争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい   作:大気圏突破

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一昨日、昨日思いついたのと違う


赤VS白

 アザゼルが自身で創作した神器を禁手化させ敵対するカテレアに見せつけた瞬間に動きが止まっていたリアスたちの時が動き出した。瞼を何度か上下させた彼女は近くにいたソーナに尋ねると自身の眷属を利用されたことに腹を立てて首謀者の彼女に攻撃を仕掛けるが魔王を名乗っていたカテレアに通じることはなかった

 

 

「サーゼクスに遠く及ばないわね…それとも魔王に才能や力を持っていかれて出涸らししか持ち合わせていないのかしら」

「なんですって!」

「落ち着いてリアスッ」

 

 自慢の攻撃を嘲笑され髪の毛の色と同じように顔を紅くさせて暴れるのを眷属たちと一緒になって取り押さえる

 

 

「ライザー・フェニックスの目は正しかったようですね。グレモリー家の次期当主がこんな野蛮な猿なんですから」

「言ってくれるわね」

 

 なおも罵倒は続き滅びの力で追撃していくが会議室が散乱するだけで殆どダメージを与えることが出来ていない、実力差もあるが怒りで心が乱れ本来の力を発揮できていないのだ

 

 

「そんなに悠長に喋っていていいのか?アイツ等が動けるということはサーゼクスたちが俺たちの所へ加勢してくるぞ」

「構いませんよ、有象無象が増えたところで何も変わりません」

 

 彼女の発言にアザゼルは疑問符を浮かべる。何故カテレアは余裕でいられるのか?ギャスパーを救い出したサーゼクスたちが戻ってきたら逃げることすら不可能なはずなのに

 

 

「アザゼル!」

 

 旧校舎から白龍皇の光翼を輝かせてヴァーリだけ(・・・・・・)が帰ってきた。目立った外傷は無く普段と変わらない表情だった

 

「あとの2人はどうした?」

「僧侶の住処で休んでいる。少し無茶をしたみたいだ」

 

 増援で敵が押し寄せてきたときに再び狙ってくるかもしれない、また時を止められたら厄介だ、護衛としては豪華だが仕方がない

 

 

「ヴァーリすぐに終わらせるぞ!」

「あぁ…そうだなアザゼル」

 

 その台詞と共にアザゼルの右腕は鮮血を撒き散らしながら胴体から離れて粉々に砕け散った。今まで息子のように育ててきた彼の目は冷酷非情なものだった

 

 

 

 

 ソーナたちは状況を理解することが出来なかった。味方だと思っていた白龍皇が…サーゼクスたちと一緒にリアスの眷属であるギャスパーを助けてにいった彼が、そういえば"休んでいる(・・・・・)"ってまさか?

 

 

「魔王とその妹の騎士は僧侶と寝ている。命まで奪うつもりは無い」

 

 心を読まれているのか白龍皇が発した言葉に少しだけ安堵する。しかし状況は最悪のままだ!手負いのアザゼルに戦力として役に立たない若手悪魔たち、セラフォルーとミカエルが健在だが魔王を無傷で無力化する彼の存在は非常に厄介である

 

 

「この状況下で反旗かよ、ヴァーリ!」

「そうだよ、アザゼル」

「何故だ!赤龍帝はお前の望む―――」

 

 腕の止血を無理やりに行ったのか床に血が滴り落ちる

 

 

「ノブチカ以外にも戦いたい奴が沢山いる。彼女達から"アースガルズと戦ってみないか?"とラブコールされたら俺には断れない」

「それで『禍の団(カオスブリゲート)』に入ったというわけか」

 

 その言葉にニヤリと笑ったヴァーリはアザゼルに近づくが

 

 

 

「撃滅のセカンド・ブリットォォォッ!」

 

 グラウンドから一直線に放たれた真っ赤な拳はヴァーリの顔面を捉え、会議室の壁をブチ破り廊下の端まで吹き飛ばした

 

「石動君ッ!」

「大丈夫そうだな」

 

 恐怖で金縛りのように動けなかったソーナたちだったがヒーローが現れたことで心が安らぐ、彼は部屋の状況を確認し倒れたまま動かなくなったヴァ―リの鳩尾を踏みつけようとするが反転され避けられてしまった

 

「反射的にぶん殴ったけど、いったいどんな状況なんだ?」

「ヴァーリが裏切って禍の団(カオスブリゲート)に入りやがった」

「なんだそれ?新手の新興宗教か」

 

 伸元の表情を見て、アザゼルが傷口を押さえつけながら言葉を紡ぐ

 

「会談の席で言いかけていたことだが、うちの副総督シェムハザがとある組織の存在を掴んでな…その組織は三大勢力の危険分子を集めている」

「それが禍の団ということか」

「組織のトップの名は『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』オーフィス」

 

 その名前を聞いて転生悪魔以外の面々は驚いた表情を浮かべる

 

『オーフィスか。懐かしい名だ』

 

 知ってるのか雷電…じゃなくてドライグ

 

『奴はドラゴン族最強の者、ドラゴンの神だ!そして…やつはこの世界で最強の存在だ』

 

 ドラゴン、ドラゴンって何度も口にするから耳にタコが出来てしまう。凄そうなのは分かるが人物像がイメージ出来ないから恐ろしさが分からない、とりあえずヴァーリが敵ということだけ分かれば今は問題無い

 

「今回の件はヴァーリ・ルシファーが情報提供と下準備をしてくれました」

「あの~どちら様ですか?」

「私の名はカテレア・レヴィ―――」

 

"ゴン!"

 

 彼女が自身の名を名乗ろうとした隙に、匙が密かに神器を顕現させて足にラインを巻き付けると一気に引っ張りバランスを崩した彼女は後頭部を床面に叩きつけてしまい、汚い声をあげながら悶え苦しんでいる

 

「ノブさん、こいつは俺達でなんとかします」

「任せたぞ匙!」

 

 自身の強みを理解し搦め手や微妙に嫌な戦法に特化する。主役らしいことは出来ないが与えられた役で最大限の嫌がらせをするつもりだ

 

 

 

 

 

「ヴァーリ…お前の下の名前ファミリーネームでいいのか?ルシファーって」

「俺は死んだ先代の魔王ルシファーの孫である父と人間の母の間に生まれた混血児。ハーフなんだ」

「ここにも混血かよ」

 

 会議室にいる姫島朱乃に視線を向けると彼女は同族を見るような目でヴァーリのことを見つめていた。そんなことよりも匙たちに加勢しろよ!

 

「こいつは魔王の血を引きながら、人間の血をも引いているが故に白龍皇を宿すことが出来た冗談のような存在だ。こいつは最強の白龍皇になるだろう」

「んなこと聞いてねぇよ、ヴァーリ何でここで暴れる?」

 

 その質問の意味を理解することが出来なかった

 

「別にさぁ…テロ活動って自己表現の1つだと俺は思うんだ、それこそ悪政を強いる馬鹿な王様に対して武力を用いることなんて世界のどこにでもある。貧困から抜け出したい、裕福な暮らしを手に入れたい、先祖代々の土地を取り戻したい、100人いれば100通りの願いがある」

「…意外だな、てっきり正義の味方だと思っていたが」

「俺は人間だ!顔がアンパンで出来たヒーローじゃない、お前が何の目的で加入したのかなんて知らないし知りたくもない……ただここで暴れるということは俺に対して喧嘩を売ってるって、ことだよなぁぁぁ!」

 

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!』

『Vanishing Dragon Balance Breaker!!』

 

 互いの拳が中央でぶつかり合い、2人の争いはグラウンドで行われる

 

 

 

「オラァ‼」

 

 正拳突きのモーションでドラゴンショットを放つが躱されてしまい、距離を詰められてしまい上段回し蹴りを右腕でガードをする

 

「これなら」

「甘い!」

 

 無数の魔力弾を放って攻撃してくるのを、全て弾き飛ばしながらヴァーリの腹に重いアッパーを繰り出すと彼の体は宙に浮いた

 

「鎧ってのは地面と接していることで衝撃を外へ逃がすのは釈迦に説法だったかな」

「なん…だと」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』

 

 倍加させながらスタープラチナのような連続のラッシュを高速で叩き込む、呼吸の続く限り打ち込み的確に急所を貫いていくがダメージが蓄積される様子が無い

 

『DivdeDivdeDivdeDivdeDivdeDivdeDivdeDivde』

 

 ヴァーリから上記の音声が流れると彼は至近距離で魔力弾を放ち伸元のラッシュを止められてしまった

 

 

『相棒、やつの力は半減だ!触れられればこちらの力は即座に半減される』

「弱体化の能力か」

『しかも半減した力を吸収することが出来る』

「最悪だな」

 

 云わば敵に塩を送り続けることになる。こっちが倍加をすれば向こうは能力を使うだけで勝手に強くなり戦力差はドンドン開いていってしまう。普通ならここで「もぅ…お終いだ!」になるが既に『不健康の極み(クレイジーダイス)』は地面を転がっていた

 

 

「次はこちらからだ!」

 

 ヴァーリは半減で得た力を推力にして突撃をしようとした瞬間に視界が歪むのを感じた。何度か瞬きをすると泣いていることに気付いた

 

「(どういうことだ?歓喜の涙とでもいうのか?)」

 

 今度は息苦しくなり片方の鼻の穴は詰まり、もう一方からは鼻水がドバドバ出てきてフルフェイスのマスクを汚していく、やがて自身の皮膚が熱を持つように痒くなり蕁麻疹が浮かび上がってくる。くしゃみが止まらず肺に酸素を送ることができない

 

 くしゃみが止まると今度は咳が止まらなくなり胃液が逆流するような感じに陥り口内に酸味が充満する。苦しくて自身の喉を爪で掻きむしるアクションを起こすが鎧を着込んでいる状態なので無意味な行為である

 

 

「やっぱりこれはエゲツないな」

 

 ダイスの面に記されていた文字は『アレルギー』だった。ヴァーリの苦しみはまだ始まったばかりだった




最初はもっと違う展開だったのにパソコンの前に座ったら全然違う内容を打ち込んでいた。カテレアですが原作よりも強化される方向にシフトしました

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