争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい 作:大気圏突破
リリカルなのはを書いている時は呼び方をまとめたサイトがあったから助かったけど
堕天使に襲われた翌日、伸元は普通に登校し着席する。イヤホンを装着してスマホと連動させるとYouTubeのアイコンを押して落語を聴きながら1時間目の準備をしていると肩をつつかれたので視線を向けると桐生がニヤニヤと笑っていたのでイヤホンを外す
「昨日のあれどうなった?」
「フラれた」
その言葉を聞いて彼女が驚いた表情になる。下駄箱の中にラブレターを入れて呼び出したのに彼のことを断るとは何をしたかったのか分からない
「ノブさんを振るなんて見る目が無いってことね」
「人の趣向なんざ千差万別よ」
「でも…あの2人みたいにはなりたくわ」
視線の先には顔面がボコボコに腫れあがった変態コンビが縄で縛られていた。この2人は性懲りもなく剣道部の更衣室を覗き見していたところを発見され折檻を受けた。彼等にとって女の子から殴る蹴るの暴行を受けるのは快楽であるので悦ばせる結果となった
『2年の石動伸元君、生徒会室までお越しください!』
昼食の弁当を食べ終えて図書室に向かおうとしていたが呼び出しを受けたので行き先を変更する。もしかしたら昨日のことについて何か進展があったのかもしれない
「失礼します」
「すいません急に呼び出して」
生徒会室には会長のソーナ・シトリーと副会長の真羅椿姫が彼を出迎えてくれた。ソーナに促されて着席すると真羅が紅茶をカップの中に注ぐ
「堕天使について分かったのですか?」
「姉に伝えて抗議すると言ってましたが、時間が掛かるかと」
「逃がしたのはマズかったのでは?」
副会長の言葉に彼は少し考えたが首を横に振る
「あの状態で動けるとは思えないね。逃れることのできない永遠の苦しみを味わうから」
「因みにサイコロの面は何が出たのですか?」
「これだよ!」
問い掛けられた言葉に二十面ダイスの文字を見せるとソーナは顔を青くさせた。彼女も味わったことがある痛みなので内容を理解している
「それなら各地の薬局に張り込みをさせてみますか?」
「都合よく出てきてくれるかね?」
「こちらは追う側ですし、闇雲に探すよりも効率的かと」
とりあえずこっちの行動は決まった。簡単に見つかってくれれば捕まえてソーナの姉を経由して堕天使側に強く抗議することができる
「これを」
「はぐれ悪魔の討伐金ね」
「本当はリアスの仕事なんですが」
『あれに街を任せる魔王もどうかと思うぞ!』
この地域には度々はぐれ悪魔と呼ばれる存在が闊歩し住民たちを襲う。本来ならソーナの口にした人物が行わなければならないことなんだが討伐が出来ていない
「それと姉からの言付けなのですが」
「何て言ってたのセラフォルーさんは?」
「『ソーナちゃんと仲良くしてくれてありがとう!』って」
「今度は本人の口から聞きたいですね」
そう言って伸元は生徒会室から退出していった
「悪魔の駒は残ってましたよね会長?」
「それはやってはいけないことよ椿姫」
「ですが、彼のことをオカルト研究部が知れば間違いなくイザコザが起きるかと」
「私も頭痛薬を買いに行こうかしら」
自分の友人の性格を考えれば確実に揉めることが予想できる。場合によってはパワーバランスが大きく変わる可能性も無きにしも非ず、そのことを考えると頭が痛くなるソーナであった
『(今日はどうする?)』
「(昨日は魚だったから肉に…)」
『(違う!堕天使についてだ!)』
「(その辺は会長たちがやってくれる。俺達が特段行動することはないよ)」
1人で下校しながらドライグと会話をする。襲われれば処理をするが自分から動くことはない、はぐれ悪魔の討伐も襲われたから葬っているだけにすぎない
「あの~すいません!」
「ん?どちら様」
声を掛けられ振り向くと教会のシスターが身にまとう衣服の金髪の美少女が立ってた。彼はデジャヴと思いつつ反応すると彼女は薬局の場所を聞いてきたので、スマホのナビアプリを起動して教えるが彼女の頭から煙が噴いていた
「すいません私、かなりの方向音痴でして」
「別にいいよ家に帰っても暇だし、アーシアさんでしたっけ?」
結局アーシア・アルジェントと名乗った彼女と共に薬局に向かうことになった。修道士の生活は禁欲的なのか周囲の情景に対して物珍しそうに見つめている。日本でも仏門の人達は俗世を断ち過酷な修行を積んでいるし海外でも似たような感じなのかもしれない、なおこの世界でも『空飛ぶスパゲッティ・モンスター教』が存在するが『17歳教』は無かった
少し歩いていると目の前で女の子が転んで泣き叫んでいる。膝に擦り傷を負ったのか手で押さえつけているが血がダラダラと滴り落ちる。アーシアはその子を見るやいなや近付くと
「痛かったでしょ!もう大丈夫だから」
優しい顔で慰めて膝に両手を翳した。女の子はキョトンとした顔で見つめていると彼女の手の内が輝き傷がみるみるうちに消えていった
『(相棒!)』
「(回復系の神器、それもかなり上のクラスだ)」
あっさりと簡単に間もなくして傷を治すのは人間技ではない、聖母の微笑という神器はどんな重傷でも完治させることが出来る。レアだが複数の所有者が存在しているが対象に隔たりが存在しないことで教会からは異端として追放されるケースが多かった
「治りましたよ」
「ありがとうお姉ちゃん」
女の子はアーシアに感謝の言葉を述べると再び走って消えていった。彼女は振り向くと伸元は拍手をして出迎えた
「これでも未熟者なんですレイナーレさんの病気を治すことができなくて」
「だから薬局に行きたかったんだ」
レイナーレと呼ばれる人が昨日から頭が痛いと泣き叫び、アーシアの力で治そうとしても頭痛は収まることはなく彼女に買い物を頼んだのが顛末であった。この様子だと薬局から帰るときも迷うと思った彼は付き添うことにした
「ここか?」
「はい…そうです!」
夕陽が沈む頃に彼女が寝起きする教会の辿り着いた。彼の持つビニール袋の中には大量の頭痛薬が混在している
「じゃあ俺はここで」
「あの!今日のお礼に…お茶をご用意したいのですが!」
「もうすぐ暗くなるし別の機会に受けとるよ」
「そうですか…また会えますよね?」」
その答えに頷くと彼女は教会の門を潜って中に入っていくが扉を閉める時に、振り向いて大きく手を振ってくれたので同じように振って返した
『(ノブあの頭痛薬の山は)』
「(昨日の堕天使だな、多分だけどアーシアは教会から追放された可能性がある)」
『(堕天使に元教会関係者とはぐれ悪魔の出没…いっそのことシトリーの嬢ちゃんに街の管理をさせた方が良くないか?)』
ドライグの意見に賛同する。ここまで他種族に好き勝手される街の管理者も珍しい、ソーナが『リアスも頑張っている』と口にしていたが、いったい何を頑張っているのか?自分磨きと称してエステ三昧だったら笑うしかない
「(とりあえず会長に報告するか)」
明日の予定を決めた伸元は自宅に帰ろうとしたが
「おやおやぁ~?なんで君から悪魔の臭いがプンプンするんでしょ~~~か~~」
「あぶっね!」
死角から笑いを浮かべて1人の少年が現れた。いきなり右手に持っていた剣で切り付けてきたのでバックステップで躱し臨戦態勢になる。真白な髪に真っ赤な瞳で舌を出しては狂ったように笑い、纏っている黒い修道服から血の臭いが漂ってくる
「まっそんなことどうでもいいですよ!君はボクチンに殺されるんだから、あひゃひゃひゃ~~~~!お死になちゃぁぁい!!」
「またハズレか」
彼の手から落ちたサイコロがとある面で止まっていた。修道服の男は目を凝らして書かれている文字を見ようとしたが暗くて読むことができない、伸元に近付こうとして足を強く踏み込んだ瞬間に
「あぁぁぁっぁぁぁひゃひゃひゃ~~~~!痛いいぃぃぃぃボクチンの足がズキズキしちゃって、いたぃぃぃぃぃよ~、いったい何をやったんでしゅか」
「さぁハズレだから死にはしないよ」
今まで味わったことのない痛みに襲われる。足の血管が脈打つように痛みの自己主張が激しい、彼は咄嗟に持っていた剣で痛む箇所を突き刺すが更に痛みが倍増し泣き叫んでいる
「あなた達ね!私の街で暴れる不届き者は」
「今更登場だなんて本当に無能なんだな」
修道服の男から事情を聞こうと思っていたが運悪くリアス・グレモリーと出くわしてしまった。いつもなら取り巻きが存在するが今は1人だった
「ホンモノぉぉの悪魔が出てきちゃった。殺しちゃいた~~~いところでしゅが、聡明なボクチンはにげさせてもらいま~~~しゅ」
剣を投げつけて意識を逸らせると、もう片方の手に持っていた銃を乱射させて彼は地面に出血の跡を残しながら逃げていった
「俺も帰るか」
「待ちなさい!いったい何者なの?」
「答える馬鹿なんていませんよサーゼクス・ルシファーの妹さん」
「どうしてお兄様の名前を?」
彼女の質問に答えることなく彼は消えるように姿を消すのであった
普通に昨日の天皇賞負けました。クロワに3200は長いと思っていたのに
とりあえず明日も1本更新できるように頑張ります
感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正もありがとうございます