー。」

 

人の声が聞こえてきた。その方向に走って行くと。

 

「って、ねぷっ!?何か踏んだ!?ぐにゃっとしたなにこれ、飲みかけのジュース!?それともポテチ!?」

 

淡い紫色の髪をした色々とテンションの高い少女がいた。そっとしておく訳にもいかないので話しかけることにした。

 

「あー、取り込み中のところ悪いんだけど。」

「えっ?あー!やっと人がいた。ねー、ここどこなの!?」

「いやちょっと…」

「だいたいお兄さんだれ?はっ!もしかして誘拐犯!?」

「だから…」

「残念だったね。わたし自分のことは名前いがい何も思い出せないから身代金の要求なんか出来ないよ。」

「話しを…」

「まさか!わたしに乱暴なことするつもりなのエロ同人みたいに!?」

ブチッ

「落ち着け。」

 

人の話しを聞かずにしかも誘拐犯や変質者扱いに少しキレた悠は威圧感を出しながらそう言うと少女は落ち着きを取り戻した。

 

「俺は誘拐犯でも変質者でもないし君をここに連れてきたのも俺じゃない。だいたいここがどこかも分かっていないんだ。」

「なーんだ。じゃあ私とおんなじなんだ。でもよかった、このまま人が居なかったらヒマで死んじゃうところだったよ。」

「遅れてすみません。お待たせしました。」

「ねぷ?いきなり何、お兄さん?」

「いや、俺じゃないぞ。」

「え?じゃあ誰の声!?てか、遅れたって何に!?もしかして冥途へのお誘い!?まって私まだ死にたくないよっ!」

 

突然の第三者の声にまた少女はパニックになっている。

 

「そんなに混乱しないでください。すみません…驚かせてしまいましたね。私は史書イストワール。ネプテューヌさん、それに鳴上さん、下界に落ちた貴方達にお願いがあって、こうして呼び掛けているのです。」

「…ししょ?ししょ…シショ…司書…もしかして死書!?うわっ!やっぱり私死んだんだ!?てか、下界ってどこ!?冥界とか地獄のもっと下の方!?」

「なんでそうなる?」

 

落ち着けようと名を名乗った第三者、イストワールだったが余計悪化してしまった。

 

「うぅ…。こんなことだったらHDDのデータ消したり、未練がないように積みゲーを崩しておくんだったよーっ!」

「あ、あの…ネプテューヌさん?お願いですから、一度深呼吸して落ち着いてください。」

「あわわわわわっ!誰かに秘蔵のHDDコレクションを見られるかもしれないのに落ち着いてなんかいられないよ!」

「いいから落ち着け。すみません、ちゃんと話を聞くので続けてください。」

 

いつまでもパニックになっている少女、ネプテューヌに悠は今度は首根っこを掴んで落ち着くように言うとまたすぐに落ち着きを取り戻した。さすがは言霊使いと言われた伝達力である。

 

「ありがとうございます、鳴上さん。ネプテューヌさん、貴女は死んでなんかいません。今はただ、気を失っているだけなんです。」

「…へっ?そうなの?」

「やっぱり…。」

 

現状やっと理解したネプテューヌに対して悠はそうだと予想していた。ベルベットルームに入るには自分にだけ見える青い透明な扉に入るか、眠りにつき、夢として来るしかない。ベルベットルームからここに来た自分も今は肉体に意識はないと思っていたのだ。

 

「よかったぁー…。これで一安心だよ。てか、天の声さんは何で私の名前知ってるの?もしかして私のファン?サインいる?」

「………。」

「………。」

「確かに、天の声のように聞こえるかもしれませんが、私は史書イストワール。ゲイムギョウ界の記録の管理者であり、女神様の補佐をする者です。」

「あ、流した。」

「すみません。いちいち突っ込むのが面倒くさかったので、つい…。」

「上に同じく。」

「そして、面倒くさいってぶっちゃけられたー!?」

「当たり前だろ?ところで女神とかゲイムギョウ界とかその辺りを詳しく聞きたいんですが?」

「すみません、本当は鳴上さんに詳しく説明するはずだったのですが。今までの会話で時間がなくなってしまったので本題に入らせてください。」

 

イストワールは申し訳なさそうな声で言う。確かにこれだけ話して居れば現実の自分たちが起き出してもおかしくない。悠は仕方がないので了承した。

 

「お願いします、ネプテューヌさん、鳴上さん。私に、どうか力を貸してください。」

「ん?声が聞こえづらくなっていますが大丈夫ですか?」

「お願いです。彼女を…マジェコンヌを止めてください!そして、貴女達の運命を操る守護女神(ハード)戦争を――」

 

段々と聞こえなくなって行く声を聞きながら悠とネプテューヌは意識が遠くなっていった。




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