TS転生者は、日万凛の双子の姉として頑張る。   作:草鞋の人

10 / 12
そろそろ前書きで書くことも無くなってきましたのでまとスレにあんまり関係ない愚痴言いますね。


学マス運営さん石とガチャ運ください。


それではどうぞ。


第八話:お姉ちゃんは時には厳しくいかなきゃいけない

「ごめんなさいね。あの時のあなたの態度が気になったから、彼を試そうと思ったの。だからね日万凛。その物騒なものを降ろして?お願い」

 

私は今、日万凛の刀を斧で受け止めている。いやまあ自分でもエグいとは思ったよ?日万凛のフリして色仕掛けするのはさぁ。我ながら何でこんなこと思いついちゃったんだろう?ここら辺は血筋なのかなぁ*1

 

「だから言ってるでしょ!優希とはそんな関係じゃないって!!」

 

「そんな関係って?」

 

「そ、それは…」

 

日万凛の顔がまるで熟れた林檎の如く真っ赤に染まる。ご褒美でのあんなことやこんなことを想像しているんだろうか。ウブなところも可愛い♡。

 

「と、とにかく!違うから!!」

 

「そっか。……じゃあ聞く人を変えます」

 

私は刀を弾き、台所の隅で惚けている優希に詰め寄る。

 

「和倉優希さん。あなたは日万凛をどう思っていますか?」

 

「お、俺ですか?!」

 

「早く答えてください」

 

そう言うと優希は少し考えこみ、

 

「………最初はちょっと嫌な奴と思ってましたけど、でも色々事情を聞いて、その志をすごいと思いました」

 

「……………」

 

「俺は、それを叶える手助けをしたい。同じ七番組の仲間として」

 

「優希…」

 

 

……こういう言葉がパッと出てくるのは美徳だな。さすが主人公といったところか。

 

「…あなたが日万凛のことをどれだけ思っているかは分かりました。日万凛、あなたはどう?」

 

「私!?」

 

驚く日万凛をよそに、私は淡々と述べる。

 

「彼は貴方にここまでの思いを抱えている。貴方は、その思いに応えなきゃいけない。彼を…和倉優希という一人の男を、東という渦に巻き込む覚悟はある?」

 

「……………………………」

 

日万凛は黙り込んでしまった。ちょっと言い過ぎたか?でも、現状日万凛が最も力を出せるのは、優希とのタッグであることは、彼女自身分かっているはずだ。風舞希さんに本気で勝つ気なら、これくらいの覚悟はある…と信じたい。

 

 

その後15分ほど悩んだままだった。…流石にまだ早かったか。

 

「ごめんなさい日万凛。答えを出すのはゆっくりで「私は…」」

 

 

「私には、優希に迷惑をかけ続ける覚悟はない。私が甘えていては、きっと優希だけじゃない…七番組の皆んなにも、迷惑をかけてしまう」

 

……………。

 

「だから、私は誰かに甘えることがないくらい、迷惑かけないくらい強くなりたい。組長のように」

 

 

 

 

 

………強くなったわね、日万凛。本当に…本当に。

 

 

 

 

 

「優希、改めて言うわ。私の奴隷になってくれる?」

 

「……ああ、分かった!」

 

「…これが答えよ、綺利香…綺利香?」

 

 

 

………グスッ

 

 

「え、嘘!?泣いてるの?!」

 

「違うの!妹の成長が喜ばしくて」

 

「何が違うのよ…」

 

「日万凛ぃ。本当に、本当に、成長したわね」

 

 

「……何だこの状況は?」

 

グスッ……あ、京香さん来た。やばいとこ見られたかな。

 

「お見苦しいところを見せて申し訳ありません羽前組長。失礼しまs」

 

グゥ〜〜〜〜〜〜

 

「「「「…………………」」」」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「申し訳ありません。お見苦しい場面を見せた上に、こんな…食事まで用意していただいて」

 

「構わん。七番組は人数が多いからな。一人分増えた程度で変わらん」

 

いや変わるやろがい、というツッコミはさておき、何だこの状況は。

 

まさかあのタイミングで腹が鳴るとは思わんやん。それだけでこんなに…ミンナミンナヤサシイ。

 

 

「ん〜。ユッキーの料理、相変わらず美味しい〜♪」

 

「うむ、美味いな」

 

「優希さん!今度このお味噌汁の作り方教えてください!」

 

「優希、おかわり」

 

……ウッッッッッッッマ!!私の10倍は美味い。七番組の人らは、こんなのを毎日食ってるのかぁ。

 

 

 

「「「「「「「ご馳走様でした」」」」」」」

 

今度個人的に教えてもらおう。料理が上達したら、ベルちゃん喜んでくれるかな。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜優希視点〜

 

 

 

「見送りに来ていただいて、ありがとうございます優希さん」

 

「いえいえ」

 

綺利香さん…不思議な人だなぁ。でも、日万凛のことを思っているのは感じられる。

 

「本日は試すような真似をして、申し訳ありません。どうしても、妹に悪い虫がついていないか気になってしまったもので」

 

「いえ…大丈夫です。でも、意外でした。日万凛から聞いてたイメージとは、違ったので」

 

「…あの子は何と?」

 

「優しくて…頼りになる自慢の姉。いつか自分もああなりたいって」

 

「!」

 

「俺にも姉がいるので分かります。綺利香さんは、日万凛にとって、最高の姉なんだって」

 

俺は姉ちゃんを思い出しながら述べる。姉ちゃんは優しくて、たまに厳しかったけれど、俺を助けてくれた。だから今度は、俺が…

 

 

 

 

 

「そう…ですか。では、その期待に応えなければいけませんね」

 

綺利香さんは嬉しそうに微笑んだ。笑っている顔が、日万凛によく似ている。やっぱり双子なんだなぁ。

 

「優希さん。日万凛に自信をつけてくれたこと…支えとなってくれたことに、心からの感謝を」

 

綺利香さんは深々と頭を下げ、七番組を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:
風舞希「くしゅん。風邪かしら」海桐花「ぶえっくしょい!風邪かのう」




小話①:問答の間に伸びきった塩ラーメンは、綺利香が責任を持って処理しました。つまり伸びきっていても、優希くんのラーメンはうまい。

小話②:最後の見送りの時の会話

優希「あともう一人の姉とも違うって言ってました」

綺「八千穂ですか…。あの人は死ぬほど不器用なだけで、根本的には私と違わないのですが…」

優希「ははは…(八千穂の部屋を思い出しながら)」


次回『第九話:一日休暇録 綺利香』お楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。