ということで続きです。
あの一件から数年が経ち、私は魔防隊の入隊する。風舞希さん曰く、麻衣亜が副組長をやっている九番組に入ることはないそうなので、私は家を出て他の組の寮で暮らすことになるようだ。まぁ妥当である。同じ理由で六番組に入ることもないだろう。
「綺利香。この家を出ても、精進を怠らないように。」
「…分かっております、母様。東の何に恥じぬよう、より一層強くなって参ります。」
その言葉を聞いた風舞希さんはニコリと笑う。美人の笑顔はやっぱいいね!
挨拶を済ませた私は九番組管轄の多摩川クナドから本部へ向かう前に、東家の門の前で今までの感謝を込めて一礼した。
「今まで、お世話になりました。」
さて。私はこれから魔防隊へ所属するわけだが、一番気がかりなのは何番組に所属するかだ。
魔都の広さは東京都と同じくらいである。そのため、魔防隊には一番〜十番まで(四番はない)の支部に分かれている。どの組に入るかで、私の運命は大きく揺れる。とりあえず六・七・九番組はないとして、三・五番組は正直入りたくない。
まず三番組は難易度が高すぎるからだ。序盤には八雷神・紫黒の襲撃、中盤に神奉者三体の襲撃、さらに桃源郷での八雷神・伏魔&雷煉の襲撃…フルコースだ(ただし伏魔&雷煉戦は七番組と八番組のメンツがいるので、比較的楽である)。
一方で五番組はハードというわけではないのだが、組長の夜雲さんがめっちゃセクハラしてくるのだ。私は体こそ女性だが、精神は男だ。私にメス堕ちする気はない。私にメス堕ちする気はない(大事なことなので2回言いました)。
そんなこんなで私が入る組の発表の時間である。誰がどの組に入るかは組長が決めるらしいが、どうなることやら。
『東綺利香。…三番組。』
……………………。
クソッタレーーーーーーーーーー!!!
なぜだ!?なぜこうなった!神は私のこと嫌いなのか?!…いや、逆に考えるんだ。ベルちゃんと一緒に過ごせるんだぞ。これほど幸せなことがあるか?ないな!よしっ!
「えっと…三番組組長の月夜野ベル…です。よ、よろしくお願いします。」
「はい。私は東綺利香です。お世話になります。」
そんなわけで私は三番組寮に向かう車の上で自己紹介timeです。ベルちゃん…可愛い、可愛いよ。cv石見舞○香さんの声が沁みるぅ…最高ですありがとうございます。今のはちょっとキモかったかな…。
そうこうしていると、土の中からぼわっと醜鬼がくらい現れました。そこはインチキおじさんが出てきて欲しいところだが、ここは魔都だからね。むしろこんなところでインチキおじさんが出てきたらそれはただの要救助者だからね。。しょうがないね。それに、ベルちゃんに私をアピールできるチャンスだ。逃すわけにはいかない。
「月夜野組長。私にやらせてください。」
そう言って私は駆け出した。私は能力で斧を具現化し、醜鬼へ投げつける。斧は何体かの醜鬼の頭を抉ったが、他の個体にはかすりもしなかった。だが
私はパチンと指を鳴らす。すると遠くへいったはずの斧がこちらへ醜鬼を巻き込みながら戻ってきた。
これが私の能力:『
「…終わりました。さて、行きましょうか。」
落とした帽子を拾い、車に飛び乗る。今度から帽子はつけないでいこうかな。
それから数分、ベルちゃんは私をじっと見つめている。そんなに見つめられたら照れるなぁ(´∀`=)。いやダメだ。何としてもポーカーフェイスを保たねば。ベルちゃんに変人扱いされてしまう!
「あの…そんなに見つめられましても。困ってしまいます。」
「ご、ごめんなさい。」
つい怒っちゃった。でも人の顔を急にまじまじと見るのが悪い…よね?お返しにベルちゃんの顔を観察することにしよう。決して私が見たいとかそういうわけではなくて。ふふふ…可愛い♡。
○おまけ〜ベルちゃん視点〜
今日三番組に新しい人が入ってきます。九番組の東組長の娘さんということで、ベルのプレッシャーはかなり重いです。うう…どうしましょう。
その子はベルよりも10cmほど高く、黒のミディアムヘアを揺らしていました。でもそんなことより気になったのは、表情でした。常に無表情で、人の心が通っているのかよく分からない。一瞬恋ちゃんのようなものを感じましたが、気のせいでしょうか?
彼女は初めての実戦にも醜鬼の群れ相手に臆することなく無傷で倒してしまいました。やっぱり綺利香ちゃんは恋ちゃんと似ています。醜鬼を倒している時の綺利香ちゃんからは、何も感じませんでした。恐怖も、怒りも何もかも。
ベルは綺利香ちゃんがどういう存在なのか分かりません。
お気づきだと思いますが、ベルちゃんは作者の推しです。
小話①→綺利香の見た目は日万凛をミディアムヘアにして儚げ属性を追加した感じです。
小話②→綺利香はちっちゃい子を愛でるのが好きです。でもそれを他人に悟られないように、基本ポーカーフェイスで生活しています。そんな生活を17年も続けた結果、感情が読み取れないレベルでポーカーフェイスが上手くなりました。
次回『第二話:ベルちゃんとお話ししたいなぁ。』
お楽しみに。