そろそろ本編も動くと思います。
どうぞ。
魔防隊本部の応接室。
山城恋は、目の前のソファに座る。そこまでの一挙手一投足は綺麗で、まさに『立てば芍薬座れば牡丹』を体現しているようだ。まあ戦う姿はゴリラそのものだが
「ベルとは仲良くやっているかしら?」
「はい。ベr…月夜野組長とは、仲良くさせてもらっています」
「そう…しかし、入隊僅か一週間で副組長に就任したエリートが、そんな姿になるとはね。そんなに強かったのかしら?件の人型醜鬼は」
わかりやすい皮肉だな。まぁこの時点では八雷神の存在は知られていない。恋も、この一件はそこまで重くとらえていないのだろう。
ベルちゃんがいる時にやられたのならともかく、不在の際にやられたのなら、『組長クラスであれば容易に対処可能』と捉えるはずだ。
さて、これはどう返したものか。八雷神の脅威をプレゼンしたところで、
それなら、やるべきことは一つ。ありのままに伝えよう。
「その醜鬼は、紫黒と名乗り、私以外の組員三名を一瞬で倒し、その際に黒い波動のようなものを飛ばしていました。その後私は一度紫黒を倒しましたが、それは分身であり、本体から毒の攻撃を受けてしまいました」
「ふぅん。それで?」
「…その後奴は撤退し、私は生き延びました」
ここまで言ったところで、山城恋の表情が動く。
「?なぜそれが退いたか分かる?」
「さぁ…私には分かりかねます」
マジであの時なんで退いてくれたんだろう?あれか?「今殺すには惜しい」みたいな、ヒ●カみたいな感じなのか?
「まぁ、いいわ。下がりなさい」
私は立ち上がり、ドアノブに手をかける。
「最後に一つお聞きしてもよろしいですか?」
「なに?」
「今回の人型醜鬼の襲撃について、総組長はどうお考えですか?」
「…正直、驚いているわ。今までの醜鬼は特殊個体こそあれど、人型なんていなかったから」
すると、山城恋は表情を和らげ、
「でも安心なさい。私が、全て屈服させるわ」
その姿は、まるで後光が差しているようだった。こういうのをカリスマというのだろう。
「そうですか。それでも、鍛錬だけは続けておきます」
私はそう言い残し、応接室を後にした。
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私はバイクを飛ばし、帰路につく。ベルちゃんはベルちゃんで仕事があるようで、迎えの車はなかった。途中で醜鬼を刈りながら、少しこれからについて考えてみることにしよう。
次の強敵は、横浜戦後の神奉者の三人の始末であり、それなりに時間がある。それまでに、対八雷神の技を考えねばならない。現状私に可能なのは、
これでも通用しないことはなさそうだが、雷煉の硬さには対応できないだろう。今の私に…神を倒すのに必要なのは、単純な火力だ。となると、必要なのは…
ぐおおおぉぉぉぉぉ
地面から醜鬼が一体現れた。だが、通常のものとは見て呉れが異なり、ケンタウロスのような太い四本足が生えている。
試しにトマホークを投げてみるも、弾かれる。なるほど、ディフェンスタイプか。あ!アイツ今中指たてて煽ってきた。ゆ゛る゛さ゛ん゛
「そんなに死にたいのですか。では望み通りにしてやりましょう」
私はバイクから飛び降り、トマホークを放つ。今度は目を狙う。奴は危険を察知したのか手でそれを払う。私はその隙に下から潜り込んだ。
さてぶっつけ本番だ。今ここで、新しい技を作る!幸い奴は見失っているようだ。その隙にイメージしろ。硬い硬い奴の体をカチ割り、穿つ斧をイメージするんだ。
私は、下から
私は馬型へ駆け出す。馬型はの後ろ足の蹴りを大戦斧で防ぎ、空中で一回転しながら叩き切る。馬型は一刀両断され、灰になって消える。後ろからさっきの醜鬼が向かってくる。大戦斧では間に合わない。私は能力を解除し、
奴の心臓を貫いた。
多分こいつらは紫黒が作ったのだろう。全く趣味が悪い奴だ。さて帰るか。…そういえば、明後日は交流戦だっけか?顔出してみようかな。
この後私は、ここ一週間で溜まった仕事を片付けないといけなり、しばらくは缶詰である。
クソがァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!
第一部『vs.紫黒編』完
次は一旦プロフィール挟みます。
小話①:乗り捨てたバイクは当然ながら大破してしまい、弁償代は給料から天引きされました。
小話②:恋は綺利香を評価してはいますが、あまり快く思っていないようです。
次回『第七話:第一回妹の婿を見定める会』お楽しみに。