TS転生者は、日万凛の双子の姉として頑張る。   作:草鞋の人

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皆様ありがとうございます。励みになります!

最近誤字や設定忘れ申し訳ありません。今後はそのようなことのないよう務めさせていただきます。


それではどうぞ


第二部:組長会議編
第七話:第一回妹の婿を見定める会


「七番組から呼び出し、ですか?」

 

 

三番組から帰還して数日後、缶詰から解放された私に待っていたのは、ベルちゃんからの新しい仕事であった。

 

「うん。実は七番組と六番組の交流戦の最中に人型醜鬼がまた現れたらしくてね。はっきりとした目撃証言ができるのが綺利香ちゃんしかできなくて。だから…」

 

どうやら私が缶詰にされている間に、事態は動いていたようだ。仕事が終わるまで、外からの情報は遮断されていたから気づけなかった。

 

 

「了解しました。すぐ準備します」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「病み上がりに呼び立ててすまなかったな。初対面だな、綺利香。いつも日万凛から話は聞いている。改めて、七番組組長の羽前京香だ」

「六番組組長の出雲天花。よろしくね」

 

七番組のロビーにて、原作主要人物と邂逅した。この世界に来てからは、新聞くらいでしかお目にかかれなかったから、こんなご尊顔に預かれて光栄だ。

 

 

「三番組から参りました。東綺利香です。お互い積もる話もあるでしょうが、本題に参りましょう」

 

私の言葉に、空気が少し張り詰める。

 

「ああ。今回呼んだのは他でもない、連日現れた人型醜鬼の件だ」

 

「これまで三つの組で、どんな個体に襲われたのかの共有をしておこうと思ってね」

 

京香さんは、懐から一枚の紙を取り出し、私に見せてきた。そこには、少女漫画風にデフォルメ(?)された壌竜と紫黒の姿があった。こうしてみると可愛いな。

 

 

「これは私の部下()が千里眼で見た人型醜鬼の姿を書いたものだ。この中に、三番組を襲ったやつはいるか?」

 

「……おそらくこの右の方かと」

私はデフォルメ紫黒を指差す。

 

「これが、三番組を襲った敵…」

 

「はい。奴は紫黒と名乗り、他の組員三人を瞬殺しました。奴が使う技は黒いエネルギー波、呪毒、分身の三つですが、まだ隠し持っている可能性があります」

 

「隠し持っている?」

 

「奴は私との戦闘に移行する直前、組長はどこかと尋ねてきました。おそらく、紫黒の襲撃の目的は様子見。魔防隊の実力を測りたかったのでしょう。無論特級戦力の組長ありきでの」

 

「だがその時ベルちゃんは不在だった。組長不在では魔防隊の戦力が測れない」

 

天花さんがそこまで言うと、京香さんは苦虫を噛み潰した顔で呟く。

 

「だから今度は組長も参加する六番組と七番組の交流戦を襲撃した、か」

 

空気がさらに重くなる。何とか話を逸さねば。どうしよう。

 

「し、しかしそちらを襲撃した人型はお二方が見事撃退したとか。流石です」

 

「…ああ。そうだな」

 

あかん悪化した。

 

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「さて、こんなところだろう。わざわざ呼び立ててすまなかったな、綺利香」

 

「いえ。気にしていません」

 

あの後雷煉と青羽お姉ちゃんの情報共有を済ませた。私が知っていること以上のことはわからなかった。というより空気が重いままで話が入ってこなかった。*1

 

「じゃあ私は帰るね。今日のことを報告しに行くから」

 

「はい。よろしくお願いします、出雲組長」

 

天花さんは天御鳥命(アメノミトリ)で帰っていった。

 

「さて、私は報告書を書くが、綺利香。お前はどうする?」

 

「そうですね…そういえば、()はどちらに?」

 

「優希か?この時間なら台所で夕飯を作っている頃だろう」

 

「ありがとうございます」

 

原作主人公とご対面したいっていうのもあるが、姉として日万凛の成長の助けになってくれたことに感謝をしたい。

 

でもただ会うだけってのも物足りないなぁ。そうだ!私の武器を使えばいいんだ!!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜優希視点〜

 

七番組・台所にて、俺はネギを刻む。

 

 

 

俺の名前は和倉優希。七番組で管理人兼京香さんの奴隷をやっている。最近では日万凛と一緒に日万凛のお姉さんを倒した。日万凛は実家では冷遇されており、バカにしてきた奴らを見返したいらしい。でも、双子の姉だけは、自分に優しくしてくれたそうだ。東綺利香さん、か。どんな人なんだろう。あの日万凛が慕っているのだから、きっと温厚で、優しい人なのだろう。会ってみたいなぁ。

 

「っと。出来た」

 

日万凛が所望する塩ラーメンの完成である。とりあえずのびる前に日万凛を呼びに行こう。そうして振り返ると、そこに日万凛がいた。

 

 

 

「あれ?日万凛、鍛錬終わったのか?」

 

見た目はそっくりだが、何となく雰囲気が違う気がする。

 

「ええ。そろそろ出来上がる頃だと思ってね」

 

声もそっくり。でもやっぱりなんか…

 

「…優希」

 

日万凛が急に抱きついてきた。

 

「ちょっ、ひ、日万凛!?」

 

「優希…私…あなたのこと…」

 

頬を赤らめながら日万凛の唇が近づく。日万凛の顔って意外と………

 

 

 

「優希、戻ったわ。そろそろ塩ラーメンでき…あ、が、、っ、、、、、た?!」

 

どういうことだ!?日万凛が二人?

 

「な、なななななな!何してるの、綺利香!!」

 

「……おや。バレちゃったかしら」

 

……

 

 

ええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

*1
天花さんがうまいこと話を回してくれた。天さんマジ女神




一旦切ります。ところで天花さんとベルちゃんが会話してるシーンってありましたっけ?

小話①:綺利香は日万凛と八千穂以外には丁寧語で話すが、二人の前では普通に話します。

小話②:綺利香は日万凛の真似をする際、声を頑張って寄せてます。うまいですね。


次回『第八話:お姉ちゃんは時には厳しくいかなきゃいけない』お楽しみに
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